シグマが正式に富士フイルム Xマウント参入を発表したのが本年2月後半。その際は APS-C 用 DC DN 単焦点レンズ 3兄弟の発売を発表して、それからさほど時間をおかずに発売されました。
■ シグマも富士フイルム X マウント参入 \(^o^)/ だが…【追記あり】
ただ、私が欲しかったのは DC DN シリーズ唯一のズームレンズ 18-50mm F2.8 DC DN。1年前、Eマウント用に発売された APS-C 用とはいえ今までにないコンパクトなニッパチ(F2.8 通し)ズームを見て、
と思ってから、シグマの Xマウント参入を待望し、参入発表時には 18-50mm F2.8 DC DN が発売ラインナップにないことにガッカリし、その後 12月発売とされてからはずっと待っていたレンズ。
しばらくは全く音沙汰なくて「12月を目処にとか言っていたけど、もしかしてなし崩しに来年?」とか思っていました。申し訳ありません、シグマ様🙇
さて、そんなに待望していた 18-50mm F2.8 DC DN ですので、もちろん予約開始日にヨドバシ.com で予約を入れ、発売日の夜に届きました。
とはいえ、いつもは梅田ヨドバシ店頭予約で、前日か前々日に「入荷しましたから発売日以降に来店して」電話が来るので予約を思い出すのですが、今回は忙しくネット注文だったため予約を完全に失念しており、「え?宅急便?何か頼んだっけ?」という有様😅
それでも気がつけば本レンズも在庫のない取り寄せ注文状態になっていて、予約開始日時を忘れずに速攻で注文した甲斐があったというものです。
ともあれ、X-S10 用の標準ズームレンズの本命として待ち焦がれて購入した 18-50mm F2.8 DC DN (X mount) ですが、いま言えるのは、
という、ひと言。
まだ使い始めて2週間足らず、先週末はワクチン副反応でへたっていたこともあって撮影したのもそう多くない状況で(まだ数百枚程度)何を最高と言ってるんだ状態ですけれども、
感が凄く、それだけに細かなところはどうでもいいから最高!となっています😅
私にとって Xマウントは、目くじら立てて頑張って撮るカメラではなく、お気楽お出かけスナップカメラ。ですから、描写だの何だのに細かく文句をつけるつもりがなく(つけられるような知識、経験もないが)、自分が X-S10 & Xマウントシステムを使うスタイルにマッチしているかどうか、のみ。
その点、本レンズは明るい F2.8 通しなのに小型軽量で、小型ボディの X-S10 とのバランスも良い、私の用途にベストマッチの標準ズーム。それだけで満点。
無論、欠点がないわけではないですし、私の用途、嗜好にバチピンで来ただけで、他人のことは知ったこっちゃありません。よく訓練された富士フイルムユーザーからは発売前からアレコレ不満が言われていて、その不満は理解できますけど、私にはあまり関係ないのでそんなのどうでも良い話です。(後述)
というような感じなので、本記事の内容、個人的に大絶賛というのは、あくまで自分の使い方、嗜好であり、富士フイルム機に慣らされた人たちには全く当てはまらない可能性があることをご承知おきいただきつつ、以下グダグダと書き連ねます。
■ シグマも富士フイルム X マウント参入 \(^o^)/ だが…【追記あり】
ただ、私が欲しかったのは DC DN シリーズ唯一のズームレンズ 18-50mm F2.8 DC DN。1年前、Eマウント用に発売された APS-C 用とはいえ今までにないコンパクトなニッパチ(F2.8 通し)ズームを見て、
こりゃ小型ボディな X-S10 にピッタリな標準ズームじゃないかなぁ
と思ってから、シグマの Xマウント参入を待望し、参入発表時には 18-50mm F2.8 DC DN が発売ラインナップにないことにガッカリし、その後 12月発売とされてからはずっと待っていたレンズ。
しばらくは全く音沙汰なくて「12月を目処にとか言っていたけど、もしかしてなし崩しに来年?」とか思っていました。申し訳ありません、シグマ様🙇
さて、そんなに待望していた 18-50mm F2.8 DC DN ですので、もちろん予約開始日にヨドバシ.com で予約を入れ、発売日の夜に届きました。
とはいえ、いつもは梅田ヨドバシ店頭予約で、前日か前々日に「入荷しましたから発売日以降に来店して」電話が来るので予約を思い出すのですが、今回は忙しくネット注文だったため予約を完全に失念しており、「え?宅急便?何か頼んだっけ?」という有様😅
それでも気がつけば本レンズも在庫のない取り寄せ注文状態になっていて、予約開始日時を忘れずに速攻で注文した甲斐があったというものです。
ともあれ、X-S10 用の標準ズームレンズの本命として待ち焦がれて購入した 18-50mm F2.8 DC DN (X mount) ですが、いま言えるのは、
期待どおりでサイコー!🤗
という、ひと言。
まだ使い始めて2週間足らず、先週末はワクチン副反応でへたっていたこともあって撮影したのもそう多くない状況で(まだ数百枚程度)何を最高と言ってるんだ状態ですけれども、
自分の X-S10 + Xマウントシステムにおいて、最も足りなかったピースがバチっとハマった
感が凄く、それだけに細かなところはどうでもいいから最高!となっています😅
私にとって Xマウントは、目くじら立てて頑張って撮るカメラではなく、お気楽お出かけスナップカメラ。ですから、描写だの何だのに細かく文句をつけるつもりがなく(つけられるような知識、経験もないが)、自分が X-S10 & Xマウントシステムを使うスタイルにマッチしているかどうか、のみ。
その点、本レンズは明るい F2.8 通しなのに小型軽量で、小型ボディの X-S10 とのバランスも良い、私の用途にベストマッチの標準ズーム。それだけで満点。
無論、欠点がないわけではないですし、私の用途、嗜好にバチピンで来ただけで、他人のことは知ったこっちゃありません。よく訓練された富士フイルムユーザーからは発売前からアレコレ不満が言われていて、その不満は理解できますけど、私にはあまり関係ないのでそんなのどうでも良い話です。(後述)
というような感じなので、本記事の内容、個人的に大絶賛というのは、あくまで自分の使い方、嗜好であり、富士フイルム機に慣らされた人たちには全く当てはまらない可能性があることをご承知おきいただきつつ、以下グダグダと書き連ねます。
まず、この2週間弱使って きて感じた点、良し悪しを端的に箇条書きすると以下のとおり。
とまぁ、そんな感じで適当にヨシヨシ言っておけるくらいは気に入ってます。
ただ、先にも書いたように、自分のお気軽お出かけスナップ用途においての不足のなさ、高評価であり、「描写に惚れた…」というようなことは皆無なので(画質にも概ね満足してるけど)、いわゆる F2.8 通しの高級ズームレンズとして求められる画質というよりは
ではあります。補正データー適用前提で小型軽量を実現したレンズであり、お高いフルサイズの大三元レンズやら単焦点レンズやらと描写比較するようなものではないでしょう。
それでも「この小ささ、軽さ、お値段で、及第点の写りな明るいニッパチズーム」というバランスの良さは、
と、どこぞの CM のキャッチコピーを模したセリフを言いたくなるくらいに高い満足を感じています☺️
以下、駄文の蛇足。
X-S10 で富士フイルム機に復帰して、ちょうど2年。
と概ね満足して使ってきています(EVF とかシャッターフィーリングとかは廉価機だから文句言っても仕方ない)が、今年まで悩み続けていたことが2点。
このうち前者は XF23mmF2 R WR を購入したのは以前書きましたが、なかなか決まらなかったのは後者の標準ズームレンズ問題。
X-S10 ダブルズームキットを購入した際に付いてきた XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ は価格相応にチープな造りですが、沈胴式ということもあってとにかく小型超軽量。そして通常の標準ズームレンズよりワイド側の画角が広く(23mm 相当)、なおかつ寄れる。これらは意外と強い魅力。
画質に厳しい人からすれば話にならないレンズかもしれませんが、お気楽スナップ用として細けえことを気にしなければノープロブレム。見る目のない私にとっては「意外と悪くないねぇ」なんて思うくらい。
なので、安価な XC15-45mm は普段使いにピッタリの、さすがキットレンズという良さみ。また、付けっぱなしレンズとしてだけでなく、単焦点メインで持ち出す時の「念の為に入れとくズーム」としても全く負担にならないコンパクト&超軽量さも重宝してきました。
ただ、重宝していきたキットレンズ XC15-45mm も、時々は「うーん、もうちょっと良いレンズで撮りたかったなぁ」と思うことはそれなりにありました。ので、ワンランク上の標準ズームレンズを買うことはずっと考えていました。
けれども、XC15-45mm のお気に入り度、その理由を考えると、なかなか心動くレンズ、買って満足できそうな、買ってしっかり使っていけそうなレンズを決めることはできませんでした。
フルサイズでは 24-105/120mm レンズを多用してきましたし、今は Z 24-200mm を使っていますから、XF16-80mmF4 R OIS WR や XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR、最近出た XF18-120mmF4 LM PZ WR そのあたりの画角的に便利な中倍率〜高倍率レンズの良さも判っています。
が、小型軽量システムを旨として Xマウント復帰し、この2年間も画質よりお手軽サイズ、軽さのレンズを好んで使ってきただけに、今さら便利だけどちょっと大きめで重くなるレンズを常用できるかな?と。これらレンズは画質的にも明るさ的にも魅力があるわけでもないし。
いっそ XF16-55mmF2.8 R LM WR を買えば画質的には妥協なしだし、XC15-45mm との使いわけも明確で可能だから、と思って何度か真剣に購入は考えたものの、「高い金出した割には結局いつも持ち出すのは XC15-45mm」となる可能性も高くて購入に踏み切れずでした。(XF16-55mmF2.8 はコスパの良いレンズだと思うんだけど)
普段は単焦点レンズを使うことも多かったので、標準ズームがキットレンズ XC15-45mm であることに強い不満はなかったのですが、決して満足しているわけでもない日々が続いていました。
そんな中、今年になってシグマから 18-50mm F2.8 DC DN、タムロンから 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B70) の Xマウント版が発表されました。開発発表はシグマが先行したものの、タムロン 17-70mm F/2.8 は6月の発表後、半月ほどで発売されました。
F2.8 通しなのに 26-105mm 相当という画角レンジの広さは大きな魅力…でしたが、先に小型軽量なシグマの 18-50mm F2.8 DC DN が発表されて年内には発売されるという話だったので、そちらへ転ぶことなく我慢できました。スペック的に仕方ないですけど、それなりに重く大きいですしね。
ちょっと迷ったのは、富士フイルム純正ズームで新発売の XF18-120mmF4 LM PZ WR。画角的に小三元レンズ×2本に近い領域をカバーして、小型軽量な標準ズームという目的からは外れるけど、手持ちの XF10-24mm F4 R OIS とセットで考えて F4 通しで 15〜180mm 域をカバーできるのは魅力。
使用動画を見ていると AF もまずまず迅速。周辺描写は微妙だけど、それは XF16-80mmF2.8 以外のレンズはどれも似たり寄ったりだからねえ。
結局、サイズ・重量的に日常的に使う、X-S10 に付けっぱなしになるようなレンズにはならなさそうなのは明らかなので断念しましたが、将来的に本気で動体を撮ることがなくなって Xマウントをメインにするようなことがあれば、こういうレンズも1本買ってしまうかもしれません。
とまぁ、後半は蛇足あんど蛇足な話をダラダラ書きましたが、ずっと悩んでいた自分の Xマウントにおける標準ズームレンズに理想にかなり近い製品がやって来て、実際に手にして
でした。
と同時に、キットレンズ XC15-45mm に代わって、
ともなりました。
とりあえず付けっぱなしにしておき、出かける時に単焦点レンズで行くなら付け替える、もしくは現地でレンズ交換する、だけど普段から付けっぱなしにしておくのはこのレンズ。この2週間で、その位置を確保しました。当分は代わることがないんじゃないかなぁ?という感じです。
もう一つダメ押し?しておくと、
そう感じるくらい。ちょっと褒めすぎだけど、実際そういう思いでいます。
それは昨年末から某 Z 方面にいくら金を突っ込んでも今ひとつ満足感が得られなくてウンザリだったことが主要因ですけど、ホントこの1年のカメラ機材方面は何だかなー気分を本レンズが 2022年の最後に救ってくれた気分です。マジで。
高くて重くてデカいなら良くて当たり前で何も凄くないのに、重箱の隅まで描写の良い製品ばかりが持ち上げられ加減の近年だけに、こういう
という製品はもっと評価されて欲しいと思う今日この頃。
お金が無尽蔵にあってコストパフォーマンスなんていう指標がない人は別として、出したお金に見合う満足度というのは重要ですからね。だから満足してます、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN。
- 百回くらい書くけど、X-S10 の小型ボディとバランスの良いコンパクトなニッパチ(F2.8通し)ズームというだけで最高
- 描写は1年間先行していた Eマウントでの実写例が多数あり事前に十分納得して買ったが、実際に使ってみても(自分の Xマウントの使い方では)文句ないからヨシ!
- 撮って出し JPEG では補正済みになっているようで気になる歪みは感じないし、周辺減光も許容範囲内なのでヨシ!
- RAW で補正前の画像を見たり、補正データー適用前後を比較したりすると、ムムムというくらいアレだけど、そんなの見ないからヨシ!というか、フジ機は基本撮って出し JPEG オンリーなのでヨシ!
- ボケ感の良し悪しなんて分からない人間だけど、個人的には「結構良いんじゃない?」と思ってるのでヨシ!(後ボケしか見てないけど)
- 明るいズームレンズの割には寄れるので、暗め店内のご飯写真的なモノにも便利でヨシ!(そんなんスマホでええやろと思うけど)
- 逆光耐性は可もなく不可もなしな印象で、フレアは気になるお年頃の私にとっても問題なくてヨシ!
- ぶっちゃけ、単焦点レンズやフルサイズのお高い大三元レンズで見られるような繊細さは印象にないし、ある意味サイズなり、値段なりの部分はあるけれど、当たり前ながらキットズームよりは遥かに良いし、お気楽お出かけスナップ用途としては何の不満もないのでヨシ!
- 広角側に比べて望遠側の画質はいくらか落ちる有りがちズームレンズパターンだけど、F2.8 通しだから少し絞ればヨシ…?いやヨシとまでは言えないが…
- AF は X-S10 で使っている限り決して速くないが、動体撮るようなカメラ&レンズではないからヨシ!
- 24mm 相当スタートではなく 28mm 相当スタートというのは、確かに今どきの標準ズームとしては物足りない広さだが、そのおかげでこの小型軽量さを実現できたと思えばヨシ!
- 比較的安価なレンズだけど、リングの操作性は滑らかでヨシ!
- よく訓練された富士フイルムユーザーからは絞りリングがないことに文句を言われてるが、他社機を使い慣れていて富士でも絞りリングのない XC レンズを使い慣れているので、個人的には何ら欠点とならないのでヨシ!
- 1〜2万円高くなっても絞りリングを付けて欲しかったというフジユーザーの意見も結構見かけたが、それで発売がより遅くなったり高くなったら意味ないし、これでヨシ!(文句言わずに前ダイアル使えよ)
- ズームリングとフォーカスリングの前後関係も富士フイルム純正レンズと反対だが、個人的にはニコン機と併用する時に間違えなくて済むのでヨシ!
- ズームリングとフォーカスリングの回転方向が逆なのは困ると言えば困るが、ズームリングとフォーカスリングの前後関係が逆なのをミスった時よりはリカバリーが迅速に可能なので、これくらいは他のメリットを考えれば許容範囲だからヨシ!ってか、マウント脱着の回転方向が世の中のネジと逆回転という狂ってるマウントのことを思えば、リングの回転方向くらい全然ヨシ!
- APS-C 用とはいえ F2.8 通しズームが 6万円という値段は、昨今のカメラ製品の値上げ攻勢を考えると感謝価格とすら思えるリーズナブルさでヨシ!ヨシ!ヨシ!
とまぁ、そんな感じで適当にヨシヨシ言っておけるくらいは気に入ってます。
ただ、先にも書いたように、自分のお気軽お出かけスナップ用途においての不足のなさ、高評価であり、「描写に惚れた…」というようなことは皆無なので(画質にも概ね満足してるけど)、いわゆる F2.8 通しの高級ズームレンズとして求められる画質というよりは
実用画質
ではあります。補正データー適用前提で小型軽量を実現したレンズであり、お高いフルサイズの大三元レンズやら単焦点レンズやらと描写比較するようなものではないでしょう。
それでも「この小ささ、軽さ、お値段で、及第点の写りな明るいニッパチズーム」というバランスの良さは、
お値段以上、シグマ♪
と、どこぞの CM のキャッチコピーを模したセリフを言いたくなるくらいに高い満足を感じています☺️
以下、駄文の蛇足。
X-S10 で富士フイルム機に復帰して、ちょうど2年。
フジに戻ってきて良かったわ〜、お気軽お出かけスナップ用途機として(幾つかの条件を除いて)撮って出し JPEG で文句ないし、X-S10 はフジ機にしてはグリップもしっかりしていて、ストラップを使わないことが多い私にはピッタリだわ〜
と概ね満足して使ってきています(EVF とかシャッターフィーリングとかは廉価機だから文句言っても仕方ない)が、今年まで悩み続けていたことが2点。
- 35mm 相当の 23mm レンズをどうするか?どれにするか?
- キットレンズ XC15-45mm からのステップアップ標準ズームレンズをどうするか?
このうち前者は XF23mmF2 R WR を購入したのは以前書きましたが、なかなか決まらなかったのは後者の標準ズームレンズ問題。
X-S10 ダブルズームキットを購入した際に付いてきた XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ は価格相応にチープな造りですが、沈胴式ということもあってとにかく小型超軽量。そして通常の標準ズームレンズよりワイド側の画角が広く(23mm 相当)、なおかつ寄れる。これらは意外と強い魅力。
画質に厳しい人からすれば話にならないレンズかもしれませんが、お気楽スナップ用として細けえことを気にしなければノープロブレム。見る目のない私にとっては「意外と悪くないねぇ」なんて思うくらい。
なので、安価な XC15-45mm は普段使いにピッタリの、さすがキットレンズという良さみ。また、付けっぱなしレンズとしてだけでなく、単焦点メインで持ち出す時の「念の為に入れとくズーム」としても全く負担にならないコンパクト&超軽量さも重宝してきました。
ただ、重宝していきたキットレンズ XC15-45mm も、時々は「うーん、もうちょっと良いレンズで撮りたかったなぁ」と思うことはそれなりにありました。ので、ワンランク上の標準ズームレンズを買うことはずっと考えていました。
けれども、XC15-45mm のお気に入り度、その理由を考えると、なかなか心動くレンズ、買って満足できそうな、買ってしっかり使っていけそうなレンズを決めることはできませんでした。
フルサイズでは 24-105/120mm レンズを多用してきましたし、今は Z 24-200mm を使っていますから、XF16-80mmF4 R OIS WR や XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR、最近出た XF18-120mmF4 LM PZ WR そのあたりの画角的に便利な中倍率〜高倍率レンズの良さも判っています。
が、小型軽量システムを旨として Xマウント復帰し、この2年間も画質よりお手軽サイズ、軽さのレンズを好んで使ってきただけに、今さら便利だけどちょっと大きめで重くなるレンズを常用できるかな?と。これらレンズは画質的にも明るさ的にも魅力があるわけでもないし。
いっそ XF16-55mmF2.8 R LM WR を買えば画質的には妥協なしだし、XC15-45mm との使いわけも明確で可能だから、と思って何度か真剣に購入は考えたものの、「高い金出した割には結局いつも持ち出すのは XC15-45mm」となる可能性も高くて購入に踏み切れずでした。(XF16-55mmF2.8 はコスパの良いレンズだと思うんだけど)
普段は単焦点レンズを使うことも多かったので、標準ズームがキットレンズ XC15-45mm であることに強い不満はなかったのですが、決して満足しているわけでもない日々が続いていました。
そんな中、今年になってシグマから 18-50mm F2.8 DC DN、タムロンから 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (Model B70) の Xマウント版が発表されました。開発発表はシグマが先行したものの、タムロン 17-70mm F/2.8 は6月の発表後、半月ほどで発売されました。
F2.8 通しなのに 26-105mm 相当という画角レンジの広さは大きな魅力…でしたが、先に小型軽量なシグマの 18-50mm F2.8 DC DN が発表されて年内には発売されるという話だったので、そちらへ転ぶことなく我慢できました。スペック的に仕方ないですけど、それなりに重く大きいですしね。
ちょっと迷ったのは、富士フイルム純正ズームで新発売の XF18-120mmF4 LM PZ WR。画角的に小三元レンズ×2本に近い領域をカバーして、小型軽量な標準ズームという目的からは外れるけど、手持ちの XF10-24mm F4 R OIS とセットで考えて F4 通しで 15〜180mm 域をカバーできるのは魅力。
使用動画を見ていると AF もまずまず迅速。周辺描写は微妙だけど、それは XF16-80mmF2.8 以外のレンズはどれも似たり寄ったりだからねえ。
結局、サイズ・重量的に日常的に使う、X-S10 に付けっぱなしになるようなレンズにはならなさそうなのは明らかなので断念しましたが、将来的に本気で動体を撮ることがなくなって Xマウントをメインにするようなことがあれば、こういうレンズも1本買ってしまうかもしれません。
最大径×長さ | 重さ | フィルター径 | 撮影倍率 | |
---|---|---|---|---|
SIGMA 18-50mm F2.8 | 61.6×76.8mm | 285g | 55mm | 0.36倍 |
Tamron 17-70mm F/2.8 | 74.6×119.6mm | 530g | 67mm | 0.21倍 |
XF16-80mmF4 R OIS WR | 78.3×88.9mm | 440g | 72mm | 0.25倍 |
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS | 65×70.4mm | 310g | 58mm | 0.15倍 |
XF18-120mmF4 LM PZ WR | 77.3×123.5mm | 460g | 72mm | 0.2倍 |
XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR | 75.7×97.8mm | 490g | 67mm | 0.27倍 |
XF16-55mmF2.8 R LM WR | 83.3×106mm | 655g | 77mm | 0.16倍 |
XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ | 62.6×44.2mm | 135g | 52mm | 0.24倍 |
とまぁ、後半は蛇足あんど蛇足な話をダラダラ書きましたが、ずっと悩んでいた自分の Xマウントにおける標準ズームレンズに理想にかなり近い製品がやって来て、実際に手にして
期待に違わぬレンズ
でした。
と同時に、キットレンズ XC15-45mm に代わって、
とりあえず付けっぱなしにしておくレンズ
ともなりました。
とりあえず付けっぱなしにしておき、出かける時に単焦点レンズで行くなら付け替える、もしくは現地でレンズ交換する、だけど普段から付けっぱなしにしておくのはこのレンズ。この2週間で、その位置を確保しました。当分は代わることがないんじゃないかなぁ?という感じです。
もう一つダメ押し?しておくと、
この1年間に買ったカメラ機材で
文句なしに満足できたのはコイツだけ
文句なしに満足できたのはコイツだけ
そう感じるくらい。ちょっと褒めすぎだけど、実際そういう思いでいます。
それは昨年末から某 Z 方面にいくら金を突っ込んでも今ひとつ満足感が得られなくてウンザリだったことが主要因ですけど、ホントこの1年のカメラ機材方面は何だかなー気分を本レンズが 2022年の最後に救ってくれた気分です。マジで。
高くて重くてデカいなら良くて当たり前で何も凄くないのに、重箱の隅まで描写の良い製品ばかりが持ち上げられ加減の近年だけに、こういう
小型軽量で仕様、性能も十分
何よりリーズナブル!
何よりリーズナブル!
という製品はもっと評価されて欲しいと思う今日この頃。
お金が無尽蔵にあってコストパフォーマンスなんていう指標がない人は別として、出したお金に見合う満足度というのは重要ですからね。だから満足してます、SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN。