しばらく余暇時間は日曜日のガンバ大阪観戦時の写真整理にかかりきりになる予定でしたが、ショック大きめ敗戦に写真整理する気分ゼロなので、ひとまず半月前に購入した M2 Max 搭載 MacBook Pro(以下の M2Max Pro)のファーストインプレの残りを書いておこうかと思います。
まぁ、写真整理するのもしないのも、そのペースも気分次第が可能なのは、趣味である特権。ガンバ大阪のホームスタジアムがサッカー専用でピッチの近い現スタジアムに移転してから写真を撮る人が増え、中には「ピッチサイドで撮れるプロはええな」みたいなことを言う人もいますが、その場所で撮ることには責任が伴う、高質な撮れ高を迅速に提供する責務が伴うわけですがねえ。
もっとも、写真整理するのもしないのも気分次第と言いつつ、1試合で平均3千数百枚 100GB を超える撮影データーを数回放置すればすぐ内蔵ストレージを圧迫して身動き取れなくなるため、否が応でも写真整理を行う羽目になります(>_<)
2回目の記事で仕様カスタマイズの際、
などと書きましたが、正直言って今回も(マシンの性能は数倍になったのに)ストレージが 1TB SSD のままにしたことで、使い始めから半月程度で内蔵 SSD の残量を気にしながら使っていて若干後悔がないわけではないものの、
という前向きな思いもあったりします。2TB SSD にしていたら、楽ではあったけど、未整理放置写真も増えるばかりだったと思うんですよね…
とまぁ、そんな感じで、ほとんど不満のなかった初代 Apple Silicon M1 搭載 MacBook Air(以下 M1 Air)を、Z9 の高画素 RAW の迅速処理のためだけに M2 Max MacBook Pro に買い替えてしまった話 Part 4。
前回は購入して半月ほど使ったファーストインプレッションを、今まで使ってきた M1 Air と比較しつつ記しました。
■ M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【1】ほとんど不満ないのに買い換えた、たった一つの理由
■ M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【2】日和って妥協したカスタマイズは反省の元
■ M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【3】購入から半月のファーストインプレ、M1 Air と比較しつつ
今回は前回の続きとして、買い替え理由であった Z9 の高画素 RAW 画像を大量処理していく上で、M1 Air から M2Max Pro にして、どれくらいの速度向上があったか、実作業していく上でどんな変化があったか、を記しておきたいと思います。毎度の如く、大したことは書けませんが。
まぁ、写真整理するのもしないのも、そのペースも気分次第が可能なのは、趣味である特権。ガンバ大阪のホームスタジアムがサッカー専用でピッチの近い現スタジアムに移転してから写真を撮る人が増え、中には「ピッチサイドで撮れるプロはええな」みたいなことを言う人もいますが、その場所で撮ることには責任が伴う、高質な撮れ高を迅速に提供する責務が伴うわけですがねえ。
もっとも、写真整理するのもしないのも気分次第と言いつつ、1試合で平均3千数百枚 100GB を超える撮影データーを数回放置すればすぐ内蔵ストレージを圧迫して身動き取れなくなるため、否が応でも写真整理を行う羽目になります(>_<)
2回目の記事で仕様カスタマイズの際、
いつも未整理写真にストレージを圧迫されどおしだから、次に買い換えるときは 2TB SSD にするぞ!と思っていたけど、べらぼうな価格差にそこまで手を出しきれなかった…
などと書きましたが、正直言って今回も(マシンの性能は数倍になったのに)ストレージが 1TB SSD のままにしたことで、使い始めから半月程度で内蔵 SSD の残量を気にしながら使っていて若干後悔がないわけではないものの、
常時ストレージ圧迫を感じてる方が
強制的に写真整理が捗る
強制的に写真整理が捗る
という前向きな思いもあったりします。2TB SSD にしていたら、楽ではあったけど、未整理放置写真も増えるばかりだったと思うんですよね…
とまぁ、そんな感じで、ほとんど不満のなかった初代 Apple Silicon M1 搭載 MacBook Air(以下 M1 Air)を、Z9 の高画素 RAW の迅速処理のためだけに M2 Max MacBook Pro に買い替えてしまった話 Part 4。
前回は購入して半月ほど使ったファーストインプレッションを、今まで使ってきた M1 Air と比較しつつ記しました。
■ M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【1】ほとんど不満ないのに買い換えた、たった一つの理由
■ M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【2】日和って妥協したカスタマイズは反省の元
■ M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【3】購入から半月のファーストインプレ、M1 Air と比較しつつ
今回は前回の続きとして、買い替え理由であった Z9 の高画素 RAW 画像を大量処理していく上で、M1 Air から M2Max Pro にして、どれくらいの速度向上があったか、実作業していく上でどんな変化があったか、を記しておきたいと思います。毎度の如く、大したことは書けませんが。
まず最初に、前回記事の冒頭でも述べたように、
「大量の高画素 RAW 画像の処理迅速化については概ね満足できる速度向上、レスポンス改善を得た」
と思っています。ゆえに M2Max Pro へ買い替えたことに満足もしています。
初回記事でも触れたとおり、2月頭に発売したことすら知らなかった M2 Pro/Max MacBook Pro に興味を持ったのは「M2Max Pro は Lightroom の RAW 現像速度が M1 Air の4倍」という話。
その後、ベンチマーク記事を見てもそのとおりだったところから購入へ転げ落ちたわけですが、実際の各種調整を入れた現像速度というのはベンチマークのストレート現像の速度とは違いますし、速度差もストレート現像と比べると変わります。
また、同じ M2 Max プロセッサでも最上位の GPU 39コア仕様でなく 30コア仕様に日和ったため(理由は前々回記事にて)、メディアのベンチマークテストで使われてる GPU 39コア仕様と比べて GPU 系の処理速度は落ちます。
とはいえ、M1 Air の時と比べて LrC で各種調整を入れた現像で2倍、DxO の GPU 使用現像時で4倍くらいの速度が出ており、GPU 30コアのプロセッサでも、まずまず満足できる結果になっています。
(Mac版 DxO Photolab 6 のノイズ処理は通常 GPU より Neural Engine を使用し、そちらの方が圧倒的に速いのですが、最新の MacOS Ventura 上では Neural Engine 利用時にバグがあり、GPU 処理を推奨されています。本記事公開直後にリリースされた Ver.6.4 でも変わらず)
(DxO設定画面にも注記がある)
当方が簡単に処理速度を計測した結果を以下に記しておきます。素人が適当に測っただけですから、あくまで参考程度、一例としてお考えください。
実際に作業しながらその途中で(ついでに)計測してみたものばかりなので、事例も僅かで限定的な条件ばかりですが、
は速くなったかな?という印象。体感的にも速さは実感しています。(時には数字以上に)
DxO Photolab 6 については先も述べたように本来は Neural Engine を利用するものであり、GPU 処理で利用するのは MacOS Ventura でのバグが直るまでの一時的なものではあります。
が、M1 Air で GPU 利用の現像処理は正直言って使い物にならない遅さだったのが、4倍以上速くなった M2Max Pro では GPU 利用の現像も何とか許容できるレベルになったので、一時的な問題とはいえ助かっています。
(一時的と言いつつ、DxO は Apple が悪いんやと放置で半年が経ってますし、DxO は Z9 の高効率 RAW の時も対応予定と言いながら結局直接サポートはしないまま DNG 経由でやってくれと今に至るでしたから、どうなりますやら…)
(追記:本記事掲載翌日にリリースされた Ver.6.4 / Ver.5.9 でようやく Z9 の高効率 RAW に対応しました
)
ちなみに、DxO Photolab 6 では Neural Engine や GPU ではなく CPU に処理を行わせることもできますが、M2Max Pro で 2枚処理行うのに 680秒かかり、上記表と同じく7枚で計測しようと思っていたものの時間がかかりすぎるのでヤメました。(単純計算で GPU 処理の 12.5倍、NE 処理の 26.4倍の時間がかかる)
メインで使っている Lightroom Classic(以下 LrC)での使用感については前回記事でも書いたとおり、Z9 の RAW 画像を扱う上では
という印象。
D5(2,000万画素)の RAW 画像は M1 Air でも大量に読み込んで迅速な作業が可能だったものの、Z9(4,500万画素)の RAW では若干苦しくなったため、迅速整理が必要なサッカー写真だけは JPEG ベースにしていたのですが、本機 M2Max Pro 導入で RAW ベースの処理に戻すことができました。
(ナイトゲームではスタジアム照明に合わせてホワイトバランスも露出も固定で撮影時にある程度できあがっているため JPEG ベースで良いのですが、デーゲームは日向と日陰の明暗差、色温度差が凄いですし、自然光と照明のミックス光も多くて RAW からの方が仕上げやすい事情もあります)
また、単純な現像速度より一番重要な改善点として、
のは M2Max Pro に買い替えて、(買い替え目的であった)高画素 RAW を大量に扱う上で一番ストレスが減った点です。
LrC は現像画面を開く際、等倍表示を行う際などのタイミングで、その画像の 1:1 プレビューキャッシュが作られていないと開くタイミングで作成します。現像画面で編集後すぐ別画像へ移動した場合も編集パラメーター適用後の 1:1 プレビューが作成されていないので、編集後の画像へ戻ってきたタイミングで作成し直されます。
この 1:1 プレビュー作成が割と曲者で、2,000〜2,400万画素クラスの RAW だと M1 Air でもワンテンポ待つ程度のタイムラグなのであまりストレスにならないのですが、4,500万画素 RAW となると、結構待たされるとまでは言わないまでも「んんんん〜」と2秒前後?くらいの、ちょっとした待ちが入ります。
1枚2枚をマッタリ見て現像する分には気にならない待ち時間ですから、「え?あれくらいで何言ってんだ、お前は?」と思われる人もいるだろうと思いますが、何千枚かの写真を見て行って、しばしば等倍表示でピントチェックを行っていると、その度に微妙に待たされるのは割とストレスであり、塵も積もれば山となる時間になります。
(従来の D5 で撮っていたときは写真の取捨選択時にピントチェックを行う頻度は少なかったのですが、Z9 だとそこまでカメラをまだ信頼できないので…特にナイトゲームでは高感度画質も含めてサムネイルだけで選別はし難いところ)
今回の M1 Air → M2Max Pro 買い替えも、LrC の現像時間×倍速!ということ自体よりも、それに伴って「写真選別時の等倍表示や現像画面移行時の 1:1 プレビュー作成時間が少しでも短縮したい、ストレス軽減したい」というのが主目的だったと言って良いでしょう。
その点においても、「1:1プレビュー作成のタイムラグが減った」ことで多少のストレス軽減にはなりましたし、先にも述べた Z9 で大量撮影&迅速整理が必要な場合でも軽い JPEG ベースではなく従来の RAW ベースで扱う気にさせるレスポンスを得ることができました。
ただまぁ、本音を言えば、
というのはあります。
特に現像調整済み画像の 1:1 プレビューキャッシュを作り直す時は、M2Max Pro でも 1秒を超える待ちがあるので、
「RAW 現像速度向上の度合いと比べると、1:1プレビュー作成時のレスポンス向上は期待したほどではなかったかな?」
というのが正直なところです。
M1 Air で 4,500万画素の最高画質 JPEG 画像を扱うのと同程度のレスポンス、もしくは 2,000万画素 RAW 画像を扱うのに近いレスポンスにはなったかもしれないが、ここまでお金を突っ込んだんだから、もう一声欲しかったなぁ…というのは望みすぎ、贅沢を言い過ぎでしょうかねぇ。
とまぁ、M1 Air から M2Max Pro へ買い替えた主目的である「高画素 RAW 現像のレスポンス向上」について思うところを述べてきました。100% 大満足とまでは言いませんが、
というところでしょうか。
発売時期を知らなかったくらい興味がなかった M2 Pro/Max MacBook Pro なのに、突然買い替えを考え始めたのが2月半ば。少し悩んで発注した翌日に手に入れることができ、今季の Jリーグやモータースポーツイベントの開幕直前に投入できたことも満足度にプラスとなっています。(その分、仕様は多少妥協したが)
ニコンが Z9 で望んでもいないフラッグシップ機高画素化をしてしまったせいで、どんだけ出費を強いられるねん!というムカつきは避けられませんが、とりあえず Z9 の撮影画像に関しては M2Max Pro を買ったことでストレス少なく扱うことはできるようになりました。
Z9 ですら(高画素のメリットはあるとはいえ)高感度画質の低下などにウンザリしているので、これ以上の高画素機を買うことは有り得ないですし、そういう意味では自分がパソコンの性能を欲するのも今回が天井になるのかもしれません。(別の用途で性能が欲しくなる可能性はありますが、その時は Windows 機で…)
おまけに、年齢とともに動体視力と反射神経の衰え(と集中力の低下)が顕著になるお年頃なので、スポーツにしろ、モータースポーツにしろ、あとどれだけ満足に撮れる時間が残されているか分かりませんから、大量 RAW 画像の整理なんてのもそう遠くないうちに、する必要がなくなるかもしれませんしねえ。
「大量の高画素 RAW 画像の処理迅速化については概ね満足できる速度向上、レスポンス改善を得た」
と思っています。ゆえに M2Max Pro へ買い替えたことに満足もしています。
初回記事でも触れたとおり、2月頭に発売したことすら知らなかった M2 Pro/Max MacBook Pro に興味を持ったのは「M2Max Pro は Lightroom の RAW 現像速度が M1 Air の4倍」という話。
その後、ベンチマーク記事を見てもそのとおりだったところから購入へ転げ落ちたわけですが、実際の各種調整を入れた現像速度というのはベンチマークのストレート現像の速度とは違いますし、速度差もストレート現像と比べると変わります。
また、同じ M2 Max プロセッサでも最上位の GPU 39コア仕様でなく 30コア仕様に日和ったため(理由は前々回記事にて)、メディアのベンチマークテストで使われてる GPU 39コア仕様と比べて GPU 系の処理速度は落ちます。
とはいえ、M1 Air の時と比べて LrC で各種調整を入れた現像で2倍、DxO の GPU 使用現像時で4倍くらいの速度が出ており、GPU 30コアのプロセッサでも、まずまず満足できる結果になっています。
(Mac版 DxO Photolab 6 のノイズ処理は通常 GPU より Neural Engine を使用し、そちらの方が圧倒的に速いのですが、最新の MacOS Ventura 上では Neural Engine 利用時にバグがあり、GPU 処理を推奨されています。本記事公開直後にリリースされた Ver.6.4 でも変わらず)
(DxO設定画面にも注記がある)
当方が簡単に処理速度を計測した結果を以下に記しておきます。素人が適当に測っただけですから、あくまで参考程度、一例としてお考えください。
- M1 Air: 8コア CPU、8コア GPU M1 MacBook Air
- M2Max Pro: 12コア CPU、30コア GPU M2 Max 14" MacBook Pro
- ▽ Adobe Lightroom Classic 12
- ■ 各種調整済み Z9 RAW 296枚 一括現像
(ガンバ大阪シーズン前公開練習撮影写真から)
M1 Air 370秒 --- M2 Max Pro 156秒 約2.38倍
■ Z9 調整前 RAW 3,181枚 内蔵SSDからの参照読み込み→標準プレビュー一括作成
(J1 ガンバ大阪vs広島戦撮影写真)
M1 Air 1,461秒 --- M2 Max Pro 826秒 約1.77倍 - ▽ DxO Photolab 6
- Z9 RAW レンズ補正+DeepPrime XD 適用 7枚 一括現像
■ [GPU 処理]
M1 Air 847秒 --- M2 Max Pro 191秒 約4.43倍
■ [Neural Engine 処理]
M1 Air 134秒 --- M2 Max Pro 90秒 約1.49倍
実際に作業しながらその途中で(ついでに)計測してみたものばかりなので、事例も僅かで限定的な条件ばかりですが、
GPUに強く依存する処理で倍以上
それ以外も1.5倍くらい
それ以外も1.5倍くらい
は速くなったかな?という印象。体感的にも速さは実感しています。(時には数字以上に)
DxO Photolab 6 については先も述べたように本来は Neural Engine を利用するものであり、GPU 処理で利用するのは MacOS Ventura でのバグが直るまでの一時的なものではあります。
が、M1 Air で GPU 利用の現像処理は正直言って使い物にならない遅さだったのが、4倍以上速くなった M2Max Pro では GPU 利用の現像も何とか許容できるレベルになったので、一時的な問題とはいえ助かっています。
(一時的と言いつつ、DxO は Apple が悪いんやと放置で半年が経ってますし、
(追記:本記事掲載翌日にリリースされた Ver.6.4 / Ver.5.9 でようやく Z9 の高効率 RAW に対応しました
)
ちなみに、DxO Photolab 6 では Neural Engine や GPU ではなく CPU に処理を行わせることもできますが、M2Max Pro で 2枚処理行うのに 680秒かかり、上記表と同じく7枚で計測しようと思っていたものの時間がかかりすぎるのでヤメました。(単純計算で GPU 処理の 12.5倍、NE 処理の 26.4倍の時間がかかる)
メインで使っている Lightroom Classic(以下 LrC)での使用感については前回記事でも書いたとおり、Z9 の RAW 画像を扱う上では
M1AirでJPEGを扱う速度感で
M2Max ProではRAWを扱える
M2Max ProではRAWを扱える
という印象。
D5(2,000万画素)の RAW 画像は M1 Air でも大量に読み込んで迅速な作業が可能だったものの、Z9(4,500万画素)の RAW では若干苦しくなったため、迅速整理が必要なサッカー写真だけは JPEG ベースにしていたのですが、本機 M2Max Pro 導入で RAW ベースの処理に戻すことができました。
(ナイトゲームではスタジアム照明に合わせてホワイトバランスも露出も固定で撮影時にある程度できあがっているため JPEG ベースで良いのですが、デーゲームは日向と日陰の明暗差、色温度差が凄いですし、自然光と照明のミックス光も多くて RAW からの方が仕上げやすい事情もあります)
また、単純な現像速度より一番重要な改善点として、
現像画面の等倍表示で
1:1プレビュー作成のタイムラグが減った
1:1プレビュー作成のタイムラグが減った
のは M2Max Pro に買い替えて、(買い替え目的であった)高画素 RAW を大量に扱う上で一番ストレスが減った点です。
LrC は現像画面を開く際、等倍表示を行う際などのタイミングで、その画像の 1:1 プレビューキャッシュが作られていないと開くタイミングで作成します。現像画面で編集後すぐ別画像へ移動した場合も編集パラメーター適用後の 1:1 プレビューが作成されていないので、編集後の画像へ戻ってきたタイミングで作成し直されます。
この 1:1 プレビュー作成が割と曲者で、2,000〜2,400万画素クラスの RAW だと M1 Air でもワンテンポ待つ程度のタイムラグなのであまりストレスにならないのですが、4,500万画素 RAW となると、結構待たされるとまでは言わないまでも「んんんん〜」と2秒前後?くらいの、ちょっとした待ちが入ります。
1枚2枚をマッタリ見て現像する分には気にならない待ち時間ですから、「え?あれくらいで何言ってんだ、お前は?」と思われる人もいるだろうと思いますが、何千枚かの写真を見て行って、しばしば等倍表示でピントチェックを行っていると、その度に微妙に待たされるのは割とストレスであり、塵も積もれば山となる時間になります。
(従来の D5 で撮っていたときは写真の取捨選択時にピントチェックを行う頻度は少なかったのですが、Z9 だとそこまでカメラをまだ信頼できないので…特にナイトゲームでは高感度画質も含めてサムネイルだけで選別はし難いところ)
今回の M1 Air → M2Max Pro 買い替えも、LrC の現像時間×倍速!ということ自体よりも、それに伴って「写真選別時の等倍表示や現像画面移行時の 1:1 プレビュー作成時間が少しでも短縮したい、ストレス軽減したい」というのが主目的だったと言って良いでしょう。
その点においても、「1:1プレビュー作成のタイムラグが減った」ことで多少のストレス軽減にはなりましたし、先にも述べた Z9 で大量撮影&迅速整理が必要な場合でも軽い JPEG ベースではなく従来の RAW ベースで扱う気にさせるレスポンスを得ることができました。
ただまぁ、本音を言えば、
M1 Air の時より軽減されたとはいえ、M2Max Pro を持ってしても 1:1 プレビュー作成時のタイムラグはニアリーゼロにはならないんだなぁ
というのはあります。
特に現像調整済み画像の 1:1 プレビューキャッシュを作り直す時は、M2Max Pro でも 1秒を超える待ちがあるので、
「RAW 現像速度向上の度合いと比べると、1:1プレビュー作成時のレスポンス向上は期待したほどではなかったかな?」
というのが正直なところです。
M1 Air で 4,500万画素の最高画質 JPEG 画像を扱うのと同程度のレスポンス、もしくは 2,000万画素 RAW 画像を扱うのに近いレスポンスにはなったかもしれないが、ここまでお金を突っ込んだんだから、もう一声欲しかったなぁ…というのは望みすぎ、贅沢を言い過ぎでしょうかねぇ。
とまぁ、M1 Air から M2Max Pro へ買い替えた主目的である「高画素 RAW 現像のレスポンス向上」について思うところを述べてきました。100% 大満足とまでは言いませんが、
まずまず概ね満足
💰出した分の結果はあった
💰出した分の結果はあった
というところでしょうか。
発売時期を知らなかったくらい興味がなかった M2 Pro/Max MacBook Pro なのに、突然買い替えを考え始めたのが2月半ば。少し悩んで発注した翌日に手に入れることができ、今季の Jリーグやモータースポーツイベントの開幕直前に投入できたことも満足度にプラスとなっています。(その分、仕様は多少妥協したが)
ニコンが Z9 で望んでもいないフラッグシップ機高画素化をしてしまったせいで、どんだけ出費を強いられるねん!というムカつきは避けられませんが、とりあえず Z9 の撮影画像に関しては M2Max Pro を買ったことでストレス少なく扱うことはできるようになりました。
Z9 ですら(高画素のメリットはあるとはいえ)高感度画質の低下などにウンザリしているので、これ以上の高画素機を買うことは有り得ないですし、そういう意味では自分がパソコンの性能を欲するのも今回が天井になるのかもしれません。(別の用途で性能が欲しくなる可能性はありますが、その時は Windows 機で…)
おまけに、年齢とともに動体視力と反射神経の衰え(と集中力の低下)が顕著になるお年頃なので、スポーツにしろ、モータースポーツにしろ、あとどれだけ満足に撮れる時間が残されているか分かりませんから、大量 RAW 画像の整理なんてのもそう遠くないうちに、する必要がなくなるかもしれませんしねえ。