正直なところ、この買い物は自分でもどうかと思うんですよ。発売日に手元へ届いた GR の箱を見ながら「これで良かったんだろうか…」そういう思いばかり。翌日になっても消えません😅

GR3x_01


いくらメリットがあったとしても、いつでも持ち歩くカメラも、サッと出して撮るカメラも、もうスマホしか選択肢はないわ…


7年前だったかに、初代 APS-C GR を手放した時、この結論は出ていたはず。

富士フイルム DS-7 以来多くのコンパクトデジカメを買ってきたものの、スマホの「常に携帯していて」「常にすぐ取り出せるポジションにある」という特性を超えることは単体カメラではもう無理、自分のお気楽スナップカメラはもうスマホ以外の選択肢はもうない、そう思ったわけです。

もちろん、職業写真家とかカメラ/写真にこだわりを持つマニアな人たち、日頃から街角スナップをマジにしている人たちなら、「スマホじゃなく、小さくてもカメラじゃないと」とこだわるのは当然でしょう。

でも、当方はちょっと写真が撮るのが好きかもしれない程度の一般人。カメラとスマホの二択なら 0.01秒の迷いもなくスマホです。プリントをしないわけではないけど、作品作りなんて考えたこともない永遠の初心者。

GR3x_07


8年前に初代 APS-C GR を発売日購入して GR ユーザーに復帰した時、

GR なら、GR の心地よさと画質なら、もう一度スマホと同じように持ち歩いて、サッと撮る時のカメラとしてスマホじゃなくカメラを使うかもしれない…無理かもだけど、もしかしたら GR なら…


そんな思いで、もう一度だけ GR に賭けてみたけど、結局スマホに完敗。使用頻度が激減したまま、1年も保たず下取りコース。特に、初代 APS-C GR が出た年に登場した Touch ID が初搭載された iPhone 5s のカメラ画質の改善が「あ、もうコンデジ要らんかな」の決定打になったのは、今でもよく覚えています。

だから、

GRで無理ならもう二度と
コンデジを買うことはないわ


そう決意したはずだったのに。



むかし GR Digital や APS-C GR を使っていた時、「GR は好きだけど 28mm の画角は苦手だから、35mm 相当の GR が欲しいなー、でも無理だろうなー」なんて思っていた記憶に刺さった 40mm GR ではありました。

でも過去に「もうコンデジは買わない」と決意したことがあったので、新製品発表直後に自分の心の中で盛り上がっても、しばらくして冷静になったら鎮火するだろうと思っていたのに意外と燻っていたのも事実。

この秋の買い物について考えるどうでもいい話 3 〜 GR IIIx 欲しい熱が意外としつこい問題

上記のヨタ記事で、自分の中でせめぎ合う「買う/買いたい理由」と「買うべきではない理由」を列挙しました。そして、そのせめぎ合いの結果として、どうなったのか。

GR3x_09


先日の記事で「やっぱりスマホと違うから買ってみるべし」と書いた点は、以下のとおりでした。
  1. スマホで写真は十分撮れるが、撮る楽しさは特にない、マジ記録 or 撮り捨て

  2. 縦向きに使う前提のスマホは、横向き写真を撮る時は速写性も意外とイマイチ

  3. お気楽スナップ用として X-S10 を買ったが、ミラーレスでは賄うことのできないスマホとの撮影の隙間がある

  4. コンパクトデジカメならカバンの中に入れず、腰からぶら下げておけば速写性でスマホに大きく劣らないのでは?

  5. 初代 GR で不満だった点が GR III 系では全部解消されているし、ほぼ全部入り

それぞれの点について、どう考えていたか/考えているかは当該記事を見てもらうこととして、しばらく購入を迷っていた中で考えても、

これらの利点はちゃんと買う理由になってる


と判断しました。単なる衝動の言い訳にならず、理由になるかな、と。

2. や 4. の速写性という点、サッと取り出して、サッと撮る/撮れるというスマホに一番敵わない点についてはこれから試行錯誤していくことになりますが、稀代のスナップシューターである GR をもう一度手にした今、考えている運用方法もあります。

そして何より 3. の

小型軽量とはいえ、レンズ含めればそれなりの大きさがある X-S10 をカバンに入れていくハードル、街中でそれを出すハードル、カバンから出してレンズキャップを外して…というハードルに比べれば、圧倒的にスマホ感覚に近いカメラは、今の自分に欲しいかも


というのが一番大きな理由だったかもしれません。

前回、前々回と新型 iPad mini についてのファーストインプレを書きましたが、その中でも触れたように、

持ち出すハードルの低さ
出先で取り出す/使うハードルの低さ


は、最近かなり気になるようになってきました。

第6世代 iPad mini 使ってみた初期インプレッション【前編】〜 Pro/Air とは違うスマホの延長線上にある iPad
第6世代 iPad mini 使ってみた初期インプレッション【後編】〜 細かなアレコレと足りない唯一、そして買った時のミス

体力が低下して荷物の軽量化を志向する昨今でも、本気で撮りたいものがあればバッテリーグリップ一体型の D5 や AF-S 500mm f/4E FL ED VR みたいな大型レンズを持ち出すこと、複数台ボディに複数のレンズを持ち出すことは厭いません。(昔ほどフットワークは軽くないけど😅)

ただ、気楽に撮るための機材はどんどん小型軽量化を志向しているのも事実で、その方向性が X-S10 による富士フイルム X マウント復帰、ミラーレスシステム復帰だったはずなのですが、もっと気楽に…という思いが、40mm という自分にとって使いやすい画角の GR IIIx に心動かされて、動かされたままになった大きな理由の一つでした。

そういう意味では GR IIIx 購入で X-S10の出番は少し減るでしょうし、X-S10 というサブ機の役割も少し変わるかもしれませんが、基本的には X-S10 を持ち出さない隙間に GR IIIx が入る、予定です。

あと、利点で言えば、初代 GR で不満だった点の全部、とまでは言わなくても多くが GR III 系では全部解消されている、という点も大きかったです。手ぶれ補正が入ったこと、それでいて小型化されたことも含めて GR IIIx というカメラの魅力も大きかったのは言うまでもありません。

TediousDays20211001_01_0000015
(クロップで中望遠画角切り取りができるようになった点もお気に入り)


さて、先日の記事で書いた「GR IIIx を買うのは止めとけ」と懸念に思う理由は、以下の3点でした。
  1. どうせ買っても結局またスマホに負けて使わなくなって売るだけだろ?

  2. たかが、コンデジに十数万円はないわー

  3. 十数万円あればアレも買える、コレも買えるだろうに

要は、

使い続けられる自信のないモノに
お試しで十数万円は高すぎ!


ということでした。

で、この点については悩んだ挙句、今年正月から使わずに貯めてあった本ブログのアフィリエイトによる Amazon ギフト券と、プライムデーセールなどで還元のあった Amazon ポイントを投入することで、支払い金額を3分の1程度まで抑えることで、納得させることにしました。

GR3x_13


両者とも「メインシステムをミラーレスへ移行した時、レンズも必要になるから、それを購入する足しにできたらなぁ」と思って貯めていたわけですが、買ってみたけどやっぱり無理だった、という時の金銭的ダメージを最小限に抑えるためにここで使いました。

というわけで、本ブログのアフィリエイトを踏んで何かを買っていただいた方々の補助によって GR IIIx を購入、もう一度 GR を試すことができたというわけです。ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます。大事なことなので3回言いました🙇‍♂️


(淀も尼も即納状態。話題ほど売れるもんじゃないですよねぇ)


ちなみに「十数万円あればアレも買える、コレも買えるだろうに」という問題に対しては、

もう他にアレコレ買わないように
特にEOS R3を衝動予約しないように


するためでもありました😓

将来的に EOS へ戻る可能性は否定しませんし、むしろ将来の予定の一つとして考えていますが、ただ、いま EOS R3 を試したい衝動で買ってしまってもレンズシステムその他がついてこなくて泥沼になることは必至ですから、移行するにしても自分の金銭的環境、RFシステムの望遠レンズ環境など色々な状況が整ってから、です。

それまで持つかどうか別にして、この秋の新製品ラッシュに対する欲望をひとまず止めるために、GR IIIx と戯れてお茶を濁しておこう、という思惑も理由の一端ではあります。

GR3x_20


ということで、金銭的負担については裏技?を使って

お試しとして許容範囲の出費


に抑えることで自分を納得させ、残るは「どうせ買っても結局またスマホに負けて売ることになるから止めとけ」という反対理由。

それについては、購入した今でも反論できないのですが、

結局また使わなくなるのも覚悟の上


という開き直りで購入しました。ダメ元上等と言えるのも、金銭的負担を抑えて買えることにしたからですけどね。

初代 APS-C GR を手放した時は iPhone 5s のカメラが理由の一つでもありましたが、今のハイエンドスマホの画質は iPhone 5s なんて酷い画質だったなー、と言えるくらい向上していますから、画質面では全く使う理由になりません。

(スマホカメラと GR の画質が同等とか近いとか言うつもりは皆無ですが、この 7〜8年のスマホカメラの画質向上と初代 APS-C GR と GR III/IIIx の画質向上の差は、比較するのが無意味なほど違いますし)

ただ、何度も買っては手放したとはいえ、GR シリーズの使い心地の良さというのは、忘れられない記憶です。


片手で持ってもしっくりくる、サッと出せて撮れる使いよさとサイズ感、グリップ、操作性。それでいてコンパクト。

だから、それにもう一度だけ賭けてみる。

もう一度だけ試させて


そんな思いでの購入。諦めて半分でも、試したい。もう本当に、これが最後だから、と。


GR3x_17


結局のところ、なんだかんだと理由付けしても、むかし使っていた GR シリーズの良さだけが思い出されたから、でしかないのは自分でも重々承知。

甘美な記憶は時間と共に美化され
過去の不満は時間と共に忘れる


その結果です。間違いない。

ですから、GR IIIx が手元に来て、コレは使いにくい、これが面倒だからスマホの方が…そんなことが多々出てくるのは、少し怖くもあります。改善されているとはいえ、むかし使っていた時はストレスに感じていたのに、すっかり忘れている色々な点があるはず。

GR シリーズには良い記憶があるものの、私はリコーや GR の信者、ファンでもなく、リコーが宣伝のためにやってるブログや Youtube チャンネルを見ても「信者向けコンテンツは興味ない、時間の無駄」としか思わないレベルなので、GR の欠点を痘痕も靨なんて思って使うことは無理。

ずっとは無理でも、できるだけ長く GR IIIx と付き合えていければ良いなぁ


とは思っていても、我慢してまでカメラを使おうなんて思わないので「やっぱり日常お気楽スナップはスマホが良いや!」になる可能性も大きい、いや結局はそうなるだろうと覚悟しての GR IIIx 生活スタート。

これから再び始まるGRとの現実


に楽しみと不安と両方ないまぜ。

それでも決して後ろ向きではなく、

ちょっと目についたシーンを撮るのに、スマホじゃなく GR IIIx になってくれれば良いなぁ


そう期待しています。「もう二度とコンデジは買わない、要らない」。そう思った 7〜8年前と、今は少し違うはずだから……と。