ASUS ROG Ally を購入した1ヶ月後ですが、先月の Amazon プライムセールにて大幅値引きしていた Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 (Max TGP: 140W) 搭載の ASUS TUF Gaming F15 の 2023年モデル FX507ZV4 を購入しました。
■ ASUS TUF Gaming F15 (2023) | TUF Gaming | ゲーミングノートパソコン | ASUS日本
元々ゲーミングノートPC の購入構想はあったものの幾つかの理由で実行には至らず、その中で置き場所を考えずに良く、ポータブル機だからと性能への欲求も割り切れる ROG Ally を購入、満足していました。
が、ROG Ally を使っていて逆に
という衝動、GeForce RTX 40 シリーズに搭載された DLSS 3 の Frame Generation 機能を試したい、という欲求だけで、ROG Ally 購入前から欲しいものリストに入れていたゲーミングノートPC をプライムセールで大幅割引(22万円弱→17万円弱)になっていたこともあって購入しました(CPUが前世代な分、セール対象になりやすい)。
もっとも、欲しいものリストに入っていた製品は同じ Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 搭載ながら少し安く薄く軽い MSI ThinGF63 だったのですが、それを本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) に変更したことなど、購入にあたって本機を選んだ理由などは記事を別に改めますが、とりあえず今回は、
のが趣旨です。
当初の購入候補だった MSI ThinGF63 は発売前後にブロガーや Youtuber に貸し出していたせいか複数レビューを見つけられ、TUF Gaming F15 でも昨季 2022年モデル(CPU は同じだが GPU が RTX 30世代)もレビュー、ベンチマーク結果はあったのですが、2023年モデルは GPU だけ更新のマイナーチェンジのせいか見当たらず
(MSI Thin-GF63-12VF-3803JP は本機と同じ Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 ながら Max. TGP が違うためピーク性能が異なります)
普段ならこんな面倒なことはしないのですが(自分の目安のために測ってもわざわざブログに載せない)、本機を購入検討する際、本機または本機の仕様相当(Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 140W)のベンチマーク結果をすぐに探し出せなかったので、参考程度でも自分で測って載せておくかと思った次第。
(グレード違いの Core i9-13900H 搭載機なら Amazon のコメント欄に各種ベンチマークテストを載せている人がいます)
今回購入した ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) FX507ZV4 は、P6+E8 14コア構成 Core i7-12700H と TGP 140W 仕様の GeForce 4060。CPUは1世代前ですが、Core i は11→12世代でジャンプアップがあったので12世代で大幅値引きがあるなら十分お買い得と判断。
メモリは DDR4-3200MHz 8GB×2枚 仕様の 16GB、ストレージは Micron_2400_MTFDKBA512QFM の 512GB、と容量的にはどちらも最小限。自己責任でパネルを開いて交換は可能、ストレージはセカンドスロットがあって増設可能。ディスプレイは FULL HD 1920x1080 pixels、リフレッシュレート 144MHz 対応。
付属 AC アダプタは 240W 対応のそれなりに大きいもので、USB PD 100W にも対応するが付属 AC アダプタと違って制限がありそう(でも詳細は何も書かれていない)。外部端子は Thunderbolt / USB 4 端子もあって不足なし。
その他の仕様は以下のページを参照してください(真ん中の列のモデル)。
■ ASUS TUF Gaming F15 (2023) | TUF Gaming | ASUS日本 - スペック
今回測定したベンチマークテストは以下のとおり。
誤差が大きいなど複数回計測しているテストもありますが、(時間も手間暇もかけられないので)原則として計測は1〜2回ずつしか計っておりません。ですので、何らかの理由で本来出るべき結果と誤差が大きい場合もあります。その辺の甘さはご容赦ください。厳密な結果ではなく参考値としてお考えください。
以下に、BLUE PROTOCOL と MSFS を除くベンチマーク結果を掲載します(残りは次回に)。計測結果の数値と合わせて、結果画面のキャプチャも載せていますので、画面写真のサムネイルをクリックしていただければ拡大表示されます。
PC の実用性能を測る PCMark。ハイパーファンモードに応じて結果が妥当に変わっています。が、他のテストの多くでもそうですが、高負荷時にファンを盛大に回すターボモードと、高負荷時でもファン音が控えめなパフォーマンスモードとの結果差が想像していたよりずっと小さく、PCMark では 5% 弱。
ターボモードにおけるファン吹き出し音は結構盛大なものでゲームから聞こえる音を掻き消すレベルですから(ゲーム内容によってはヘッドホン必須)、個人的にはパフォーマンスモード常用、ターボモードは緊急用?的な印象になっています。
また、他のテストと異なり、PCMark では同じパフォーマンスモードで付属 AC 電源アダプター接続時とバッテリー駆動時での性能差が僅かで、オフィスアプリやウェブブラウジングなど一般用途ではバッテリー運用でも差は出ないようです。ただ、ファン音と消費電力を抑えるサイレントモードでは一気に性能低下が見られます。
3D グラフィック性能を測る 3DMark から無料で計測できる TimeSpy (DirectX 12) と FireStrike (DirectX 11) の計測結果を。
ターボモードと AC 駆動時のパフォーマンスモードの性能差があまり大きくない(6% 前後)なのは PCMark 10 と同じですが、同じパフォーマンスモードでも付属 AC 電源アダプター接続時とバッテリー駆動時で大きな差(2〜3割)が出ているのが特徴。これは他のテストと共通した本機のファンモードの一般的な傾向。
他のテストを見るかぎり、付属 AC 電源アダプター接続時のパフォーマンスモードとターボモードの差は大きくないが、同じパフォーマンスモードでの AC 接続時とバッテリー駆動時の性能差は大きい、という印象です。
まぁ、いくら性能を落としてもバッテリー駆動で重めのゲームをしていると、あっという間(1〜2時間)にバッテリーがなくなってしまうので、ゲームをする場合は AC 接続前提という感じですね(当たり前)。
こちらもマルチコアでは 3DMark と同じく、
という結果に。それでも、ぶん回しテストのせいか、AC 接続時のターボモードとパフォーマンスモードの差は 3DMark その他のテストよりは大きめです。
シングルコア・テストでは、バッテリー駆動時のサイレントモードを除いて全部横並び(多少の数値の違いは誤差でしょう)。バッテリー駆動時のパフォーマンスモードにおける方向性が分かります。
(追記注:敢えて表にする意味もないので結果画像だけで、と出した初出画像にミスがあったので、3週間ほど使ってからベンチマーク取り直した結果を修正掲載しています。数値の違いは誤差程度ですが)
内蔵 SSD は PCIe 4.0 x4 仕様ということですが、PCIe 4.0 x4 にしては「それなり」といったところでしょうか。決して速くはありませんが、512GB という小容量であることも影響しているのでしょう。
パワーユーザーには不満の出る SSD 性能かもしれませんが、そもそも 10万円台半ばちょいで買えた比較的安価なゲーミングノートPC ですから多くは求められません。それに私自身は特に不満ありません。
ちなみに、初期の内蔵 SSD は 512GB しかありませんが、増設用 M.2 スロットが1つあり、自分でバラして増設することが可能です。そちらのスロットは PCIe 3.0 x4 仕様らしいのですが、確認できていません。
また、バラして SSD を増設するのは難しくないですが、ちょっと厄介?な部分もあり、またググって出てくる TUF Gaming シリーズの SSD 増設方法は昨年モデルや別シリーズばかりで、本機はちょっとだけ違う部分もあります(後日記事にするかも)。
本体ディスプレイ (FHD 1920x1080 pixels) で今までどおり AC/DC の各ハイパーファンモードでの計測を行った他、外部 WQHD ディスプレイ (2560x1440 pixels) に接続した際のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)のベンチマークも実行しました(フルスクリーンモード)。
公式では測定結果の数値が 6000 以上で「やや快適」、8000 以上で「快適」、11,000 以上で「とても快適」、15,000 以上で「非常に快適」というのがゲームプレイ時の目安になっています。
本機の場合、バッテリー駆動のサイレントモード以外は全て「非常に快適」、サイレントモードでも「とても快適」ですから、全く問題なし。少し古いこのクラスのゲームは余裕ですね。
ただ、FHD での測定結果を見て分かるように、AC 接続時のターボモードとパフォーマンスモードの結果差が小さいのに比べ、同じパフォーマンスモードでの AC接続時/バッテリー駆動時の差が大きく、サイレントモードでもそれなりの性能ダウンが分かります。
こちらも本体ディスプレイ (FHD) では AC/DC の各ハイパーファンモードでの計測を行った他、外部ディスプレイ (WQHD) に接続した際のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)のベンチマークを実行しました(フルスクリーンモード)。
また、前項の FF14 暁月のフィナーレ・ベンチマークと比べると時代が新しい分だけ重いゲームになっていますので、それぞれのテストで画質プリセット「高品質」だけでなく「標準品質」でも計測しました(画質設定は軽量・標準・高品質の3種類)。
公式の測定結果の目安は 4,500 以上で「やや快適」、6,000 以上で「快適」、9,000 以上で「とても快適」、12,000 以上が「非常に快適」となっています。
本機の場合、全条件で「快適」はクリアしていますが、「非常に快適」評価となるのは FHD の標準品質を AC 接続時で動かした場合のみ。FHD にせよ、WQHD にせよ、十分快適なプレイはできるでしょうが、バッテリー駆動時や WQHD 表示の際には高品質から少し画質調整した方が高負荷なシーンでも安心かもしれません。
FF14 ベンチの時と同じく、AC 接続時のターボモードとパフォーマンスモードの結果差が小さく、同じパフォーマンスモードでの AC接続時/バッテリー駆動時の差が大きい傾向は変わりません(バッテリー駆動時のパフォーマンス/サイレントモードの差は小さいですが)。
(FHD&高品質:左からターボ、パフォーマンスAC、同DC、サイレント)
(FHD&標準品質:左からターボ、パフォーマンスAC、同DC、サイレント)
(左からターボ高品質、同標準、パフォーマンスAC高品質、同標準)
本体ディスプレイ (FHD) と外部 WQHD ディスプレイ接続時のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)、それぞれフルスクリーンモードにおいて DLSS オフと DLSS オン(フレームジェネレーション DLSS FG 有効)にした場合を計測しました。
重めのレースゲーム FORZA 5 ですが、本機では当方環境の一番厳しい条件にしてもまずまず十分なフレームレートが出ているので、画質プリセット設定は最高とエクストリームの2種類のみで計測しています。
画面解像度が FHD / WQHD であれば(=4K でなければ)、画質を最高またはエクストリームまで上げても(シビアなことを言われなければ)十分にプレイできるフレームレートが出ています。今までのベンチマークテストと同様、ターボモードとパフォーマンスモード(AC接続時)の性能差が大きくありません。
最低 FPS を掲載していませんが、平均値から大きく乖離していないので安定してプレイすることができるかと思います。いずれにせよ、比較的廉価なゲーミングノートPCで、重めの FORZA 5 が(WQHD ディスプレイを繋いでも)ここまで不足なくプレイできるとは思っていませんでした。
ただ、DLSS フレームジェネレーションを有効にした場合、FHD の最高画質では大きく伸びていますが(4割増程度)、WQHD の最高画質で 2割程度、他では微増程度になっているのは、
「エクストリーム画質にして DLSS FG を入れると WQHD/FHD でも VRAM が足りない」
ことに起因します(下記ベンチマーク結果画面参照)。
FHD の最高画質では VRAM 使用量に多少余裕があるので、DLSS FG を有効にして VRAM 使用量が増えても問題なく、DLSS FG 本来の性能どおりに大きくフレームレートが伸びるのですが、エクストリーム画質や WQHD の最高画質では元々 VRAM に余裕がない状態なので DLSS FG を入れると VRAM が足りなくなり、フレームレートが伸びない要因と思われます。
ラップトップ版 GeForce で VRAM 8GB を超える製品となると 4080/4090/3080/3090 といったハイエンド版のみで、お値段もババーンと2倍3倍となりますので、本機で FORZA 5 の DLSS FG 対応が活かしきれない点は諦めるしかないですね。
(FHD・パフォーマンス:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
(FHD・ターボ:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
(WQHD・パフォーマンス:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
(WQHD・ターボ:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
前項 FORZA 5 同様、本体ディスプレイ (FHD) と外部 WQHD ディスプレイ接続時のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)、それぞれフルスクリーンで DLSS オフと DLSS オン(フレームジェネレーション DLSS FG 有効)にした場合を計測しました。
画質プリセット設定は最上位画質のウルトラ、およびレイトレーシングをオンにしたウルトラ設定(レイトレ・ウルトラ)の2種類を計測しました。ROG Ally ではマトモに動かなかった設定(特にレイトレ ON)がそこそこ動くのは、さすがに外部 GPU の威力を感じます。
なお、サイバーパンク2077 のベンチマークでは最低 FPS の計測値が測るたびに大きく変動することが多く、それぞれ何回か測って中央値付近の結果を出してますが、途中で面倒になって1回しか測ってない条件もあるので、最低 FPS はマジで適当に見といてください(平均値はあまり変動がない)。
FORZA 5 は VRAM 8GB(実質 7GB ちょい)だと高画質設定ではカツカツだったせいで DLSS FG 有効が活かし切れる条件が少なかったですが、サイバーパンク2077 では DLSS FG 有効にするとほぼ全部の条件で平均 FPS が 1.5倍前後と顕著な効果が出ています。
DLSS オンにしておけば、レイトレーシング有効の画質プリセット:ウルトラという最高画質設定でも FHD で平均 80〜90 fps 以上、WQHD でも平均 60 fps 以上出るのは、なかなかですね。激重系のサイパンが、10万円台半ば+αで購入したノートPC でここまで出るのなら個人的に大満足。
もっとも実際にプレイしていると、WQHD 解像度でレイトレ・ウルトラ画質はフレームレートが明確に落ちるシーンがちょくちょくあるので、FHD では最上付近でも行けるが、WQHD だと多少妥協しての設定が現実的に思います(ROG Ally でのプレイを思えば雲泥の差ですが)。
(FHD・パフォーマンス:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
(FHD・ターボ:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
(WQHD・パフォーマンス:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
(WQHD・ターボ:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
ゲーミングPC を買う場合、予算とマシン性能のバランス、出費と得られる満足度の兼ね合いは、上を見ればキリがない分だけ難しいものがあります(と言っても一般的な最上位セットでも2桁万円で済む範疇ですから他の趣味と比べればまだマシかもですけど)。
巷では今世代の NVIDIA GPU、GeForce RTX 40 シリーズの評判が上位モデルを除いてあまりよろしくないようですが、私が購入した目的でもある RTX 40 シリーズに搭載された DLSS 3 の Frame Generation 機能の効果は十分に体感できており、
と、私自身は満足しています。細かいところを言い出せばキリはありませんが、それについてまた別途。
ただまあ、次回で紹介する MSFS でのベンチマーク&プレイでも感じたことですが、RTX 4060 ラップトップ版の性能レンジは FHD にフィーチャーされていること、FHD なら画質最上位でそこそこフレームレートを出して快適にプレイできることをターゲットにしていることを実感します。
そういう意味ではこのクラス、フルHDディスプレイ搭載のやや廉価なゲーミングノートPC に GeForce RTX 4060 が多く採用されているのも納得しました。ちょうど良いバランス。
4K 解像度でプレイしたい、もっと高リフレッシュレートのゲーミングディスプレイに適した FPS でプレイしたい、という場合には 4080 とか 4090 が必要になるわけで、そうなるとお値段は2倍では効きませんからねぇ。
個人的には WQHD ディスプレイ搭載機あたりには(デスクトップ版が出る前からボロクソ叩かれていた)RTX 4060Ti 16GB 版のラップトップ版が出るとちょうど良いような気もしますが、ニッチすぎて需要はないですかね…
ということで、次回は BLUE PROTOCOL ベンチマークと本機を買ってしまった最大の理由でもある Microsoft Flght Simulator で、どれくらいヤレるかというフレームレート測定その他をば。
(続き)→ Core i7-12700H & GeForce 4060搭載ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4購入【2】 〜DLSS FGの効果をMSFSで測定
■ ASUS TUF Gaming F15 (2023) | TUF Gaming | ゲーミングノートパソコン | ASUS日本
元々ゲーミングノートPC の購入構想はあったものの幾つかの理由で実行には至らず、その中で置き場所を考えずに良く、ポータブル機だからと性能への欲求も割り切れる ROG Ally を購入、満足していました。
が、ROG Ally を使っていて逆に
重いゲームで外付GPU機、特に
DLSS FG使ったらどうなんだろ?
DLSS FG使ったらどうなんだろ?
という衝動、GeForce RTX 40 シリーズに搭載された DLSS 3 の Frame Generation 機能を試したい、という欲求だけで、ROG Ally 購入前から欲しいものリストに入れていたゲーミングノートPC をプライムセールで大幅割引(22万円弱→17万円弱)になっていたこともあって購入しました(CPUが前世代な分、セール対象になりやすい)。
もっとも、欲しいものリストに入っていた製品は同じ Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 搭載ながら少し安く薄く軽い MSI ThinGF63 だったのですが、それを本機 ASUS TUF Gaming F15 (2023) に変更したことなど、購入にあたって本機を選んだ理由などは記事を別に改めますが、とりあえず今回は、
購入前に本機相当のベンチ結果が
見つけられずだったので測って載せておく
見つけられずだったので測って載せておく
のが趣旨です。
当初の購入候補だった MSI ThinGF63 は発売前後にブロガーや Youtuber に貸し出していたせいか複数レビューを見つけられ、TUF Gaming F15 でも昨季 2022年モデル(CPU は同じだが GPU が RTX 30世代)もレビュー、ベンチマーク結果はあったのですが、2023年モデルは GPU だけ更新のマイナーチェンジのせいか見当たらず
(MSI Thin-GF63-12VF-3803JP は本機と同じ Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 ながら Max. TGP が違うためピーク性能が異なります)
普段ならこんな面倒なことはしないのですが(自分の目安のために測ってもわざわざブログに載せない)、本機を購入検討する際、本機または本機の仕様相当(Core i7-12700H & GeForce RTX 4060 140W)のベンチマーク結果をすぐに探し出せなかったので、参考程度でも自分で測って載せておくかと思った次第。
(グレード違いの Core i9-13900H 搭載機なら Amazon のコメント欄に各種ベンチマークテストを載せている人がいます)
⭐︎
今回購入した ASUS TUF Gaming F15 (2023年モデル) FX507ZV4 は、P6+E8 14コア構成 Core i7-12700H と TGP 140W 仕様の GeForce 4060。CPUは1世代前ですが、Core i は11→12世代でジャンプアップがあったので12世代で大幅値引きがあるなら十分お買い得と判断。
メモリは DDR4-3200MHz 8GB×2枚 仕様の 16GB、ストレージは Micron_2400_MTFDKBA512QFM の 512GB、と容量的にはどちらも最小限。自己責任でパネルを開いて交換は可能、ストレージはセカンドスロットがあって増設可能。ディスプレイは FULL HD 1920x1080 pixels、リフレッシュレート 144MHz 対応。
付属 AC アダプタは 240W 対応のそれなりに大きいもので、USB PD 100W にも対応するが付属 AC アダプタと違って制限がありそう(でも詳細は何も書かれていない)。外部端子は Thunderbolt / USB 4 端子もあって不足なし。
その他の仕様は以下のページを参照してください(真ん中の列のモデル)。
■ ASUS TUF Gaming F15 (2023) | TUF Gaming | ASUS日本 - スペック
今回測定したベンチマークテストは以下のとおり。
- PCMark 10(Basic Edition)
- 3DMark (TimeSpy & FireStrike)
- CineBench R23
- CrystalDiskMark
- ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
- FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
- FORZA Horizon 5
- Cyberpunk 2077
- BLUE PROTOCOL ベンチマーク
- Microsoft Flight Simulator
- CrystalDiskMark を除き、パフォーマンスモードとターボモードの両方(ともに付属 AC アダプタ接続時)で測定しています。
- CrystalDiskMarkを除く 1. ~ 6. のベンチマークテストでは、バッテリー駆動時のパフォーマンスモードとサイレントモードでも測定しています(同じパフォーマンスモードでも AC/DC 時で性能が異なるかの検証)。
- 5. 〜 10. のテストでは、Full HD の本体ディスプレイ(1920x1080 pixels)だけでなく、外部ディスプレイに接続した WQHD (2560x1440 pixels) 表示でのベンチマーク(AC 接続時のみ)も測定しています(4K モニターは所有してもないし導入する気が1ミリもないので未計測)。
- 7. 〜 10. のテストでは、それぞれの条件で画質プリセットも変えて、また DLSS FG 設定がない BLUE PROTOCOL を除き DLSS FG オンオフ両方の条件でも測定しています。
- MSFS を除いてベンチマークモードでの計測結果を掲載していますが、MSFS については CapFrameX でのフレームレート計測値を使用しています(計測方法は結果掲載部分に記します)。
- グラフィックスドライバーは GeForce Game Ready 536.67 (2023/7/18) です(少し前のバージョンだと MSFS が警告を出すため最新版に…)。
- 測定時の室温は 28〜31℃程度ですが、PC部分にはエアコンの風が当たっているのでもう1〜2℃低い状況かと思います(センサー温度はターボモードでも CPU 90℃、GPU 80℃くらいが一時的な最高値)
誤差が大きいなど複数回計測しているテストもありますが、(時間も手間暇もかけられないので)原則として計測は1〜2回ずつしか計っておりません。ですので、何らかの理由で本来出るべき結果と誤差が大きい場合もあります。その辺の甘さはご容赦ください。厳密な結果ではなく参考値としてお考えください。
以下に、BLUE PROTOCOL と MSFS を除くベンチマーク結果を掲載します(残りは次回に)。計測結果の数値と合わせて、結果画面のキャプチャも載せていますので、画面写真のサムネイルをクリックしていただければ拡大表示されます。
【1】PCMark 10 (Basic Edition)
Fan Mode | TOTAL | Essentials | Productivity | Digital Content Creation |
Turbo (AC) | 7,125 | 9,585 | 10,101 | 10,139 |
Performance (AC) | 6,806 | 9,665 | 8,923 | 9,920 |
Performance (DC) | 6,250 | 8,466 | 9,516 | 8,227 |
Silent (DC) | 4,276 | 6,415 | 5,442 | 6,082 |
PC の実用性能を測る PCMark。ハイパーファンモードに応じて結果が妥当に変わっています。が、他のテストの多くでもそうですが、高負荷時にファンを盛大に回すターボモードと、高負荷時でもファン音が控えめなパフォーマンスモードとの結果差が想像していたよりずっと小さく、PCMark では 5% 弱。
ターボモードにおけるファン吹き出し音は結構盛大なものでゲームから聞こえる音を掻き消すレベルですから(ゲーム内容によってはヘッドホン必須)、個人的にはパフォーマンスモード常用、ターボモードは緊急用?的な印象になっています。
また、他のテストと異なり、PCMark では同じパフォーマンスモードで付属 AC 電源アダプター接続時とバッテリー駆動時での性能差が僅かで、オフィスアプリやウェブブラウジングなど一般用途ではバッテリー運用でも差は出ないようです。ただ、ファン音と消費電力を抑えるサイレントモードでは一気に性能低下が見られます。
【2】3DMark (TimeSpy & FireStrike)
Fan Mode | Graphics | CPU | |
Turbo (AC) | 10,836 | 10,568 | 12,660 |
Performance (AC) | 10,171 | 9,922 | 11,858 |
Performance (DC) | 8,061 | 7,836 | 9,628 |
Silent (DC) | 7,983 | 7,859 | 8,770 |
Fan Mode | Graphics | Physics | Combined | |
Turbo (AC) | 24,830 | 28,144 | 29,531 | 11,703 |
Performance (AC) | 23,480 | 26,960 | 26,715 | 10,924 |
Performance (DC) | 17,860 | 21,547 | 20,407 | 7,230 |
Silent (DC) | 17,962 | 21,575 | 18,751 | 7,746 |
3D グラフィック性能を測る 3DMark から無料で計測できる TimeSpy (DirectX 12) と FireStrike (DirectX 11) の計測結果を。
ターボモードと AC 駆動時のパフォーマンスモードの性能差があまり大きくない(6% 前後)なのは PCMark 10 と同じですが、同じパフォーマンスモードでも付属 AC 電源アダプター接続時とバッテリー駆動時で大きな差(2〜3割)が出ているのが特徴。これは他のテストと共通した本機のファンモードの一般的な傾向。
他のテストを見るかぎり、付属 AC 電源アダプター接続時のパフォーマンスモードとターボモードの差は大きくないが、同じパフォーマンスモードでの AC 接続時とバッテリー駆動時の性能差は大きい、という印象です。
まぁ、いくら性能を落としてもバッテリー駆動で重めのゲームをしていると、あっという間(1〜2時間)にバッテリーがなくなってしまうので、ゲームをする場合は AC 接続前提という感じですね(当たり前)。
【3】CineBench R23
Fan Mode | Multi Core | Single Core |
Turbo (AC) | 16,529 | 1,717 |
Performance (AC) | 14,656 | 1,714 |
Performance (DC) | 9,989 | 1,726 |
Silent (DC) | 9,869 | 858 |
こちらもマルチコアでは 3DMark と同じく、
- 同じパフォーマンスモードでも AC 接続時とバッテリー駆動時では大差がある
- バッテリー駆動時のパフォーマンスモードとサイレントモードの差は小さい
という結果に。それでも、ぶん回しテストのせいか、AC 接続時のターボモードとパフォーマンスモードの差は 3DMark その他のテストよりは大きめです。
シングルコア・テストでは、バッテリー駆動時のサイレントモードを除いて全部横並び(多少の数値の違いは誤差でしょう)。バッテリー駆動時のパフォーマンスモードにおける方向性が分かります。
【4】CrystalDiskMark
(追記注:敢えて表にする意味もないので結果画像だけで、と出した初出画像にミスがあったので、3週間ほど使ってからベンチマーク取り直した結果を修正掲載しています。数値の違いは誤差程度ですが)
内蔵 SSD は PCIe 4.0 x4 仕様ということですが、PCIe 4.0 x4 にしては「それなり」といったところでしょうか。決して速くはありませんが、512GB という小容量であることも影響しているのでしょう。
パワーユーザーには不満の出る SSD 性能かもしれませんが、そもそも 10万円台半ばちょいで買えた比較的安価なゲーミングノートPC ですから多くは求められません。それに私自身は特に不満ありません。
ちなみに、初期の内蔵 SSD は 512GB しかありませんが、増設用 M.2 スロットが1つあり、自分でバラして増設することが可能です。そちらのスロットは PCIe 3.0 x4 仕様らしいのですが、確認できていません。
また、バラして SSD を増設するのは難しくないですが、ちょっと厄介?な部分もあり、またググって出てくる TUF Gaming シリーズの SSD 増設方法は昨年モデルや別シリーズばかりで、本機はちょっとだけ違う部分もあります(後日記事にするかも)。
【5】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
Fan Mode | FHD | WQHD |
Turbo (AC) | 20,312 | 16,026 |
Performance (AC) | 19,688 | 15,979 |
Performance (DC) | 15,540 | ----- |
Silent (DC) | 12,731 | ---- |
本体ディスプレイ (FHD 1920x1080 pixels) で今までどおり AC/DC の各ハイパーファンモードでの計測を行った他、外部 WQHD ディスプレイ (2560x1440 pixels) に接続した際のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)のベンチマークも実行しました(フルスクリーンモード)。
公式では測定結果の数値が 6000 以上で「やや快適」、8000 以上で「快適」、11,000 以上で「とても快適」、15,000 以上で「非常に快適」というのがゲームプレイ時の目安になっています。
本機の場合、バッテリー駆動のサイレントモード以外は全て「非常に快適」、サイレントモードでも「とても快適」ですから、全く問題なし。少し古いこのクラスのゲームは余裕ですね。
ただ、FHD での測定結果を見て分かるように、AC 接続時のターボモードとパフォーマンスモードの結果差が小さいのに比べ、同じパフォーマンスモードでの AC接続時/バッテリー駆動時の差が大きく、サイレントモードでもそれなりの性能ダウンが分かります。
【6】FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
Fan Mode | FHD | WQHD | ||
高品質 | 標準品質 | 高品質 | 標準品質 | |
Turbo (AC) | 10,227 | 14,340 | 7,289 | 9,730 |
Performance (AC) | 9,407 | 12,797 | 7,133 | 9,229 |
Performance (DC) | 6,992 | 9,644 | ----- | ----- |
Silent (DC) | 6,928 | 9,681 | ----- | ----- |
こちらも本体ディスプレイ (FHD) では AC/DC の各ハイパーファンモードでの計測を行った他、外部ディスプレイ (WQHD) に接続した際のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)のベンチマークを実行しました(フルスクリーンモード)。
また、前項の FF14 暁月のフィナーレ・ベンチマークと比べると時代が新しい分だけ重いゲームになっていますので、それぞれのテストで画質プリセット「高品質」だけでなく「標準品質」でも計測しました(画質設定は軽量・標準・高品質の3種類)。
公式の測定結果の目安は 4,500 以上で「やや快適」、6,000 以上で「快適」、9,000 以上で「とても快適」、12,000 以上が「非常に快適」となっています。
本機の場合、全条件で「快適」はクリアしていますが、「非常に快適」評価となるのは FHD の標準品質を AC 接続時で動かした場合のみ。FHD にせよ、WQHD にせよ、十分快適なプレイはできるでしょうが、バッテリー駆動時や WQHD 表示の際には高品質から少し画質調整した方が高負荷なシーンでも安心かもしれません。
FF14 ベンチの時と同じく、AC 接続時のターボモードとパフォーマンスモードの結果差が小さく、同じパフォーマンスモードでの AC接続時/バッテリー駆動時の差が大きい傾向は変わりません(バッテリー駆動時のパフォーマンス/サイレントモードの差は小さいですが)。
(FHD&高品質:左からターボ、パフォーマンスAC、同DC、サイレント)
(FHD&標準品質:左からターボ、パフォーマンスAC、同DC、サイレント)
(左からターボ高品質、同標準、パフォーマンスAC高品質、同標準)
【7】FORZA Horizon 5
平均FPS値 | 最高画質 | エクストリーム | |||
DLSSオフ | DLSS FGオン | DLSSオフ | DLSS FGオン | ||
FHD | Turbo (AC) | 108 | 151 | 99 | 104 |
Performance (AC) | 104 | 142 | 93 | 98 | |
WQHD | Turbo (AC) | 96 | 116 | 84 | 93 |
Performance (AC) | 90 | 111 | 80 | 88 |
本体ディスプレイ (FHD) と外部 WQHD ディスプレイ接続時のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)、それぞれフルスクリーンモードにおいて DLSS オフと DLSS オン(フレームジェネレーション DLSS FG 有効)にした場合を計測しました。
重めのレースゲーム FORZA 5 ですが、本機では当方環境の一番厳しい条件にしてもまずまず十分なフレームレートが出ているので、画質プリセット設定は最高とエクストリームの2種類のみで計測しています。
画面解像度が FHD / WQHD であれば(=4K でなければ)、画質を最高またはエクストリームまで上げても(シビアなことを言われなければ)十分にプレイできるフレームレートが出ています。今までのベンチマークテストと同様、ターボモードとパフォーマンスモード(AC接続時)の性能差が大きくありません。
最低 FPS を掲載していませんが、平均値から大きく乖離していないので安定してプレイすることができるかと思います。いずれにせよ、比較的廉価なゲーミングノートPCで、重めの FORZA 5 が(WQHD ディスプレイを繋いでも)ここまで不足なくプレイできるとは思っていませんでした。
ただ、DLSS フレームジェネレーションを有効にした場合、FHD の最高画質では大きく伸びていますが(4割増程度)、WQHD の最高画質で 2割程度、他では微増程度になっているのは、
「エクストリーム画質にして DLSS FG を入れると WQHD/FHD でも VRAM が足りない」
ことに起因します(下記ベンチマーク結果画面参照)。
FHD の最高画質では VRAM 使用量に多少余裕があるので、DLSS FG を有効にして VRAM 使用量が増えても問題なく、DLSS FG 本来の性能どおりに大きくフレームレートが伸びるのですが、エクストリーム画質や WQHD の最高画質では元々 VRAM に余裕がない状態なので DLSS FG を入れると VRAM が足りなくなり、フレームレートが伸びない要因と思われます。
ラップトップ版 GeForce で VRAM 8GB を超える製品となると 4080/4090/3080/3090 といったハイエンド版のみで、お値段もババーンと2倍3倍となりますので、本機で FORZA 5 の DLSS FG 対応が活かしきれない点は諦めるしかないですね。
(FHD・パフォーマンス:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
(FHD・ターボ:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
(WQHD・パフォーマンス:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
(WQHD・ターボ:左から最高FGオフ&オン、エクストリームFGオフ&オン)
【8】Cyberpunk 2077
平均FPS値 (最低FPS) | ウルトラ | レイトレ・ウルトラ | |||
DLSS FGオフ | DLSS FGオン | DLSS FGオフ | DLSS FGオン | ||
FHD | Turbo (AC) | 95.53 (40.23) | 131.98 (60.22) | 59.12 (44.69) | 92.13 (51.93) |
Performance (AC) | 85.13 (43.93) | 122.71 (55.34) | 51.71 (38.34) | 83.28 (66.50) | |
WQHD | Turbo (AC) | 60.93 (34.30) | 84.83 (70.18) | 46.00 (14.15) | 69.52 (28.77) |
Performance (AC) | 55.86 (37.95) | 78.21 (40.75) | 40.75 (31.67) | 62.34 (39.68) |
前項 FORZA 5 同様、本体ディスプレイ (FHD) と外部 WQHD ディスプレイ接続時のターボ/パフォーマンスモード(付属 AC アダプター接続時のみ)、それぞれフルスクリーンで DLSS オフと DLSS オン(フレームジェネレーション DLSS FG 有効)にした場合を計測しました。
画質プリセット設定は最上位画質のウルトラ、およびレイトレーシングをオンにしたウルトラ設定(レイトレ・ウルトラ)の2種類を計測しました。ROG Ally ではマトモに動かなかった設定(特にレイトレ ON)がそこそこ動くのは、さすがに外部 GPU の威力を感じます。
なお、サイバーパンク2077 のベンチマークでは最低 FPS の計測値が測るたびに大きく変動することが多く、それぞれ何回か測って中央値付近の結果を出してますが、途中で面倒になって1回しか測ってない条件もあるので、最低 FPS はマジで適当に見といてください(平均値はあまり変動がない)。
FORZA 5 は VRAM 8GB(実質 7GB ちょい)だと高画質設定ではカツカツだったせいで DLSS FG 有効が活かし切れる条件が少なかったですが、サイバーパンク2077 では DLSS FG 有効にするとほぼ全部の条件で平均 FPS が 1.5倍前後と顕著な効果が出ています。
DLSS オンにしておけば、レイトレーシング有効の画質プリセット:ウルトラという最高画質設定でも FHD で平均 80〜90 fps 以上、WQHD でも平均 60 fps 以上出るのは、なかなかですね。激重系のサイパンが、10万円台半ば+αで購入したノートPC でここまで出るのなら個人的に大満足。
もっとも実際にプレイしていると、WQHD 解像度でレイトレ・ウルトラ画質はフレームレートが明確に落ちるシーンがちょくちょくあるので、FHD では最上付近でも行けるが、WQHD だと多少妥協しての設定が現実的に思います(ROG Ally でのプレイを思えば雲泥の差ですが)。
(FHD・パフォーマンス:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
(FHD・ターボ:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
(WQHD・パフォーマンス:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
(WQHD・ターボ:左からウルトラFGオフ&オン、レイトレウルトラFGオフ&オン)
ゲーミングPC を買う場合、予算とマシン性能のバランス、出費と得られる満足度の兼ね合いは、上を見ればキリがない分だけ難しいものがあります(と言っても一般的な最上位セットでも2桁万円で済む範疇ですから他の趣味と比べればまだマシかもですけど)。
巷では今世代の NVIDIA GPU、GeForce RTX 40 シリーズの評判が上位モデルを除いてあまりよろしくないようですが、私が購入した目的でもある RTX 40 シリーズに搭載された DLSS 3 の Frame Generation 機能の効果は十分に体感できており、
デスクトップ版 GPU だとコスパがダメで批判されている RTX 40 シリーズの廉価レンジ GPU だけど、10万円台のノートPC でここまでフレームレート上げられる DLSS FG の威力を考えれば、少なくともミドルクラス以下のゲーミングノートPCには結構良い GPU に感じるけどなぁ
と、私自身は満足しています。細かいところを言い出せばキリはありませんが、それについてまた別途。
ただまあ、次回で紹介する MSFS でのベンチマーク&プレイでも感じたことですが、RTX 4060 ラップトップ版の性能レンジは FHD にフィーチャーされていること、FHD なら画質最上位でそこそこフレームレートを出して快適にプレイできることをターゲットにしていることを実感します。
そういう意味ではこのクラス、フルHDディスプレイ搭載のやや廉価なゲーミングノートPC に GeForce RTX 4060 が多く採用されているのも納得しました。ちょうど良いバランス。
4K 解像度でプレイしたい、もっと高リフレッシュレートのゲーミングディスプレイに適した FPS でプレイしたい、という場合には 4080 とか 4090 が必要になるわけで、そうなるとお値段は2倍では効きませんからねぇ。
個人的には WQHD ディスプレイ搭載機あたりには(デスクトップ版が出る前からボロクソ叩かれていた)RTX 4060Ti 16GB 版のラップトップ版が出るとちょうど良いような気もしますが、ニッチすぎて需要はないですかね…
ということで、次回は BLUE PROTOCOL ベンチマークと本機を買ってしまった最大の理由でもある Microsoft Flght Simulator で、どれくらいヤレるかというフレームレート測定その他をば。
(続き)→ Core i7-12700H & GeForce 4060搭載ASUS TUF Gaming F15 (2023) FX507ZV4購入【2】 〜DLSS FGの効果をMSFSで測定