矢継ぎ早やに各社から発表される Android スマートフォンですが、最近の新機種発表で気になるのは、やっぱりシャープ渾身の一台「AQUOS R6」。1インチセンサー×ライカ銘レンズは、デジカメ好きユーザーとしては気にならないわけがない存在です。

1インチセンサー搭載のデジカメは Nikon 1 やソニー RX100 シリーズを使ってきて、その良さも限界点もある程度判っているだけに、極端に分厚くもない普通のスマホにそれが入ってきた技術の進歩には敬服するし、物欲が刺激されます😅

日常スナップ用途のコンパクトデジカメも色々買ってきましたが、スマホカメラ画質が上がってきたこともあって、

いつも必ず持ち歩くのはスマホだし、すぐ取り出せるのもスマホで、これだけ写るようになってきたら普段使い記録カメラはスマホで十分、コンデジ買っても結局持ち歩く頻度も、出して撮る頻度もスマホに完敗だから、もう要らない


4〜5年前にはこう判断しましたし、それでもたまに物欲は動くものの、高級コンパクトデジカメの価格が馬鹿みたいに高くなりすぎた現状には鼻白む思いがあって、到底買う気まで行きません。



けれども、ハイエンドスマホなら10万円超の価格にも見合いますし、自分的利用頻度も高い。ほぼ毎日使うものですから納得の減価償却が可能☺️

過去に愛用していた GR ほどの画質はなくても、1インチセンサー搭載機なら今までのスマホとは一線を画す表現が可能でしょうから、ちょっと買いかもなぁ…と思うところです。(超広角の単焦点という点は特に問題なし、ワイコン付きGRみたいな感覚で行けそう?)

ただ、懐具合に加えて、シャープの画質チューニングへの不安と SIM ロックフリー機を売る予定がない問題があるので、購入へのハードルは低くない現実。ドコモ機を買うにしても回線契約を行ったり来たりする無駄な出費と手間がねぇ…



前置きというか脱線が過ぎましたが、超小型ミニサイズ Android スマホ「Jelly 2」日本版を購入して使ってみた雑感を過去2回書いてきました。

お気に入りになったミニサイズ Android スマホ「Jelly 2」日本版【1】〜Xperia miniが大好きだった私は買わずにはいられなかった編
ガラケーとの2台持ち感覚で使っているミニサイズ Android スマホ「Jelly 2」日本版【2】 〜ちゃんと2台目端末として持ち歩いて

3回目の最後では、これまで使ってきて自分が感じた良い点、イマイチな点を逐一メモしてきましたので、それらを以下に列挙しておこうと思います。(かなりたくさん)

今までも述べてきたように、普遍的な尺度、一般的な使い方を基準にすると平均レベルにもなりませんが、いくら欠点があっても、この小型軽量さで十分なレスポンスを実現している素晴らしさを意識しながら読んでもらえれば、と思います。



【1】コストパフォーマンス

  • 2万5千円前後という価格は、スマホとしてはかなり安い部類。

  • 廉価な価格と極めて小型軽量なボディだと最低限使えるスペック程度を想像するが、意外なほどサクサク使えて、処理性能的には何らストレスを感じることはない

  • ミドルクラス相当の処理性能を持ったCPUに、メモリ6GB、ストレージ128GB、microSDXC利用可、前後1つずつのカメラ、指紋認証、おサイフケータイと、手のひらサイズの小さなボディに現在のスマホに必要な機能性能が詰め込まれている
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  • ボディサイズのことを別にして、純粋にお値段と機能性能だけのコストパフォーマンスを考えても悪くない。

  • 本機にスペックで足りないものがあるとすれば、防滴(防水)性能くらい。

  • 処理能力は一世代前の snapdragon 700番台 CPU を搭載した端末と同pix程度、高負荷のゲームなどをしない限り(画面サイズの問題を別にすれば)ストレスなく快適に使える。
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    (左:Jelly2、右:OPPO Reno A)

  • 2万5千円前後というお手頃価格は「試しに買ってみるか」「ダメ元で使ってみるか」と手を出させる敷居が低く、極めて異端な、尖った端末に相応しい☺️

  • シリコン製のケースと液晶フィルムは付属、というか最初から本体に装着されていた。本機みたいに一般に売っていない端末のケースやフィルムは入手できないので有難い。
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  • 液晶フィルムは最初から本体に貼ってある分とは別に、もう1枚同梱されていた。このあたりは中華端末らしい親切さ。
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    (パッケージ内一式)


【2】小型軽量なボディの良し悪し

  • 縦95mm × 幅 49.4mm × 厚み 16.5mm と、表面積的には最近一般的な6インチクラス液晶を持つスマートフォンと比べて4分の1よりちょっと大きいくらいのサイズ感。
    (iPhone 12 が 146.7×71.5×7.4mm、iPhone 12 mini が 131.5×64.2×7.4mm、AQUOS sense 4 が 148×71×8.9mm)
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    (5.8インチ液晶のiPhone 11 Proと比較)

  • 縦横は小さいが、厚みは最近のスマートフォンの2倍くらいの分厚さで、形状的には板ではなく小さな俵むすびおにぎり?みたいな感じ。
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    (厚み8.1mmのiPhone 11 Proとの比較)

  • 厚みはあるが、縦横が極めて小さいので逆に厚みがある方がしっかり握りやすく、シリコンケースを付けた状態でのホールディング性は最高に良い

  • シリコンケースなしだと逆に少し厚みが足りず、またボディがツルツルなので、やや不安

  • 厚みは多少あっても極めて小型&軽量なので、ジャケットの胸ポケットやボトムの前ポケットなどにスルッと入る。特にデニムの前ポケットに入れて違和感のなさは、普通のスマホでは有り得ない。

  • ただ、小型だが厚みは結構あるのでポーチやバッグの薄いポケットに入れるのは向かず、下手にバッグの中に転がしておくと見つけにくいので、スマホをバッグに入れる場合は普通の板スマホの方が適してる。

  • 本体にも付属ケースにもストラップホールはないが、手のひらに収まって操作時のホールディング性も良いので、(滑らないシリコンケースさえあれば)ストラップは不要、ストラップホールがないことに(私は)不安不満は全く感じない。

  • カラーは緑と青の中間で渋めの色合いのみだが、無難。可もなく不可もなし。

  • 背面側にバーコードともに IMEI などの番号が書かれたシールがべったり貼り付けられているのは、どうかという感じ。
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  • 使い続けていると多少熱を持つが、小型端末だからと言って不快すぎる熱さはない印象。これから夏場では判らないけれど…
    【追記】30℃前後の気温くらいに暑くなると、しばらく使うとそれなりに熱っぽくなる。普通に SNS やメールチェック、テザリング利用程度でも、通常のスマホで負荷のかかるゲームをちょっとプレイしたくらいの熱さになる。


【3】端末自体の操作性

  • 縦横とも小さい手のひらに乗るサイズで、昔のガラケーみたいにしっかり握り込めるため、何をするにしても安心して操作できる。

  • 手の小さな私でも画面の隅まで楽に指が届くし、両サイドのボタンまで握ったまま苦もなくアクセスできるので、文字入力以外の操作性は意外と良い

  • 画面は小さく決して操作しやすいわけではないが、画面下に昔ながらの3ボタン(ナビキー)が存在しているので、使い勝手は購入前の印象よりずっと良い。
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  • 今どきのデカいスマホだと画面下部にボタンがあってもそこへ指を動かすのが手間になってジェスチャー操作の方がずっと便利だが、この小ささだとナビボタンがすごく有用。

  • 右サイドにスマートキー(赤いファンクションボタン)があって、これも便利…のはずだけど、スリープボタンと紛らわしく、スリープボタンを押そうとしてスマートキーを押すことが多発する。
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  • スリープボタンと間違えやすいため、スマートキーをカスタマイズするにしてもワンプッシュ(短押し)に下手なものを割り当てられず、結局デフォルトのまま。
    (ダブルクリックでスクリーンショットは便利に使っているけど)

  • スマートキーは、あって便利なプラス面とスリープと間違えまくるマイナス面が同居。惜しい。

  • 小型低解像度画面ゆえ、デフォルトホームアプリでのアプリアイコン配置は1画面 3x3個 + 下部共通 3個だけなので、かなり少ないので工夫が必要?
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  • 他のホームアプリを使ってアプリアイコンを小さくすれば多数配置できるが、アイコンの誤タップが増えてストレスが溜まるだけなので、1画面に 3x3 + 3 個くらいが本機には妥当な感じ。

  • 液晶の質またはコーティングがイマイチなので、最近のミドルクラス以上の端末と比べると屋外日中で画面が見づらい


【4】バッテリー&充電

  • 極めて小さな端末だが、充電端子をサイズ優先でレガシーな microUSB にせず USB-C にしたのは素晴らしい👏
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  • 付属の USB 充電器は 5V 1.5A 出力。汎用の USB 充電器を利用して全く問題なし。
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  • USB-PD には非対応だが、バッテリー容量もボディサイズも小さいことを思えば問題なし。(USB PD 対応充電器を使っているが充電速度は変わらないし、逆に特に問題もない)

  • USB-C 端子が端末下部ではなく右側面下側にあるのは決して使いやすくはないが、極めて小さなボディゆえの制限と思えば納得できる範疇。また、付属の USB-C ケーブルは USB-C 端子が右側面にあることを考えて L字プラグになっているのは親切。素晴らしい👏
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  • バッテリー容量は前モデル Jelly Pro や同じ超小型端末の Rakuten mini の2倍で実用的な保ちとはいうものの、アレコレ触っていると見る間に減っていくので決して保ちが良いわけではないし、今時のスマホとしてみると最低の部類(仕方ないけど)。

  • バッテリー容量が少ないこともあって、放置している時のバッテリー減少量も多め。実用的に使うには、バッググラウンドで動くアプリは削る必要はある。
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  • OPPO Reno A で寝ている間にバッテリーが3〜4%くらいしか減らない環境をそのまま Jelly 2 に適用したら、寝ている間に20%以上も減っていた。特に必須じゃないアプリのバックグラウンド動作を削って今は10%程度。

  • バッテリーの保ちは良くないが、しっかり環境設定をして通話メイン、たまにそれ以外も使う程度のサブ機としてなら朝から晩まで保つようになっている

  • テザリングさせると、2時間で40%前後減る。

  • バッテリー容量が少ない分、急速充電がなくても充電は速い。50%から満充電まで1時間少々。25%から満充電まで1時間半。

  • 充電中は通知 LED が赤(充電中)または緑(充電完了)に点灯するが、たまに充電ケーブルを外してもまだ LED が点きっぱなしで消えない場合がある。(充電ケーブルを改めて脱着すると消える)


【5】認証関連

  • 本機の指紋認証は少々癖があるのは事実だけど、各種レビュー記事でボロクソに語られているような使い物にならないレベルではなく、一般的なスマホの指紋認証より使い勝手は落ちるとしても、工夫次第で指紋認証はちゃんと実用的に使える

  • 認証されないとボロクソ叩かれてる原因は、認証精度そのものが悪いというより、小型な Jelly 2 を手のひらに持った状態で、背面の指紋認証エリアにきっちり指を置きにくいことが問題。

  • 指紋認証を快適に使うコツは、指紋登録は5つできるので、一番使う指で角度を変えて複数登録すること。特に斜めにした状態で指紋登録すると、実際に使う際の指紋認証がかなり通りやすくなる。

  • 場合によっては、指紋認証の際に端末を少し斜めに傾けて指を合わせると、指が指紋センサーに合わせやすくなって認証確率が上がる(かも)。
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  • 一般的な背面指紋センサー機より認証させるのが難しいのは事実だが、上記の工夫で私は実用レベルと判断して使ってます。ちょっと前までの OPPO その他のイマイチだった画面内指紋認証と大差ないと思う。
    (もしかするとロットによって違っていて、初期クラウドファンディングリターンの端末とは差があるのかもしれないが)

  • とはいえ、指紋センサーとカメラの位置が逆だったら、もっと指紋認証がスムースに行えたはず。
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  • 指紋認証が4回失敗するとパスコード入力画面になるが、端末が小型でパスコード入力も非常に楽なので、認証失敗でパスコード入力になっても一般的なデカいスマホほどイラッとしない、かも。(いや、何度も続けば、ちょっとはするけど😅)

  • 端末ロック解除だけなら、セキュリティ的には甘くなるが顔認証の方が実用的なのは事実。昔の Android みたく写真でもロック解除ぶっ通しのような糞甘精度ではないので、悪くない。

  • 画面タップや画面下部のナビボタン押しでスリープ解除にならないのは、時に微妙な使いづらさを感じる。端末を起こしたらスリープ解除になるが、机に置きっぱでの操作時に不便。


【6】極小低解像度画面とフォントサイズとアプリの関係

  • 今どき珍しいくらいの低解像度 (480×854 pixels) だが、画面が3インチと小さい分、パッと見は低解像度の粗さは見えない。が、アプリ利用時その他で小型画面&低解像度による問題は幾つも出てくる。

  • 3インチという極小画面なので標準のフォントサイズだと文字は極小だが、フォントサイズを最大にしてもさほど大きくはならない。5.5〜6インチクラスの標準フォントサイズより小さいくらい。

  • そもそもフォントサイズ大と最大の差が小さい(画面が小さすぎて差が小さく見えてしまう)

  • フォントサイズ最大にしていると、色々なアプリで表示が乱れる。(慣れているアプリなら問題ないが…)
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    (このように文字がはみ出す例は多い)

  • フォントサイズ最大で表示が乱れるだけならまだしも、使えないアプリもある。例えばプリインストールされている「おサイフケータイ」アプリの初期設定でログインする Google アカウントを選択できない(以下の画面写真)など…
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    (左:フォントサイズ標準、右:最大)

  • フォントサイズ最大で表示が乱れなくても、事実上表示内容が見えない的なアプリも少なくない。
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    (縦画面だと何が何だか😅)

  • 昨今、最低レベルの端末でもクリアしているであろう HD 解像度(短辺 720pixels)よりずっと低いため、ゲームアプリは処理能力的に問題なくても解像度的にプレイ不可、事実上プレイできない、などがあるので、ゲームには全く不向き。(そういうことをやるスマホではないが…)

  • 超小型&低解像度な画面で不便はあるが、必要時にフォントサイズを切り替えて乗り切り、普段はフォントサイズ大 or 最大で使うならば、ちょっとしたブラウジングや SNS、通知の確認くらいは実用的に使える。(快適に使える、とまでは言えないが)
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  • ただし、超小型&低解像度画面ゆえ、文字入力は一般的なスマホより遥かに使いづらく、文章入力が必要な使い方はできるだけ避けた方が賢明

  • 画面が小さすぎて、特に英語 qwerty キーボードの打ちにくさは初期の iPhone 以上の難易度。
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  • 画面が小さいだけでなく解像度も低い (480×854 pixels) ので、文字入力のためのキーボードを出すと、それ以外の部分がかなり狭くなって使いづらい。横画面でキーボードを出すと、文字入力画面以外が見えなくなってしまう。それでいて縦画面より打ちやすいわけでもなかったり。
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  • 小さな画面でのアプリのボタンタップなども普通のスマホに比べてミス率は高くなるが、文字入力の面倒くささに比べれば、まだ普通に使えるレベル。(ただし低いレベルでの比較😅)

  • 文字入力は Bluetooth キーボードと接続すればだいぶ使えるけど、わざわざこんなことをやる必要があるのか?という話😓
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  • 結論:用途を考えて環境設定をちゃんとすれば実用的に使えるけど、不得手なことも多いので使うアプリや使い方には割り切りが必要。


【7】音楽・動画鑑賞とか電子書籍とか

  • 本体内蔵スピーカーは、超小型ボディの割に音量は頑張って出せていると感心するが、7割以上の音量で音割れしやすいし、音質は語るレベルにないので、本体内蔵スピーカーは音楽を聴くのには全く不向き

  • 有線ヘッドホンでの音質もそれなりだが、それより極限まで小型化しているのにイヤホン端子があること自体が素晴らしい👏
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  • 有線にせよ、Bluetooth にせよ、ヘッドホンで音楽を聴く分には(極端に音質にこだわらなければ)全く問題ない。

  • 有線ヘッドホン/イヤホンコードを利用した FM ラジオ機能もある。今時のスマホでは珍しくなってきた機能。

  • 3インチの極小画面で動画を見ることの意味はともかく、処理能力上、動画を見ることには全く問題ないし、低解像度だけど画面も小さいから粗さはあまり見えない。細かい部分も見えないが。
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  • ボディサイズ上、音質的にはショボい本体内蔵スピーカーも Youtube や録画したテレビ番組、DAZN などのスポーツ中継など高音質を必要としない動画を見るくらいなら全く問題ない

  • 極小画面ゆえ、画面の細かい部分は判別しにくいし、小さな文字が出てくると見づらいが、国内テレビ番組のテロップが見づらいほどではない。
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  • 映画の字幕はかなり小さめになるが、読めないほどではない。ただ、この極小画面で字幕付き映画を見たいとは思わないし、見るなら吹き替え版の方が楽。

  • スポーツ中継はサッカーやラグビーのような引きの絵が主体だと、画面が小さすぎて選手の動きが判りづらくイマイチ。個人スポーツは寄りの絵になるので、小さな画面でもまだ見られる。

  • 楽曲にせよ、動画にせよ、スクロールバーで再生位置を進めたり戻したりする動作は、超小型画面ゆえにやりづらいのは否めない。仕方ないけど。

  • バッテリー容量が少ない本機で動画視聴するとバッテリーがあっという間に減っていくので注意は必要。

  • 電子書籍は前回も書いたとおり、コミックを読むのは画面が小さすぎ&解像度が低すぎて無理、リフロー可能な文字ベースの書籍はアプリの読書設定次第で読める。が、本機でわざわざ読むのはどうかと思うけど…
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【8】カメラ周り

  • 前面カメラ、背面カメラとも1つずつで、画質も厳しい。はっきり言えば、カメラ画質は5〜6年くらい前の iPhone、Xperia 最上位機のレベルで、懐かしさすら感じる。

  • HDR 機能がない時代のカメラなので簡単に白飛びもするし、階調も乏しいし、解像してないところにシャープネスだけが強いし…というひと昔、ふた昔前のスマホ画質なので、逆に「今のハイエンドスマホのカメラは進化したよなぁ」と実感できる画質☺️

  • カメラやレンズの問題だけでなく、出力画像の JPEG 圧縮率が高めなので、その点でも画質的には不利。

  • とはいえ、この超小型ボディにしっかりカメラが前後とも入ってると思えば上出来だし、メモカメラ、記録カメラとしては(昼間なら)使える

  • 背面カメラの実写画像を以下に。画像クリックで等倍元画像。撮影は全て標準撮影モード。
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  • 以下に、iPhone 11 Pro で撮影したものと比較。(比較すると、なかなか酷いけど😅)
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    (Jelly 2)

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    (iPhone 11 Pro)

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    (Jelly 2)

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    (iPhone 11 Pro)

  • カメラモードは標準、プロ、動画、タイムラプスの4モード。プロモードは、ホワイトバランス、ISO感度、露出補正を指定して撮影できる。

  • こんな超小型スマホでカメラに期待する人なんていないと思うけど、値段なり、端末サイズなり、である。


【9】決済サービス利用

  • 海外ベンチャーの端末なのに、日本独自版として Felica(おサイフケータイ)が搭載されているのは素晴らしい👏
    (グローバル版は NFC のみで Felica 非搭載。国内の技適認証も日本版のみ)

  • スマホ決済は、通常メインスマホ (iPhone 11 Pro) で賄えるものの、モバイル WAON のように Android でしか使えないサービスもあり、モバイル Suica のように「iPhone を紛失/忘れた時の予備」として Android 端末にも入れているサービスがありますが、それら全て Jelly 2 でも従来 Android 機と変わらず利用できています。

  • ただし、一部アプリではフォントサイズ最大で表示が乱れたりログイン時に問題が出る場合があるのは前述したとおり。

  • 画面の小ささは(表示は関係ない)おサイフケータイはもちろん、QRコード決済も特に問題にならない。(特に画面いっぱいに QR コードを拡大できるアプリは安心)

  • 反面、バーコード処理のアプリは上手くないことも多い。dポイントカードや楽天ポイントなど、ポイントカード系のバーコード読み取りは3インチ画面だと小さすぎて読み取りがスムースに行かない場合が少なくない。

  • バーコード読み取りは、できたとしても何度もやり直して、ということが連発。レジの人や並んでいる人に申し訳なくなって、バーコード関係のアプリを敢えて本機でやるのは止めました。

  • dポイントカードはバーコードの拡大表示ができるものの、画面解像度が低すぎるせいか、拡大表示にするとバーコードの一部が切れてしまって使えない。

  • 極小画面ゆえに、安心して使えるのは画面表示が関係ないおサイフケータイ系、あとは使っても QRコード決済くらいにしておくのが吉かも。


【10】モバイル通信、Wi-Fi、Bluetooth

  • 対応 LTE バンド的に、どこのキャリアで使っても特に問題ないっぽい。(当方はドコモ、au、楽天の SIM しか試していないが)

  • 超小型ボディのせいか、アンテナ感度は通常のスマホよりやや弱め。とはいえ、楽天モバイル以外では実際に使っていて不便を感じることはない。

  • 本機を楽天モバイルで使う場合、アンテナ感度が低い影響によって、他の端末だと楽天モバイル回線になっている場所でもパートナー回線になることが少なからずあった
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    (アプリ改悪で今は回線種別が表示できない😩)

  • また、楽天モバイルを利用していて Wi-Fi 接続時に楽天 LINK で電話発信すると発信者非通知になる。(これは本機に限らず楽天モバイルではよくある現象)

  • 無線 LAN ルーターによっては、5GHz 帯の Wi-Fi が利用できないというレビューも多いが、ウチでは使えている。(NEC PA-WG2600HS2、BUFFALO WXR-1900)

  • Wi-Fi のアンテナ強度も通常のスマホよりは低め。ルーターから離れた同じ場所でも通常のスマホより受信弱め。

  • Bluetooth も同様かもしれないが、ごく近距離でしか使わないので特に問題は感じず。NFC を使った Bluetooth ペアリングも問題なし。


【11】ヘルプ&サポート

  • 付属マニュアルは日本語ページもあるが、マニュアル自体が極めて最低限の記述しかなく、基本的に「こんなの買うんだから見れば判るでしょ?」という端末
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  • 一部を除いて、極めて素に近い Android だから、Android のことが判っていれば使える。逆に言えば、判る人だけ、判ろうとする人だけ使って、という感じ。

  • 元々クラウドファンディングを利用した海外ベンチャーの端末だから、国内で一般に販売されるようなサポートは期待してはいけないし、それを求めるなら買ってはいけない。

  • 国内に販売代理店ができたようなので、初期不良交換などの対応はしやすいだろうし、海外個人輸入と比べれば敷居は低いかも。

  • コストパフォーマンスの良さはサポートと引き換え、とも言える。

  • ちゃんと技適を通して国内向け端末を作ってくれているだけ、超御の字。

  • なので、安易に人に勧めるのは難しい。

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この1ヶ月、Jelly 2 の気になるところをメモしてきたことを元に、良し悪しを列挙してみました。

ぶっちゃけ、実用性という点では今どきの大画面スマホの方が遥かにあって、これを使ってわざわざ普通のスマホと同じことをする意味はない、と断言できます。

ただ、意味はないけど、そこらへんはヲタク心に刺さるというか、ガジェット好きに刺さる端末であり、

この小さな端末をイジっているだけで楽しい☺️


そんな端末です。サクサク動くだけに、イジっていてもストレスが溜まらないのも Good👍

ただし、しばらく使っていると、やっぱり目は疲れます。老眼が入っていることを差し引いても疲れる。目薬をさす量が増えます😅

だからバッテリー容量が小さくて、アレコレ使っているとあまりバッテリーが保たないのも、むしろ良い。なんて思えちゃうわけです。目の健康のために。そして、アレコレ弄るより愛でる端末、というべきか。

ま、そんなことを言っちゃうくらい糞ヲタ向けではあるのでしょうけれど、先にも書いたようにマニュアルレスと言っても良いくらいだし、普通のスマホ的に使おうとすると色々と難点はあるし、自分なりの使いこなし設定は必要だから、多少のことは「大した問題ない」「まぁ何とかなるやろ」と思える人向けでもあり、この端末の魅力、物欲の前には些細な問題と思える人向けでもあります。

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ともあれ、「とりあえず買ってみるか、使ってみるか」とポチってみた端末ですが、思っていた以上に自分にはヒットしたようです。前回記事で書いたように、予備端末としての役割で使えればいいと思っていたのが、すっかり第2の、常時持ち歩きサブ端末として使っています。

否応もなく押し寄せる老眼により、強度のメガネをかけたままではカメラの背面液晶が見づらくなってきたし、スマホのフォントサイズは少し大きくするし、Windows ではフォントスケーリングで 125% とかにしちゃうし、という昨今では、こんな小型画面端末が実用になるのかと思っていたのですが、意外でした。

もちろん、メイン端末があって普段はそれを使っていることがあるからこそ、サブ機がこのような小型端末であっても特に不自由なく、むしろ小ささ軽さだけがメリットになっているわけです。

そういう意味では、次に Android スマホを買ってもどういう扱いになるのか心配なくらいですね…。本機に飽きが来るまでは、ずっと常用サブ機になりそうな気がします。

いずれにしても、予想以上に気に入ってしまったミニミニサイズの Android スマートフォン「Jelly 2」でした。

Jelly2ー最小のAndroid 10スマートフォン