前回は、2021年のお買いものベスト 10位から6位まで紹介しましたが、今回もまた2回目はベスト10から漏れた次点の製品や、ひとこと言っておきたい選外アイテムについて記しておきます。

だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2021 【前編】10位〜6位

次点と言っても、ぶっちゃけベスト10下位の製品とは気分次第で入れ替わるくらいの買い物満足度であり、そのあたりは毎度適当というか(一応1ヶ月くらい考えてるけど)、そもそもそんなに順位づけできるものもないので、ふんわりと読んでください。



次点1 thinktankphoto TurnStyle 20 V2.0
お買い物評価:85点 (製品評価:92点)

ターンスタイル 20 V2.0 – thinktankphoto.jp

▽良かったところ
  • 一般的なスリングバッグからはかなり大きめだが、カメラバッグとして見ると中程度の容量で使いやすい
  • デジタル一眼レフシステムにもミラーレスシステムにも対応できる、大きすぎず小さすぎない容量(具体的なサイズ感は後述)
  • 大きめスリングバッグだが背中が隠れるほど大きくはないので、バックパックを背負うより背中の通気性は良い
  • 重量級システム向けのバッグを多く作っている thinktankphoto だけあってショルダーベルトはしっかり厚みがあって良い
  • 背中側にタブレットスペースがあり、iPad Air / iPad Pro も単体ならギリ入る(カメラ収納の主気室に目一杯入れると iPad mini くらいが妥当)
  • 主気室のカメラスペースの脇(背中側)にも iPad mini くらいなら入るスペースがある
  • 前面側にメモリーカードなどを入れるポケットがあったり、底部の隠れた場所に実はレインカバーがあったり、そのあたりは定評あるカメラバッグメーカーらしい
  • 機材を目一杯詰め込んでも不安感のない造りは thinktankphoto って感じ
  • 真四角っぽい如何にもカメラ向けスリングバッグと違って、曲面状の見た目はカメラバッグっぽくなくてデザインも悪くない(気がする)
  • お値段も1万円弱と、お手頃価格(thinktankphoto にしては特に)

▼ダメなところ
  • 欧米人仕様のせいかショルダーベルトが調整しても長すぎで、最短に調節しても本当はあと1〜2cm短くしたいくらい長い(175cm 以上向け?)
  • 前面側の小物入れポケットは幅広だがマチがほとんどないため、入れられるものは薄手の小物(メモリーカード、クロスなど)に限られて使い勝手はあまり良くない
  • 前面側の形状が曲面状で見栄えは悪くないが、重心が傾くのでバッグを立てることはできないなど、背負っていない時の使い勝手は微妙

◇雑感

いずれレビュー記事を書こうと思っていたものの、書きかけのまま放置して年を越えてしまいますが、今年一番良く使ったカメラバッグの一つ。たぶん、来年以降も主力カメラバッグの一つであることは変わらないでしょう。

本来ならベスト10に入れても良かったと思う製品で、前回記事で 10位に挙げた XF10-24mmF4 R OIS と迷いましたが、あちらの「手持ち機材で代わるものない」度合いに軍配を挙げて本製品は次点に。稼働率ではこちらの方が高いんですが😅

カメラバッグはカメラ機材の成長?とともにどんどん増えていくもので、大型機材用バッグが多いこともあって置く場所が取られすぎており、それに閉口していて昨年末の大掃除でだいぶ処分したのですが、まだまだあちこちで場所を食ってます。コロナ禍で撮影遠征はないとはいえ、ローリングバッグ以外は時々でも使っていますからねぇ…

そんなわけで、カメラバッグ多すぎ故に「これ以上カメラバッグは買いたくない、買わない」と思っていたのですが、今年は突如スリングバッグ・スタイルが気に入ってしまって、購入したのが本製品。

TurnStyle20v2_01


随分前に友達から貰った未使用のスリングバッグがあったものの長年使ってなかったのですが、X-S10 購入でミラーレス機に戻ってきて以降、たまに使い始めると、

スリングバッグは全然使ってこなかったけど、背負うタイプのバッグにも関わらず、背中の通気性はある程度確保できるし、ショルダーバッグと同じくバッグを下ろさずカメラ/レンズを出し入れできるのは意外とええなぁ


と見直すこととなり、貰い物のスリングバッグは自分の機材にはやや小さかったため(ミラーレス廉価機のダブルレンズキット向け)、デジタル一眼レフシステムにも対応できる大きめ容量のスリングバッグとして選んだのが、この 20L 仕様のターンスタイル 20 V2.0。

thinktankphoto のカメラバッグは、バッグパックの Airport Commuter、Glass Limo、ローリングバッグの Airport International など大型レンズが収容できるものを中心に幾つかの製品を長年愛用しています。

ですから、一定の信頼を持っていますので、15〜20L クラスのスリングバッグを幾つか候補に挙げてみたものの、結局はほぼ一択で購入しました。値段もさほど高くないですし。

前述のようにストラップの調節が最短にしてもまだ長めにしかならないことを除けば、使い勝手も収容力も全て満足しています。前面側が曲面状になっているデザインは、スリングバックとしてはかなり大きめながら見た目でゴツい感じがせず、カメラバッグっぽくなくて良いと思っています。

TurnStyle20v2_03
(公式サイトの収納例)


収容力については、自分の使い方で言うと、
  • デジタル一眼レフ:D500 + AF-S 24-120mm f/4G ED VR + AF-P 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR + iPad mini + フィルター、各種アクセサリー

  • ミラーレス:X-S10 + XF35mmF1.4 R + XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ + XC50-230mm F4.5-6.7 OIS II + XF10-24mmF4 R OIS + 350ml 保冷保温ボトル + 各種アクセサリー + iPad mini + Keys-To-Go (極薄キーボード)

これくらいは入っていますね。底が深めなので、元々デジタル一眼レフシステム向けだと思いますが、ミラーレスシステムでも F2.8 / F4 通しの標準、超広角ズームが縦に収まるので、(望遠レンズ以外の)少し大きめレンズが多い人には使い勝手は良いと思います。

ちなみにバッテリーグリップ付きボディは D5 はもちろん、若干小さい Z9 でも厳しいです。レンズを外して単体で置けば入りますけど、そこまでして使うなら他のバッグを使った方が良いですからね。

お気に入りバッグではあるので、来年また機会があればレビューしてみようと思います。



次点2 KAMLAN 50mm F1.1 II
お買い物評価:83点 (製品評価:82点)

KamLan 50mm F1.1 II|KamLan

▽良かったところ
  • MF レンズながら、廉価に明るい大口径レンズを使うことができる
  • 開放から切れるレンズではないけれど、美しいボケを手軽に得られる有り難み
  • 手に持つとズッシリとしたガラスの塊感があり、金属鏡胴と相まって、廉価なのに所有欲を満たしてくれる造り
  • 廉価レンズだけどパッケージングも含めてちゃんとしていて、中華レンズへの印象を変えてくれた
  • 手前が絞りリング、奥がフォーカスリングの並びは富士フイルム純正レンズと同じなので戸惑わない

▼ダメなところ
  • 大口径レンズだから当然だけど、それ以上に軽量化ゼロなので重い、というかクソ重い(その重さも魅力の一つだが持ち出すのは億劫になる😅)
  • X-S10 との組み合わせは少々レンズヘビーで、MF 時の EVF の見え味を含めて、もう少しボディを強くしたくなる
  • 近中距離までの描写は大好きだけど、遠距離には向かない印象
  • 寄れない
  • フォーカスリングは適度な重さだが、絞りリングがやたら重くて操作しづらい(反対が良かった)

◇雑感

昔の経験から「MF レンズ遊びはすぐ飽きるから、もうしない」と決めていたのに、プロカメラマン豊田慶記氏から推薦されて買ってみたら、その造りや描写に惚れて、中華レンズへの偏見を改めさせられた逸品。

やたら重いので使用頻度は高くないけれど(特に夏場は持ち出す気になれなくてサッパリ)、時々防湿庫から持ち出して使いたくなるレンズ。ただし、全く寄れないし、遠景も本領発揮とはいかないので、使いどころはやや限られる印象。

レンズの描写その他について詳しく語れる知識も経験も何もないし、レンズを使いこなしてるとも言えなければ、使いこなす自信もないけれど、3万円という値段で MF ながらこの描写を得られるレンズを知り得たことは本当に良いキッカケをもらったと思っている。

その後、MF レンズだけでお散歩できるように、激安な 7Artisans 25mm F1.8、そして 12mm F2.8 と、標準域・広角域の MF レンズを買い増していったが、やっぱり本レンズの印象が圧倒的でした。

今年買った中では値段とインパクトの
コントラストが最もあったカメラ機材


であり、それこそ実用レンズの XF10-24mmF4 R OIS なんかよりずっと印象的なレンズだったので、むしろ本レンズをベスト10 に入れるべきだったかも、と思うくらい。

だけど、使用頻度が高くなかったので、次点扱いにて。後に買い戻した XF60mmF2.4 R Macro が(フードを外せば)小型軽量で便利なレンズですから、どうしてもそちらを選択することが多くて…

まぁ廉価だった分、使用頻度が低くても全然気になりませんが。

もうMFレンズには関わらないはずがハマってしまった KAMLAN 50mm F1.1 II 〜2度目のXマウント生活を彩るレンズたち(その2)
X-S10 購入から半年で使ってきたXマウントレンズの極めて適当な雑感【後編】



次点3 IIJmio ギガプラン eSIM
お買い物評価:82点 (製品評価:82点)

格安SIM/格安スマホのIIJmio|新プラン【ギガプラン】登場!

▽良かったところ
  • データー通信容量2GBで月額440円という安さ
  • SIM 発行手数料も220円と物理 SIM の半額
  • SIM の発行送付という手続きがないので、いつでもどこでも思い立ったが吉日、手続き始めて10分程度で通信可能に
  • eSIM の発行、導入は1回目は迷うこともあるだろうけど、手順が判った2回目からは割と余裕?
  • 使いきれなかったデーター通信容量の1ヶ月繰越だけでなく、同一 IIJmio ID の別の SIM とデーター容量を共有できる

▼ダメなところ
  • 通常のデーター通信 SIM では 5G 通信ができるのに eSIM 契約では 5G が使えない不条理💢
  • 物理 SIM ではないので、別の端末で使おうとすると eSIM の再発行 (220円) が必要
  • 物理 SIM プランとの差額が 300円なので 2GB プランだと半額近いためお得度が凄いが、大容量になるほど=月額費用が高くなるほど、お得感は薄れる
  • IIJmio の eSIM はデーター通信専用 SIM 限定で、SMS 付きや通話プランの eSIM はない

◇雑感

IIJmio の本プランが発表された直後、iPad Pro で契約していた某社のデーター通信プランから乗り換えての契約。なんと言っても、2GB で月額 440円という安さ。そして初めての eSIM 体験。その両方の魅力に抗えずの契約でしたが、基本的には満足しています。

タブレットは毎日持ち出してモバイル通信するわけでもなく(ノートPCを持ち出す機会と半々)、もし大量にデーター通信したければスマホのテザリングに切り替える手もありますから、月間データー使用量はさほど多く必要とせず、月 2GB で十分。

それだけに月額 440円で済ませられるのは助かっていますし、ランニングコストが抑えられる分、今後も外へ持ち出すタブレットは Cellular モデル一択という思いをさらに強くしています。(テザリングしなきゃスマホのバッテリー消費も抑えられるし)

ちなみに、最初は iPad Pro (2018) で契約して使っていましたが、今は iPad mini (2021, 6th Gen.)。物理 SIM ではないので eSIM 再発行となり、eSIM 発行手数料 220円が改めてかかりました。SIM の差し替えにも金がかかるのが eSIM の難点ですね。

とはいえ、毎月の月額費用が物理 SIM と eSIM では 300円以上違うので、eSIM 発行手数料がかかったところで(月に一度までなら)eSIM の方が安いままです。物理 SIM 差し替えより多少手間はかかりますけど。

実際には SIM の入れ替えは滅多にしないので eSIM 運用の方がコストを抑えられてリーズナブル、eSIM 対応のタブレットを持ってる人で大量の通信をしない、と思う人にはオススメです。

ただ、eSIM を iPad Pro から iPad mini に移したものの、「やっぱり iPad Pro も持ち出す機会は少なくないし SIM を入れておきたいなぁ」と思っているので 2枚目の eSIM を発行することも考えています。

そうなると「物理 SIM に戻すか?」という迷いも出てきますが、物理 SIM に戻したら戻したで、お出かけ前に持っていくタブレットへ物理 SIM を入れ替えする面倒もありますから悩ましいところ。

これについては悩んで結論が出ずまま年越し、考えるのはまた来年!ということで。

http://blog.double-h.com/archives/52141819.html



次点4 BENQ SW270C
お買い物評価:80点 (製品評価:80点)

SW270C | Adobe RGB 99% 写真・動画編集向けカラーマネジメントモニター | ベンキュージャパン

▽良かったところ
  • ゲーミングモニター全盛でカラーマネジメントモニターの選択肢が数少ない中、安価で一定のクオリティをクリアしたコスパに優れた製品
  • キャリブレーションセンサーとの併用でディスプレイ側のハードウェアキャリブレーションが可能なのは色々な意味で有り難い
  • ColorEdge(の安い方)と比べるとお値段 4分の3 にも関わらず、遮光フード(と OSD コントローラー)がオプションではなく付属していて追加出費が不要
    (遮光フードにはちゃんとは、キャリブレーションセンサーを通す窓がある)
  • USB-C ポートおよびハブ内蔵なのでノートパソコンのディスプレイ出力と電源供給、外部 USB デバイスとの接続が USB-C ケーブル1本で賄える
    (Thunderbolt/USB-C ポートの少ない MacBook Air では重宝する)
  • 映像入力が USB-C、Display Port 各1系統、HDMI 2系統と、この手のディスプレイにしては入力数が多く重宝する
  • 今どき定番の 4K 対応ではないが、27インチでは WQHD (2560x1440 pixels) がスケーリングせず等倍表示するのにちょうど良い(4K じゃないから選択した)
  • 縦向き利用可能(使わないけど)
  • SDカードリーダー内蔵(使わないけど)
  • 映像出力対応の USB-C to C ケーブル、Display Port - mini Display Port ケーブル、USB 3.1 ケーブルと、安価なのに付属ケーブルも揃ってる

▼ダメなところ
  • 内蔵スピーカーはないので(必要な場合は)音声出力に接続するスピーカーが別途必要
  • ムラ補正機能はあるようだが、隅の方は若干怪しく、この点は EIZO 製品には敵わない(値段なり)
  • USB ハブ機能が内蔵してあり重宝するが、接続先機器のトラブル要因になるなど相性や安定性に欠けるところがあるので要注意(値段なり)
  • 今どき定番の 4K モニターじゃないので、色はきちんとしていても動画編集にはあまり向かないかも
  • 反応速度は考慮されない方向性の製品なのでゲーミングモニターには全く不向き
  • ネットを見るかぎり EIZO 製品と比べると個体差の報告は多い印象(値段なり)
  • 遮光フードが付属しているのは良いがチープかつ建て付けがイマイチ(値段なり)
  • EIZO みたいに修理の際に代替機を無償貸し出してくれるようなサービスはない(値段の差)
  • ハードウェアキャリブレーション用の管理ソフトの Apple Silicon 対応に結構時間がかかった

◇雑感

昨年末に発売、購入した M1 MacBook Air があまりにも良かったので、デスクトップ Mac も MacBook Air をクラムシェルモードで使う方が良いと判断し、昨年初めにデスクトップ Mac で使っていたサブディスプレイを撤去、新たに本ディスプレイを導入した次第。

NANAO 時代から EIZO には信頼感があるので ColorEdge を買うべきところだったけれど、カラーマネジメント対応ディスプレイとしては廉価だけど(細かいことを言わなければ)まずまず使えてコスパの良い本製品を試してみたくなり購入。

ぶっちゃけ、1年近く使ってきて 100% 満足とは言えないのですが、値段を鑑みれば、そして EIZO ColorEdge との差額を考えれば妥当なところではないかな、と思っています。

管理ソフトの M1 Mac 対応が遅れたものの、i1 Display Pro との組み合わせでハードウェア・キャリブレーションもできるようになったし、USB-C での映像入力&電源供給対応かつハブ機能もあるのは、Thunderbolt/USB-C ポートが左側に2個しかない M1 MacBook Air の欠点を補ってくれる心強さもあります。

また、映像入力ポート数が多いので Windows PC や Nintendo Switch も接続してディスプレイを1台にまとめられたのも良いですね。大きなディスプレイを何台も置くのは飽きました。(Windows / Mac ノートパソコンも iPad も机の上に乗ってるので、サブ画面は幾らでもある状態ですし)

ごくマイナーなトラブルや、ちょっとなぁ、と思う点がないわけではないですが、値段を考えれば仕方ないと思える程度で許容範囲内。EIZO のような至れり尽くせりサポートが望めないことは多少不安ですが、それはまぁ値段的に割り切るしかありません。

とりあえずハードウェア・キャリブレーションで補正してくれるというのは、私にとって色の客観的基準をもたらしてくれるという点で非常にありがたいので、それだけでも満足ではあります。

が、ディスプレイというのは(購入時のこだわりはともかく)感覚的には生活家電と同じレベルの存在なので、購入したところで冷蔵庫を買ったのと変わらないテンションであり、お買いもの的には「買いました、まずまずです」くらいなので、ギリ次点扱い程度で。

カラーマネジメントモニター BENQ SW270C 雑感 〜良い意味で poorman's Color Edge



【キーボードとしては最低だが Touch ID は便利で賞】アップル Touch ID 搭載 Magic Keyboard

Appleシリコン搭載Macモデル用Touch ID搭載Magic Keyboard - 日本語(JIS) - Apple(日本)

▽良かったところ
  • Mac では Touch ID が使えるキーボードは最高に便利
  • 純正キーボードはレスキューモード含めて安心して(面倒なく)使える
  • 極めて軽量なので iPad 用とかにモバイルキーボードとして使える(使えなくもない)
  • MacBook 系のキーボードと同じタイプ感、配列なので、両方で使うときに違和感なく運用できる

▼ダメなところ
  • ペタペタのタイプ感はキーボードとして最低レベル(個人の感想です😈)
  • 軽量な上に滑り止めがないので、自分で対策しないとタイプ中にキーボード自体が簡単に動きやすい
  • 充電式だが充電端子が今さら Lightning のまま(USB-C にしろよ💢)
  • 通常の Magic Keyboard に Touch ID が付いただけで+5千円のボッタクリ価格
  • そもそも💩クソキーボードなのに1万5千円以上する、ユーザーの足元を見たアップルらしい値段
  • Touch ID が使えること以外に褒めるところなんかあらへん

◇雑感

Apple の純正キーボード Magic Keyboard を、キーボードとして高く評価する人はいないと思うんですよ。この酷いタイプ感のキーボードを凄く良いなんていう人は、どこかネジが飛んでるか、林檎信者として洗脳されているかのどちらかのはず。

などという暴言を吐いても、別にホントのことじゃん?と開き直れるくらい、デスクトップパソコン用キーボードとしてはどうかと思うんですよね。タイピング感覚以外も色々と酷いし。

利点は持ち運ぶことが苦にならない軽量さと、Mac のノートパソコンとタイプ感が変わらないので、違和感なしにノート/デスクトップ Mac 両方を使える、ということくらいでしょう。後者の利点ゆえに使っているわけですが。

同じ Magic Keyboard でも乾電池式の先代は、背面側に電池を入れる部分があってキーボードに傾斜が付いていた分だけマシだった、タイプしやすかったわけですが、充電式となった現行モデルはド平面にペタペタキーが配置されていて、いくらキーボードは好みの問題と言っても、ちょっとこれはないんじゃないかなぁ、と思います。

おまけに、軽いスカスカキーボードの底面側にロクな滑り止めがないのでキーボードが安定せず、滑るし動くし、落ち着かない。さすがに自分で滑り止めを施して(と傾斜をつけて)使っていますが、キーボードの出来として下の下の部類だといつも思うわけです。2千円で売ってれば納得できますが。

とまぁ、文句を山ほど言いつつ使っている理由は、Mac にせよ、Windows にせよ、デスクトップ機よりノートパソコンを使う頻度も高くて、ノートパソコンとのタイプ感に差が出ない方が両方を運用してる限りはタイプミスが少ない故です。

以前は Happy Hacking Keyboard や RealForce を使ってる時期もありましたが、数年前から押し入れの肥やしになっています。キーボードとしての質が段違いであることは重々承知しているのですが、ノートパソコンとあまりにもタイプ感が違うとねぇ…

若い頃はキーボードの違い、タイプ感の違いもすぐに切り替えられて、快適にタイプできていましたけれど、歳を重ねるにつれ、切り替えられるまでのタイムラグが大きくなってきて、悪い方に揃えるようになってしまいましたorz

とまぁ、そんな愚痴はともかく、糞ったれな Magic Keyboard に Touch ID が付いた製品が今夏に登場したわけです。Apple silicon Mac 専用。

M1 iMac 向けに用意された時から早く単体発売をして欲しいと望んでいましたので、単体発売が始まって即購入。こんな糞キーボードにまた1万5千円の出費…は忸怩たるものがありましたが、Magic Keyboard を使っていて一番の不便が Touch ID が使えないことでしたので背に腹は変えられませんでした。

(Apple Watch のログイン認証は Safari のパスワード入力認証に使えず代わりにならないのが痛いですね)

そして、使い始めてすぐ

やっぱり Mac のキーボードに
Touch ID があるのは最高に便利!


などと思ってしまうのですから、私も大概アップルに洗脳されていますな(´Д` )

でもまぁ、実際に便利です。もうデスクトップ Mac 用キーボードを買うのに Touch ID なしのキーボードは買えないです。ボッタクリ商売の餌食です。良いカモです。判ってます。

でも便利なんです。便利には勝てないのです…orz



【1年間au回線5GB無料は美味しいで賞】楽天モバイル

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楽天モバイル

▽良かったところ
  • 契約から1年間完全無料(の時に契約した)
  • 1年経過後も月1GBまで無料なら悪くない(それがない楽天モバイルに価値を感じないが)
  • 自宅や周辺エリアは十分に楽天モバイル回線エリアで、一時期楽天の電波しか掴まなくなったのに、またすぐパートナー回線 (au) しか掴まなくなったが、むしろそっちの方が電波が安定しているので、月 5GB 上限でも au 回線を無料で使えるのは有り難い。
  • 無料目当ての予備回線なのでトラブルがあったり、ビル内とかで使えなくても気が楽

▼ダメなところ
  • iPhone では制限トラブルが多すぎて予備回線でも使いたくない
  • Android でも機種によって制限が出てくる厄介さ
  • 都会近郊でも、ふと見たら圏外とかアンテナ1本とかあるので、予備回線以外では使いたくない

◇雑感

プライベートと仕事用の回線は安心安定優先で大手キャリアで使いたいし、タブレットにはデーター通信用の回線もあるので、別に楽天モバイルを必要とすることはないのですが、とりあえず無料なら、ということで契約したわけですが、無料だから、に尽きます。

上記でも書いたように、余裕で楽天モバイルエリアなのですが、このところ自宅や周辺エリアではずっとパートナー回線しか掴まない(楽天モバイルより au の電波の方が掴みやすい)ので、むしろ au 回線を無料で月 5GB 使えてると思えばラッキーです。

RakutenMobile17
RakutenMobile18
(楽天モバイルの正しい使い方?)


au のパートナー回線は月 5GB 使い切っても全く使えなくなるわけではなく、その後 1Mbps 上限で使えるので(実際はそこまで出ないけど)、意外と実用的に使えたりもします。

楽天としては au に支払う回線使用料が膨れ上がって困るでしょうが、別に意図してパートナー回線に繋げているわけではなく、勝手にそうなっているので当方が知ったこっちゃありません。

あと3ヶ月くらいで完全無料期間が切れるのですが、その後の処遇はどうしたもんかと悩み中。povo 2.0 もありますからね。

支払い金額はゼロ円なので、お買いものにはなっていませんが、一応こんな契約もしたということで。



【発売直後で評価できないけど、きっと選外で賞】ニコン Z9

Z 9 - 概要 | ミラーレスカメラ | ニコンイメージング

◇雑感

発売日からまだ数日、撮影機会も僅かのために評価不能ということで、2021年のお買いものベスト10には入れていません。2022年のお買いもの扱いにしようと思います。

…と思っていたのですが、ごく使い始めの印象ではあるものの、

たとえもう少し早く発売されて、ある程度評価できていたとしても、こりゃあ今年のお買いものベスト10には入らなかっただろうなぁ


という感じですので、ひとまず本年のお買いものベストで選外扱いと考えています。

お買いもの評価としては、高い金額を出したならその分だけ高い期待に応えてくれる必要がありますし、過去に同程度出して満足した機材、アイテムと少なくとも同じくらいの納得感、満足感が必要ですが、今のところ、その域に達する第一印象はないので。

と言いながら、今後大変良い印象に変わる可能性はありますし、そうなれば「やっぱり 2022年のお買いもの扱いとしてベスト10に入れるわ」と来年末には言ってるかもしれませんが、ひとまず今回は未評価であり、おそらく選外だろうという予想にて。

なお、初めての Z レンズとして昨晩 Z 24-200mm f/4-6.3 VR が到着しましたが、まだ箱から取り出した程度で Z9 に装着して動作確認すらしていませんし、おそらくファーストショットは年が明けてからになると思うので、こちらは 2022年のお買いものとして扱う予定です。

というか、いくら年内発売を公言したからといって、こんな年末ギリギリに、それもおそらくはファームウェアも見切り発車気味だった感のある形で発売しなくても…(年明け早々の新ファームウェアが本来の発売時ファームだったんじゃないですかねぇ)っていう気はしてます。

【追記】とりあえず Z9 への第一印象をまとめると「ミラーレスはまだまだ進化の途中なんだなあ」ということ。高感度画質と多枚数の連写を必要とする層をニコンが捨てたのを別にしても、実使用では売り文句どおりじゃない点は少なからずあって、それらが完全になるのはお得意 s商法の Z9s なのか、その先なのか、って感じ。動画機能がいくら凄くても個人的には何の魅力にもならないので、8K とかどうでもいいですしね。

来るかどうかは判らないけれど来週発売だし、ニコン Z9 発表から思ったことを今さら書いとくか
ニコンのフラッグシップ・ミラーレス機 Z9 が本日発売されたわけですが…




以上、ベスト10に入れようか迷った次点の製品、ちょっと言及しておきたかったモノたちでした。

明日は最後、今年のお買いものベスト10の上位 5製品の紹介となります。

(続き)→ だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2021 【後編】5位〜1位