半年前の昨夏、航空祭&F1日本GP復活の秋を前に、遠征先での移動用折りたたみ自転車を買い換えることにして、小型軽量を最優先にする中で RENAULT ULTRA LIGHT7 TRY143 を選び、昨秋の航空祭遠征や F1 日本 GP でのゲート間移動に活躍してくれました。

小口径折り畳み自転車の買い替え購入にあたって情報を集める中で、DAHON 製品は比較的情報が多かったもののルノーの自転車は(ダホンと似た商品展開かつ取扱店の多さも大差ないのに)意外と情報が少なく、購入した ULTRA LIGHT7 はかなり少なかったので、自転車ド素人の一般民ながら感想その他を少々記しておくことにした次第。
前回は使った感想を書く前提である、「折りたたみ自転車買い替えの理由」「購入する自転車の選択方針、条件」「条件や世情から絞られた購入候補」について述べました。
■ 3年ぶりの航空祭&F1日本GP開催に向けて6年ぶりの折りたたみ自転車購入「ルノー Ultra Light 7」その1 〜今回は小型軽量を最優先で
上記記事でも書いたように、要求条件や(昨夏時点では厳しかった)納期などから購入候補を絞り込み、今回は最終的に ULTRA LIGHT7 TRY143 を選ぶ過程で、
これらの迷い、そして出した答えの理由について記しておきます。と同時に、その選んだ結果の感想も簡単に触れておきます。(実戦使用での結果については次回詳しく)
まず、前回記事でも書いたとおり、最終的に絞り込んだ購入候補は以下の 6モデル。(値段順)
これらから ULTRA LIGHT7 TRY143 を選んだ過程、理由を以下に述べ、選択結果が実際どうであったかも最後に少し書いておきます。

(奥に見える近江大橋くらいの坂でも変速があると楽)
とまぁ、グダグダ長々と 2回にわたって、昨夏 6年ぶりに折りたたみ自転車を買い替える動機、理由と、色々考えた購入候補から ULTRA LIGHT7 TRY143 を選ぶ過程を記してきました。
ULTRA LIGHT7 TRY143 を選んだ結果については、今回の最後に「変速付きを買って良かった」と少々触れましたが、次回は実際に撮影遠征に使ってみた時の感想、輪行してみた結果などをもう少し詳しく書いておきたいと思います。
とりあえず ULTRA LIGHT7 TRY143 を買ったことに満足はしています。あとは、耐久性やらアフターケア面がどうなるかと、当初予算を倍くらいオーバーしたため元を取るのにどうすれば…と悩むくらいですね。
(続き)→ 3年ぶりの航空祭&F1日本GP開催に向けて6年ぶりの折りたたみ自転車購入「ルノー Ultra Light 7」その3 〜実戦投入の結果と感想

小口径折り畳み自転車の買い替え購入にあたって情報を集める中で、DAHON 製品は比較的情報が多かったもののルノーの自転車は(ダホンと似た商品展開かつ取扱店の多さも大差ないのに)意外と情報が少なく、購入した ULTRA LIGHT7 はかなり少なかったので、自転車ド素人の一般民ながら感想その他を少々記しておくことにした次第。
前回は使った感想を書く前提である、「折りたたみ自転車買い替えの理由」「購入する自転車の選択方針、条件」「条件や世情から絞られた購入候補」について述べました。
■ 3年ぶりの航空祭&F1日本GP開催に向けて6年ぶりの折りたたみ自転車購入「ルノー Ultra Light 7」その1 〜今回は小型軽量を最優先で
上記記事でも書いたように、要求条件や(昨夏時点では厳しかった)納期などから購入候補を絞り込み、今回は最終的に ULTRA LIGHT7 TRY143 を選ぶ過程で、
- タイヤ径は14インチか?16インチか?意外と差がなくて迷う
- 安さ優先か?軽さ優先か?
- 軽さ最優先で変速なしで行くか?高くても変速付きを奢るか?
これらの迷い、そして出した答えの理由について記しておきます。と同時に、その選んだ結果の感想も簡単に触れておきます。(実戦使用での結果については次回詳しく)
まず、前回記事でも書いたとおり、最終的に絞り込んだ購入候補は以下の 6モデル。(値段順)
- キャプテンスタッグ リライト AL-FDB141
- ルノー LIGHT8
- ルノー PLATINUM LIGHT6
- ルノー PLATINUM LIGHT8
- ルノー ULTRA LIGHT7 TRY143
- ルノー ULTRA LIGHT7 TRY163
これらから ULTRA LIGHT7 TRY143 を選んだ過程、理由を以下に述べ、選択結果が実際どうであったかも最後に少し書いておきます。
- 【1】タイヤ径は14インチか16インチか、意外と差がなくて迷う
- まずは、最終候補6モデルの重量と折りたたみ時のサイズ比較表を以下に示しておきます。
折り畳みサイズ(mm) 重量 変速 価格帯 リライト 630×570x350 8.2kg 変速なし 3万円台後半 LIGHT 8 665×560×410 8.3kg 変速なし 4万円台前半 PLATINUM LIGHT6 650×560×380 6.8kg 変速なし 6万円台半ば ULTRA LIGHT7 TRY143 650×560×360 7.3kg 3段変速 9万円台前半 (参考) DAHON K3 650×590×280 7.8kg 3段変速 9万円台半ば PLATINUM LIGHT8 700×380×570 8.8kg 変速なし 6万円台半ば ULTRA LIGHT7 TRY163 700×370×570 7.9kg 3段変速 10万円弱
(価格は執筆時のネット通販価格のため店頭価格とは異なりますし、随時価格変更があるかと思います。私が購入検討した昨夏の価格と比べても現在は多少値上がりしています)
上記の表のうち、最後の2モデルが 16インチタイヤ、残るモデルが 14インチタイヤの自転車です。折りたたみ時のサイズを比較してみると、14インチタイヤのモデルは
- 長辺:650mm 前後(630〜665mm)
- 短辺:560mm 前後(560〜590mm)
- 厚み:約350〜410mm(DAHON K3 除く)
16インチタイヤを履くモデルでは
- 長辺:700mm 程度
- 短辺:570mm 程度
- 厚み:約370〜380mm
となっています。DAHON は折りたたみ時の厚みが薄いのも魅力で K3 や Dove Plus を最初の購入候補としてリストアップしたのですが、前回書いたように当時(昨夏)は納期がかなり先になる(納期未定)だったのが今でも惜しまれます。
ともあれ、DAHON を除けば折りたたみ時の厚みや短辺側は 14インチでも 16インチでも意外と差がありません。14インチと16インチモデルで明確に違うのは、長辺のサイズ差と重量。
同じシリーズでタイヤサイズだけ違う PLATINUM LIGHT6 と PLATINUM LIGHT8、ULTRA LIGHT7 TRY 143 と同 TRY 163 のサイズ差を見ると明確に違うのは長辺の差で、約 5cm。
重量は、やはり同じシリーズで 14/16インチモデル間を比較すると ULTRA LIGHT7 で 0.6kg、PLATINUM LIGHT では 2kg の差。後者はかなり大きな差です。
(Platium Light 6 と同 8 比較)
調べる前は 14インチと16インチのタイヤサイズでは折り畳んだ際のサイズに結構違いが出ると思っていましたが、そうでもなく、一番差のある長辺でも 5cm の差。
また、重量差は PLATINUM LIGHT6 と同 LIGHT8 では 2kg という無視できない差ですが、ULTRA LIGHT7 だと 14インチの TRY143 と 16インチの TRY163 の差は 0.5kg なので、16インチの利点を考えると十分許容範囲。
乗り心地や安定性を考えると少しでもタイヤサイズは大きい方が良いのは間違いないですし、速度も出せます。航空祭で、展示飛行と展示飛行の間に撮影ポイントを移動、なんてことはよくあることですから、その際はできるだけ迅速に移動できた方が良いわけです。
小型軽量最優先で 14インチタイヤの折りたたみ自転車にするつもりだったけど 16インチの ULTRA LIGHT7 TRY163 が魅力的かもねぇ
予算 5万円以内には収まりませんが、一応 MAX 10万円の枠も用意してあって、そこには収まります。(昨夏の価格は今より少し安かったですし)
(Ultra Light7 TRY143 と TRY163 比較)
そんなわけで、一時期は 16インチタイヤの折りたたみ自転車を買った方が良さげ、と考えを改めていたのですが、半月ほどあーだこーだ考えた結果、結局は 14インチタイヤのモデルを買う方向に戻りました。
というのも、
購入した後に、もっと小型軽量さを優先しておけば…と悔やむことだけは避けたい
と思い直した次第。
思っていたよりは差が小さかったとはいえ、後で「14インチ買っておけば、もっと小型軽量だったかな…」と思っちゃいそうな自分の性格はよく判っていますからね。欲張って失敗した買い物も数知れず😅
ただ、ぶっちゃけ言えば、
14/16インチのどちらが良かったか?
今でも正解は判らない
です。購入した ULTRA LIGHT7 TRY 143 と、その16インチタイヤモデルである TRY 163 では重量差もサイズ差もそう大きくはありませんから。乗り比べでもしなければ、良し悪し、合う合わないは判らないでしょう。 - 【2】安さより軽さ
- 購入した ULTRA LIGHT7 TRY143 は当初予算 5万円から大きく逸脱することになりましたが(昨夏時点では現在より安い8万円台で購入)、折りたたみ自転車買い替えを具体的に考え始めた当初は
使用頻度を考えれば5万円以内が妥当
と本気で考えていました。
今でも当初予算範囲内の CAPTAIN STAG 「リライト」か RENAULT 「LIGHT8」で十分だった可能性は否定できません。ULTRA LIGHT7 TRY143 ほど満足できたとは思いませんが、コストパフォーマンス的にはどうだったか判りません。
ただ、前項の 14インチタイヤモデルにするか 16インチにするかという迷いの中で、
- コロナ禍前に使っていた激安激重折りたたみ自転車の重さに耐えかねて、わざわざ新しい折りたたみ自転車を買う
- 体力なしのオッサンがカメラ機材と一緒に輪行しても苦行にならない軽さが欲しい
という、今回の買い替え本来の目的に立ち帰れたので、
多少高くてもできるだけ軽いのを
小型軽量なモデルを買おうと決めました。
同じシングルスピード(変速なし)で、安い LIGHT8 の公称重量 8.3kg、2万円少々高い PLATINUM LIGHT6 は 6.8kg。それなりの価格差はありますが、
1.5kgの重量差を2万円強で買う
と思えば、意外と安い。とまでは言わなくても、今後何年も使っていくことを考えれば十分理に適う価格差、出費ではないかと判断した次第。
(Light8 のコスパは魅力だったが)
もちろん、極めて少ない使用頻度を考えれば予算 5万円以内という縛りは大事に思うのですが、前項のタイヤサイズ比較での結論でも書いたように、
どうせ買うなら、使ってみた時に「あゝもうちょっと軽いのが良かったな」と思うことがないようにしておこう
そう考え直しました。
もちろん、LIGHT8 でも従来使っていた激重折りたたみ自転車からは十分軽く、決して「安物買いの〜」にはならないと思ったのですが、できるだけ後悔ができるだけ生まれないモノにしておこう、と。予算 5万円以内と思いつつも MAX 10万円という二つ目の緩い縛りもありましたから、そこに甘えました。(毎回のことだと言われそうだけど😓)
そして、残る迷いは、
本当に変速なしで良いか?小型軽量折りたたみだからとシングルスピードで割り切れるのか?たった3段でも変速は必要か?
この一点となりました。要は
- 変速なし(シングルスピード)で極限まで軽い PLATINUM LIGHT6
- +2万円、+500g で3段変速になる ULTRA LIGHT7 TRY143
このどちらかを選ぶかは最後まで悩みました。 - 【3】体力と用途を考えてやっぱり変速付きに
- 変速なしで最大限軽いのにするか、高くて若干重くなっても3段変速にするかの結論は、既に書いてきているように後者、3段変速付きの ULTRA LIGHT7 TRY143 を購入しました。
「小型軽量最優先」という今回の折りたたみ自転車買い替えの方針からは(買える範囲で)一番軽いモデル PLATINUM LIGHT6 を選ぶのが正解かと思って最有力候補にしていましたが、改めて私の折りたたみ自転車の使用目的を考えてみると、
気楽にまったりポタリング(サイクリング)するためではなく、カメラ機材を背負って写真撮影ポイントへ移動することが目的
であり、
あくまで移動手段
としての折りたたみ自転車購入。(予定より高いモノを買ったので、航空祭遠征時の現地移動以外に楽しむ目的でも使おうと思っていますが、主目的は純粋移動手段)
となると、
- 撮影ポイントへの移動は時間に追われる場合もあるから少しでも速度が出た方が良いし、速度を出すのに体力消費が少ない方が良い
- 体力ナシおじさんでもカメラ機材持って輪行できる小型軽量さは最重要だが、現地で移動速度が出なくて焦ったり、ストレスを感じることは少ない方が良い
こういった要求はあるわけで、
現地移動時に少しでも快適かつ対応度の広い変速付きの方が絶対良いよなぁ…
今まで(激重だけど)7段変速の20インチ折りたたみ自転車を使っていて、いきなり14インチ小口径タイヤな上、変速なしの自転車で大丈夫かな?
という思いが出てきて、たった3段でも変速付きの ULTRA LIGHT7 TRY143 に決めた次第。
変速なしで最大限軽い PLATINUM LIGHT6 より若干重くなりますが、
+500gで3段変速が付くなら許容範囲じゃね?
と。ULTRA LIGHT7 TRY143 の公称重量は 7.3kg、ペダルやスタンドを入れても 7kg 台は確保されるでしょうから、軽さも十分。
むしろ ULTRA LIGHT7 TRY143 を選ぶのにネックになったのは、お値段。昨夏購入当時の価格で PLATINUM LIGHT6 は6万円台前半、ULTRA LIGHT7 TRY143 は8万円台半ば。価格差 +2万円。
(購入当時価格)4万円のリライトや LIGHT8 ではなく小型軽量さを優先して PLATINUM LIGHT6 にした時点で+2万円以上、3段変速を奢って ULTRA LIGHT7 TRY143 にして更に+2万円以上。年に10回も使わないのに、そんなにお金をかけて良いのか?
コレだけは悩みました。悩んでいるうちに「いっそ、元に戻って一番安い LIGHT8 にしておくか」と思うことも多かったり。買ってしまった今でも、
大して使わないものに、ここまでお金使って良かったのかどうか…
と思っています。特にオフシーズンになって全然使わなくない季節には尚更です。自転車が激軽い分、風の影響を強く受けるので、冬の季節風シーズンには乗る気になれないですしね…
けれども、実際買って使ってみると「軽くて変速付きにして大正解だった」と大満足ではありました。
大して使わないものにここまでお金をかけたことが正解かどうかは判りませんが、お金をかけた分の満足感はありました。そのことは次項に。 - 【4】軽くて変速付きにして大正解
- 小型軽量さと変速付きを両立した ULTRA LIGHT7 TRY143 を購入して昨秋は、
- 三度の航空祭(予行含む)と F1 日本 GP での遠征先現地移動
- 伊丹空港周辺の現地移動で二度(電車輪行、駐車場に停めた車からの移動)
- 撮影目的外のまったりポタリングを二度
と使ってきましたが、とにかく納車されて試し乗りがてらに走った時から痛感したのは、
変速付きを買って良かった!
ということ。最後に迷って悩んで、さらに予算オーバーを重ねて 3段変速付きの ULTRA LIGHT7 TRY143 を買いましたが、大正解でした。
まったりとポタリング(サイクリング)するつもりなら、シングルスピードの折り畳み自転車でゆっくり走って、ちょっとした登り坂でもすぐ降りて歩いて…でも構わないでしょうが、遠征先の移動目的となると、
- やっぱり変速付きで快適に走れるのが正解
- ちょっとくらいの坂、橋の登りでも急でなければこなせる変速付きで正解
でしたね。ぶっちゃけ、予算オーバー増し増しでも最後に変速付きを選んで正解だった、と実感しました。(お金を出した分だけ使うかどうかは別にして)
上記は、小松基地航空祭予行へ行った際、朝イチに RWY24 エンドにいたものの離陸が逆方向だと判って RWY06 エンド手前まで必死こいてダッシュした際の走行データーの一部です。
これを見ても判るように、14インチ小口径折りたたみ自転車ながら、ほぼ平坦な(微妙に上り気味)5.7km の距離を平均時速 18.6km、最高時速 22.5km で走ることができました。体力ナシのおっさんが、です。心拍数は 150bpm をずっと超えてましたけど😓
ここまで速度に乗れたのも変速付きで、普通に漕いでいても平地で 17〜18km/h くらい出るギア比があるが故でしょう。
と同時に、ちょっとした登り坂、ちょっとした橋の登りなんかも軽い方のギアにすれば何とか登れることが多いです。速度は激落ちしますが、歩くよりはマシ。
小口径だからこそ変速付きの効果大
というのを感じましたし、目的がまったりサイクリング(ポタリング)ではなく移動ですから、変速付きで得られる恩恵は小さくないと感じました。

(奥に見える近江大橋くらいの坂でも変速があると楽)
とまぁ、グダグダ長々と 2回にわたって、昨夏 6年ぶりに折りたたみ自転車を買い替える動機、理由と、色々考えた購入候補から ULTRA LIGHT7 TRY143 を選ぶ過程を記してきました。
ULTRA LIGHT7 TRY143 を選んだ結果については、今回の最後に「変速付きを買って良かった」と少々触れましたが、次回は実際に撮影遠征に使ってみた時の感想、輪行してみた結果などをもう少し詳しく書いておきたいと思います。
とりあえず ULTRA LIGHT7 TRY143 を買ったことに満足はしています。あとは、耐久性やらアフターケア面がどうなるかと、当初予算を倍くらいオーバーしたため元を取るのにどうすれば…と悩むくらいですね。
(続き)→ 3年ぶりの航空祭&F1日本GP開催に向けて6年ぶりの折りたたみ自転車購入「ルノー Ultra Light 7」その3 〜実戦投入の結果と感想
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