既に噂にあった Z レンズ 2本目の 400mm 単焦点レンズ Z 400mm f/4.5 VR S と、Z では動画に注力してるのに Vlog に乗り遅れてるわ〜と Z50 の部品を使ってそれっぽいカメラを作った Z 30 が発表になりました。

■ NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S - 概要 | ニコンイメージング
■ Z 30 - 概要 | ニコンイメージング
Z 30 の方は Z 50 の EVF なし派生系であり、背面液晶をバリアングルにし、「今どき microUSB かよ!」だった USB 端子が USB-C になって充電&給電撮影対応になり(当たり前)、録画ランプ追加…と言った改良モデル。
とりあえず Vlog カメラっぽく仕上げたつもりでしょうが、背面液晶を見て撮るためには晴天屋外でスマホ画面並みかそれ以上に見える質の背面液晶が必要なわけで、部品流用で作った製品が売れるほど甘くはないと思うんですけど、できることからコツコツと、ということでしょうかね。

でもって、Z 400mm f/4.5 VR S の方は個人的にメチャクチャ期待していて、今は(というか1週間前から)かなりがっかり気分ですが、いずれにせよ、発表前からハンズオン動画がたくさん掲載されるという意味不明の宣伝戦略で何ら新味のない発表となりました。
以下は、もう発表前から落胆して愚痴を吐き出していた毎度のチラ裏テキストでありますので、どうぞブラウザバックしていただいて時間を無駄にしませんよう、よろしくお願いいたします。

■ NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S - 概要 | ニコンイメージング
■ Z 30 - 概要 | ニコンイメージング
Z 30 の方は Z 50 の EVF なし派生系であり、背面液晶をバリアングルにし、「今どき microUSB かよ!」だった USB 端子が USB-C になって充電&給電撮影対応になり(当たり前)、録画ランプ追加…と言った改良モデル。
とりあえず Vlog カメラっぽく仕上げたつもりでしょうが、背面液晶を見て撮るためには晴天屋外でスマホ画面並みかそれ以上に見える質の背面液晶が必要なわけで、部品流用で作った製品が売れるほど甘くはないと思うんですけど、できることからコツコツと、ということでしょうかね。

でもって、Z 400mm f/4.5 VR S の方は個人的にメチャクチャ期待していて、今は(というか1週間前から)かなりがっかり気分ですが、いずれにせよ、発表前からハンズオン動画がたくさん掲載されるという意味不明の宣伝戦略で何ら新味のない発表となりました。
以下は、もう発表前から落胆して愚痴を吐き出していた毎度のチラ裏テキストでありますので、どうぞブラウザバックしていただいて時間を無駄にしませんよう、よろしくお願いいたします。
その昔、Z9 の開発発表があった頃かその前か忘れましたが、Z レンズのロードマップ更新とともに今後発売予定のレンズを含めたレンズラインナップのシルエット写真が公開されたことがありました。
この時、私が一番気になったのは、ヨンニッパ (400mm F2.8 のちの Z 400mm f/2.8 TC VR S)やロクヨン (600mm F4) でもなければ、先日発売となったハチロクサン (Z 800mm f/6.3 VR S) でもなく、Z 100-400mm の隣りに立っていた PF レンズを使ってると思われたヨンヨン (400mm F4) かと思われたレンズ。
F マウントでは
この2本の PF レンズを使って小型軽量化した望遠・超望遠レンズがあり、両方とも購入して使ってきました。
観客席からサッカーやアメフトを撮影したい私の場合、(たとえ周囲がある程度親しい人たちだったとしても)周りに迷惑をかけず撮ることを考えれば、小型軽量で AF 速度と画質が担保できるレンズが欲しいわけです。
ぶっちゃけ、それらが満たされるなら金に糸目をつけないレベルで買いたいし、逆に Z 400mm f/2.8 TC VR S がどんなに良くても使える条件が極めて制限されることを思うと頑張って買おうという気は全く起こりません。(スポーツ撮影以外での大型レンズは 500mm F4 で間に合ってるし)

初代 PF レンズのサンヨンPFは劇的に小型であったものの、俗に言う「PF フレア」のみならず色々と欠点のあるレンズでしたが(単に 300mm F4 単焦点レンズが欲しいなら PF じゃない一つ前のサンヨンの方が画質は良い)、2本目のゴーゴーロクPF は逆光耐性も上がって解像力も AF 速度も十分満足できるものでした。
兄貴分とも言える ゴーヨンFL(AF-S 500mm f/4E FL ED VR)を所有使用している当方が使っても、開放F値が暗いことによる不利、被写界深度の問題といった「最初から判って使う問題」を別にすれば、ゴーヨンFL の代わりに使っても不満は最小限だと言っても良いくらい。
(もちろん、その「別にすれば」という問題が別にできないから、ゴーヨンFL を使う意味があるし、使っているのですけど😅)
そんな私ですから、今後発売予定のレンズを含めたレンズラインナップのシルエット写真でヨンヨンPF らしきレンズを見た時は、
と思って登場するのを楽しみにしていました。
それまで Z9 での超望遠単焦点レンズは今までどおり F4 と F5.6、2本の Fマウント 500mm 単焦点レンズをマウントアダプター経由で使うことになりましたが、如何せん Z9 での利用では
ということがありました。
特に後者は、ゴーゴーロクPF を買った目的が観客席からのサッカー撮影であり、高速シャッターが必要ゆえ ISO 8000〜10000 クラスの高感度が必要となるナイトゲームにおいては、現状の Z9 の画質と AF では厳しいと判断しています。
ここ3シーズンはサッカー観戦もコロナ対応の特別措置のため、周囲に気兼ねなくゴーヨンFL を使える機会が増えましたが、完全にコロナ禍前に戻るであろう来季以降は再び小型軽量な、短いレンズの使用が必須となります。そのため、
と決意していました。

とまぁ、前置きは長くなりましたが、私個人の事情、思いはあって、「竹」レンズの 400mm 単焦点は待望でありました。ですから、本来今回の発表は、
となるはずでしたが、発表される前から、そして発表されても、
と頭を抱えているのが現状です。

今年2月に Z 400mm f/2.8 TC VR S が、その後 Z 800mm f/6.3 VR S が発売になり、レンズロードマップにあるレンズの中ではまだロクヨン(600mm F4)が未発表ですから、2本目の 400mm を出すよりそちらが優先されるだろう、400mm F4 PF は来年だな、と勝手に思っていました。
ところが春の間から竹レンズの 400mm の噂が流れ始め、どうやら開放F値は F4 ではなく F4.5 だという話に。Z 800mm が軽量化を優先して定番の F5.6 ではなく F6.3 と微妙に暗くしてリリースされたので、その時点で嫌な予感はしていましたが、やっぱり…という感じ。
って感じで SNS にも嘆きツイを放り投げた記憶もありますが、とはいえ、内心では
と思っていました、発表前に何故か山ほどハンズオン動画が出てくるまでは😩
開発発表があったわけでもないのに発表の1週間も前から(海外で)ハンズオン動画がどんだけ出てくるねん!?って感じで、一体全体どういうことなんでしょうかね?
ここまでハンズオン動画が堂々と、それもある期日から出てくるということは黙認どころか、メーカーからきっちり指定されての宣伝の一種でしかないわけですし、発表前のハンズオン動画を Youtube で流すということは当然再生回数も爆上がり、その収益は一種の迂回利益供与、迂回報酬みたいなものでしょう。
というようなことを考えると、メーカーからの正式発表の意味は何なの?それまでキッチリ情報を漏らさない人たちの行為は?となってしまいます。ニコンだけではありませんが、正直言って、こういうやり口をするようなメーカーは好きになれません。
もっとも、そう言いながら、Z レンズで一番注目して購入確実に思っていた製品ですから、何だよ、このやり方は…と言いながら見てしまうわけです。他のレンズならスルーしていても、これだけはスルーできませんでした😓
そして、これらの中でまず↑ DPreview のハンズオン動画を見て(2分50秒あたりから)
と。俊敏からは程遠いこの AF 速度。400mm f/2.8 を除いて USM を使わず STM 仕様で好きになれない Z レンズ群。竹レンズの安い 400mm 単焦点も STM なのは覚悟していましたが、これは…
この AF 速度は ヒコーキやサーキットならいざ知らずスポーツ撮影には厳しいと判断した Z 100-400mm を思わせる速度。下手すると、それより遅いかもしれない…より小型化して駆動力も下がったのなら、この遅さも納得できます。
もちろん、400mm F4.5 単焦点が三脚座外せば 1,160g というのは評価できるとしても、
という気しかしない。DPreview のレビュワーも「smooth」という言葉を使って、お茶を濁しています。海外のレビューで AF 速度が速いならちゃんと fast なり quick を使いますからね。
smooth というのは「遅くはないし実用範囲だけど、速くない」時に使われる表現。正式発表前だから、そこは察しろ、でしょう。
少なくとも発表前で色々配慮しなければならないハンズオン動画で、
と言われているようでは、竹レンズクラスとはいえ、決して安くない超望遠単焦点レンズとしてどうなの?って感じ。ハンズオンで MLB 撮ったり、鳥を撮ったりしてる人はいましたけれども、サッカー撮影用途にはちょっと厳しいのかもなぁ…と思ったり。
加えて、正式発表で気付いたことを一つ付け加えておくと、
というところはありました。500mm から 400mm に短くなった分、軽量化されて更に全長も短くなって良かったはずなのに、ほぼ同じ長さ。
なんで?と思ったら、
いやぁ、これはビックリ。小型軽量な 800mm f/6.3 は PF レンズを使っていたので、てっきり本レンズも PF 使用だと思っていたら、PF レンズなしでこの小型さですか。
でも私としては、PF レンズ使って全長短縮して欲しかったですね。PF フレアの問題はあるとしても、私の目的としては AF 速度と並んで物足りない点です。(PF レンズ使ってさらに小型化できていたら AF ももう少し俊敏だったかもしれないし)
(フィルター径は Z445と556PFが95mm、340PFが77mm)
先にも買いたように、レンズ開放値を F4 じゃなく F4.5 と暗くした時点でちょっと印象はネガティブでしたが(500mm F5.6 と前玉サイズを揃えるなら 400mm F4 じゃなくて F4.5 ですから理解はできなくはないけど残念)、それでも
と覚悟を決めていました。
ところが、ハンズオン動画を見てしまって AF の遅さを知り、スペック的にも全長が 500mm F5.6 と変わらないのを見ると、正直萎える気持ちが強くなってきました。
サンヨンPF も AF 速度は速くなかったから、その代わりと思えば…という思いもなくはないのですけれども、クソ遅い AF のレンズに40万円以上積極的に出す気になれるかというと、なかなかねぇ。

そもそもサーキットやヒコーキ相手なら画質面でも AF 速度でも Z 100-400 で十分だし、むしろ画角の融通が利く分、100-400 じゃなく 400mm 単焦点を持っていこうとは思いません。上々な Z 100-400 の画質以上を40万円以上出して求める気はゼロ。
結局 400mm 単焦点レンズを使うのは、基本的に AF 速度と少しでも明るさが、そして小型さが欲しいスポーツ観戦時の撮影だけ。なのでねぇ…
私にとって本レンズのメリットがあるとすれば、
という点くらい。メリットはゼロではないですが、かなり少ない。
おまけに、
となって、購入のための資金繰りも一から考え直しです。
スポーツ撮影の実戦で使ってみて「こりゃダメだわ」「D5 + ゴーゴーロクPF で撮ってた方がまだ結果が良いわ」となる可能性も小さくなさそうですからね…(Z9 の AF に対する信頼性もないし)
一応、1本下取り予定の使っていないレンズはあるものの大した価格にはならないので、もし本レンズを買うとなれば、リスク承知でゴーゴーロクPF を下取りに出すか、買ったばかりの Z 100-400 を下取りに出してしまうか。
いずれもあまり気が進まない…まぁ Z 70-200 +テレコンで 100-400 代わりにできなくはないけど、2倍テレコンは使いたくないしなぁ。
となれば、本命だったはずのレンズを諦めるか。
サンヨンPF の時もゴーゴーロクPF の時もそうだったように、一度レンタルしてから決める手もあるんですが、ゴーゴーロクPF は発売から半年以上経ってから注文したのに、入荷するまで7ヶ月以上かかりましたからねぇ。あの頃よりさらに状況が悪化してる今は、後から注文したら年単位になってもおかしくなさそうです。

(Z428は現在の納期は「来年の」年末!)
そんなわけで、どうしたもんかと悩ましいところ。AF が速くて F4 なら80万円でも即予約に走ったのに、Z9 が高画素機でなければ 500mm f/5.6E が従来通り使えたのに、などと思うけど、こればっかりはどうにもなりませんからねぇ…
まぁ、熱暑の中、こちらも熱くならずにクールに見送るのが正解なのかもしれません。懐具合を考えても。
いずれにせよ、800mm f/6.3 のことも含めて思うのは、
と思ったり。なんというか、
で素晴らしいですね! ┐(´д`)┌
この時、私が一番気になったのは、ヨンニッパ (400mm F2.8 のちの Z 400mm f/2.8 TC VR S)やロクヨン (600mm F4) でもなければ、先日発売となったハチロクサン (Z 800mm f/6.3 VR S) でもなく、Z 100-400mm の隣りに立っていた PF レンズを使ってると思われたヨンヨン (400mm F4) かと思われたレンズ。
F マウントでは
- AF-S 300mm f/4E PF ED VR(以下サンヨンPF)
- AF-S 500mm f/5.6E PF ED VR(以下ゴーゴーロクPF)
この2本の PF レンズを使って小型軽量化した望遠・超望遠レンズがあり、両方とも購入して使ってきました。
観客席からサッカーやアメフトを撮影したい私の場合、(たとえ周囲がある程度親しい人たちだったとしても)周りに迷惑をかけず撮ることを考えれば、小型軽量で AF 速度と画質が担保できるレンズが欲しいわけです。
ぶっちゃけ、それらが満たされるなら金に糸目をつけないレベルで買いたいし、逆に Z 400mm f/2.8 TC VR S がどんなに良くても使える条件が極めて制限されることを思うと頑張って買おうという気は全く起こりません。(スポーツ撮影以外での大型レンズは 500mm F4 で間に合ってるし)

初代 PF レンズのサンヨンPFは劇的に小型であったものの、俗に言う「PF フレア」のみならず色々と欠点のあるレンズでしたが(単に 300mm F4 単焦点レンズが欲しいなら PF じゃない一つ前のサンヨンの方が画質は良い)、2本目のゴーゴーロクPF は逆光耐性も上がって解像力も AF 速度も十分満足できるものでした。
兄貴分とも言える ゴーヨンFL(AF-S 500mm f/4E FL ED VR)を所有使用している当方が使っても、開放F値が暗いことによる不利、被写界深度の問題といった「最初から判って使う問題」を別にすれば、ゴーヨンFL の代わりに使っても不満は最小限だと言っても良いくらい。
(もちろん、その「別にすれば」という問題が別にできないから、ゴーヨンFL を使う意味があるし、使っているのですけど😅)
そんな私ですから、今後発売予定のレンズを含めたレンズラインナップのシルエット写真でヨンヨンPF らしきレンズを見た時は、
Z レンズにおける私の本命レンズはこのヨンヨンPF らしき、Z 400mm f/4 のレンズだな!
と思って登場するのを楽しみにしていました。
それまで Z9 での超望遠単焦点レンズは今までどおり F4 と F5.6、2本の Fマウント 500mm 単焦点レンズをマウントアダプター経由で使うことになりましたが、如何せん Z9 での利用では
- Z9 で Fマウントレンズを使うのはマウントアダプター経由になるので(最初からデカいゴーヨンはともかく)小型さをメリットとして買ったゴーゴーロクPF はマウントアダプターの分だけ長くなり、ちょっと魅力がスポイルされる
- 高感度画質に難があり、それ以上に暗所 AF に難のある Z9 では、D5 使用時と比べると絞り開放 F5.6 のゴーゴーロクPF の使用には厳しくなる条件が増えた
ということがありました。
特に後者は、ゴーゴーロクPF を買った目的が観客席からのサッカー撮影であり、高速シャッターが必要ゆえ ISO 8000〜10000 クラスの高感度が必要となるナイトゲームにおいては、現状の Z9 の画質と AF では厳しいと判断しています。
ここ3シーズンはサッカー観戦もコロナ対応の特別措置のため、周囲に気兼ねなくゴーヨンFL を使える機会が増えましたが、完全にコロナ禍前に戻るであろう来季以降は再び小型軽量な、短いレンズの使用が必須となります。そのため、
この先 Z9 を使っていくのならば、高感度画質&AF対策として少しでも明るく、そして全長が短くなるであろう Z ヨンヨンPF は買わざるを得ないな、焦点距離が短くなった分は高画素機になったことによるトリミング耐性でカバーして余りあるくらいだし。
と決意していました。

とまぁ、前置きは長くなりましたが、私個人の事情、思いはあって、「竹」レンズの 400mm 単焦点は待望でありました。ですから、本来今回の発表は、
おおお、 待ってた!👍予想より早く発表発売だったけど、即予約するしかないわ!バンザーイ\(^o^)/
となるはずでしたが、発表される前から、そして発表されても、
うーん、なんなんですかねぇ、これは…どうしたもんかなぁ…
と頭を抱えているのが現状です。

今年2月に Z 400mm f/2.8 TC VR S が、その後 Z 800mm f/6.3 VR S が発売になり、レンズロードマップにあるレンズの中ではまだロクヨン(600mm F4)が未発表ですから、2本目の 400mm を出すよりそちらが優先されるだろう、400mm F4 PF は来年だな、と勝手に思っていました。
ところが春の間から竹レンズの 400mm の噂が流れ始め、どうやら開放F値は F4 ではなく F4.5 だという話に。Z 800mm が軽量化を優先して定番の F5.6 ではなく F6.3 と微妙に暗くしてリリースされたので、その時点で嫌な予感はしていましたが、やっぱり…という感じ。
フラッグシップ機を高画素化して高感度に弱くしたのに、レンズはまた微妙に暗くした製品出してくるのかよ ┐(´д`)┌
って感じで SNS にも嘆きツイを放り投げた記憶もありますが、とはいえ、内心では
開放F値は F4 じゃなく F4.5 はマジむかつくけど、絞り開放 F5.6 のゴーゴーロクPF ではナイトゲームのサッカー撮影が画質、AF とも厳しいから 2/3 段でも明るいレンズなら、仕方ないけどヨンヨンゴを買わない選択はないな、仕方ないけど…仕方ないけど…
と思っていました、発表前に何故か山ほどハンズオン動画が出てくるまでは😩
開発発表があったわけでもないのに発表の1週間も前から(海外で)ハンズオン動画がどんだけ出てくるねん!?って感じで、一体全体どういうことなんでしょうかね?
ここまでハンズオン動画が堂々と、それもある期日から出てくるということは黙認どころか、メーカーからきっちり指定されての宣伝の一種でしかないわけですし、発表前のハンズオン動画を Youtube で流すということは当然再生回数も爆上がり、その収益は一種の迂回利益供与、迂回報酬みたいなものでしょう。
というようなことを考えると、メーカーからの正式発表の意味は何なの?それまでキッチリ情報を漏らさない人たちの行為は?となってしまいます。ニコンだけではありませんが、正直言って、こういうやり口をするようなメーカーは好きになれません。
もっとも、そう言いながら、Z レンズで一番注目して購入確実に思っていた製品ですから、何だよ、このやり方は…と言いながら見てしまうわけです。他のレンズならスルーしていても、これだけはスルーできませんでした😓
そして、これらの中でまず↑ DPreview のハンズオン動画を見て(2分50秒あたりから)
えー、ナニこの AF の遅さ…(´Д` )
と。俊敏からは程遠いこの AF 速度。400mm f/2.8 を除いて USM を使わず STM 仕様で好きになれない Z レンズ群。竹レンズの安い 400mm 単焦点も STM なのは覚悟していましたが、これは…
この AF 速度は ヒコーキやサーキットならいざ知らずスポーツ撮影には厳しいと判断した Z 100-400mm を思わせる速度。下手すると、それより遅いかもしれない…より小型化して駆動力も下がったのなら、この遅さも納得できます。
もちろん、400mm F4.5 単焦点が三脚座外せば 1,160g というのは評価できるとしても、
軽量化に全振りで、あとは画質以外捨てたのかな…
という気しかしない。DPreview のレビュワーも「smooth」という言葉を使って、お茶を濁しています。海外のレビューで AF 速度が速いならちゃんと fast なり quick を使いますからね。
smooth というのは「遅くはないし実用範囲だけど、速くない」時に使われる表現。正式発表前だから、そこは察しろ、でしょう。
少なくとも発表前で色々配慮しなければならないハンズオン動画で、
望遠域の中でピント合わせをするのであれば、とてもスムーズで素早く合焦すると思います。でも、遠距離から近距離まで(ピントを移動させる時)は、ほんの少し時間がかかるんです。
(It still is quite smooth and I think if you're focusing at telephoto ranges where the distances are fairly minimal it's going to be nice and quick. But certainly from far to near it does take just a little bit of time.)
と言われているようでは、竹レンズクラスとはいえ、決して安くない超望遠単焦点レンズとしてどうなの?って感じ。ハンズオンで MLB 撮ったり、鳥を撮ったりしてる人はいましたけれども、サッカー撮影用途にはちょっと厳しいのかもなぁ…と思ったり。
加えて、正式発表で気付いたことを一つ付け加えておくと、
軽量化は限界まで頑張ってるけど
全長は556PFとほぼ同じで物足りない
全長は556PFとほぼ同じで物足りない
というところはありました。500mm から 400mm に短くなった分、軽量化されて更に全長も短くなって良かったはずなのに、ほぼ同じ長さ。
なんで?と思ったら、
え?絶対PFレンズ使ってると思ったのに使ってない!
いやぁ、これはビックリ。小型軽量な 800mm f/6.3 は PF レンズを使っていたので、てっきり本レンズも PF 使用だと思っていたら、PF レンズなしでこの小型さですか。
でも私としては、PF レンズ使って全長短縮して欲しかったですね。PF フレアの問題はあるとしても、私の目的としては AF 速度と並んで物足りない点です。(PF レンズ使ってさらに小型化できていたら AF ももう少し俊敏だったかもしれないし)
長さ | 最大径 | 重さ | |
Z 400mm f/4.5 VR S | 234.5mm | 104mm | 1,245g |
---|---|---|---|
500mm f/5.6E PF | 237mm | 106mm | 1,460g |
300mm f/4E PF | 147.5mm | 89mm | 755g |
(フィルター径は Z445と556PFが95mm、340PFが77mm)
先にも買いたように、レンズ開放値を F4 じゃなく F4.5 と暗くした時点でちょっと印象はネガティブでしたが(500mm F5.6 と前玉サイズを揃えるなら 400mm F4 じゃなくて F4.5 ですから理解はできなくはないけど残念)、それでも
文句はあるけど、とりあえず買うしか、買って試すしか
ゴーゴーロクPF の代わりと思って買うと不満も出るだろうけど、サンヨンPF の代わりと思って買えば…
と覚悟を決めていました。
ところが、ハンズオン動画を見てしまって AF の遅さを知り、スペック的にも全長が 500mm F5.6 と変わらないのを見ると、正直萎える気持ちが強くなってきました。
サンヨンPF も AF 速度は速くなかったから、その代わりと思えば…という思いもなくはないのですけれども、クソ遅い AF のレンズに40万円以上積極的に出す気になれるかというと、なかなかねぇ。

そもそもサーキットやヒコーキ相手なら画質面でも AF 速度でも Z 100-400 で十分だし、むしろ画角の融通が利く分、100-400 じゃなく 400mm 単焦点を持っていこうとは思いません。上々な Z 100-400 の画質以上を40万円以上出して求める気はゼロ。
結局 400mm 単焦点レンズを使うのは、基本的に AF 速度と少しでも明るさが、そして小型さが欲しいスポーツ観戦時の撮影だけ。なのでねぇ…
私にとって本レンズのメリットがあるとすれば、
- ゴーゴーロクPF とフィルター径が同じなので高いフィルターを流用できること
- x1.4倍テレコンを入れた場合に 560mm F6.3、クロップで 840mm F6.3 相当と、Z 100-400 よりまだ使える感が上なこと
(2台体制になればテレコン入り400 と Z100-400 の併用も可能)
という点くらい。メリットはゼロではないですが、かなり少ない。
おまけに、
Z 400mm f/4 が出ればゴーゴーロクPF と入れ替える予定だったけど、この仕様と AF 速度ではゴーゴーロクPF を下取りに出して買うのは危険だなぁ
となって、購入のための資金繰りも一から考え直しです。
スポーツ撮影の実戦で使ってみて「こりゃダメだわ」「D5 + ゴーゴーロクPF で撮ってた方がまだ結果が良いわ」となる可能性も小さくなさそうですからね…(Z9 の AF に対する信頼性もないし)
一応、1本下取り予定の使っていないレンズはあるものの大した価格にはならないので、もし本レンズを買うとなれば、リスク承知でゴーゴーロクPF を下取りに出すか、買ったばかりの Z 100-400 を下取りに出してしまうか。
いずれもあまり気が進まない…まぁ Z 70-200 +テレコンで 100-400 代わりにできなくはないけど、2倍テレコンは使いたくないしなぁ。
となれば、本命だったはずのレンズを諦めるか。
サンヨンPF の時もゴーゴーロクPF の時もそうだったように、一度レンタルしてから決める手もあるんですが、ゴーゴーロクPF は発売から半年以上経ってから注文したのに、入荷するまで7ヶ月以上かかりましたからねぇ。あの頃よりさらに状況が悪化してる今は、後から注文したら年単位になってもおかしくなさそうです。

(Z428は現在の納期は「来年の」年末!)
そんなわけで、どうしたもんかと悩ましいところ。AF が速くて F4 なら80万円でも即予約に走ったのに、Z9 が高画素機でなければ 500mm f/5.6E が従来通り使えたのに、などと思うけど、こればっかりはどうにもなりませんからねぇ…
まぁ、熱暑の中、こちらも熱くならずにクールに見送るのが正解なのかもしれません。懐具合を考えても。
いずれにせよ、800mm f/6.3 のことも含めて思うのは、
自社の主力ユーザーであるニコ爺が重いレンズを持てなくなってきてるから、軽量化第一のレンズを出してきてるのかなぁ
と思ったり。なんというか、
高齢化社会に対応した製品づくり
で素晴らしいですね! ┐(´д`)┌
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