諸々あって体調不良の日々でありましたが、皆々様におかれましては年度末いかがお過ごしのことでしょうか。花粉のピークもそろそろ峠を越えつつあるというか、個人的にはスギ花粉からヒノキに変わると、ちょっとマシになります😅

さて、昨秋に発売になり購入した M1 MacBook Air が大満足できる動作速度でメインマシンとして使えると判断、今年になって iMac や Windows などで使っていた 24インチのサブディスプレイを撤去し、 27インチディスプレイ BENQ SW270C を新調した話を少し前に記しました。

カラーマネジメントモニター BENQ SW270C 雑感 〜良い意味で poorman's Color Edge

その BENQ SW270C を紹介する記事に掲載した写真↓

M1_MacBookAir23


を見て、フォロワーさんの一人が目ざとく

ディスプレイの下に置いているスピーカーって、ダイソーで売ってるヤツじゃない?あれ、どうなの??


と指摘してきました😅

確かに、いまディスプレイの下というか奥に置いているのは、ダイソーで売ってる 300円のステレオスピーカー。

DAISO300YenSpeaker1


今までディスプレイの前にアクティブスピーカーを置いていたのですが、ディスプレイの前に小さくないスピーカーが2個あるのは邪魔だし、今回はディスプレイの下というか奥にスピーカーを置こう、と思ったわけです。

BENQ SW270C にはスピーカーが内蔵されていないので、MacBook Air から出す音はともかく(本体スピーカーもあるし HomePod mini もある)、繋いでいる Windows 機やゲーム機の音を出すにはモニターのサウンド出力端子の先にスピーカーが必要です。

けれど、今まで使ってきたスピーカーは大きさ的に使えないのは判っていたので、手元にある、今まで使っていたものより小さなスピーカーを使うつもりでした。



↑このスピーカーは直径 10cmちょいのコンパクトなサイズ感で、値段も2千円と安い割には、程よい音質の製品。音楽をしっかり聴きたいという人にはだいぶ物足りないとしても、BGM 程度や(細かな音を聴き分ける必要のない)通常のゲームプレイ用には問題ない良製品。

ところが、BENQ SW270C を設置して高さ調整などをした後にこのスピーカーを設置してみると、モニターの高さを割と下限近くに設定しているためか、ちょっと余裕がない状況になってしまいました。

ということで、以前ネットの評判(良いも悪いもあり)を聞いて何となく買ったけど放置してあった、DAISO の 300円スピーカーをひとまず設置して試してみよう、となりました。

ということで、この300円スピーカーを2ヶ月くらい使ってみた感想を簡単に。


この 300円スピーカーには USB 端子がついていますが USB スピーカーというわけではなく、USB は電源供給だけのもので、サウンド自体は通常の音声出力、φ3.5 ヘッドホン端子に挿して使うものです。

DAISO300YenSpeaker2


使ってみて、とりあえず言えることは、

音楽を聴く用には厳しい


です。

当たり前と言えば当たり前ですが、やはり300円のステレオスピーカー、ちょっとした BGM として聴くにも、ちょっとショボすぎてどうかと思うレベル。特に低音がビックリするほどスカスカ。

製品パッケージには再生レンジが 35Hz 〜 20KHz と書いてありますが、30Hz なんて絶対出ていないです。80Hz くらいのハイパスフィルターがかかっているんじゃないかというくらい低音は出ません。弱いとかではなく出ない。

DAISO300YenSpeaker5


はっきり言えば、

ノートPCのスピーカーの方がマシ


なことも多いほどのレベル。少なくとも M1 MacBook Air と比べると完敗。

なので、音楽を聴く用途に使うのは厳しいです。割り切ってもちょっと厳しい。音楽を聴く目的なら、お値段6倍以上でも頑張って先の2千円弱のスピーカーあたりを最低限買うべきでしょう。

反面、低音スカスカだけど高音シャリシャリばかり目立つということはなく、低音スカスカなりのバランス。高音も仕様上の 20KHz まできっちり出てるようなことはなく、マトモに出てくるのが中音域中心ということもあり、

ラジオとか通話、会議には使える


とは感じましたね。意外と人の声は聞き取りやすい。

最近、3COINS や一部の廉価ショップ、ゲームショップなどでも売られている、1,500〜2,000円くらいの激安ワイヤレスイヤホンは

ウェブ会議用、リモート打ち合わせ用


と銘打って売られていますが、この 300円ステレオスピーカーもそんな感じで受け止めれば納得できるかと思います。

こういうのでいいんだよ! 1999円から買えるゲオの「完全ワイヤレスイヤホン」が“普段使い×コスパ”の理想形だった - ねとらぼ

あと、百均製品らしく、ケーブルにノイズ対策されていないので、何も鳴らしてなくてもスピーカーからノイズが聞こえたりする場合もあります。質素な極細ケーブルですから、電源供給用 USB ケーブルや他の配線と離しても多少乗ってしまうことは止むを得ないのかな、と思います。

DAISO300YenSpeaker3


ゲーム用スピーカーとして見ると、
  • BGM が添え物程度の RPG、シミュレーション系なら使える(ボイスは問題なし)
  • 音ゲーはプレイ可能だけどショボい音でやるのは虚しい
  • 細かい音の判別が必要なバトルロワイヤル系、ガンシューティング系は厳しい

という感じでしょうか。バトロワ系やシューティング系はあまりプレイしないので正確なことは言えませんが、音量を上げすぎると簡単に音割することもあって、音での索敵には向かないのは確かです。

他のゲームでは、音楽に力を入れているゲームだったり、プレイする側として音もきちんとこだわりがあるなら問題外でしょうけれど、そうでなければ使えると思います。BGM や効果音が聞こえれば良い、程度なら問題ないですね。

DAISO300YenSpeaker4


最近はコンピューター用ディスプレイでもスピーカー内蔵のものが多くて、そういう場合に敢えて外付けスピーカーとして付けるようなレベルのものではありません。本製品の方が音質が落ちる場合もあるでしょう。

ディスプレイ、テレビ内蔵のスピーカーで物足りない場合はせめて数千円クラスのスピーカーを選ぶべきでしょうし、こだわりに応じた金額を支払うべきで 300円スピーカーに代用させるものではないです。

反面、カラーマネジメントモニターのようにディスプレイにスピーカーが付いてないなど、何らかの形でパソコンのサウンド出力が必要な時に、最低限の出費と最小限の設置面積でやりくりしたい場合には選択肢としてアリだと思います。

私自身、もう少しマシで小さなスピーカーがあれば変えようと思いつつも、このスピーカーで音楽を聴くこともなく、Windows 機のアラートその他サウンド出力と Nintendo Switch でのゲームプレイくらいだと何とか賄えているので、未だこのまま使っていたりします😓