ぎっくり腰からようやく回復してきたところに、花粉が爆散シーズンになって辛い思いしかしていない2月でしたが、皆々様にはいかがお過ごしのことでしょうか。花粉シーズンインの頃には薬の影響もあって体調不良になるし、この記事も以前7割くらい書いていたはずなのに何故か消えていて泣きました😭
■ M1 MacBook Air 購入から3ヶ月、古いMacは全部お役御免でコレ一台な今
さて、前回記事では、Apple Silicon M1 搭載 MacBook Air を3ヶ月使ってきた中で、従来使っていた古い Mac は全部引退させ、モニターまで新調して MacBook Air をデスクトップ機兼用にして使っていることを記しました。
そこで購入したのが、カラーマネジメントモニターの BENQ SW270C。
ハードウェアキャリブレーション搭載のカラーマネジメントモニターと言えば、EIZO ColorEdge が押しも押されもせぬ昔からの鉄板製品ですが、他に多くのラインナップ揃えて頑張ってるのは BENQ くらいになってるのでは?と思います。NEC も僅か細々になってしまいましたし。
カラーマネジメントモニターでなければカラーマネジメントができないわけではないですし、最近は 4K HDR だったり、動画制作者向けだったり、ゲーミングモニターの方が売れますからねえ。
で、いきなりタイトルで poorman's Color Edge などと書いちゃうと BENQ の人が怒鳴り込んできそうですが、実際カラーマネジメントモニターを買うと考えたら誰しも EIZO ColorEdge シリーズをまず考えると思うんですよ。値段、コスパ以外で EIZO が劣るところはないですし。NANAO 時代から続く安心感、信頼感も違います。
ただ、Color Edge は CG シリーズはもちろん、廉価版の CS シリーズだって10万円を余裕で超えるお値段。品質やサポートの内容を思えば決して高いわけではなく、私も NANAO 時代から何度も購入してそのことを実感していますが、それでも絶体的な価格は高いのは事実。
そして、誰しも「完璧だけど高いもの」が必要というわけではないわけで、そういった場合の
「多少妥協してもコスパの良いカラーマネジメント・モニターの選択肢として BENQ があるのは、ユーザーにとって非常に有難い」
と思うわけです。poorman's Color Edge ということは決して悪いわけではなく、コストパフォーマンスに優れるという点で良心的な意味でもあるし、今回購入してそう感じることも多いです。
私自身、当初は EIZO CS2731 を買うつもりでいたのに、年末年始に散財し過ぎて懐が厳しくなり、悩んだ挙句に BENQ SW270C で妥協したと言うのが本当のところ。
富士フイルムのミラーレス機 X-S10 や何本ものレンズを買わなければ、CS2731 どころか CGシリーズに手が出たと思いますし、そうでなくても思いきれば CS2731 を買えたと思いますが、
そう思ったのが BENQ SW270C 購入の最大の理由であり、買ってみて(今のところは)納得かつ満足しています。EIZO と一番の差異点であるサポートについては今後(の若干の不安)ではありますけど…
ということで、良くも悪くもコスパ重視で、妥協もあって BENQ SW270C を購入したわけで、その妥協の結果という観点も込みで、率直に購入直後に感じたことを記しておきたいと思います。
■ M1 MacBook Air 購入から3ヶ月、古いMacは全部お役御免でコレ一台な今
さて、前回記事では、Apple Silicon M1 搭載 MacBook Air を3ヶ月使ってきた中で、従来使っていた古い Mac は全部引退させ、モニターまで新調して MacBook Air をデスクトップ機兼用にして使っていることを記しました。
そこで購入したのが、カラーマネジメントモニターの BENQ SW270C。
ハードウェアキャリブレーション搭載のカラーマネジメントモニターと言えば、EIZO ColorEdge が押しも押されもせぬ昔からの鉄板製品ですが、他に多くのラインナップ揃えて頑張ってるのは BENQ くらいになってるのでは?と思います。NEC も僅か細々になってしまいましたし。
カラーマネジメントモニターでなければカラーマネジメントができないわけではないですし、最近は 4K HDR だったり、動画制作者向けだったり、ゲーミングモニターの方が売れますからねえ。
で、いきなりタイトルで poorman's Color Edge などと書いちゃうと BENQ の人が怒鳴り込んできそうですが、実際カラーマネジメントモニターを買うと考えたら誰しも EIZO ColorEdge シリーズをまず考えると思うんですよ。値段、コスパ以外で EIZO が劣るところはないですし。NANAO 時代から続く安心感、信頼感も違います。
ただ、Color Edge は CG シリーズはもちろん、廉価版の CS シリーズだって10万円を余裕で超えるお値段。品質やサポートの内容を思えば決して高いわけではなく、私も NANAO 時代から何度も購入してそのことを実感していますが、それでも絶体的な価格は高いのは事実。
そして、誰しも「完璧だけど高いもの」が必要というわけではないわけで、そういった場合の
「多少妥協してもコスパの良いカラーマネジメント・モニターの選択肢として BENQ があるのは、ユーザーにとって非常に有難い」
と思うわけです。poorman's Color Edge ということは決して悪いわけではなく、コストパフォーマンスに優れるという点で良心的な意味でもあるし、今回購入してそう感じることも多いです。
私自身、当初は EIZO CS2731 を買うつもりでいたのに、年末年始に散財し過ぎて懐が厳しくなり、悩んだ挙句に BENQ SW270C で妥協したと言うのが本当のところ。
富士フイルムのミラーレス機 X-S10 や何本ものレンズを買わなければ、CS2731 どころか CGシリーズに手が出たと思いますし、そうでなくても思いきれば CS2731 を買えたと思いますが、
私如きがそこまで完璧な製品を必要とするかな?ちょっと妥協してでもコストパフォーマンスの良い製品で十分じゃないのかな?
そう思ったのが BENQ SW270C 購入の最大の理由であり、買ってみて(今のところは)納得かつ満足しています。EIZO と一番の差異点であるサポートについては今後(の若干の不安)ではありますけど…
ということで、良くも悪くもコスパ重視で、妥協もあって BENQ SW270C を購入したわけで、その妥協の結果という観点も込みで、率直に購入直後に感じたことを記しておきたいと思います。
今回のディスプレイ選びは Apple Silicon M1 MacBook Air をデスクトップ機としても使うためで(Windows 機にも繋げるけど)、購入時の条件としては、
と言ったところでした。
EIZO CG2730-Z や CS2731 を諦めたのは値段的なこともありましたが、CG2730-Z は USB-C 入力がないこと、CS2731 ともども HDMI が1系統しかないことも副次的な理由としてありました。(Windows 機以外に Nintendo Switch も繋ぎたかった😓)
また、遮光フードも欲しかったので(iMac では簡易フードを自作していた)、遮光フードが付属していない CS2731 の場合は+1万数千円上乗せになることも BENQ SW270C に心傾かせた理由の一つでした。
というわけで、今回 BENQ SW270C 購入を決めた理由としては、
この4点です。カラーマネジメントモニターとしての品質も重要ですが、それ以外の要素(コストパフォーマンスと利便性)も重視しての選択でもあります。
逆に、EIZO 製品ではなく BENQ SW270C を選ぶことで妥協した点は以下のとおり。
こう言ったところでしょうか。
BENQ のサポートを利用したことがないので確たることは何とも言えませんが、聞くかぎりコスパ重視の海外企業に有りがちな対応のようで、過去に経験した EIZO (NANAO) のサポートのようなことは無理でしょう。そのあたりはウェブサイトやマニュアル一つとっても感じます。
逆に言えば、そのあたりを最低限にしているからこその低価格、(見た目の)コストパフォーマンスが実現できていると解釈できるわけで、どんな製品においても
に直結することは真っ当な大人なら理解できるわけで、私も今回はそこを踏まえて(覚悟して)の BENQ SW270C 購入です。
いずれにせよ、サポートや耐久性といったことは(初期不良でもなければ)購入直後に判るわけではありませんし、今後何年か(できれば5年以上)使って、以後も BENQ を選択肢に残すか否かを決めることになるでしょう。(何かあれば補足記事は載せる予定)
で、現状判る部分として、まずディスプレイ品質ですが、
だと感じています。
とはいえ、ムラ補正ありと謳っているものの、巷の評価と同じく私の個体にも
のは事実です。出荷時に個別調整とはいえ、個体差があるようですが。
(画面のムラがどの程度か写真を撮ってお見せしたいところなのですけれど、うまく撮る技術がないので写真なしですいません。下手な写真を載せて、より悪く見せると申し訳ないですしね😓)
既に購入された人たちのレビュー、コメントによれば、端の方の色ムラ、輝度ムラはメーカーとして仕様範囲内らしいですし、
と思っています。
私自身、輝度ムラを敢えて確認するための画像を表示すれば確かに判るものの、微妙なムラが確認できるのは外縁部の十数 pixels 程度なので、
と思っています。全画面表示しながら色や濃度調整を隅まで完璧にやる、なんてことはあまりないですしね。Photoshop や Lightroom Classic の2画面利用は使いやすいと思えない、という後ろ向き理由ですが😅
ちなみに、輝点とかは確認できてないですし、斜めから見た時の色の変化も最小限でクオリティとしては上々と感じています。(輝点はあったとしても EIZO 含めて数点程度は仕様範囲内としているメーカーばかりです)
そんなわけで、隅の方に若干の輝度ムラは確認できるが私の場合は気にならないレベルであって、それ以外の部分では全く不満ない品質です。
とはいえ、重箱の隅が気になる人、重箱の隅まで均質である必要のある仕事をしている人は BENQ を選ぶことなく、お金を惜しまず素直に EIZO 使うべきでしょう。
Amazon や価格.com のコメント欄でもあるように、クオリティの合格範囲の妥協点は確実に EIZO の方が高いようですし、サポートの差、安心感の差は確実にあるでしょうから。
(出荷時に個体毎のキャリブレーションした証明書)
機能的な面では調整角度、高さ、縦画面可能なところなどは全部カバーしていますし、不足を感じることはないですね。EIZO 製品よりは安いとはいえ、それなりのお値段するディスプレイですから当然と言えば当然。
その昔、ピボット機能を持つディスプレイが出始めた頃は嬉しがって画面を縦にして使っていたこともありますが、今はそんなこともないので、ありますか、そうですか、な機能になっています😅
気になったのは、ディスプレイの高さ調節は一番下までは下がらない、最低でも設置面から 7.3cm ほど高くなることですかね。机や椅子、目線との関係で、ディスプレイを低く設置したいという人は注意が必要だと思います。
専用の OSD リモートコントローラーは、
ではあります。
ボタン一つで sRGB / AdobeRGB をサクッと切り替えられたり、入力ソース切り替えできたり、外部スピーカーの音量をメニュー開くことなくダイアルで調整できたり、というのは確かに便利です。なくて困るわけでもないですが😓
ただ、ディスプレイメニューを操作するボタンの質がかなりショボくて決して操作性が良いわけではないので、その点では OSD コントローラーがあるのは良いです。OSD コントローラー付ける前に、ディスプレイのボタンをもうちょっと何とかせえよ、って感じではありますが。
質という点では、付属フードも微妙に反っていたりして、そのあたり細かいところでは値段なりかなー、と思います。まぁ EIZO のフードも(CS シリーズでは)別売りだからと言って良いわけじゃなくて、「こんなのにこんな値段なの?」って感じですけど。
あと、対応フードがないからといって厚紙で自作した適当フードよりは百万倍もマシですから、文句は言えません😅
あと気づいたことといえば、
のはビックリしました。フードが付属しているとはいえ、27インチ iMac の梱包箱と比べても大きくて、そして重くて(パッケージ重量は 20kg 近く)ちょっと閉口しました。
(縦横は27インチ梱包としては普通だが奥行がかなりある)
(手前から本体、台座など、フード)
そして、最後になってから重要なことですが、例によって
があります。
1つ目は、現状未だ M1 Mac ではキャリブレーションできないこと。せっかくのハードウェア・キャリブレーションも M1 Mac だけしかない場合は、まだしばらく活かすことはできません。
調整用ソフトウェアの Palette Master Elements が未対応になっていますが、そもそも i1 や Spider といったキャリブレーターが未対応の現状では Palette Master Elements も対応しようがありません。
解決されるのは時間の問題ですが、i1 の対応予定時期も記述が少しずつ後ろにズレているので、もうしばらくは M1 Mac でのキャリブレーションはできないと思っておいた方が良いでしょう。
ただ、キャリブレーションは Windows 10 PC や Intel Mac からできるため、別途 M1 Mac 以外のパソコンがあれば、そちらでキャリブレーションを取ることができます。
BENQ SW270C はディスプレイ側でキャリブレーション調整可能で、パソコン側の出力を調整する必要はありませんから、別のパソコンで調整すればそれで(基本的には)オッケーです。
そういう点ではカラーマネジメントモニターの強み、
の一つでもあります。(M1 Mac 以外のパソコンが必要だけれども)
2点目は、PC 系メディアのニュース記事にもなった M1 Mac のビデオ出力のカラーフォーマット問題。
これについては、発信元の EIZO による以下のリリースに詳しいです。(このあたりの情報をきっちり出してくれるのも EIZO の安心感信頼感)
■ Apple M1チップ搭載MacとEIZOモニターの互換性 | EIZO株式会社
この問題については EIZO 以外の一部モニターでも起きることが確認されていますが、BENQ SW270C の場合は上記メニュー画面のとおり RGB レンジを自動検出するので問題ないですし、おかしいと思った場合はリミテッドレンジに手動設定することも可能なので問題ないかと思います。
現時点ではそれくらいでしょうか。カラーマネジメントディスプレイとしてコストパフォーマンスは間違いなく良いわけで、完璧な品質を求めなければ良い製品だと思います。
この先の耐久性やサポートについては気にしても仕方ないですし、とりあえず今は良い買い物だったと思えています :-)
- 27インチのカラーマネジメントモニター(メインはもう15年以上27インチだし、仕事机のスペース的に30インチ以上は置けないため)
- USB-C 接続可能で給電能力が 60W 以上あること
- 解像度は 4K より WQHD (2560x1440 pixels) を優先
(15年以上この解像度でやってきているのでレタッチにおける解像感チェックの慣れ優先) - ディスプレイに USB HUB 機能があり最低 USB 3.0 ポートが2個以上(できれば3〜4個欲しいが…)
- できれば、入力端子に HDMI が 2系統以上欲しい(DVD などのレガシー端子は無くて良い)
- 遮光フードは必要(別売りでも可)
- しょぼくても良いからスピーカー内蔵がベター…だけど、これは選択肢なし
と言ったところでした。
EIZO CG2730-Z や CS2731 を諦めたのは値段的なこともありましたが、CG2730-Z は USB-C 入力がないこと、CS2731 ともども HDMI が1系統しかないことも副次的な理由としてありました。(Windows 機以外に Nintendo Switch も繋ぎたかった😓)
また、遮光フードも欲しかったので(iMac では簡易フードを自作していた)、遮光フードが付属していない CS2731 の場合は+1万数千円上乗せになることも BENQ SW270C に心傾かせた理由の一つでした。
というわけで、今回 BENQ SW270C 購入を決めた理由としては、
- 27インチ WQHD カラーマネジメントモニターで9万円弱のリーズナブルさ
- それでいて遮光フード付属
- 60W 電源供給能力を持つ USB-C 接続と2系統の USB-A ダウンストリームポート
(追記:SNS でケーブルを変えれば供給能力自体は 65W クラスも問題ないという情報を貰いました。ありがとうございます) - EIZO や NEC にはない HDMI 2系統入力
この4点です。カラーマネジメントモニターとしての品質も重要ですが、それ以外の要素(コストパフォーマンスと利便性)も重視しての選択でもあります。
逆に、EIZO 製品ではなく BENQ SW270C を選ぶことで妥協した点は以下のとおり。
- 隅までしっかりとしたムラのない画面クオリティ
- EIZO の5年保証&修理期間中の代替機貸し出しなどの手厚いサポート
- 安心感(信頼感)
こう言ったところでしょうか。
BENQ のサポートを利用したことがないので確たることは何とも言えませんが、聞くかぎりコスパ重視の海外企業に有りがちな対応のようで、過去に経験した EIZO (NANAO) のサポートのようなことは無理でしょう。そのあたりはウェブサイトやマニュアル一つとっても感じます。
逆に言えば、そのあたりを最低限にしているからこその低価格、(見た目の)コストパフォーマンスが実現できていると解釈できるわけで、どんな製品においても
値段の差はサポートの差
に直結することは真っ当な大人なら理解できるわけで、私も今回はそこを踏まえて(覚悟して)の BENQ SW270C 購入です。
いずれにせよ、サポートや耐久性といったことは(初期不良でもなければ)購入直後に判るわけではありませんし、今後何年か(できれば5年以上)使って、以後も BENQ を選択肢に残すか否かを決めることになるでしょう。(何かあれば補足記事は載せる予定)
で、現状判る部分として、まずディスプレイ品質ですが、
重箱の隅を突かなければ全く問題なし
だと感じています。
とはいえ、ムラ補正ありと謳っているものの、巷の評価と同じく私の個体にも
隅には若干の輝度ムラがある
のは事実です。出荷時に個別調整とはいえ、個体差があるようですが。
(画面のムラがどの程度か写真を撮ってお見せしたいところなのですけれど、うまく撮る技術がないので写真なしですいません。下手な写真を載せて、より悪く見せると申し訳ないですしね😓)
既に購入された人たちのレビュー、コメントによれば、端の方の色ムラ、輝度ムラはメーカーとして仕様範囲内らしいですし、
このあたりは値段なり、EIZO と一緒にしたらあかんよなー
と思っています。
私自身、輝度ムラを敢えて確認するための画像を表示すれば確かに判るものの、微妙なムラが確認できるのは外縁部の十数 pixels 程度なので、
この程度なら自分の作業には影響ないし、お値段含めて妥協の範囲内かな〜
と思っています。全画面表示しながら色や濃度調整を隅まで完璧にやる、なんてことはあまりないですしね。Photoshop や Lightroom Classic の2画面利用は使いやすいと思えない、という後ろ向き理由ですが😅
ちなみに、輝点とかは確認できてないですし、斜めから見た時の色の変化も最小限でクオリティとしては上々と感じています。(輝点はあったとしても EIZO 含めて数点程度は仕様範囲内としているメーカーばかりです)
そんなわけで、隅の方に若干の輝度ムラは確認できるが私の場合は気にならないレベルであって、それ以外の部分では全く不満ない品質です。
とはいえ、重箱の隅が気になる人、重箱の隅まで均質である必要のある仕事をしている人は BENQ を選ぶことなく、お金を惜しまず素直に EIZO 使うべきでしょう。
Amazon や価格.com のコメント欄でもあるように、クオリティの合格範囲の妥協点は確実に EIZO の方が高いようですし、サポートの差、安心感の差は確実にあるでしょうから。
(出荷時に個体毎のキャリブレーションした証明書)
機能的な面では調整角度、高さ、縦画面可能なところなどは全部カバーしていますし、不足を感じることはないですね。EIZO 製品よりは安いとはいえ、それなりのお値段するディスプレイですから当然と言えば当然。
その昔、ピボット機能を持つディスプレイが出始めた頃は嬉しがって画面を縦にして使っていたこともありますが、今はそんなこともないので、ありますか、そうですか、な機能になっています😅
気になったのは、ディスプレイの高さ調節は一番下までは下がらない、最低でも設置面から 7.3cm ほど高くなることですかね。机や椅子、目線との関係で、ディスプレイを低く設置したいという人は注意が必要だと思います。
専用の OSD リモートコントローラーは、
なくても困らないが
あればちょっと便利
あればちょっと便利
ではあります。
ボタン一つで sRGB / AdobeRGB をサクッと切り替えられたり、入力ソース切り替えできたり、外部スピーカーの音量をメニュー開くことなくダイアルで調整できたり、というのは確かに便利です。なくて困るわけでもないですが😓
ただ、ディスプレイメニューを操作するボタンの質がかなりショボくて決して操作性が良いわけではないので、その点では OSD コントローラーがあるのは良いです。OSD コントローラー付ける前に、ディスプレイのボタンをもうちょっと何とかせえよ、って感じではありますが。
質という点では、付属フードも微妙に反っていたりして、そのあたり細かいところでは値段なりかなー、と思います。まぁ EIZO のフードも(CS シリーズでは)別売りだからと言って良いわけじゃなくて、「こんなのにこんな値段なの?」って感じですけど。
あと、対応フードがないからといって厚紙で自作した適当フードよりは百万倍もマシですから、文句は言えません😅
あと気づいたことといえば、
梱包箱がメチャデカい!
のはビックリしました。フードが付属しているとはいえ、27インチ iMac の梱包箱と比べても大きくて、そして重くて(パッケージ重量は 20kg 近く)ちょっと閉口しました。
(縦横は27インチ梱包としては普通だが奥行がかなりある)
(手前から本体、台座など、フード)
そして、最後になってから重要なことですが、例によって
現時点でのM1 Macの制限・注意点
があります。
1つ目は、現状未だ M1 Mac ではキャリブレーションできないこと。せっかくのハードウェア・キャリブレーションも M1 Mac だけしかない場合は、まだしばらく活かすことはできません。
調整用ソフトウェアの Palette Master Elements が未対応になっていますが、そもそも i1 や Spider といったキャリブレーターが未対応の現状では Palette Master Elements も対応しようがありません。
解決されるのは時間の問題ですが、i1 の対応予定時期も記述が少しずつ後ろにズレているので、もうしばらくは M1 Mac でのキャリブレーションはできないと思っておいた方が良いでしょう。
ただ、キャリブレーションは Windows 10 PC や Intel Mac からできるため、別途 M1 Mac 以外のパソコンがあれば、そちらでキャリブレーションを取ることができます。
BENQ SW270C はディスプレイ側でキャリブレーション調整可能で、パソコン側の出力を調整する必要はありませんから、別のパソコンで調整すればそれで(基本的には)オッケーです。
そういう点ではカラーマネジメントモニターの強み、
ハードウェア・キャリブレーション搭載の良さ
の一つでもあります。(M1 Mac 以外のパソコンが必要だけれども)
2点目は、PC 系メディアのニュース記事にもなった M1 Mac のビデオ出力のカラーフォーマット問題。
これについては、発信元の EIZO による以下のリリースに詳しいです。(このあたりの情報をきっちり出してくれるのも EIZO の安心感信頼感)
■ Apple M1チップ搭載MacとEIZOモニターの互換性 | EIZO株式会社
この問題については EIZO 以外の一部モニターでも起きることが確認されていますが、BENQ SW270C の場合は上記メニュー画面のとおり RGB レンジを自動検出するので問題ないですし、おかしいと思った場合はリミテッドレンジに手動設定することも可能なので問題ないかと思います。
現時点ではそれくらいでしょうか。カラーマネジメントディスプレイとしてコストパフォーマンスは間違いなく良いわけで、完璧な品質を求めなければ良い製品だと思います。
この先の耐久性やサポートについては気にしても仕方ないですし、とりあえず今は良い買い物だったと思えています :-)
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