今週、大阪府が設置・運営する大規模集団接種会場「大阪府コロナワクチン接種センター」(マイドームおおさか)にて、モデルナ製の新型コロナワクチンを接種してきました。

接種してきたことを LINE や SNS に書いたところ、友人知人で同所や他県での大規模集団接種にてワクチン接種を考えている人が幾人もいて色々聞かれたので、2回目の時の自分用メモも込みで、少し記しておこうと思います。

あくまで6月下旬における、マイドームおおさかでの大阪府大規模集団接種の一例でしかありませんので、その点は十分ご留意ください。

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なお、当方が体験したかぎり、大阪府コロナワクチン接種センターにおけるワクチン接種は極めてスムースで、途中で戸惑うことも、長く待たされることもなく、会場入場から接種まで15分程度、接種後の待機時間も含めて30分少々で終わりました。

接種時点で1日2千人の予約が連日フルで入っている状態であるにも関わらず、いい意味で淡々と流れ作業で最後まで終えられるシステムを短期間で作り上げられていることには感銘を禁じえなかったくらいです。

大規模集団接種会場の設置およびスムーズな接種フローの構築をマネージメントされた方、また現場で実際の接種作業に関わられた方々、サポートされていた方々には心より感謝致したいと思います。



【1】接種予約

何はともあれ、住んでいる(住民票のある)市町村などが発行する新型コロナワクチンの接種券が必要になります。集団接種によっては接種券が不要な場合もありますが、大阪府の大規模集団接種では接種券が必要です。

私が居住する市では進捗が遅く、高齢者以外の接種券発送は7月下旬以降、接種予定は10月後半以降となっていますが、6月後半になって、基礎疾患のある人や自衛隊や大阪府の大規模集団接種を受けにいく意思がある人は申し込めば先行で接種券を送付してもらえることになりました。周りの話を聞くかぎり、同じような自治体は多いかと思います。

接種券を受け取った後は(1回目の)接種予約になりますが、大阪府の大規模集団接種は大阪府コロナワクチン接種センターのウェブサイトに記載のあるとおり、毎週火曜日の正午に、その翌週火曜日から翌々週月曜日までの1週間分の予約を開始します。(記事執筆時点での情報なので、必ず以下のサイトで確認してください)

大阪府コロナワクチン接種センター|新型コロナワクチン接種予約のご案内

予約方法は、大阪府コロナワクチン接種センターのウェブサイトでの予約と LINE での予約の2通り。どちらもネット、スマホ予約になります。

私はウェブ予約したので LINE 予約のことは全く判りませんが、いずれにしても

基本的には即日予約満杯


になります。特に土日祝日分は、あっという間に埋まっていくようです。秒を争うというほどの争奪戦ではないようですが、12時の予約開始ダッシュに遅れない方がいいと思います。

最低限の予約手順ポイントとしては、予約満杯状態でも予め一度予約するための情報入力をしておくことですね。予約のための情報を一度入力しておくと、2回目からは市町村コード、接種券番号と生年月日を入力してログインするだけで、その他の入力内容は覚えていてくれています。

予約する時点になって全ての情報を入力していると、そのタイムラグだけで予約可能枠がだいぶ埋まって行きますから、そこは事前準備で少しでも有利しておく必要があります。まぁ予約争奪戦では最低限やっておく話ではありますが。

ちなみに、何度かログインして見ていた限り、キャンセル分の空きがちょくちょく出ていますので、次回予約開始まででもログインして予約可能などうか見ておくと、もしかすると早めの予約が取れるかもしれません。まぁだいたいは、空きを見つけて取ろうとしたら既に取られていることばかりでしたけど😅

当方が接種した時点では1日2千人、7月12日分より1日3千人まで拡大される予定になっていますが、接種券を手に入れた人の数も増えるので、ある程度落ち着くまではそれなりの競争になるだろうと思われます。(大阪府の大規模集団接種は11月末まで実施予定)

なお、大阪府コロナワクチン接種センターのウェブサイトや LINE で予約できるのは1回目の接種のみです。2回目の接種日時は、1回目の接種が終わったら会場で自動的に割り当てられます。(詳しくは後述)


【2】接種準備

コロナワクチン接種へ行くのに必要になるのは
  • 接種券
  • 必要事項を記入した予診票
  • 身分証明書

です。ワクチン接種は無料なので費用はかかりません。

あとは、注射を打つのに手間が要らない服装で行くだけです。注射はインフルエンザワクチンのような上腕ではなく、肩の側面に打つので、すぐに肩が出せる服装が推奨されています。暑い季節ならあまり問題ないと思いますが。

あと、予診票は予め必要事項を書いて持って行きます。会場で予診表の内容を何度もチェック受けますし、記載漏れその他があれば現地で書く用意もありますが、ちゃんと書いて行った方がスムースに進みます。

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予診票は太枠内を項目を記載して持っていくのですが、
  • 住所は住民票記載のとおりとあるので、接種券に記載されている住所をそのまま写すのが手っ取り早い
  • 診察前体温の項目も太枠内にあるが、現地で予診の際に体温測定があって記入されるので、体温は書かなくて良い
  • 治療・投薬内容は項目記載の病気以外だと事細かに書かなくても良いみたいで、判らなければ現地の予診の先生に聞けば良い
  • 上の住所氏名や問診チェックの部分だけでなく、下の新型コロナワクチン接種希望書の部分にチェックと署名を忘れずに

といったところが注意点でしょうかね。これは、あくまで大阪府コロナワクチン接種センターで体験した話ですので、他の集団接種会場では異なるかもしれませんので、その点はご注意ください。


【3】会場における接種の流れ

接種会場は、堺筋本町と谷町四丁目と北浜の中間地点にある「マイドームおおさか」。最寄りは大阪メトロ堺筋線&中央線の堺筋本町駅ですが、谷町線の谷町四丁目駅からも同じくらい、堺筋線&京阪北浜駅からも徒歩10分ちょいくらいです。

先にも書いたように、マイドームおおさかに入ってから接種後の待機完了までは実にスムースで、ほとんど待ち時間はなく進んで行きましたし、案内の方が各所にいて誘導していますので迷うこともありませんでした。

ただ、以下のように、あちこち回って歩くことになります。館内は空調が効いていますし、階の移動はエスカレーター、エレベーターがあるので、さほど不自由はないと思いますが、人によっては留意が必要です。

トイレは各階にあるので、途中でお手洗いに行きたくなっても特に問題ないと思います(実際に行った)。接種後に 15〜30分の待機があるので、迷うくらいなら接種前に行っておくべきかと思います。

あと、マイドームおおさかに入館する際だけでなく、移動で次の部屋へ入るたびに自動噴霧型アルコール消毒器が置いてあって、手指消毒を行うようになっています。

大阪府コロナワクチン接種センター@マイドームおおさか会場における接種の流れは、次のようでした。(当方が接種した時点での体験)
  1. マイドームおおさかに入ると、すぐ正面の1階展示ホールに誘導され、受付を行う。接種予約時間の1時間前から受付可能、接種可能のようでした。(私が接種を行なった時の話)

  2. 受付では、接種券と予診票、身分証明書を提出して接種予約の確認が行われ、確認後に各種書類がまとめられたクリアファイルが渡される。

  3. 受付が終わったら1階展示ホールを出て、3階直通のエスカレーターで3階へ。

  4. 3階に着いて、3階展示ホールに入る際に係員が予診票の内容を確認。予診票に記載漏れがあれば、展示ホールに入ったところに多数用意されている記入コーナー(選挙投票用紙を記入する台の転用と思われ)で必要事項を記入する。

  5. 予診票の内容確認が終わったら3階展示ホールの奥に進み、ワクチン接種前の予診。予診票と1階でもらったクリアファイルを提出し、先生が予診票を見て確認し、必要があれば問診、同時に体温測定も行って体温が予診票に記入されます。

  6. 予診が終わると3階展示ホールを出て、エスカレーターで2階へ。

  7. 2階展示ホールに入るとワクチン接種を行うブースが並んでいますが、ブースの空きが出るまで手前のパイプ椅子で待機。(と言っても、短時間)

  8. ワクチン接種ブースが空くと数人単位で呼ばれて、1人ずつ個別の接種ブースに案内される。接種ブースはちゃんと他の接種ブースとは簡易壁で区切られ、外の通路とはカーテンで仕切られたものでした。

  9. 接種ブースに入ってワクチン接種。(私の場合は)看護師さんが2人いて、1人が予診票などを最終確認、もう1人の方が実際にワクチンを注射してくれます。

  10. ワクチン接種が終わると接種ブースを出て、その先にある最終手続き受付へ。ここでは
    • 1回目の接種が行われたことの事務処理
    • 2回目の接種日時の指定
      (ここでは接種日時の希望はできず、4週間後の同一曜日の同一時間が指定される)
    • 接種後の待機時間の指定(予診の判断によって15分または30分)

    が行われ、1回目の接種済証が貼られた接種券が返却されるとともに、退出可能時間と2回目の接種日時が書かれた紙およびモデルナワクチン接種のパンフレットが渡されます。
    なお、2回目の接種日時を変更したい場合は接種会場では受け付けられず、後から電話して変更手続きを取る形になっています。各自の接種日時を聞いて処理していたら流れが悪くなるので、良い施策ですね。

  11. 最終手続きが終わると、その横にある待機ブースで退出可能時間までパイプ椅子に座って安静にして待機しておきます。アナフィラキシーショックを起こされているような方は見ませんでしたが、少し気分が悪くなって救護室にいかれる方はいましたので、心配な方は安心できるまでいると良いと思います。

  12. 何事もなく退出可能時間になり、自分でも大丈夫だと思えば、2階展示ホールから出てエスカレーターで1階へ移動して会場を出ることができます。一応、待機エリアから出る際には、退出可能時間が書かれた紙を係員に見せて確認されてからの退出になります。

とまぁ、こんな感じでした。

最初の受付、予診ブース、接種ブース、最後手続きの受付、いずれも窓口は十数箇所から二十箇所前後ありましたので、1日2千人規模ではよほどタイミングが悪い時(人が集中するタイミング)じゃない限り、長く待たされることはないと感じました。

にも関わらず、各所で多数の待機用パイプ椅子が置いてありましたので、万が一にも立ちぼうけで待たされるなんてことはないでしょう。

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(帰りは裏のシティプラザ大阪側からも出られます)


副反応は個人差が大きいので私自身のことを話したところで参考にもなりませんが、接種部位周辺の痛みはしばらくあります。接種直後の筋肉注射の痛みとは別に、6時間くらい経って以降、徐々に熱を持ったり、大きく腕を動かすと痛い状態は続きました。

熱発とか強い倦怠感とかはないのですが、2回目はそれなりにあることが殆どみたいですので、用心したいと思っています。