先月末に発売となったアップルの落とし物・忘れ物対策グッズ AirTag。転ばぬ先の杖グッズですので、本当に役立つかどうかは、いざとなってからしか判りませんが、10日間ほど使ってみて気づいたことを先日記しました。

アップル Air Tag 使い始めて10日間、ほんの少しの雑感

もっとも、転ばぬ先の杖というのは、むしろ使うことがない方が良いわけで、「実際に鍵を失くして判った、AirTag の使える度(使えない度)」なんていう記事を書くことがない方が幸せであります。

今回も私自身より家族、特に高齢の家族の持ち物につけて念のために備える、という方が主目的であります。母の日のプレゼントとしてはちょっと嫌なプレゼントだったかもしれませんが😓


(記事執筆時ではAppleStoreより納期が早い)


さて、AirTag 雑感記事の最後にちょっと触れたとおり、AirTag を鍵や荷物に付けるためのアクセサリー類(キーリング、キーループ)は純正品を3個購入した以外に、Amazon の安い類似品も購入してみました。

例によって、中華製品は AirTag 発売前から売ってる商品も多く、

AirTag発売前・同時発売してる中華製は
AirTag本体がちゃんとハマるんか?


という杞憂はありましたし、実際、Amazon 販売製品を2つ買ってみると案の定、

サイズがピッタリなのは純正だけ


という状況でありました。(アップルストアで AirTag と同時発売の Belkin 製品は事実上の純正扱い?)

とはいえ、全く使えないわけではなく、実際に私自身が使って実用的と判断した製品もあるので、そのあたり Amazon で AirTag アクセサリーを買う人の参考に記しておきたいと思います。


今回 Amazon でサードパーティー製品を購入したのは、キーリング、ループそれぞれ1つ。

というのも、私の AirTag 到着前後に Amazon で売っていた AirTag アクセサリーは、在庫ありと書いてあっても到着日が半月ほど後、つまり中国からの発送のものが大多数だったので、すぐに使えなきゃ意味ないと思っていた私には選択肢が限られていました。

(今月下旬になれば、国内ブランド製や Amazon でもプライム配送可能な製品が増えてくると思いますが)

あと、自分自身が常用するであろうキーリングについては、見るからにチープかつ埃がつくシリコン製品は嫌だったので、すぐ手に入る(プライム配送可能)レザーキーリング製品は当時1つだけでした。それがコレ↓



私はイエローを買いましたが、ブラウン、ブラック、レッドの4色展開となっています。Amazon で AirTag 発売直後からプライム配送で購入できるレザーキーリングはこれくらいだったと思います。(シリコン製なら何種類かありましたが)

で、一応「レザー」キーリングとなっていますが、もちろんフェイクレザー。千円ちょっとの安物ですから、それはそれで納得です。

AirTag25
(激安中華製品らしく適当な袋に入ってるだけ)

AirTag26
(パッと見は“らしく”見える)

AirTag27
(AirTagの入れ方は純正と同じ)

AirTag28
(入れた状態もパッと見は純正と変わらないが…)


アップル純正レザーキーリングと並べても遜色ないとは言わないけれど、純正レザーキーリングも高級感はないので、パッと見は上手いことパクってる感があります。触れば違いは丸わかり、ですが。

↓の写真の左側ブラウンが純正レザーキーリング (4,500円)、右側イエローの方が Amazon で買ったなんちゃってレザーキーリング(1,399円)。

AirTag29


この両者の、お値段以外の大きな違いは以下の3点。
  1. 前述のとおり、レザーの質の違い
    (純正も別に良いわけではないけど、Amazon 販売品はそれ以下)

  2. キーリングへの鍵類の入れ込み方法が違う

  3. Amazon 販売品は AirTag を入れる部分が AirTag とジャストサイズではなく余裕(隙間)があって、AirTag 本体がキーリングの中で少し動く
    (ただし脱落するほどサイズ感が違うわけではなく実用にはなる)

最初にも書きましたが、AirTag 発売前や同時に売り出されるアクセサリー類で純正やそれに準じた Belkin 製品以外、特に中華製品が AirTag 本体サイズぴったりの製品は出せないだろう、と思ったら、案の定そのとおりでした。

AirTag30A
(純正品は隙間が小さい)

AirTag30B
(非純正品は明らかに隙間が大きい)


AirTag が入らないと苦情返品の嵐になりますから、事前リークで掴んだサイズより若干余裕持ったサイズで作るのは当然でしょう。ただし、この製品については、

純正みたくAirTagジャストサイズではないが
脱落を心配するほどでもない隙間


という、実に微妙というか絶妙なサイズです。返品はもちろん、文句を言うほどでもない塩梅。

実際、この Amazon 販売の安物レザーキーリングを1週間近く使っていますが、

使えるか使えないかで言えば
とりあえず問題なく使える


製品で、私の買ったモノは AirTag が脱落したり、しそうになったりすることなく全く問題なく使えています。

ですから、

純正レザーキーリングの価格に
納得できない人にはオススメ


かな、と思います。ただし、中華製品なので個体差で AirTag 脱落確率が高まっていたとしても当方は関知しませんが。(それくらいは想定済みで買うレベルのものです)

ただ、AirTag を入れると隙間なくピッタリで、入れた後に AirTag 本体を触っても動くことがない純正品と比べると、以下の写真のように Amazon で買ったレザーキーリングは簡単に動いてズレます。

AirTag31


上記写真のように、鍵を取り出して AirTag を見るたびにズレているのを見るのは気分的に、ちょっとなぁ、とは思います。ただ、そのために3倍の値段を出せるかどうかは、その人次第。なにせ、純正レザーキーリングは本体より高いですからねぇ。

あと、純正レザーキーリングのリングは二重リングになっていて、リングとリングの間を強引に開けて、そこに鍵を通してリングの中に入れ込むタイプですが、Amazon で買ったレザーキーリングはリングの一部が開閉するタイプになっています。

AirTag32
(鍵の脱着はAmazonで買った方が楽)

AirTag33
(細かい点だとキーリングはAmazon購入品の方が太い)


リングの一部が開閉するタイプの方が鍵を出し入れするのは楽ですが、二重リングの隙間を通すタイプの方が不意の脱落は絶対にないので、どちらが良いかは人それぞれの好みでしょう。

とりあえず、このレザーキーリングについては、純正品の3分の1という価格なりではあるものの実用性はあると判断できる製品でしたので、own your risk で購入するのは悪くないと思っています。



さて、Amazon で購入した激安 AirTag アクセサリーのもう一つは、シリコン製ループ(↑)。バッグその他に巻きつけるタイプの物です。純正品はポリウレタン製ですが、こちらはシリコン製品で5色展開。

私が購入した時は即納プライム配送可能でしたが、いま見ると国内業者の在庫がなくなったのか配送に時間がかかる=中国から仕入れた後?直送?になっているようです。その分、お値段は私が買った時の800円から300円!の激安価格になっています。

こちらはレザーキーリング以上に類似品は作りやすいと思いますので、今後も Amazon で激安製品が山ほど出てくるのは当然でしょう。(プライム配送商品は多少高くなるでしょうけど)

AirTag34
(中国語パッケージそのまま)

AirTag35
(こちらもパッと見は純正キーループっぽい)

AirTag40
(上:純正、下:Amazon激安品)

AirTag36
(AirTagの入れ方、使い方も純正と同じ)

AirTag39
(パッと見は変わらないけれど…)


で、こちらも純正品と並べてもパッと見は変わらないのですが、材質は異なりますし、先のレザーキーリングと同じく、
  • 純正品はポリウレタン製だが、Amazon 激安品はシリコン製で柔く、非常に埃がつきやすく汚れやすい。材質的におそらく耐久性も違いそう。

  • AirTag を入れて留めるボタンの質も全然違う

  • Amazon 激安品は AirTag を入れる部分にだいぶ余裕があって、(先のレザーキーリングと違って)脱落の不安がゼロではないほどの隙間がある

という差はあります。ぶっちゃけ、個人的な印象では

あまり使いたくない or
使い方を考える必要がある


レベルの製品です。

AirTag38
(一見ピッタリのように見えるが、かなり余裕あり)


Air Tag を入れる部分のサイズの余裕は、先のレザーキーリングでは「ちょっと AirTag は動くけど脱落はしそうにない」だったのが、こちらは

AirTag が結構ユルユルで動くぞ。すぐに脱落するほどじゃないけど、何か当たった衝撃で脱落する可能性はあるかも?


と感じられるくらいのユルユルサイズ感。実際に脱落するかどうかは別にして、不安は感じましたからスーツケースやカメラバッグの外側に括り付けるような使い方では躊躇いますね。

バッグの中に入れてモノに付けておくなら(万が一脱落しても AirTag はバッグの中にあるので)まだ使えるかな?と思いますが、積極的に使いたいとは思えないモノです。

もっとも、この手の中華激安製品は、本体発売後のロットではシレッとサイズをきっちり合わせて修正したりするので、今後は AirTag 収納部のユルユルサイズ感が直っているかもしれません。

が、今のところは勧められる印象はないですし、純正品もレザーキーリングに比べれば安いので、どうしても価格重視でなければ、本製品(および類似のシリコン製激安ループ製品)よりは純正品を勧めたいですね。

AirTag41
(純正キーループの留め具ボタン)

AirTag42
(激安品のボタンは値段なりの頼りなさ)


ということで、Amazon で売られている安価な AirTag 用アクセサリー2製品を使ってみた感想でした。

今後は、純正同様に AirTag のサイズにジャストフィットした中華製品が出てくるでしょうし、国内ブランドで純正品より安価な製品も多数出てくるでしょう。

iPhone のケースほどではなくとも、Apple Watch のベルトくらいは百花繚乱で売られる日も近いのではないでしょうか。ただまぁ、Apple Watch のベルトと違って、

AirTag のアクセサリーは一度付けたら、そうそう気分次第とかで付け替えたりしないから、一度買えば割と十分だよなぁ


というのはありますし、そういう意味では純正品が多少高くても一度きり、Apple Watch のベルトみたいに出費が続くこともなさそうです☺️

ただまぁ、純正アクセサリーは AirTag 本体より高いものが多いので、さすがに本体よりは安く良質なものが買えるようになることを望みたいですね。

AirTag 本体は 3,800円、4個セットで買えば1個あたり 3,200円。レザーキーリングでも2千円くらいでマトモなものが買えるようになるのがバランス良いと思うのです。