年末年始に X-S10 を買うまでの話をダラダラと書き連ねましたが、購入から既に3週間以上が経ちました。ちょこちょこと使っていますが、まだ色々試している感じの方が強いですね。

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メインシステムで撮る時みたいに、撮る現場へ行って状況見てファインダー覗いたら露出その他の設定がだいたいザックリ決められて、撮った画像をさほど確認しなくても7〜8割は現像結果が想像できて…という感じに早くなりたいものですが、さすがに3週間ではまだ遠いです。

ミラーレス機で必要な EVF で見たイメージと本当の撮影画像との差(そして背面液晶での見た目との差)の把握もまだ体感で掴めきれず、毎度戸惑うばかりです……

とはいえ、5年ぶりに X マウントに戻ってきて、「あー、富士フイルム機はこうだったなー」「ここらへんは変わってねぇなぁ(´Д` )」「こういうのはやっぱり進化してるなー」と、日々たくさん思うことはあります。

そんな X-S10 を使ってみての雑感を、5年ぶりに富士フイルム機に戻ってきての印象も含めて、今回から何回か記しておきたいと思います。基本的には気に入っていますけど、それとこれとは別、ということもありますので😅

X-S10_04


当初2〜3回の予定でしたが、X-S10が 手元に届いてから3週間、気がついた点は逐一メモってきて、既に箇条書きメモの行数が結構なことになっているので、
  1. ボディ・外観、充電・バッテリー、全体の操作感編
  2. EVF・背面液晶、ボタン・ダイアル、設定メニュー編
  3. 再生画面、AE、AF編
  4. メディア、ワイヤレスその他編
  5. 2本のXCキットレンズについて少々編

この5回に分けて記す予定です。(諸事情により掲載間隔が空くこともあれば、別の記事が途中で入ることもあります)

まず今回は、開梱して充電から始まって全体的な印象を軽く、箇条書きで述べていきたいと思います。



1.ファーストコンタクト(梱包、マニュアルとか)

  • 外箱のデザインやパッケージングは5年経っても変わらないね☺️
    X-S10_09

  • 久しぶりのレンズキット購入、ダブルズームレンズキットは初体験で、保証書が3枚も入っているとか、ほんの少し新鮮だった😁
    X-S10_10

  • おー、今どき廉価機では珍しい分厚いマニュアル。さすが余裕ある?富士フイルム……
    X-S10_14

  • と思ったら、7ヶ国語分が1冊にまとまっているから分厚いだけで、書いてあることは最低限のセットアップマニュアルにメニュー構成くらい。今どきそんなもんだし、廉価機だし、当然。

  • どこぞみたいに、初期設定だけしか書いてない、なんていう使用説明書ではないだけマシではある。

  • イヤホン端子の代わりに、USB-C のイヤホン変換アダプターが入っていて、時代だなーと思ったり。
    X-S10_16


2.ボディ・外観

  • これならフルサイズではなく APS-C 機を使う意味があるサイズ感、軽さ

  • そこそこ効く手ぶれ補正を内蔵した APS-C 機でここまで小型軽量なのは、本当に素晴らしい👏👏👏X-H1 から日進月歩で小型化してきた技術陣の努力を感じられる一品。

  • 細かな仕様を確認せず買ったので、購入後ストロボまで内蔵していることに気づき(このクラスなら当然だが)さらに感嘆した。

  • 小型軽量にも関わらず深いグリップがあって非常にホールディングしやすく、購入の決定打の一つであり、購入後も間違っていなかったと大満足。

  • レンジファインダースタイルから始まって、X-H1 を除けば上位主力機の X-T 一桁シリーズでもイマイチなグリップばかりだった富士フイルムが、こんな小型軽量廉価機に何故こんな深い素晴らしいグリップを採用したのかサッパリ分からないが、ホント大歓迎である☺️

  • 小型軽量機だからといってショボいグリップにして、まともなグリップにしたければ後付けグリップを買ってください、なんていう大嫌いな売り方にしなかったのも好印象。

  • 深いグリップだけではなく、背面側のサムレストの位置も個人的にはちょうどよくて(個人差あり)、手を伸ばして撮る時など片手で撮らなければならない時の安定感は素晴らしい👏

  • 右手を上にした時の縦位置撮影でも、サムレストの塩梅がよく効いている

  • X-S10 購入の1年前まで使っていた E-M1 Mark II よりセンサーサイズが大きいのに、一回り小さく、2割くらい軽く、それでいてホールディング性も大きく劣らないのはホント素晴らしいなぁ、と実感中。
    (もちろん、ボディ剛性とかボタン、ダイアルの造りやレリーズの感触などは E-M1 Mark II の圧勝だけど、値段が違うしね)

  • これだけ小型軽量でも深いグリップを採用している APS-C 機は Nikon Z50 と双璧じゃないかと思うし、デザイン的には角ばった X-S10(というか富士フイルム機)より Z50 の方が好みだが、ストロボ内蔵の「頭部」の大きさとボディサイズのバランスは X-S10 の方が好き。

  • とはいえ、基本的に道具としてみている私の場合、カメラのデザイン性の優先度は UI や機能性と比べればずっと低いので、よほど好みじゃない場合以外は、他の項目が良ければ何でもいい😅

  • 廉価機だけあって剛性感があるとは言えないが、パーツ類を除けばさほどチャチい感じはしないし、大型レンズを使う予定もないので問題ない。

  • というか、5〜7年前に使っていた富士フイルム機に比べれば、X-S10 は廉価機なのに造りは良くなったねぇ、と感じるところあり。

  • これだけ小さくて機能詰め込みなのに、ちゃんと三脚穴が光軸の下にあるのは良いね!

  • 廉価機なのにストラップホールが三角環タイプなのは富士フイルム機らしい。

  • バリアングル液晶は嫌いだし、縦構図で可動液晶を使わないならば単に使いづらいだけだと思うが、安くした分多くの人に使ってもらおう、操作性も一般化して他社ユーザや動画ユーザーも取り込んでいこう、という狙いは理解できるので、この点は我慢する。我慢するしかない。我慢がまがま。(大事なことなので3回言いました)


3.充電・バッテリー関連

  • 梱包開けて、まず充電、あれ?充電器がない!?あゝ USB 充電、給電可能になったから、廉価機では充電器を削ってコストダウンか。今どき廉価機では当たり前、でも実は初めての経験。

  • X-S10 のコストパフォーマンスを考えれば、充電器が同梱されていないことに文句は言えない。

  • USB 給電のコネクタは USB-C、今どき当然(当然じゃないメーカーもあるけど…)。で、PD 対応なの??

  • 給電・充電まわりの仕様は付属マニュアルにも、PDFマニュアルを落としてきても、ホームページへ見にいっても書いてない。富士は純正 USB 給電器も出してないから、給電器の仕様で推し測ることもできず。

  • 推奨モバイルバッテリーのサポートページを見ると、USB PD 対応のモバイルバッテリーを使え、と書いてあるので USB PD 対応だと思ったが(追記 PD 非対応というコメントあり)、X-S10 購入直後に見た時は X-S10 の文字がなかった。が、本記事掲載時には記載されていた。(ページ更新日付の記載が9月になったままだけどね😩)

  • X-S10 も USB PD 対応であることは判ったが、幾つもある USB PD のどの電源規格に対応しているのか判らないまま。5V 3A だけ?9V 行けるの?12V は?もしかして 5A も?

  • 【追記】PD 対応の USB-C チャージャーからの充電電流電圧を測ったところ、5V 1.5A でした。PD ではないですし、5V 1A のモバイルバッテリーでの充電も完全にできていますので、充電速度は早くないけど気軽にモバイルバッテリーが使えるので良かったとも言えます☺️
    X-S10_44

  • 富士フイルムに限らず、どのメーカーも USB 充電にしてバッテリーチャージャーを付属しないなら、USB 電源の入力仕様くらいちゃんと明記しろ!とマジで思う。名も無い中華メーカーの製品でさえ最近はそのあたり真っ当なことが多いのに、カメラメーカーはいい加減すぎ。連写速度がどうとか AF がどうとかより大事なことだと思うんだけど😩

  • いちいちケーブル繋いで充電も面倒だし、バッテリーチャージャー買おうと思っていたが、上記の件で萎えたし、調べたらバッテリーのマイナーチェンジに合わせてチャージャーも変わったのに、相変わらずプラグ内蔵式じゃない💩バッテリーチャージャーのままみたいなので、Amazon で互換充電器と互換バッテリーを買って済ませる方向に。

  • と思っていたら、大掃除で昔使っていたカメラの充電器やらバッテリーやらが大量に出てきて、ROWA の富士フイルム NP-126 用 USB 充電器や互換バッテリーも出てきたのでラッキー♪(純正バッテリーの予備はあげてしまった記憶)

  • 発掘された互換バッテリーは5年くらい経ってたたけど、とりあえず充電できて、真冬でもちゃんとそれなりの枚数撮影できるくらいだった(驚き)。警告などは特になし。

  • 高価で0.01秒でも速さを求める動体撮影機では絶対純正主義だが(当然)、このクラスのカメラならどうでもいいや(と思えるのが廉価機の良いところ)。

  • 電源入れる前に USB 充電まわりのことで少々「なんだかなー」気分になったのは、購入直後でテンション上がっていたのを冷やしてくれる感じで良かった。のちの諸々も含めて、富士に深入りしすぎないブレーキになってくれた😁

  • バッテリーはノーマルモードでスマホ転送せずポストビュー控えめだと、冬でも200〜300枚くらい撮れているので、個人的には問題なし。

  • ただ、スマホ転送を使い始めたらバッテリー食いまくりなので(おまけにスマホ転送機能が不安定だから何度もやり直しすることも多い)、その場合は予備バッテリーは1個でも2個でも必要になってくる。まぁクソすぎるスマホ転送機能は使う気が失せてるけど。

  • ということで、互換バッテリーを追加購入した。出てきた互換バッテリーは古いからいつ使えなくなってもおかしくないし。

  • ブーストモード入れると多少バッテリーの減りが早くなるのを実感するが、スマホ転送をやるよりはずっとマシ。

  • ブーストモード各設定でのバッテリーのもちの確認は始めたばかり…


4.全体的な操作感

  • 廉価機ながら各種操作のレスポンスが基本的に快適でストレスフリー。イラチな私にとって非常に大きなポイント😁

  • カメラがバックグラウンドで何かしていると(バッファ書き込み中とか)急激に操作が重たくなったり、メニュー操作しても設定変更反映されなかったり、撮影画像チェックがまともにできないという理不尽さを感じることが今のところない。まだ気づいてないだけかもだけど😓

  • 私の場合、もっさりカメラや我慢を強いられるカメラは購入当初は新鮮さもあって我慢して使えても、半年1年後には(いくら画質や機能が良くても)耐えられなくなって売る羽目になるから、その点はクリアできそう。別の面では微妙なこともあるけど…

  • スリープからの復帰は大して速くないが、廉価機だから許容範囲内。上位機でコレだと文句を言う可能性は高い。

  • というか、電源オンとスリープからの復帰が大差ないような?

  • もっとも、キットの電動標準ズームを使っていると、ボディの電源オンより電動ズームの起動がモッサリなので、そちらの方がずっともどかしい。(キットレンズについては以後の記事で詳述)

  • 富士フイルム独特の個別ダイアルによる操作も好きだったが、X-S10 でモードダイアル&汎用3ダイアル方式になったのは個人的に賛成。

  • ただし、実際に使っていくと汎用ダイアルの操作性が富士フイルム本来の個別ダイアルを前提とした操作体系と整合性が取れていない、こなれていない点が見受けられる。ちゃんと考えてないなー、本来の操作体系じゃないんだから妥協したんだろうなー、と感じる点があった。(この点は次回以降の記事で詳述)

  • 小型軽量さとの引き換え&廉価機ゆえと判っているが、ボタン類が小さく(この時期の手袋したままの操作は結構厳しい)、ボタン、スイッチ類の押した感触もイマイチで、そのあたりは妥協を覚悟していたが、店頭やショールームで試すのでなく実写で使うと、強く感じる部分。

  • 特にシャッターボタンのレリーズ感触の悪さ、半押しまでの押し込み具合は(判って買ったとはいえ)X-S10 で最悪の部分の一つと思っている。廉価機とはいえ、他が良いだけに画竜点睛を欠いた印象に。

  • 十字ボタンがない代わりにジョイスティック(フォーカスレバー)に全面操作頼みなのは、小形軽量化による UI の取捨選択を考えると良い判断だと思うが、そのジョイスティックの動きがいささか軽すぎ、かつ制御側の造り込みが足りなくて(慣れでは対応しきれない)使いづらさがある。

  • モードダイアル方式になって、ちゃんとカスタム設定を作って C1〜C4 まで4種類あるのは○

  • カスタム設定ではセットアップ項目を覚えてくれないのは残念だが、それ以外は割と細かいところまでしっかり記憶、切り替え可能なので、ほぼ満足。

  • カスタム設定の登録修正の方法もなかなか良い。が、その設定におけるメニュー項目の場所はちょっと微妙。(メニュー構成については次回以降に詳述)

  • カスタム設定モード C1〜C4 を作った反面、フィルムシミュレーションのカスタマイズを記憶しておくことができなくなったのは本当に残念。保存メモリー容量の兼ね合いもあるから致し方ないと理解しているけど、カスタム設定とフィルムシミュレーションのカスタマイズ設定が両方できたら最高だったのに。

  • これだけ上位と変わらぬ機能が詰め込まれてこの値段だから、贅沢なことは言うたらアカンとは自分でも思うけど、良いモノだけに、つい😅

  • フィルムシミュレーションのカスタマイズ(トーン調整、グレイン・エフェクトとか、カラークローム・エフェクトとかカラークローム・ブルーとか)は、通常のカメラの調整と違って色々使い出があるが、すっかり忘れているし、どこまで変化するのか自分で感じて使っていくのは、まだまだこれから。じっくりやるしかないが、それが富士フイルム機の楽しさ☺️

  • 細かい仕様は購入後初めてチェックしたが、最新上位機の X-T4 と比べると手振れ補正段数が 0.5 段低いとか、TIFF 出力がないとか、ダブルスロットではないとか、連写速度が半分とか、連続撮影枚数が半分以下とか、メカシャッター速度が 1/4000秒とかの差だけで、いずれも廉価機だから仕方ないと納得できるもの。

  • メディアの UHS-II 対応だけはして欲しかったけど…(4K 60p 非対応なのはこれが原因?)

  • 手振れ補正段数が上位機の X-T4 より 0.5段低い言うても、このサイズでよく収めたのは素晴らしいし、実際の手ぶれ補正段数はともかく十分に実用的で信用できる手ぶれ補正。どこかと違って。

  • とはいえ、手振れ補正の公称6段(キットのXCレンズ2本では5.5段)が、E-M1 Mark II の5.5段と比べて上回っている印象はないというか、E-M1 Mark II みたいに秒で止まらせるのは簡単じゃない印象。ホールディング性とか個人差もあるだろうが、私が使う限り E-M1 Mark II の 7割前後と言ったところ。

  • シャッター速度は廉価機らしく 1/4000秒までだが、(制約はあっても)電子シャッターで 1/32000 秒まで使えるからあまり気にならないし、電子シャッターで 1/32000秒まで使えることが良い。

  • ただ、お試し三脚撮影時に電子先幕シャッターが削られているのはちょっとビックリした。(個人的には大きな影響はないので問題なし)

  • 連写速度は上位機 X-T4 の半分と言っても、公称値ながらメカシャッター& AF 追従で秒8コマなら廉価機としては拍手もの👏

  • もっとも、廉価機ゆえにバッファは最低限だから RAW で連写すると速攻でバッファフルになる。これはコスト直結のところなので仕方ないし、全くもって許容範囲内。

  • というか、個人的に X-S10 は富士フイルムの色を楽しむ JPEG カメラとして買ったのだから問題なし。

  • 最新トップモデルとセンサーも出力画像も同じで、機能的に削られているのもこの程度でこの価格というのは凄いよなー、と購入後も何度思ったことか。

  • X-Trans CMOS 4 + X-Processor 4 の世代も結構長くて、次の上位機は次世代センサー&次世代画像エンジンになって、X-S10 は現行世代最終モデルゆえに(X-E4 が出るかもだけど)、色々元を取っている分このコスパを実現できたのかな、と邪推したり。

X-S10_12
(おそらく今回も一度も開けることない付属品類…)


とりあえず X-S10 全体的な印象は良いもので、良し悪し問わず 7〜8割くらいは購入前に実機確認含めて想定どおり、といったところでした。

もちろん、以前3機種を購入してそれなりに使い込んでいたとはいえ、5年ぶりの(癖の強い)富士フイルム機だったため、購入直後は色々と戸惑うこと、あれ?買う前の印象と違うな?と思う点も少なからずありましたが、1週間くらいかけてジワジワ染み込んでくる良さもあって、半月〜3週間程度使ってみての全体的な感じ方はこんなところです。

異論反論その他あるでしょうが、人は人、私は私ですから、お前はそんな風に思っとるんかー程度でよろしく😉

次回からは各部について気がついてメモったこととかを順に記していきます。