世間がお盆休みに入った途端、被せ物が取れた奥歯と親知らずのダブル歯痛に七転八倒している当方ですが、皆様方は酷暑の中いかがお過ごしのことでしょうか(時候の挨拶感)。

6月7月と連続でゲーム専用 Windows 機を買ったのだから、このタイミングで少しはゲームに勤しめるかと思いきや、暑さと歯痛と家庭内諸々でなかなかプレイ時間が取れないのが悩みどころです。まぁゲームしてる時間が取りづらいのは百も承知で買ったわけですが。

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さて、先月の Amazon プライムセールでの大幅値引きに背中を押されて購入した ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) FX507ZV4。

本機の初期搭載メモリは 8GB × 2(DDR4-3200)の 16GB、ストレージは PCI Gen.4×4 仕様の M.2 SSD 512GB と最小限。価格が重要な廉価ゲーミングノートPC ですから、ゲーミング PC として実用に耐える最小限仕様なのは致し方のないところ。


ASUS TUF Gaming F15 (2023) | TUF Gaming | ASUS日本 - スペック

反面、前回記事の本機購入理由でも触れましたが、本機 ASUS TUF Gaming F15 は筐体内部に2本目の SSD を増設できるスロットがあり、自己責任で筐体内部にアクセスして SSD を増設したり、メモリを交換することが可能です。当方も最初から SSD 増設、メモリ増量交換を前提に購入しました。

i7-12700H & GeForce 4060搭載ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) FX507ZV4購入【3】 〜セールで値下がりだけでない選択の理由

メインメモリ 16GB もゲームによってはカツカツでしょうが、それでも本体画面のフルHD 解像度ならまだ許容できたとしても、ストレージが 512GB は厳しいものがあります。昨今 100GB 近く食うタイトルも珍しくありませんから。

また私の場合は、Microsoft Flght Simulator(以下 MSFS)や DCS World のような容量バカ喰いタイトルをプレイしたいと思っていましたから、到底 512GB では遊べません。

DCS World は最初から最低ストレージ容量 140GB、推奨 300GB ですし、MSFS は最低も推奨も 150GB となっています。MSFS の場合、Steam や GamePass から最初にダウンロードするのは 2GB 程度ですが、初回起動後に 150GB 程度のダウンロードが待っていますし、さらに無料のワールドアップデートを全部ダウンロードすれば +100GB コースです。

ですから、最初から SSD の増設だけは必須でしたので、手元に購入したパソコンが届いて動作確認その他チェックをひととおり終えた直後に Amazon でポチりました。



昨今 SSD 価格がどんどん安くなっている折ですので、元々 1TB の予定だった増設 SSD はケチらず余裕を持って 2TB に。Steam で購入したソフトに Xbox GamePass で無料プレイできるソフトを少し入れたら、あっという間に半分を使ったので 2TB で正解でした😅

ちなみに、どこで見たのか忘れた上、情報元をブックマークもしていないのでソース元を出せないのですが、最初から使われている 1st SSD スロットは PCIe 4.0 だけど、増設用 2nd スロットは PCIe 3.0 という情報(ASUS に問い合わせたとかだったかな?)を見たこともあって、SSD は PCIe 4.0x4 仕様でも特に高速ではない程々モノをチョイス。

Core i7-12xxxH の PCIe 4.0 レーン数は GPU 用 8レーンに、SSD 用が 4レーン×2 と記憶しているので、2nd SSD スロットを PCIe 3.0 にする必要はないように思えるのですが、搭載メモリが Core 11世代の前年モデルと同じ DDR4-3200 規格であるのと同じくコストの問題か、前年モデルのマザーボードの設計を流用したのか判りませんが、そうなら仕方ありません。

などと書きましたが、そもそも廉価ゲーミングノートで周辺性能もそこそこですし、私自身さほどこだわっていないので、程々性能&程々お値段、もちろん片面実装で発熱が少なそうなのを選択(したつもり)。

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(ベンチマーク測定結果は後述)


ASUS TUF Gaming の SSD増設やメモリ交換方法は、ググれば幾つかのブログ記事や動画が出てきます。

私もそれらを参考にしたのですが、ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) は、前年までのモデルとは筐体の開き方が微妙に違う点があったので、ここではその点を中心に、増設した時の記録メモから少々記しておきたいと思います。


ASUS TUF Gaming F15 の SSD 増設やメモリ交換の手順は特に難しいことはないのですが、厄介なところが一つだけ。

筐体を開けるのが少々難儀


なこと。筺体を開けてマザーボードが見えたら、SSD 増設スロットは一目瞭然ですし、シート1枚めくればメモリスロットへのアクセスも簡単。

ですが、筺体を開くのが難しいというか、やりにくい。というのも、
  • ネジ止めだけでなく爪止めがあって、その爪を折らないように開けなきゃならない
  • 開くのに広げる部分がミッチリ止まってるので、なかなか開けられない(けど爪は折っちゃいけないから慎重に)

というのがあって大変というか面倒臭いというか。

エイヤ!と思いきって一度筐体が開き始めれば、あとは開くのも SSD 増設も難しくはないのですが、内部のひっかけ爪を折らないようにと思うと、ちょっと強引に開くのは慎重になってしまいます。ASUS は SSD 増設やメモリ交換でも保証は継続されるらしいですが、筐体開くのをぶっ壊しては保証も何もないですからねぇ。

まず、参考にしたブログ記事や動画は以下あたり。最初の記事は兄弟シリーズの TUF Gaming A15 ですが ASUS 公式のメモリ、SSD 交換増設記事になっていますので、これが一番の指針になるかと思います(ブラウザの翻訳機能で十分理解できるはず)。

Guide: upgrade the RAM or storage of your TUF Gaming A15 laptop - Edge Up
ASUS TUF Gaming A15にメモリ32GB、1TBSSDを増設した - gadgetpcgame’s diary


これら日本語の記事や動画では前年またはそれ以前のモデルの SSD 増設、メモリ交換記事、動画が出てきますが、前年モデルまでとの違いは、
  • 筐体を開けるために外すネジは前年モデルまでの11本ではなく12本
  • 前年モデルまでは「ボディ裏面を上を置いて右下のネジが外れない」とあるが全部外れる
  • 記事、動画によっては「ここから隙間が開けやすい」と書かれたところのパーツ形状が違う
  • 2021年以前のモデルだと S-ATA スロットが右下にあるが、現行では存在しない

といった点があります。

筐体をバラすにあたっての違いは、ネジの本数や右下のネジが抜けてしまう程度の違いではないのですが、ほぼ同じような筐体な分だけ、一瞬これであってるの?という思いがありました。

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(筐体のネジは2023年モデルでは赤丸の12本)

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(留め方は強すぎないのでネジ山を舐めることもなくスムース)

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(ネジの長さは2種類あるので抜いたあと間違えずに保管)

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(ネジは外したが隙間はありそうでなくてキチキチ)

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(端子が多く並ぶ側面から行くのもちょっと怖い…)

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(結局裏面にして手前側の右下が一番隙間を作りやすく)

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(ヘラや内張剥がしが見つからず捨てるカード類を差し込んで😅)


(ケースオープナーの方が安心簡単かな?)

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(差し込んだヘラ代わりのカードで少しずつ四方を開けてパカっと)

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(増設用2nd SSDスロットは右側ファンの下)

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(右側の固定ネジを外して左側のスロットにSSDを斜めに挿して…)

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(固定ネジでSSDを止めて終了)


ネジはあまり強く締め込まれていなかったのでネジを舐めるリスクもなく、ネジを全部取ってから筐体を開ける作業だけが気を遣いますし、ちょっと手間ですが、ちょっとした勇気?と慎重さがあれば、全体の作業は15分もあれば終わると思います。

ケースオープナー代わりのヘラがあったはずなのに作業時すぐには見つからなかったので、使い古しで破棄する予定のプラスティックカードを2枚隙間に差し込んで、1枚の方を少しずつズラしながら開いていきました。

SSD増設作業後の閉じるときは、はめ込みの最初、しっかり合わせてパチっと収めるところだけ慎重にするくらいで、あとは簡単。注意点はネジは元と同じように締め込みすぎないようにするくらいですね(筐体がプラスティックなので締め込みすぎると割れそう)。

PCI Gen4.0x4 SSD としては決して速くない SSD を購入しましたが、以下のベンチマーク結果を見ると 2nd SSD スロットの規格が PCIe Gen3.0 x4 だとすれば、まずまずフルな性能が出ているのかな、と思います。というか、最初から内蔵されている Cドライブの SSD が Gen4.0x4 規格スロットならイマイチなのが…

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(一通りセットアップ後のCドライブ・ベンチマーク結果)

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(半分使った後の増設SSDベンチマーク結果)


ちなみに、後から海外発の記事動画を見たら以下のサイトが TUF Gaming F15 の 2023年モデル仕様のバラシを行っています(以下の記事は自動翻訳されて日本語記述)。

ASUS TUF Gaming F15 (FX507、2023)の開封方法 - 分解とアップグレードオプション。 | LaptopMedia 日本


以上の記事、動画ではバッテリーまで外していますが、最初に示した ASUS 公式の TUF Gaming メモリ、SSD 増設記事ではバッテリーどころか、バッテリーから基板への電源コネクタも外していなかったので、私も筐体を開いてすぐに増設 SSD を取り付けました。

昔の感覚からすれば、バッテリーを外す、最低限でもバッテリーから基板へのコネクタを抜く方が安全性は高いのかもしれませんが、バッテリー外しは面倒すぎるし、別のリスクも考えられますので、素直に公式のやり方に従いました(AC 接続コネクタを抜いて時間を置いてから作業はしましたが)。

そもそも、今の ASUS ゲーミングノートPC は裏蓋を外した時点でバッテリーからの電源供給が切れる安全機構があるとのことで、公式の記事通り、そのままで問題ないのでしょう(責任は持てないけどw)。

その安全機構がある代わりに、SSD やメモリ増設後、筐体を閉じて元に戻した後は AC アダプターを筐体に接続してからでないと電源が入りません。バッテリー駆動状態のままでは電源が再投入されません。

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というわけで、TUF GAMING F15 2023年モデルでの SSD 増設作業を、気になったことも含めて少々記しておきました。

メモリも安くなっていますので、そのうち 32GB に増設する予定です。また筐体を開けるのだけが面倒なので一緒にやれば良かった気もしますが、買ったもののどこまで使うか分からないゲーミングノートPC でしたから、一歩一歩ですね(M.2 SSD は不要になっても他で幾らでも使い道はあるので)。