先週金曜日に発売された新しい第6世代 iPad mini。週末のうちにファーストインプレでも載せようかと気づいた点をメモっていたのですが、まとめる余裕もなく、おまけに今回はアプリ環境を一から作り直していたので、週が明けてやっと本格的に?使い始めたところです。

今回購入した iPad mini のストレージは 64GB。いつものやり方で別端末から環境丸ごと移行すると、iPad Pro も iPhone も 256GB モデルのため容量オーバーになる上、今回を機に無駄なアプリを削減しようと考えたので、システム設定だけ移行して、あとは手動で一から環境を構築しています。
ちなみに、iPad mini 購入時に 256GB モデルと一瞬迷ったのも事実ですが、
というのが、今回ストレージ容量 64GB になった理由です。iPad Pro よりもさらに小型軽量で、出先で気軽に出して使うであろう mini だからこそ余計に、Cellular モデルには拘りたかったですから。
iPad や Mac から iPhone のテザリングを使うのは極めて簡単ではありますが、やっぱり端末自身で通信できる Cellular モデルの便利さには敵いませんし、何よりも
のが大きなポイントですね。出先で使うなら、スマホよりバッテリー容量の大きいタブレットの強みを活かすためにも Cellular モデルを選びたいところです。(スマホと別キャリアの回線を入れていれば、トラブル時に iPad をモバイルルーターにもできるし)
■ iPhone 13 Pro はスルーしたけど、新型 iPad mini はスルーできなかった4つの理由
さて、前置きが長くなりましたが、新型 iPad mini(第6世代)を使い始めてのファーストインプレッションを以下に記しておきたいと思います。

といったところで、合間合間や病院の待合室などでつらつら書いていたら長くなってしまいましたので、ファーストインプレの残る細々とした点と、ほぼ全部入りのはずの新型 iPad mini に足りないと感じた点、そして購入時にミスったことは次回に記します。
(続き)→ 第6世代 iPad mini 使ってみた初期インプレッション【後編】〜 細かなアレコレと足りない唯一、そして買った時のミス

今回購入した iPad mini のストレージは 64GB。いつものやり方で別端末から環境丸ごと移行すると、iPad Pro も iPhone も 256GB モデルのため容量オーバーになる上、今回を機に無駄なアプリを削減しようと考えたので、システム設定だけ移行して、あとは手動で一から環境を構築しています。
ちなみに、iPad mini 購入時に 256GB モデルと一瞬迷ったのも事実ですが、
- iPad Pro (2018) を買う際、撮影遠征のデジカメデーターバックアップ先として容量 256GB にしたものの、その容量が役立ったのは数回だけ。
- ポイント使って何とか買える状況の中、容量 64GB の Wi-Fi + Cellular モデルと容量 256GB の Wi-Fi モデルが同じ価格(77.800円)で、最大限頑張ってもどちらかしか無理と考えた場合、容量の大きさより Cellular モデルの便利さを取った
というのが、今回ストレージ容量 64GB になった理由です。iPad Pro よりもさらに小型軽量で、出先で気軽に出して使うであろう mini だからこそ余計に、Cellular モデルには拘りたかったですから。
iPad や Mac から iPhone のテザリングを使うのは極めて簡単ではありますが、やっぱり端末自身で通信できる Cellular モデルの便利さには敵いませんし、何よりも
タブレットで通信できテザリング不要なら
スマホのバッテリーを無駄に消費しない
スマホのバッテリーを無駄に消費しない
のが大きなポイントですね。出先で使うなら、スマホよりバッテリー容量の大きいタブレットの強みを活かすためにも Cellular モデルを選びたいところです。(スマホと別キャリアの回線を入れていれば、トラブル時に iPad をモバイルルーターにもできるし)
■ iPhone 13 Pro はスルーしたけど、新型 iPad mini はスルーできなかった4つの理由
さて、前置きが長くなりましたが、新型 iPad mini(第6世代)を使い始めてのファーストインプレッションを以下に記しておきたいと思います。
- 1. パッと片手で持った時の軽さが印象的、やっぱり mini は片手持ちのバランスが良い
- 普段 iPad Air / iPad Proを常用してるだけに、片手で iPad mini を掴んで持った時の軽さが印象的です。それは5日経った今も継続中。たぶん、iPad Air / Pro と併用しているかぎり、mini の軽さは常に新鮮、そんな気がします。
その印象は単純な重量の軽さだけでなく、10インチ以上のタブレットよりずっと小型ということで、
片手で持った時のバランスが良いサイズ
であることが、片手で持った時の軽さをより印象強くしているように思います。
10インチ以上のタブレットと比べると、重心位置が手の近くにある分、片手で支える負荷がずっと少ないです。(理想的にはあと 50g 程度軽いのがベストですが、それは難しいでしょう)
iPad Air / Pro や Android の大型タブレットでも片手持ちはできますが、やっぱり重く感じますし、読書やブラウジングしながら30分、1時間していると、自然と両手で持つような形になります。(たとえ膝上で使っていても)
しかし、iPad mini なら片手持ちでも OK。ある程度の画面サイズを備えながら、片手持ちで気軽に使える、片手でサッと持っても負担を感じないサイズ・重量バランスは 8インチクラスの小型タブレットの良さでもあります。
このサイズのタブレットはワールドワイドではあまり売れないせいか、造るメーカーが少なくなってきて、特に性能も確保した小型タブレットは mini だけとなりつつあるだけに、貴重な存在です。 - 2. 思っていた以上にキビキビ、速い
- 実のところ、使い始めて一番最初に感じて意外だったのは、コレ。
今まで 2〜3年使ってきた iPad Pro (2018) も iPhone 11 Pro も、未だ何をやらせてもサクサク処理できてストレスを感じるようなことは全くありません。不満もありません。(だから今回 iPhone を買い換えなかったわけで)
なので、今回新しい iPad mini を手に入れたところで、処理速度に関しては(多少速さを感じても)驚くようなことはないと思っていましたし、実際 iPad Pro (2018) や iPhone 11 Pro と比べて目に見えて速いわけではないのですが、
あれ?もう終わってるの??
ということが、使い始めてからちょくちょくあって少々驚きました。iPad mini がうちのモバイル端末で最速なんてことは過去なかったので、そういう意味でも新鮮です。
これは搭載チップが最新の A15 であるだけでなく、内蔵ストレージの性能が上がっているなど総合的な処理能力の向上ゆえだと思いますが、進化を感じることとなりました。(iPad Pro 2018 は Wi-Fi 6 に対応していないので、その差もあるかと)
もっとも、
速さはすぐ慣れちゃう
のが人間ですので、5日間経った今では第6世代 mini の処理速度に驚きはありません。
逆に怖かったのは、最新世代の処理速度に触れて2世代前の iPhone 11 Pro や、同程度とも言える iPad Pro (2018) が今までより遅く感じて若干でもストレスを覚え始めることでしたが、そんなこともなく一安心でした。いずれも、もう十分な処理速度感をクリアしてるということですね。 - 3. スリープボタン一体型Touch IDは良いアイデアと思っていたが、タブレットでは必ずしもそうでなかった
- アップルでは現行 iPad Air で初めて採用された電源/スリープボタン一体型の指紋認証。顔認証 Face ID を採用するほどコストをかけられず、でもホームボタンを廃止して全画面ディスプレイを実現するにはちょうど良い落としどころだと思っていました。
Android スマホでは指紋認証スタイルとして画面埋め込み型、スリープボタン一体型、背面設置型と使ってきましたが、画面埋め込み型の認証精度にストレスを感じてから背面設置がベスト、スリープボタン一体型も悪くない、と思っていたので、iPad mini でも Air 同様にスリープボタン一体型 Touch ID を採用したのは歓迎してました。
が、いざ、新しい iPad mini で実際に使ってみると、
スマホと違って必ずしも手に持ってるとは限らないタブレットでは、スリープボタン一体型 Touch ID は決してベストな解ではないなぁ
と感じました。
スマホと同じように持って使っているときは問題ないのですし、タブレットらしく置いて使っている時も縦置きならまだ良いのですが、
横向きに置いて使ってると
側面ボタンに触れるのは使いづらい
ですね。特に自分の右手側に iPad mini を置いていると、左側面にあるスリープボタンにタッチするのはやりづらい。
手を伸ばして側面のスリープボタンに触って認証するくらいなら、画面上のパスコードをパパッと打った方が速いわ、と自宅などでのロック解除はパスコード認証することが多いくらいです。(出先では人の目もあるので指紋認証がメインですが)
そうやって考えると、
やっぱり端末を置いて使う時は
Face ID が断然楽だよなぁ
と改めて思います。タブレットを置いて使う時だけでなく、スマホを充電スタンドに置いたままにして通知などを見るのにロック解除する時も、手を伸ばすことなく視線をやるだけで済む Face ID は圧倒的に便利。iPad Pro と併用しているだけに、より強く思います。
コロナ禍において自宅外などではマスクをすることになって顔認証 Face ID の使いづらさが声高に言われ、指紋認証が見直される時代になりましたけど、マスクしなくても良くなれば、マスクしなくても良い環境下では、やっぱり Face ID が便利だなぁ、と再認識させられています。
(もっと言えば、指紋認証は旧来の Air/mini や無印 iPad のように正面にあった方が操作は楽)
とまぁ、ちょっと側面スリープボタン一体型 Touch ID にケチを付けてしまいましたが、10インチ以上クラスのタブレットと異なって、
小型軽量な iPad mini は手持ちで使うことが多いから、側面スリープボタン一体型 Touch ID を使いづらく感じる場面は Air と比べれば少ないかな?
と思っています。
逆に言えば、「iPad Pro はオーバースペックだから次に買い替える時は Air で十分」と思っていましたが、タブレットにおける Face ID の便利さを改めて実感しただけに、将来の大きめ iPad の買い替え先も考え直さなければ…って感じです。
iPad Pro (2018) にはまだ満足しているので、すぐに買い替えることはないのですが、買い替えを考える時期までに Air も Face ID を採用してくれると嬉しいんですけどねえ。(いま使ってる Air はホームボタンのある古い物です) - 4. 電子書籍のコミックを読むには iPad mini が一番
- 最初の項で書いた iPad mini のサイズ感の話ともかぶるのですが、電子書籍端末という観点から
コミックを1ページ表示で読むには mini がベスト
と、私自身の感覚では言い切りたいくらいです。
初代 mini の時から感じていたことですが、(家族のではなく)自分の iPad mini を久しぶりに使い始め、早速 iPad mini で電子書籍を読み始めて改めてそう感じました。
小説や新書などのテキスト物は電子インクの Kindle 端末の方がベターですが(というより電子インク端末がコミックに向かない)、サイズ的には mini も悪くありません。
テキストものはリフローするのでスマホでも読めますが、ページあたりの表示量が少なくページ送りが多くなって読むリズムが悪くなります。逆に10インチ前後以上の大型タブレットだと画面が大きすぎ、視線の移動が多くなって疲れます。そういう意味では画面サイズ 6〜8インチあたりがちょうど良いように思ってます。
雑誌類は元々の判型が大きく、それをスキャンして電子書籍として提供しているため、10インチ以上の大型タブレットでないと拡大が必要になって何かと見づらくなり、iPad mini クラスではスマホよりマシではあるものの、適しているとは思えません。
そんな中で、一般的な紙ベースのコミックについては、紙での判型が iPad mini に近いこともあって、それをスキャンした電子書籍でもちょうど読みやすいと感じます。
また、同じ 8インチクラスの小型タブレットでも Android 端末はスマホと同じく 9:16 前後の縦長端末が多く、その場合はコミックを表示する際に上下の余白が大きくなり実際の表示領域はだいぶ小さくなってしまうので、ちょっと損してる感があります。(日頃、そういう端末で読んでいるので実感しています)
スマホの場合はいくら大画面化してきたとはいえ、7インチにも満たず、また 9:16 どころかそれ以上の縦長画面になっているため、コミックの表示領域としては 5インチとかそういうレベルになるので、さすがに小さすぎます。特に老眼が入ってくるとルビが一切読めません(ToT)
(寝モバに使ってる8インチAndroid端末との比較)
従来コミックを読む時は、多少縦長画面であっても 8インチクラスの Android タブレットか、10インチ以上の大型タブレットである iPad Air / iPad Pro で読んでいたのですが、
10インチ以上の大きめ画面だとコミックを1ページ表示にするとデカすぎて微妙、見開き2ページ表示がベターだと思っていたけど、老眼が入ってくると少しセリフの文字が読みづらいことがあるんだよなぁ
と寄る歳波による悩みを抱えていたので、そこにちょうど iPad mini が良いサイズで入ってきてくれたと思います。iPad mini なら1ページ表示がぴったり、ストレスなく読めます。
ただ、問題はまた電子書籍閲覧端末が増えたことで、Amazon Kindle のような登録台数が緩い電子書籍サービスはともかく、ソニーの Reader Store のように登録端末制限 5台という制限があると、どれかの端末の登録を抜いて…となるのが悩みです。
DAZN の登録台数5台もそうですが、同時視聴数を制限しているなら、登録台数くらいは余裕持って登録できるようにして欲しいものです。 - 5. スマホの延長線上のタブレット、スマホが見づらくなってきた老眼向け端末としても
- 数年前に亡くなった父が最後までケータイをスマホに変えることはなく、でもスマホ代わりとして iPad mini をよく利用していたのですが、初代以来9年ぶりに iPad mini を自分用として使い始めて、その気持ちが判るようになりました。なってしまいました…
もちろん、今でもサッと手に取るのは自宅内であろうが外であろうがスマホであることには変わりありません。ただ、スマホの文字が少しずつ見えづらくなってきた身としては、
文字を大きめにしても情報量のある
タブレットの画面サイズ感が目に優しい
と感じ、どこかホッとするようになってきました。6.5インチ前後の大きめスマホの2倍近い画面サイズ(面積)ですからね。
タブレットの方が大きくて見やすい、とはいえ、A4サイズの10インチクラスのタブレットは落ち着いた環境でならともかく、人目のあるところで出して見るには少々大きすぎます。パーソナルエリアから若干はみ出す感じがあります。
iPad mini のサイズもスマホに比べれば随分大きくなりますが、片手で何とか掴めるサイズということもあってギリギリ、パーソナルエリアの範疇、車中など公共の場でも覗き込まれないかぎり覗き見は最小限で済むサイズ感ですから、外出中のどこでも使いやすいサイズかな、と感じます。
そういう意味では今回 iPad mini に復帰して数日使ってみて
iPad mini はスマホの延長上にあるタブレット
という印象を強くしました。(Android でも 7〜8インチクラスの小型タブレットを10年使い続けていますが、基本的に寝モバで外へ持ち出すことは殆どないので…)
同じ iPad でも、iPad Pro なんかは閲覧端末というだけでなく Smart Keyboard Folio などとの組み合わせなどで「何かをする/創る」方向性を持った、ノートPCのサブセット的な部分も含むタブレットですが、改めて mini を使うと
同じiPadでもPro/Airとは方向性が違う
端末だと感じます。
能力/性能的には第6世代 iPad mini でも Pro / Air と同じことができるわけですが、使っていて、なんかそういう方向で使うのはちょっと違うなぁ、と。「何かをする/創る」なら iPad Pro/Air の方が断然楽なわけで、mini で頑張るのは無意味、とまでいうとなんですが、そう思うのです。
(こんなことするならAir/Pro+Keyboard Folioにすべき)
ですから、iPad mini というのは
iPad Pro/Airの補完ではなく
スマホを補完するタブレット
それが 4〜5日使ってきた率直な印象ですね。
ですから、細かい文字を苦にしない若い世代は iPad mini なんて不要で、スマホで十分。iPad Pro/Air とスマホの中間なんて必要ない。そこを必要とするのは、スマホが見づらくなってきた世代なんじゃないかなぁ、と。
その昔、私も超小型パソコン Libretto 20 とか 50 とかで極小文字の Windows を余裕で使えていましたし、小さな文字でも良いから一度に多くの情報を!とか思ってましたから、そういう年齢だったらこんな小型タブレットに心動かす必要性はなかった気がしますねえ。

といったところで、合間合間や病院の待合室などでつらつら書いていたら長くなってしまいましたので、ファーストインプレの残る細々とした点と、ほぼ全部入りのはずの新型 iPad mini に足りないと感じた点、そして購入時にミスったことは次回に記します。
(続き)→ 第6世代 iPad mini 使ってみた初期インプレッション【後編】〜 細かなアレコレと足りない唯一、そして買った時のミス