前回「もうスマートスピーカーは買わないと心に誓ったはずなのに、今夏また Amazon Echo デバイスを買ってやっぱり使わず反省した」という記事を記しました。

今夏SwitchBotやRingとセットで、そしてセールに釣られてまたEcho製品を買ったけど無駄遣いだった反省を今ごろ

夏に買ってしまった Echo Show 5 は Echo dot と並んで大型セール時には安売りの目玉に使われることが多く、今回のブラックフライデーセールでもセール期間半ばで売り切れるほど安く売られていました。(2,980円)



私自身プライムセール時のセール価格で釣られたこともありますが、セキュリティカメラ(ネットワーク監視カメラ)である Ring Stick Up Cam Battery を購入したため、そのペアとして便利かも?と思って買ったこと 、そして私には不要だったことは前回記事に書いたとおりです。

ともあれ、Echo デバイスをまた買って使わなかった反省はともかく、SwitchBot 製品と並んで夏に買って半年使ってきた Ring Stick Up Cam Battery の使用感について何も触れてこなかったので、今回はそのことについて簡単に記しておきたいと思います。

RingStickUpCamBattery02


まず、中華製品含めて数多くのセキュリティカメラが Amazon や楽天その他で売られている中、Ring Stick Up Cam Battery を選んだのは以下の理由でした。



  1. 電源はバッテリー駆動が可能で、バッテリー交換も可能
  2. データー保存はクラウド
  3. クラウドにデーターを上げるため、よく知らない中華企業製品は避けたかった
    (もっとも、使えるものは何でも使わせてもらうぞ企業のAmazonも大差ないけど)
  4. 予算上限1万円程度

以上の点から Ring Stick Up Cam Battery を選んだわけです。

が、とにかく最重要項目は「バッテリー駆動」「データー保存はクラウド」で、子の2つは要求仕様として譲れなく、その点の魅力を優先しました。


(予備バッテリーはそれほど高くはない)


今回の屋外用セキュリティカメラ導入にあたっては、
  • 以前リフォームした際に取り付けた既設カメラのフォローアップ的な役割
  • Wi-Fi&スマホ対応のネットワーク監視カメラの類を試す

この2点が動機であり、特に前者の理由から

カメラの設置場所は事前に決めず
色々試しながら位置決めする


ことを購入前から考えていましたので(実際に2度設置場所を変えて試行錯誤した)、

設置場所を最大限自由にすべく
バッテリー駆動/交換式は必須条件


でありました(もしくは電池式)。

玄関前やガレージは照明その他のために電源が取れるようになっているのですが、必ずしも電源の近くに設置するとは限らず、とにかくどこに設置しても良いようにバッテリー駆動は最低条件でした。

RingStickUpCamBattery03


また、バッテリー駆動の監視カメラの中には「充電に際して本体にケーブルを繋いで充電」というタイプのものも見受けられましたが、それでは何のためのバッテリー駆動か分かりませんから、バッテリー交換式または電池式も必須条件となりました。

加えて、録画データーの保存場所もクラウド保存は必須としました。SDカード保存だけの場合、設置場所によっては SDカードを破損させられる恐れもありますし、そもそも SDカードの長期保存は(それ用のカードを使ったとしても)あまり信用していませんので…

それなら多少の月額費用がかかったとしてもクラウド保存の方が安心、と考えて、この条件も追加した次第です。

RingStickUpCamBattery06


というわけで、先の条件を満たして手に入りやすい、なおかつセールで安価だったということもあって購入した Ring Stick Up Cam Battery。

半年使ってきた簡単な印象を以下、箇条書きに記しておきます。

ちなみに、Ring Stick Up Cam Battery は自宅など設置場所での Wi-Fi に安定接続されていることが必要であり、同時に十分に高速なインターネット回線に常時接続されている条件での使用感です。


■ 良かった点
  • バッテリー駆動なだけでなくバッテリー交換可能

  • バッテリー充電時に本体が不要、バッテリーだけで充電可能(専用充電器も不要)

  • なので、予備バッテリーを別途充電しておいて、台座部からカメラ本体部を切り離して中のバッテリーを交換するだけで満充電のカメラに戻せるため、電源周りはベストに近い仕様
    (電池式も簡便に交換できるが保ちという点で専用バッテリーの方が有利)

  • バッテリーの保ちはまずまず、というか、どれだけ検知・録画を行う場所なのか、録画の設定をどのようにするかで大きくバッテリーの保ちが変わるため一概に言えない

  • 1日に数回程度しか動体検知&録画を行わないような場所に設置した場合、暖かい季節なら1ヶ月経っても20%も減らない

  • 逆に1時間に数回以上も動体検知&録画を行うような場所に設置すると1ヶ月どころか1週間保つかどうかというレベル

  • バッテリー残量は Ring アプリを起動すれば確認できるし、バッテリー残少の通知も来るので、気がついたらバッテリー切れになっていたということはない

  • 本製品に限らないが、動体検知の範囲を指定できるので、無駄な検知、録画は多少抑えられる

  • 動体検知の通知速度は自宅内外問わず、迅速と言えるレベル

  • 通知の際に録画開始時の映像スナップショットを添付してくれるので、いちいちアプリを起動して映像を確認せずとも通知添付の写真を見るだけで「ああ新聞屋だな」「郵便屋さんだからスルー」と確認できるのは非常に便利。
    (有料プランの機能だが、後述するように実質有料プラン必須のデバイスである)

  • 動体検知後の録画映像確認は自宅内外問わず、まずまずスムース(映像がまだ記録中〜クラウド保存中の場合はライブ映像表示のみ)

  • 自宅外からモバイル通信経由のライブ映像確認は、アプリの接続開始から5〜10秒程度の待ち時間があるが、タイムラグも1秒以内で、まずまず許容範囲内
    (モバイル通信の接続状態およびカメラ側のネットワーク通信速度に依るが、5G 環境から自宅だとライブカメラ接続待ち時間は 4〜5秒程度)

  • 防塵防沫仕様は IP55 と屋外設置物としては最低限だが、ギリギリ屋根下だけど普通に雨曝しになる場所に設置して半年近く、台風の時も含めて風雨に結構晒されてきたが支障なく使えている

  • Ring アプリはお世辞にも使い勝手が良いとは言えないが、使いづらくて困るというほどでもないかな…

RingStickUpCamBattery04


■ 微妙な点・イマイチな点
  • バッテリー交換式で、バッテリー単体で充電できる仕様は素晴らしいが、バッテリーへの充電端子が今どき microUSB というのは非常にいただけない

  • 人物/動体検知から録画開始までのタイムラグは数秒程度あることが最大の欠点、本製品の評価を微妙なものにしている

  • 例えば郵便屋さんが来た場合、家の前に止まって郵便物を取り出してポストに入れる、という動作なら郵便配達の人の顔は写っているが、郵便物を手に持ったままやってきてポストにサッと入れて踵を返して戻る、という動作だと録画開始の時点で顔が映っていない(既に振り返っている)ことが多い。

  • 1080p HD ビデオカメラだが画質は良くない、4m 離れた人物の顔は昼間でおおよそ程度、夜間は輪郭程度(画質は値段なりで4〜5万円のドラレコと比べると落ちる)

  • クラウドへのデーター保存は有料(月350円〜)のみで、制限付き無料プランなどはない(来年3月末までは無料)

  • SD カードへのデーター保存機能はなく、データー保存はクラウドのみなので、来年4月からは有料プランに加入しないとデーター保存ができない、単なる動体検知通知機能付きライブカメラと化す

  • ユーザー登録=有料プランお試し加入(来年3月末まで無料)みたいになっていて、有料プラン加入前提のデバイスということを実感する

  • そもそも Ring の機能を一通り使う、Ring の機能を知るためには有料プランお試し加入しないと何も分からない点でも有料プラン必須のデバイス

  • クラウドデーター保存の月額費用は1台だけなら月350円(または年3,500円)とそれなりのお値段だが、複数台利用の場合は月1,180円(または年11,800円)と一気に跳ね上がるので、複数台使用を考えている場合にはランニングコストが高いことを覚悟すべき

  • 有料プラン加入で録画映像のクラウド保存だけでなく、通知時のスナップショット添付とかビデオ保存期間が180日間と長めであるとか、高い上位プランはデバイスの延長保証込みとかあるが、値段に見合うほどの付加機能があるかというと微妙。
    (安価なセキュリティカメラの無料プランの機能で十分という人も少なくないはず)

  • 定期的な静止画スナップショット機能があるはずだが、いつからか全く撮られなくなったまま機能せず。(あちこちで確認されているバグらしい)

  • Ring は海外企業の開発した製品を Amazon が買収してワールドワイドで売っているが、説明書やサポートページの内容が全く不十分で極めて分かりづらい。(海外新興 IT 企業製品あるある)

  • Ring アプリからの設定も、一部は推測しながら試してみて把握するという機能もある

  • Amazon に買収されてしばらく経つがアカウントが Amazon と統合されておらず、別途 Ring のアカウントを作成、管理することになって微妙。
    (Echo デバイスと連携する際は両者のアカウントを利用することになる)

  • 設置は取り付け部を台座式にして使う、または取り付け部を背面に接続して壁面にネジ止めか両面テープで接着となっているが、住宅設備製品と比べると屋外設置を本当に考えてる?という印象は否めない(日本家屋のことを考慮されていないのは仕方ないが)

  • 天井から吊り下げたいとかアームで伸ばしたいとか、そういったニーズに対応する取り付け器具が Ring / Amazon 純正オプションとして用意されておらず、サードパーティ製品が Amazon 他で売られているが単に輸入して並べている業者ばかりで商品説明がさっぱり要領を得ず買えない(ダメもとで買うのもねぇ)

  • それなりに国内でも売れているはずなのに、ググっても設置に関してマニュアル以上のことを試している人が少なくて情報が少ない
    (自宅で使っている場合、私もそうだが写真込みでこうやってると具体的に説明するのは憚られるから仕方ないけど)

  • セキュリティ的に電源ボタンがないのは当然だが、バッテリー入れた瞬間から起動して動作開始になるので、設置場所を決めるまでアレコレやってると無駄な録画映像が増えまくる(もちろん削除できる)

RingStickUpCamBattery05


まぁ、ひとまずはこれくらいでしょうか。文句多めなのは逆にちゃんと使っている証拠ということで、ご了承ください😅

上記にも書いたように

有料プラン加入が前提のデバイス


ですので、継続課金なんてとんでもない、という向きには無関係と言っても良い製品です。有料プラン前提の分だけ、バックに Amazon がついていることも含めてサービスの継続安定性を保証しますよ、ということでもあるでしょう。

そんなこともあって積極的に人に薦めようとは思わないですし、継続課金をすることなくセキュリティカメラ、監視カメラをもっと安価に使いたいという人なら、Amazon や楽天で探せばいくらでも出てくるので、それらを使うことで良いと思います。


(ATOMとかは無料クラウド保存もできるせいか人気ですね)


この内容で月350円くらいなら払っても良いかも…と思う人にも、通常販売価格の1万円以上ではそう勧めることはないですけれども、ちょくちょくセールで1万円未満になっていますし、

今回のブラックフライデーセールのように6千円程度まで安価になっていれば、「興味があれば試してみても良いのでは?」と言えるかなぁ


って感じですね。

個人的にはひとまず来春から月額課金して使っていっても良いと思っていますが、製品発売から時間が経ってる割にはまだこなれていない点も見受けられますし、なにより安いセキュリティカメラはいくらでもあるので、私はこんな印象だけど各自で判断して、という投げやりな結論にて御免なさい。

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(予備バッテリーはそれほど高くはない)