ほとんど不満のなかった初代 Apple Silicon M1 搭載 MacBook Air を、たった一つの理由で M2 Max MacBook Pro に買い替えてしまった、どうでもいい話 Part 2。

今回も某病院で家族の診察待ちが長すぎて、やることがなくなって書き殴っていたモノですので内容は特にありません😓本当は昨晩、ガンバ大阪の神戸アウェイゲームから帰って更新するつもりが、あまりの惨敗ですっかり頭から消え失せておりました…orz

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(M2Max MBPで高画素RAWも楽々編集になりましたが…)


さて、不満がほとんどなかった M1 搭載 MacBook Air(以下 M1 Air)を M2 Max MacBook Pro(以下、M2Max MBP)に買い替えた理由、決断に至った経緯は前回記事で書いたとおり。

M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【1】ほとんど不満ないのに買い換えた、たった一つの理由

メインカメラがデジタル一眼レフ時代のニコンフラッグシップ機 D5 からミラーレス時代のフラッグシップ機 Z9 になったことに伴い、望みもしない高画素化してしまったことで、

M1 Airは高画素RAWの大量迅速処理に
多少のストレスを感じていた


こと(高画素RAWでも数百枚レベルだったり、時間をかけて整理現像するなら M1 Air でも問題なし)に加えて、

LrC の RAW 現像速度が
M2Max MBP は M1 Air の4倍!


という話をどこかで見て、さらには巷のベンチマーク結果をあれこれ見ていくと、

確かに LrC(=Adobe Lightroom Clasiic CC)の現像が4倍速というのも、あながち嘘ではなさそうだなぁ。少なくとも倍以上は速くなりそうだな。


となって、思わず転んでしまいました。(詳細は前回記事にて)

元凶はニコンがフラッグシップ機を高画素化してしまったせいであり、買い替え理由はカメラに起因しますが、それでも他のことでも効率は上がりますから、カメラ機材にお金を使うより生産的で有意義だろう、ということでの購入😅



前回記事含めて、こういったことを書くと衝動買いっぽく思われますが、実際は買う方向で考え始めてからアップルストアでポチるまで数日ありました。衝動ポチはいけないと思う心もありましたが、

仕様カスタマイズをどうするか悩んだ


のが、ポチるまで少し時間があった主因です。その間に、購入テンションが下がって結局見送り気分になることを期待していたのですが…なりませんでした😓

今回は、M2 Pro / Max MacBook Pro のカスタマイズ仕様をどう希望し、妥協し、そして(後悔とまではいかないが)反省することになったかを、自分の次回購入への反省も込めて記しておきたいと思います。他人様にはどうでもいいことですが…

(ファーストインプレや M1 Air との比較印象は次回あたりに…たぶん)



1ヶ月前に発売された M2 Pro / Max MacBook Pro のカスタマイズは、概ね以下の5項目。
  1. ボディカラー
    • スペースグレイ
    • シルバー
  2. ディスプレイサイズ
    • 14インチ
    • 16インチ

  3. プロセッサ
    • CPU: 10コア、GPU: 16コア
    • CPU: 12コア、GPU: 19コア
    • CPU: 12コア、GPU 30コア
    • CPU: 12コア、GPU: 39コア

  4. ユニファイドメモリ
    • 16GB
    • 32GB
    • 64GB
    • 96GB

  5. ストレージサイズ
    • 512GB
    • 1TB
    • 2TB
    • 4TB
    • 8TB

CPU: 10コア、GPU: 16コアの最廉価プロセッサは 14インチディスプレイモデルのみ、メモリ 64GB 以上は GPU コア数が 30 / 39コアの M2 Max チップ搭載モデルのみ、という制約はありますが、それ以外は自由に選ぶことができます。

これら以外にキーボードの種類、言語や付属 AC アダプタの出力容量も選べますが、AC アダプタの出力については最廉価プロセッサ選択時以外は全部 96W 出力アダプタが付属になるので、そこはあまり気にすることもない点です。

まず、MacBook Pro のボディカラーは 2色のみ。MacBook Air と違って、伝統?の色のみ。個人的に M1 までの Air にあったゴールドは、派手すぎず結構お気に入りの色だったんですけどねぇ。(M2 Air のスターライトも好きですが)

スペースグレイ、シルバーのどちらかでは強いこだわりはなかったのですが、

色はスペースグレイ


を選択しました。理由は「銀パソ(死語)はいっぱい居るから」ですね。シルバーは悪くないですけど、ブラックとともに普通すぎるので、スペースグレイに。

加えて iPhone くらいのボディサイズだとスペースグレイが特に良いとは思わないのですが、MacBook Pro くらいのサイズになると美しい表面仕上げの黒っぽいグレーは存在感があり、光量や見る角度で色味が少しずつ変化する点も含めて、普通っぽいシルバーでは味わえないかな、と。

M2MaxMacBookPro05
(明るい照明下ではシルバーっぽくも見える)


カラーとともに最初の選択ポイントになるディスプレイサイズですが、こちらは最初から

ディスプレイは14インチ一択


でした。

持ち運んで使うこともありますから、2kg 超の重量級ノートPC は NG。自宅ではカラーマネジメントディスプレイに繋げて、完全にデスクトップ代わりとして使いますから、ノートPC として使う時の画面サイズはモバイル時のみと割り切れます。

以前は 2.5kg くらいあった 15インチ MacBook Pro を平気で持ち歩いていましたし、なんなら 10kg くらいのカメラ機材とともに持って撮影遠征へ行ってましたが(それもショルダーバッグで!)、そんなことができたのも今は昔、大病以後はさすがにそんな体力はありません。

もっと言えば、14インチ MBP の 1.6kg も少々重すぎと思っています。色々重い理由はあるでしょうけど、だからこそ本来の予定では M3 チップが出てきた時の MacBook Air にしようと思っていたわけです。

実際に 14インチ MacBook Pro が手元に届いて使っていても

M1 Air とは数字以上に重さを感じるなぁ


という印象。(詳細は次回に)

なので、大きなディスプレイのメリットやスピーカーの差を考えても 14インチディスプレイ一択でした。(値段差もありますしね)

M2MaxMacBookPro09
(ディスプレイ品質は「高いだけあるわ」って感じ)


残る3項目のうち、ディスプレイサイズ同様、最初から決めていたのは、

メモリは 32GB


無印 M1/M2 と違って Pro や Max 、Ultra と銘打たれた Apple Silicon プロセッサの特長はメモリを 32GB 以上積めること(無印 M1 は最大 16GB、無印 M2 は最大 24GB)。プロセッサと一体化されたユニファイドメモリは拡張できませんから、ここはケチることができません。なので、32GB 一択。

ちなみに、従来の M1 Air でもビジネス系アプリはもちろん、写真編集でも 4,500万画素 RAW レベルではメモリ 16GB で、ほぼ困りませんでした

Lightroom Classic の 4,500万画素 RAW 編集&現像処理はメモリ 16GB で十分こなせていました。システム全体のバランスの良さもあってか、多少の仮想メモリやストレージ側のキャッシュを使用したとしても、それが原因でストレスを感じることはなかったように思います。

M2MaxMacBookPro31
(16GBメモリのM1 AirでLrC現像時)

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(16GBメモリのM1 AirでLrC+DxO使用時)


また、DxO Photolab に至っては「もっとメモリをたくさん使って高速化してよ」というくらいデフォルトのメモリ使用量が少ないですし、メモリ 16GB で足りないと感じたのは何回もやっていない 4K 動画を何トラックか並べて編集した時くらいでしょうか。

なので、メモリ 32GB を必要とする作業をするかどうかは微妙でしたが、せっかく Pro/Max プロセッサ搭載機を買うわけですからプロセッサ性能を少しでも活かすためには余裕あるメモリを、何より Apple Silicon Mac は後からメモリ増設はできませんから、ケチらず 32GB にしました。

(動画編集にハマらなければ、32GB 超を必要とすることはないはず)

M2MaxMacBookPro33
(32GBメモリM2Max MBPでLrC+DxO使用時)


で、残るはプロセッサとストレージ (SSD) 容量の選択。この2項目は悩みました。特にストレージサイズをどうするか決まらなくて数日ポチるのが遅れたと言っても良いでしょう。けれど、後から反省したのはプロセッサの選択でしたが…

懐具合を気にせず買うことができれば全部載せ!にできたのですが、

40万円超のPCを買うのは久しぶり
だったので少々腰が引けました…


30〜40万円超のカメラ機材を去年幾つも買ってたくせに、と言われれば返す言葉もないのですが、その去年の行為は本当に反省しているもので…(>_<)

昨今の為替レート設定の影響もあって今回の M2 Pro/Max MacBook Pro のお値段はやや高め、14インチ MacBook Pro のミニマム最小限仕様(10コアCPU、16GB メモリ、512GB SSD)ですら30万円弱。

ですから前項のメモリ 32GB もしくは M1 Air と同じストレージ 1TB SSD にアップグレードした途端に 30万円をスコーンと超えます。

M2MaxMacBookPro26


ので、今回の MacBook Pro を買う場合、購入価格が 30万円以内に収める“努力”は無駄ですから、気兼ねなく盛っていこうと思っていたのですが、

買い替えの主因が道楽処理目的なのに、M2 Max & 32GB メモリ積んで 40万円超ってのもどうかしてるのに、さすがに 50万円超はやりすぎだよなぁ


という思いで腰が引けたおかげで、ちょっと中途半端になった感が否めなかったのが、この2項目のカスタマイズ。

▼ プロセッサ(CPU/GPU コア数の選択)

14インチ M2 Pro/Max MacBook Pro におけるプロセッサのカスタマイズ選択肢と値段差は↓以下の4種類。安い方の2種類が M2 Pro、高い方の2種類が M2 Max と呼ばれます。

M2MaxMacBookPro27


そもそもの MacBook Pro への買い替えの動機が

GPU コア数の暴力で LrC の RAW 現像速度を○倍にしたいぞ


というものでしたから、最初から上位 M2 Max しか眼中にありませんでした

にも関わらず、

GPU 39コア仕様ではなく
下位の30コア仕様にしてしまった


のは、正直なところ今回の M2Max MBP お買い物で一番の反省事項。

M2 Max の GPU 30コア仕様と GPU 39コア仕様の価格差は 28,000円。メモリやストレージをアップグレードするよりずっと安価な、たった3万円弱でコア数が 1.3倍。GPU をフルに使えるアプリなら処理能力も 1.3倍。

(たった3万円弱で、と言ってる時点でちょっとおかしいですが、モノは40万円を超えているわけですから誤差みたいなものです😓)

M2MaxMacBookPro24
(MagSafeが復活したけど購入前から使う予定なし)


後述する納期のこともありましたが、「GPU コア数の暴力で LrC の RAW 現像速度を爆速にするぜ」と思っていた割には、特に明確な理由もなく、最初から GPU 30コア仕様の、M2 Max では下位のプロセッサしか考えておらず、GPU 39コア仕様と迷った記憶がありません。

後から考えると我ながら不思議というか、なんでそこで控えめにしちゃったのかと記憶を辿ると、

M2Max MBP 付属の AC アダプタは 96W 仕様だけど、自宅では今までどおり 60W 電源供給のディスプレイ接続 USB-C ケーブル経由の充電でやりたいから、少しでも消費電力の少ないプロセッサの方が良いかも
出先でも 65W 出力のコンパクトな USB 充電器を使い回したいから、M2 Max にしたけどコア数控えめな方にしておこう


などと考えていたことです。が、ちゃんと考えれば分かるように、↑これは全くの無意味。

M2 Max MBP を出力 60〜65W の USB PD 経由でバッテリー充電する場合、低負荷時やスリープ時に充電することになるので、コア数を控えめにしてもほぼ意味なしなわけです。

普通に考えれば当たり前だと分かることを、何故買おうとしていた数日間に気づかなかったのか…やはり冷静ではなかったのかもしれません😅

M2MaxMacBookPro25
(充電が80%超えたマッタリ充電時)


ちなみに、いま M2 Max MBP を 60W 供給の USB PD 経由で使っていて、RAW 画像を一括現像やら一括プレビュー作成やらしている時は充電されないものの、それ以外の時、スリープ時はもちろん、アイドル時、(こんなテキスト書きみたいな)低負荷時にはどんどん充電されています。

ので、付属電源が 96W 仕様の M2 Max MBP を 60W USB PD 充電で使っていても私の場合は全く困っていません

もちろん、これは人それぞれの使い方次第ですが、自宅では外部ディスプレイを常に接続して使っている私としては、ディスプレイと USB-C ケーブル一本で充電込みで接続できるスマートさに慣れると、いくら MagSafe が復活したからといって、今さら別途充電器には戻れません。

とまぁ、そんなこんなで、無意味な思い込みで GPU 30コア仕様に控えてしまったのは反省してます。

ただ、30コアでも十分速くて満足しているので後悔してはいないですし、返品は可能ですから、返品して改めて GPU 39コア仕様を買い直すことも考えなくはなかったものの、納期のことも考えれば、これはこれで良かったかな、と思っています。(多少の強がり込み🤪)


▼ SSD ストレージサイズ

買おうと決断してからポチるまで数日間かかった原因は、これ。

SSD を 1TB にするか 2TB にするか


まぁ普通に考えれば、プロセッサ性能とメモリとストレージは大は小を兼ねるので 2TB 一択です。そもそも、

整理が追いつかない写真が積まれていって M1 Air の 1TB SSD がカツカツになることも多々あったから、次に買い換える時は絶対 2TB SSD にしよう!


そう思っていました。今までは Mac でも Windwows ノートPC でも内蔵ストレージは 1TB、これが私の基本だったのですが、もうそろそろグレードアップしようと。

が、そこに立ちはだかるのが、アップルのべらぼうに高いストレージ価格

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私が最低限譲れない 1TB SSD を 2TB SSD にアップグレードするだけで 56,000円! アホかっ!と言いたくなるボッタクリ価格。4TB の PCIe Gen4 x4 M.2 SSD が買える値段ですやん…

いやね、MacBook Pro では 1TB 以上のストレージ仕様を選べば、ごっつい速いのは判りますよ。Thunderbolt で繋いだ外付 SSD よりも速いですし、そもそも外付けと内蔵では利便性の天地の差があるので一緒に考えることはできません。

できませんが、価格差 56,000円はさすがにちょっと…。おまけに GPU 30コア仕様 M2 Max、32GB メモリにストレージを 2TB にしただけで 50万円超。これはキツい。

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(M1 Air 1TB SSD の速度)

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(M2Max Pro 1TB SSD の速度)


長く使うことを思えば 2TB にした方が絶対良い、1TB では買ってすぐ今までのストレージやりくり生活になってモヤモヤするはず。

そう思ってはいたのですが、結局のところ、
  • 1TB の容量差で価格差 56,000円は、いくら性能が担保されていても納得しかねる

  • 外付け SSD は今まで USB 3.x / 1TB 仕様を買っていたが、Thunderbolt 4 の 2TB 仕様を買いたかったので、アップグレード価格差をそちらに回した方が有効(のはず)

といった理由、それに加えて、カスタマイズしたつもりの GPU 30コア M2 Max、32GB メモリ、1TB SSD ストレージという構成は、実のところ最上位のストアモデルで、注文翌日に届くということを知って、

え?ストレージサイズを 1TB で我慢したなら即納?明日届くの?じゃあ、それでいいや


となったのも、ストレージを 1TB にした理由でありました。

M2MaxMacBookPro30


もちろん、手元に届いて数時間でセットアップ、そして M1 Air からデーターを移して使い始めたら、すぐにまたストレージをできるだけ空ける旅が始まっており、

あー、お金のことを考えずストレージを 2TB でも 4TB でもカスタマイズできる身だったらなぁ


と思いながら、昨晩はガンバ大阪の試合で撮った写真を読み込んだら、どんどんボツカットを消していく作業を眠気を堪えてやっておりました。

この先、水曜日も日曜日も試合ありますし、他のイベントもありますから、ストレージサイズをデカくできなかった身としては頑張って無駄写真を削ってストレージを空けていかねば…😩

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(箱の裏面には仕様のシールが貼付済み)


というわけで、今回の M2 Max MacBook Pro 購入に際しての仕様カスタマイズのウダウダはこんな感じでありました。特に誰の参考にも、面白みもございませんが。

1TB → 2TB の SSD ストレージアップグレードはしておきたかったけれど、したらしたで、支払い金額が大台超えていて「ちょっとやりすぎた…」と反省していたことだろうと思います。なので、1TB で我慢したのは仕方なかったと思っています。

反面、GPU コア数を 30コアに控えた、というか、あまり深く考えずに 30コアのままにしていたのは反省ですね。いま困っているわけでも、不満でもないですが、変な遠慮というか、意味のないところで日和る私の悪い癖が出てしまいました。

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とはいえ、ちょうどガンバ大阪のホーム開幕戦の直前でしたので、

即納なら、ホーム開幕戦までにセットアップして作業開始できるから、今季のサッカー写真整理編集を新しい高速なマシンで作業可能


という誘惑に勝てなかったところもあるので、今回は(結果的に)ストアモデルになったカスタマイズ仕様で良かったと思っています。購入後10日ほどですが、もう随分と活躍していますし、

大枚叩いたが、買って良かったわ


と満足して使えています。数千枚レベルの高画素 RAW の大量整理編集にも十分耐えれて、だいぶ快適になりましたから。


そんなわけで、次回は M2 Max MacBook Pro 購入から10日〜2週間くらい使い込んでみたファーストインプレッション、M1 MacBook Air との比較も込みで、まとめてみたいと思います。

(続き)→ M1 MacBook Air から M2 Max MacBook Pro に買い替えた話【3】購入から半月のファーストインプレ、M1 Air と比較しつつ