前回は、2022年のお買いものベスト10位から6位まで紹介しましたが、今年もまた中編ではベスト10から漏れた次点製品や、選外製品の幾つかについて少しだけ述べておきたいと思います。

だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2022 【前編】10位〜6位

今年のお買いものからベスト10候補をピックアップするのは割と簡単というか、迷うことがなかったのですが、ピックアップしたのは14製品・サービス。ベスト10というかベスト11にギリギリ入れられなかったのが以下に記す、次点の3製品です。



次点1 Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)
お買い物評価:84点 (製品評価:80点)


▽良かったところ
  • MagSafe ワイヤレス充電(7.5W 出力だけど)が行えるモバイルバッテリーなので、出先モバイル充電もケーブルレスで快適
  • MagSafe の磁気吸着で固定されるので iPhone 本体とモバイルバッテリーが一体化され、充電しながら手に持って使うのが楽、充電ケーブルがぶらぶらすることもない
  • モバイルバッテリーがさほど厚くないので、iPhone と一体にして充電しながら手持ちで使っていても負担は小さい(倍の容量を持つ上位モデルもあるが、分厚くて充電しながら手持ちで使うのは使いづらそう)
  • 背面側に簡易スタンドが収納されているので、出先で充電スタンドとしても使えるのは便利
  • iPhone を横向きでスタンド利用、充電可能なので(Pro Max や Plus は厳しいかも)、モバイルバッテリーから充電しながら動画を見られるのも便利
  • MagSafe 充電がメインのモバイルバッテリーだが、USB-C 端子からのケーブル充電も可能(5V 2.4A 出力)
  • パススルー充電ができるので、本バッテリーに iPhone を MagSafe 吸着させたまま USB-C 端子に充電器からのケーブルを接続して iPhone(とモバイルバッテリー)の充電が可能
  • Qi 規格の充電器としても使える

▼ダメなところ
  • 前編で紹介した車載ホルダー MagSafe 充電器と同じく、MagSafe 15W 急速充電には非対応で最大出力 7.5W 仕様ゆえ、充電速度は速くない(急速充電ではない)
  • MagSafe 充電の常として熱を持ちやすく、夏場は iPhone 側でバッテリー加熱防止のため充電速度が低下したり、充電が停止したりする(前編で紹介した車載ホルダーのように冷却機構がないから仕方ない)
  • バッテリー容量が公称値 5,000mAh(実際は7割ほど)のため、iPhone のバッテリー容量の6〜8割程度しか充電できず、スマホのバッテリー消費が激しい人には向かない
  • 背面の簡易スタンドがちょっと引き出しづらい
  • 背面のスタンドはあくまで簡易的なもので、iPhone 13 Pro でバランス的にはぎりぎり、より大きく重い Pro Max とか Plus だと安定しにくい場合がありそう(横向きは特に)
  • USB ケーブルで他の機器を充電する場合、USB PD には非対応(5V 2.4A 出力)なので、ケーブル充電でも急速充電はできない
  • ワイヤレス充電とケーブル充電の2台同時充電には非対応
  • 出力だけでなく入力(モバイルバッテリー充電側)も USB PD 非対応なので、モバイルバッテリーの充電には相応の時間がかかる
  • 入出力用の USB-C 端子が底面にあるので、スタンド利用しながら USB-C 端子を利用することができず、スタンド利用しながらモバイルバッテリーの充電やパススルー充電ができない欠点がある
  • と思っていたら、改良版が今年発売されて SB-C 端子が側面に移動したので、スタンド利用しながらの有線ケーブル充電が可能になった…が、旧モデルを買った身としてはちょっと複雑な気分(´Д` )

◇雑感

前編記事で今年のお買いものベスト第9位に選んだ車載ホルダー充電器に続く、MagSafe 対応で愛用している製品、モバイルバッテリー。iPhone 13 Pro に買い換えたことをキッカケに散財連動的に購入した製品の一つ。

出先のモバイル充電でも、モバイル充電だからこそ、ケーブルレス充電はストレスフリー。磁気吸着の MagSafe だから充電位置がズレることなく、モバイルバッテリーと iPhone が一体となって扱えるから、手持ちでもしっかり充電。Qi ワイヤレス充電だと、そうはいかないですからね。

というわけで、iPhone 13 Pro 購入後、メインで使っているモバイルバッテリーです。出先でも手持ちワイヤレス充電できるのは一度使えば手放せないし、スタンドになるのも便利。

ANKER 製品のレビュー記事は発売前の機材提供されたメディア、ブログを始め、ネットには腐るほどありますから、レビュー記事を書く気にはなれませんが、それは別としてお気に入りモバイルバッテリーです。

ANKER622_2


ANKER の MagSafe 対応モバイルバッテリーは新旧3モデルある中での第2世代製品(の旧型)。本製品の後に発売された容量2倍(10,000mAh)で、ケーブル充電では入出力とも USB PD 対応という上位モデルとかなり迷いました。



厚みがたった 5mm 差で容量2倍、値段差も千五百円〜二千円。とはいえ、iPhone をモバイルバッテリーに付けたまま手持ちで使うことを考えると厚み 5mm の差は小さくないし(男性としては手が小さい方なので)、何より重さが 1.5倍違う(140g vs 218g)ことを考えて、本モデルを選びました。

iPhone 13 Pro のバッテリーの保ちと私の普段使い状況から、日々のモバイルバッテリーは継ぎ足し充電の容量 5,000mAh で事足りるので、軽量かつ厚みが薄めの本モデルを買いましたが、正解だったと思っています。ワイヤレス充電の出力はどちらも 7.5W で同じですし。(MagSafe 本来の 15W ワイヤレス充電には非対応)

とはいえ、iPhone バッテリーを空から満タンにもできない容量ですから、毎日ガッツリ使う人は容量 10,000mAh でケーブル充電が USB PD 対応の上位モデルを買うべきでしょう。USB PD 対応ですから、いざとなればケーブル接続で高速充電も可能ですしね。

ANKER622_1


本モデルの唯一最大の欠点として、「USB 端子口が底面にあるので、スタンド状態で使いながら充電できない」というのがありました。スタンド状態にして iPhone で動画見ながら充電する、なんてのは使っていれば普通に有り得る、むしろ自然な使い方です。

この欠点については発売当初から意見が多くあったようで、私もそう思っていたら…

購入直後に最大の欠点を改善した新版が!


同じ 622 の型番ながらアップグレード版として登場した新モデルは USB-C 端子口が側面に付いてます…!

ANKER622_3NEWANKER622_3OLD
(左:初期型、右:改良新型)


気づいた時は、流石にちょっとガックリきました _| ̄|○

いやまぁ、ユーザーの不満に応えて改善するのは素晴らしいことですから批判はできませんし、不満があるわけではないですが、ただまぁ「これさえ、もう少し考えてくれたらなぁ」という欠点が購入直後に改善されたのは、ちょっと辛いですね。買い直すほどのことでもないし。

使用頻度とお気に入り度を考えれば、MagSafe 対応車載ホルダーと同じようにお買いものベスト10入りすべき製品ですが、購入から1ヶ月くらいで欠点改善の新モデルが出たのは、お買いもの評価として減点せざるを得ないので次点となりました。

Amazon で「ANKER 622」で検索すると改善新モデルが出るものの、旧モデルは在庫があるかぎりセール時の安売りモデルとして存続しているっぽいです。ただ、セール時に安く買いたい理由以外では基本的に改善版の新モデルをお勧めします。旧モデルを使ってる人間が言うのだから間違いないです(-_-;)


次点2 ニコン Z 70-200mm f/2.8 VR S
お買い物評価:81点 (製品評価:85点)


▽良かったところ
  • 買うとしても将来的に…のつもりだったが、年明けにレンタルで使ってみて即注文を入れたくらいに惚れた描写
  • 繊細に切れる、という印象で、過去使ってきた 70-200mm F2.8 レンズでダントツ一番の写り
  • 一眼レフ時代の 70-200mm F2.8 と比べると高価になっているのは不満だが、この描写なら…と我慢できる範疇
  • 高感度画質が弱いだけでなく、暗所 AF がクソな Z9 には明るいレンズが必須なので、夜間の動体撮影にはマストレンズ
  • RF 70-200mm F2.8L IS USM のような小型化を優先してテレコン不可にするようなことをしなかった、サイズは従来どおりだけどインナーズームというコンサバ仕様は評価
  • 1.4倍テレコンなら装着しても描写の落ち、AF 速度精度の落ち方は最小限のテレコン耐性で安心して使える(2倍テレコンは結構落ちるのであまり使いたくない)
  • 従来モデルより高画質にアップグレードしながらもフィルター径は 77mm を維持したのも○

▼ダメなところ
  • ライバル社はかなりの軽量化をしているのに、時代に置いていかれた感のある従来どおりの重さ
  • 高価な望遠レンズなのにステッピングモーター採用で AF 速度はお世辞にも速くない(Z 100-400mm や Z 400mm f/4.5 のように大きな不満を感じるほどではないが)
  • レンズの根元というお馬鹿な位置にあって使えない(使いづらい)コントロールリング
  • ロクに使えない LED パネルとかマジ、コストの無駄遣い
  • 高価な望遠レンズなのにショボいフードの上、ロックスイッチに分かりやすい突起、窪みがなく場所が分かりづらく、フード脱着時に要らぬストレス
  • 比較的寄れるけど、Z 100-400mm の寄り具合を知った後ではインパクトは薄い

◇雑感

Z9 や Z システムに一定の満足があれば来年あたりに買おうかな…と思っていたレンズですが、今年の正月明けくらいにレンタルして使ってみたら一発で描写に惚れて即注文。この1年間、民間機撮影の主力レンズの1本として使ってきました。

予定外の衝動買い(衝動注文)になったことで、Z9 と同時予約した Z 100-400mm と同時期に 30万円超のレンズを連続で買うことになってしまって財布が泣きました。それでも Z9 の高感度画質のイマイチさと暗所 AF の体たらくをカバーする意味で、このレンズを早く買っておいて良かったと満足しています。

前編記事で掲載した Z 24-200mm f/4-6.3 VR と合わせて、1年間で色々買ったニコン製品のお買いもので納得できた2製品のうちの1つが本レンズです。ぶっちゃけ、

今年買ったSレンズ3本で満足できる描写はコレだけ


です。

私にとって「価格は高いけどこの描写なら…」と我慢/納得できるか否か。価格に対して納得できる描写が他に買った S レンズと異なる点。それ故にベスト10からは落ちてしまったけれど、次点には十分推せる理由です。

反面、お買いものベスト10から外れてしまったのは、描写以外の部分では不満も少なくないレンズだからです。

今年買った他の S レンズのように「値段の割にはイマイチ満足できなかった」わけではありませんからまだマシですが、それでも 30万円超というレンズの割には上記で書いたような AF 速度や使い勝手での不満があります。

高価な望遠レンズなのに瞬発駆動力に劣るステッピングモーター採用は、70-200mm と望遠レンズとしては画角が広くて倍率も3倍弱ということもあって Z 100-400mm のような強い不満は感じませんが、それでもねぇ。動画対応でしょうけれど、私には不満。

使い勝手も、ボタンやダイアルを増やしたり、無駄にコストがかかる LED パネルとかを実装した割にはいただけない。このレンズの使い勝手を絶賛してるような人も見かけましたが、ホント幸せで良いなぁ…と思いますね。

そして、Z9 同様、ライバルに比べると軽量化を1ミリも考えなかったであろう重さは、小さくないネガティブ要因。描写最優先だから重くて仕方ない、なんて前時代的な思考は今どきもう通用しないわけで。

高価なレンズなら描写が良くて当たり前。大きく重いレンズなら描写が良くて当たり前。

高価だから描写が良いとは限らない、大きく重いレンズだから描写が良いとは限らないけれど、高くて大きくて重いレンズなら描写が良くてもそりゃ当然だろ、でもあります。

それを考えると、描写に惚れて予定外の早期に購入して満足しているけれど、ある意味「当たり前のレンズ」でもあるし、(Z 24-200mm のように)お値段以上、スペック以上の凄さは感じていないので、高い価格も鑑みるとお買いもの評価としては、せいぜい次点くらいが妥当という判断になりました。

二者択一で Z 100-400mmm を選んだはずなのに、Z 70-200mm f/2.8 も買ってしまった理由をグダグダと
そして Z 70-200mm f/2.8 雑感


次点3 プログレードデジタル 【CFexpress Type B/SD】 USB3.2Gen2 ダブルスロットカードリーダー
お買い物評価:80点 (製品評価:89点)


▽良かったところ
  • CFexpress Type B カードをメーカー、種類を問わず安定して読み込めて、安定した速度が出る安心できるカードリーダー(ごく限られた観測範囲にて)
  • 手持ちの他の安価なカードリーダーだと相性トラブルが起きやすいメディアでも、問題なく安定して読み込める
  • 発熱も手持ち別のリーダーと比べると、やや控えめ
  • CFexpress Type B カードと SD カードのダブルスロットなので、その両メディアを1台で読み書きできるのは超便利で手放せない、使用 USB ポートも1つだけで済む
  • Thunderbolt 3/4 対応のカードリーダーよりは転送速度は劣るが、100GB くらいならそう待たされずに数分もかかるかどうかで読み込んでくれるので、速度面での不満はない

▼ダメなところ
  • 本製品に限らないが、本来互換性があるはずの XQD カードが読めないのは XQD カードを予備として使う可能性のある私にはちょっと不便(XQD を読み込める CFexpress Type B カードリーダーはかなりレア)
  • CFexpress Type B / SD カードのダブルスロットなので、本体サイズはかなり大柄
  • 付属の USB-C ケーブルが長さ 20cm で、なかなか微妙な長さ…
  • CFexpress Type B カードリーダーとしては、お値段高め

◇雑感

SLC 採用の高速メディアカードとして名を馳せる COBALT シリーズでお馴染み ProGrade Digital のカードリーダー。プログレのカードリーダーは数多くあり、CFexpress カードリーダーも数種類ありますが、本モデルは CFexpress / SD ダブルスロットタイプ。

元々、別の CFexpress カードリーダーを使っていたのですが、MacBook Air には SDカードスロットがないこともあって別途 SD カードリーダーと2つ使うのが面倒で、両方読めるこのカードリーダーを購入しました。カードリーダーとしては高価な方ですが、普段使う CFexpress / SD カード両方を1台で扱えるのは便利です。

手持ちカードメディアの中では XQD カードだけは扱えませんが、D5 も CFexpress カード利用可になったことで XQD カードは予備カード扱いになり、普段使うことがないので特に問題はありません。(XQD カードも高価だったんだけどねぇ)

また、本カードリーダーを買った理由はもう一つ。最初に買ったカードリーダーでは、とあるメーカー(not プログレ)の SLC 採用高速 CFexpress カードの扱いで時々マイナートラブルが発生していたので、安心安定のために本製品に買い換えました。

CFexpress カードを使い始めて1年、4メーカーの CFexprees カードを使っている中でデーター破損など大きなトラブルになったことはないですが、相性問題のせいか、組み合わせによりちょっとした問題が発生したことは何度か経験しています。SLC 採用高速 CFexpress カードも試しに買ってみたモノよりプログレ COBALT の方が安定してるので、今後は高くても COBALT 一択ですね…

むかし、各カメラメーカーがテストする CF カードや SD カードが(自社ブランド以外では)Sandisk 一択だった時代があったように、いま高速 CFexpress カードは Prograde Digital COBALT がテスト基準になっている気がしますし、高い機材に高いカードを組み合わせるのに、そこでちょっとケチるより安心安定を求めたいですね、私は。





私個人用途の今年のお買いものからベスト10の候補としてピックアップできたのは、次回で紹介する上位5つも含めたベスト10 (11) と上記の次点扱いの製品、サービスのみでした。

Ring Stick Up Cam Battery や Anker PowerExpand 5-in-1 Thunderbolt 4 Mini Dock など常用して過不足なく役立ってくれている製品もありますが、今年のお買いもののベストとして推せるほどではありませんでした。

また、うっかりセールでまたスマートデバイス物を買ったけど速攻使わなくなったし、それで何にも問題のない Amazon Echo Show 5 とか、悩んで悩んでようやく買ったはずなのに半年で売ってしまった XF23mmF2 R WR とか、買い物として失敗した製品もありましたが、そこら辺は割愛ということで。

バッテリー駆動の屋外用セキュリティカメラ Ring Stick Up Cam Battery を半年使ってみた感想も少々
今夏SwitchBotやRingとセットで、そしてセールに釣られてまたEcho製品を買ったけど無駄遣いだった反省を今ごろ

あとは、今年のお買いもの評価において、昨年末から1年間、私にとっては大枚注ぎ込んで購入したニコン Z システムの製品について避けずに本音で言及すべきところですが…ぶっちゃけて書くと延々長文になってしまい、まとめてもここに掲載できるほど短くならないので、残念ながら割愛します。

参考までに、Z9 と Z レンズに対する、私のお買いもの評価値は
  1. Z 9;お買い物評価 58点
  2. Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S;お買い物評価 53点
  3. Z 400mm f/4.5 VR S;お買い物評価 55点

こんなところです。どれも製品としてはそれなりに評価されているし、悪いとは思いませんが、お金を出した分の期待には応えられていないので、60点以上はつけられません。それらについては、高い割には、という思いがどうしても拭えないので。

根本的な感想として、

この1年 Z9 他に注ぎ込んだ金額に比して
撮れ高の向上があったとは思えない


というのが、今シーズンのサッカーやアメフトを撮っていて率直に感じた思い、結果なので、どうしても満足できない、世間の評価がどうであれ、私の満足度、お買いもの評価としては低いです。

Z9 については高い評価をする人、満足する人が多くいるのも分かるし、否定もしないですし、私自身、AF 性能(暗所 AF や被写体認識 AF)がフラッグシップ機として全く物足りないとしても、ミラーレスの利便性は一度使い始めれば戻れず、結果この1年で完全に Z9 主体になりました。EVF だけは他と比べても文句のつけようがないし。

ただ、UI パーツの感触など細かいところは別にしても、コストダウンのせいなのかメカシャッターまで取り払った割には今どき全く軽量化されていないこと、そしてライバルたちに劣るとしか思えない AF 性能は不満。

初期ファームから Ver.3 になって改善がないとは言わないけど、被写体認識 AF は根本的なところで使えない。フィールドスポーツだけでなく飛行機やモータースポーツだって、どうも不安定すぎてダイナミック AF やシングルで追った方が確実であり、実戦での AF の進化?の恩恵は受けられない印象。一眼レフではどうしても狭くなるフォーカスエリアの拡大だけは、メチャクチャ有難いですけど。

「Z9 発売時にメディアで被写体認識 AF を絶賛していたくせに、自分の撮影では使ってないんかよ!」と突っ込みたくなるプロ亀さんもいましたが、絶対撮り逃したくない、確実に押さえたいというシーンで使えない機能があっても…ねえ。F1 撮影で有名な熱田護氏がパドックの人物撮影だけでなく、フォーミュラ撮影でも R3 の被写体認識機能を使っている(場合がある)と知った時は、落差に眩暈がしました…

過去に他社ですが、ファームウェア・アップデートで AF アルゴリズムを一から書き直して劇的に進化、という体験をしているので、一応 Z9 もそれを期待して待っている状態。Ver.3 まではパラメーターチューニング含めた小手先の小改良の連続って感じですから、ここは一発何とかして欲しいものです。できないなら色々諦めますが。

Z 100-400mm に関しては、描写は惚れ惚れするほどではないものの納得レベルながら、この手の超望遠レンズとしては AF 速度、特に食いつきが遅くて正直「こんなに値段上がってるのに、なにケチっとんねん!」でしかないです。加えてこのレンズも軽量化のケの字もない大きさ重さ。

民間機撮影には便利なレンズで手放せない…と思っていますが、生産が追いつかず受注停止の間に売っちゃおうかな?と悩み中。

Z 400mm f/4.5 は、Z9 の高感度画質に難があるので「大型レンズが使えない環境でスポーツを撮るためのコンパクトな超望遠レンズ」として AF-S 500mm f/5.6E PF ED VR の代替に買わざるを得ないレンズでしたが、正直に言えば、そこそこするお値段の超望遠単焦点レンズなのに「こんなもんかよ」です。

軽さのインパクトだけはあったものの、それ以外は 500mm f/5.6E PF を初めて使った時のようなインパクトは感じず。Z 100-400 ほどトロくないけど超望遠単焦点レンズとしては AF 速度が遅くて、スポーツ撮影に使いたくて買った身としては落胆気味。描写も竹レベルの超望遠単焦点レンズとしては水準をクリアしてるけど、印象は薄め。

辛口ばかりになったけれど、使っているからこそ、期待していたからこそ、正直なんだかなーが多かった、この1年に購入したニコン製品でしたね。

ちなみに、Z428TC の購入も考えましたが、来年からは大砲レンズを使える場面が減るだけでなく、いつ手に入るか分からないものを注文するのは自分の性格に合わないので、まぁ納得できるボディが出てきた頃にまた考えるって感じですかねー。




以上、最後はちょっとグダグダと要らんことを述べてしまいましたが、今回はベスト10に入れようか迷った次点の製品について記しました。

明日は最後、今年のお買いものベスト10の上位5製品の紹介となります。

(続き)→ だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2022 【後編】5位〜1位