今年の年始は昨年後半の疲れがドッと出て、去年で書き終えられなかったこの話もなかなかまとめきれず、昨年末の お買いものベスト記事でネタバレして今さらになってしまいましたが、新しいミラーレス機は X-S10 を購入しました。

■ だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2020 【後編】1位〜5位
一度は全部手放したミラーレス機を改めて欲した理由を前編記事に書いて、最初の候補として挙げたのは次の10機種でした。
この10機種をリストアップした理由と、そこから4機種に絞った(6機種を除外した)理由は中編記事に記しました。
■ The road to get my new mirrorless camera【前編】 〜デジタル一眼レフだけにしたら動体以外はEVF撮影に慣れきっていた私に気づく
■ The road to get my new mirrorless camera【中編】 〜購入候補10機種と4機種に絞った理由、そして一から見直すことに…
適当お気楽撮影用カメラの最終候補として、絞り込んだのは以下の4機種。
どれも魅力あり、でも物足りない点ありで、なかなか決めきれませんでした。廉価機ですから、どこかで妥協が必要でもあります。
決めきれない中、最終的な選択のキッカケになったのは、
と思い直して一旦、新しいミラーレス機購入を止めようとしたことでした。
ミラーレス機購入を一時停止して、もう一度「何故新しいミラーレス機が欲しいのか、メインのデジタル一眼レフ機と別に買いたいのはどうしてか、スマホじゃダメな理由は何なのか?」を自分に問うた時、富士フイルム X-S10 に自然と落ち着きました。
他愛もない超個人的なことですが、X-S10 を選んだ理由を未来の自分がしっかり見直せるためにも記しておきたいと思います。

■ だぶる☆えっち的 お買いものベスト 2020 【後編】1位〜5位
一度は全部手放したミラーレス機を改めて欲した理由を前編記事に書いて、最初の候補として挙げたのは次の10機種でした。
- 動体撮影を考えないスナップ専用サブ機として
- OLYMPUS E-M10 Mark IV
- OLUMPUS E-M5 Mark III
- OLYMPUS E-M1 Mark II(中古)
- NIKON Z50
- FUJIFILM X-S10
- SIGMA fp
- SONY α7C
- 将来のマウント移行を考慮した準備機(テスト機)として
- Canon EOS R5
- SONY α7 III
- SONY α9(中古)
この10機種をリストアップした理由と、そこから4機種に絞った(6機種を除外した)理由は中編記事に記しました。
■ The road to get my new mirrorless camera【前編】 〜デジタル一眼レフだけにしたら動体以外はEVF撮影に慣れきっていた私に気づく
■ The road to get my new mirrorless camera【中編】 〜購入候補10機種と4機種に絞った理由、そして一から見直すことに…
適当お気楽撮影用カメラの最終候補として、絞り込んだのは以下の4機種。
- NIKON Z50
- FUJIFILM X-S10
- SIGMA fp
- SONY α7C
どれも魅力あり、でも物足りない点ありで、なかなか決めきれませんでした。廉価機ですから、どこかで妥協が必要でもあります。
決めきれない中、最終的な選択のキッカケになったのは、
オレが適当に撮るどうでもいい記録写真なんて iPhone で十分やわ。そんな用途に新しいミラーレス機なんて金の無駄や
と思い直して一旦、新しいミラーレス機購入を止めようとしたことでした。
ミラーレス機購入を一時停止して、もう一度「何故新しいミラーレス機が欲しいのか、メインのデジタル一眼レフ機と別に買いたいのはどうしてか、スマホじゃダメな理由は何なのか?」を自分に問うた時、富士フイルム X-S10 に自然と落ち着きました。
他愛もない超個人的なことですが、X-S10 を選んだ理由を未来の自分がしっかり見直せるためにも記しておきたいと思います。
それなりのカメラを持って撮っている時、ついでにスマホでも撮ってみたら、そっちの方がパッと見で良い写真が撮れたりして、「iPhone の方がよく撮れるわ〜」と言うのは「あるある」だと思います。プロカメラマンでもそんなことを(冗談だとしても)言うのですから、ド底辺糞アマな私としては冗談じゃなくリアルに「よくある」です。
今年はコロナ禍で旅行などに出かけることもなかったのですが、先の購入候補4機種で悩んでいる間に、連れ合いと何度か半日ドライブで寺巡りして、久しぶりにお気楽適当記録写真を撮ってると、
こんな感じで、撮って出しでは、これだけパッと見が違ったりすることが良くあるわけです。
iPhone では1回のシャッターで瞬時に露出変えた高速連写を行って良き計らえで合成して出しているとか、逆にカメラで撮影した写真もちゃんと後処理してやればスマホよりずっと綺麗になるとか、スマホ写真は自然じゃないとか、そんな判りきったことはどうでも良くて、
と、ふと我に返って思ったわけです。撮影が目的ではなく、誰かと出かけたお出かけ記録写真で大切なのは、実際の色味がどうとか、画質がどうとかじゃないでしょう。(空気読めないクソヲタは除く)
前編記事で書いたように「ちょっとしたお出かけ先のお気楽撮影でデカくて重い一眼レフは嫌」がきっかけで新しいミラーレス機ということなら、むしろスマホが最適。サッと取り出してサッと撮れて、サッと見栄えする写真が得られる。そして目立たない(笑)
まぁ、iPhone はシャッター音がやたらうるさいのを直さないから決して目立たないわけじゃないけど、iPhone ユーザーは数が多くて、あっちでもこっちでもパシャパシャ言ってるので相対的には目立たない😆
それしか持ってないから馬鹿デカくて重いデジタル一眼レフのフラッグシップ機を持っていくけど、パシャパシャ音立てて撮ってると妙に目立っちゃうこともあるし、何よりもそんな(デカくて高い)機材に見合う写真は撮れないし、そもそも撮る気もないことが一番嫌になっちゃう(自己嫌悪)。
だから、廉価で小型軽量な、お気楽に使えるミラーレス機、と思ったけれど、冷静に考えればお出かけ記録写真を撮るだけならスマホに敵うわけがない。
という当たり前のことに改めて気づいて、
と一度は思ったわけです。
とはいえ、数日おいて冷静に考え直してみると、今後も動体撮影用の重量級デジタル一眼レフシステムとスマホだけで行くかと思うと、やっぱり物足りない。何かが欠けてる感じ。
そして改めて一から考え直してみると、私が新しいミラーレス機を欲する理由として、前編記事で書いた、「お出かけ先の適当お気楽記録撮影用に買いたい」と思っていたのは実は間違っていたのではないか?と。
一昨年暮れまで E-M1 Mark II を中心としたマイクロフォーサーズ・システムをサブとして使っていて、たまにしか使う機会はなくても、その時は(静止体相手なら)撮っていて楽しかった。
サブのミラーレス機は小型軽量さがメリット、適当お気楽撮影にちょうど良い、と自分でも思っていたし、それは間違っていないけれど、実のところそれだけではなく、
その使い分けができていたのだなと、考え直して(ようやく)思い至りました。
「適当お気楽記録撮影用」というのは一種の自分に対する方便で、動体撮影用デジタル一眼レフとは違う方向性の、違う形で向き合って撮れるカメラが欲しかっただけ、ではないかと。
デジタル一眼レフがじっくり撮れないカメラというわけではなく、長年の自分の習慣から自分にとって大きなデジタル一眼レフを持つことはどうしても意識が「ゆっくりマッタリ」とは違う方に向いてしまうだけ。
ミラーレス機を長く併用していた分、カメラの使い分けが撮る意識の使い分け、心の持ち方の切り替えになっていたことに(今さらようやく)気付かされたわけです。
もちろん、動体撮影がいつも忙しいわけじゃなく、ヒコーキ撮影なんかは(たとえ航空祭でも)割とマッタリと色々考えて撮れるものですが(忙しいのは岩国FDくらい)、いつも撮っているサッカーなんかは90分ずっと忙しい。
常に目まぐるしく動く選手や状況を把握し、デーゲームなら影のつき方などの気象条件も考えつつ、スタメン見て今日はどういう選手をどう撮ろうと考え、でもクソアマだから決められた座席でしか撮れず、決して写真が撮りやすい場所でもなければ周りにも配慮する必要があるし、それらを勘案して妥協策を探る。
ターゲット選手をフォーカスフレームから逃さないよう必死に追いながら、時に左目ではファインダー外の選手の動きを確認して、次のプレーを予測してターゲットを切り替えるかどうかも判断、一瞬遅れればチャンスを逃すことにもなるし、予測が外れたり、決め打ちが裏目に出たらほぞを噛む。
歳を食って動体視力と反射神経が衰えてくるから、年々90分間が終わると疲労度は増すばかり。(周囲の迷惑を考えると一脚が使えないことも多いから)腕も疲れるけど、それ以上に目も頭も疲れる。
それでも未だ楽しいし、一番楽しく撮ってる被写体だと思うし、何より昔のスタジアムの頃からずっと撮ってきて、撮り続けたい被写体だから決して悪い疲れではないけれど、それだけに反動で、時にはゆっくりマッタリ撮りたくなる。そのための肩肘張らなくて済むカメラが欲しい、と。
特に昨年は、コロナ禍で飛行機やモータースポーツ撮影が殆どできなかった反面、逆にJリーグは再開後の過密日程で、ひたすらサッカーを見続けて撮り続けていました。結果、その反動、疲れから、ゆっくり気楽に何か撮りたい気分が増していたことが、今回の新しいミラーレス機欲しい衝動の遠因だったようです。
長々と語ってしまいましたが、過密日程のサッカー撮影で疲れて「ゆっくりマッタリじっくり撮りたい」衝動が新しいミラーレス機購入の要因と判れば、「動体撮影は一切考えないスナップ用途のサブ機」でも少し方向性は変わってきます。
必要なのは、
もう少し言い方を変えると、自分自身にとって
まぁ曖昧な課題だし、予算は限られているからミドルクラス以下にならざるを得ない上、そもそも人によって感性が異なる部分なので誰のアドバイスもレビューも参考にならない。自分で決めるしかない。
ただ、幸いなことに、過去色々と散財して色々なメーカーの色々なミラーレス機を手にしてきた経験はあります。最新鋭機は使えていないので使っていた当時より違う点は多々あるでしょうが、どこのメーカーもこの10年で根本的なもの、方向性は何も変わってない、と思っています。
というか、もっと単純化して、
と考えた場合、一番に思い浮かんできたのは富士フイルム X シリーズでした。
気楽に、マッタリと、でもしっかりと撮りたい。
デジタル一眼レフでの撮影では、JPEG 撮って出しのことも考えるし RAW (XQD) + JPEG (SD) で撮るけれど、基本的には RAW をパソコンに読み込んで現像していくルーティン。でも、撮影機会が多くて撮影枚数が多いと、それにも結構疲れる。
だから、新しいカメラでは写真撮影の基本に戻る意味でも、EVF という武器があるミラーレス機でもあるからこそ、できれば撮影時にしっかり考えて JPEG でフィニッシュしたい。後処理は最小限にしたい。
となれば、後処理の RAW 現像では表現しきれない世界を持つ、富士フイルム機こそ相応しいのでは、と。
ついでに、センス皆無の自分がフィルムシミュレーションで助けてもらえる(誤魔化す)目論見も…なんて😅
富士フイルム機 Xマウント一式を手放してから5年くらいになるでしょうか。手放して以降も、ことある毎に
なんて言ってたくらいですから、良い印象が残っているのは言うまでもありません。
撮っていて心地良かった、という点においては E-M1 Mark II とマイクロフォーサーズシステムも、レンズ含めた小型軽量さもあって良い印象しかないのですが、中編記事でも買いたように、如何せん今後の先行きが不透明で、何より大阪のサービス拠点閉鎖は再購入を躊躇わせられるものがありました。
シグマ fp は発表時から非常にそそられるカメラで、かなり使ってみたいけど、じゃあ購入して使い続けていけるか?と冷静に考えると、多分どうやっても無理でした。(LUMIX S5 も買える金があれば話は別だったけど)
改めて他メーカー他機種を再検討し直したけれど、それなりに小型軽量さ、予算などを勘案すると、過去の富士フイルム機の印象が良かったことだけでなく、X-S10 が予算内で一番コストパフォーマンスも良くて満足度も高そうでした。実機を触っての不満も一番少ないものでした。
もちろん、
と我ながら思うところで、それは購入後しばらくしてから
と実感しましたが、購入前に
と割り切っていたので、そこはあまり問題になりませんでした。使ってみると思うところは多々ありますけどね!😁
富士フイルムに対するネガティブな印象を言えば、それよりもむしろ、
というところですかね。
ポエムを語るメーカーは富士フイルムに限らないですし、どこも抽象的な、フワフワした言葉を羅列する製品ってのがあるわけですが、個人的には、ポエム語る=特筆すべきことがない or ネガティブ要因を隠す方便、だと思っているので(言い過ぎ承知😓)、そこだけは気になりました。いくらショールームや店頭で実機を触ったとしても、判らない点は山ほどありますからね。
ただ、メディアやユーザーのレビュー記事を幾つか読んでいく中で、自分の感じ方とある程度距離を測れるライターやユーザーのレビューを読んでみて、自分が感じそうな良し悪しも何となく見えてきたので、購入に踏み切りました。
(富士は昔と違ってフルサイズ云々と言わなくなったのは良いですね。あれは自らの価値を下げるだけでした。まぁメーカーが謳わないのに、フルサイズフルサイズ言うてるレビューを見るとアホかと思いますが)
さすがに年を越したらもう買わない気もしましたので、2020年も残り半月になったところで(ようやく)決断しました。
当初は、紅葉でもチラ見しに行くときに新しいカメラを持っていきたいと思っていたのですが、紅葉どころかもうすっかり冬になってました😅
というわけで、アホみたいに長々と書いてきましたが、そんなこんなで X-S10 を購入しました。
新しいミラーレス機買うのを止めや!というところまで書いた時点でアレコレ書きすぎて長くなりすぎて、最後までまとまらない気がして放置していましたが、こんなところでご容赦ください。
ちなみに、4機種を最終候補と書いてから X-S10 を買ったことを知って、やっぱりね!と言った人が3人、意外だと言った人が1人。なんか結構見透かされてますね……
いつもにも増して乱文失礼しました。
今年はコロナ禍で旅行などに出かけることもなかったのですが、先の購入候補4機種で悩んでいる間に、連れ合いと何度か半日ドライブで寺巡りして、久しぶりにお気楽適当記録写真を撮ってると、
こんな感じで、撮って出しでは、これだけパッと見が違ったりすることが良くあるわけです。
iPhone では1回のシャッターで瞬時に露出変えた高速連写を行って良き計らえで合成して出しているとか、逆にカメラで撮影した写真もちゃんと後処理してやればスマホよりずっと綺麗になるとか、スマホ写真は自然じゃないとか、そんな判りきったことはどうでも良くて、
重いデジタル一眼レフから多少軽いミラーレス機に変えたところで、いつも携帯してパッと出して撮れる iPhone で撮った方が一発で良い絵が出てくるんだし、適当お気楽記録写真を撮るのはスマホで十分じゃね?わざわざ高いカメラ買うことなくね?
と、ふと我に返って思ったわけです。撮影が目的ではなく、誰かと出かけたお出かけ記録写真で大切なのは、実際の色味がどうとか、画質がどうとかじゃないでしょう。(空気読めないクソヲタは除く)
前編記事で書いたように「ちょっとしたお出かけ先のお気楽撮影でデカくて重い一眼レフは嫌」がきっかけで新しいミラーレス機ということなら、むしろスマホが最適。サッと取り出してサッと撮れて、サッと見栄えする写真が得られる。そして目立たない(笑)
まぁ、iPhone はシャッター音がやたらうるさいのを直さないから決して目立たないわけじゃないけど、iPhone ユーザーは数が多くて、あっちでもこっちでもパシャパシャ言ってるので相対的には目立たない😆
それしか持ってないから馬鹿デカくて重いデジタル一眼レフのフラッグシップ機を持っていくけど、パシャパシャ音立てて撮ってると妙に目立っちゃうこともあるし、何よりもそんな(デカくて高い)機材に見合う写真は撮れないし、そもそも撮る気もないことが一番嫌になっちゃう(自己嫌悪)。
だから、廉価で小型軽量な、お気楽に使えるミラーレス機、と思ったけれど、冷静に考えればお出かけ記録写真を撮るだけならスマホに敵うわけがない。
という当たり前のことに改めて気づいて、
止めだ、止め。新しい適当お気楽撮影用ミラーレス機を買うのは意味ねえわ ┐(´д`)┌
と一度は思ったわけです。
とはいえ、数日おいて冷静に考え直してみると、今後も動体撮影用の重量級デジタル一眼レフシステムとスマホだけで行くかと思うと、やっぱり物足りない。何かが欠けてる感じ。
そして改めて一から考え直してみると、私が新しいミラーレス機を欲する理由として、前編記事で書いた、「お出かけ先の適当お気楽記録撮影用に買いたい」と思っていたのは実は間違っていたのではないか?と。
一昨年暮れまで E-M1 Mark II を中心としたマイクロフォーサーズ・システムをサブとして使っていて、たまにしか使う機会はなくても、その時は(静止体相手なら)撮っていて楽しかった。
サブのミラーレス機は小型軽量さがメリット、適当お気楽撮影にちょうど良い、と自分でも思っていたし、それは間違っていないけれど、実のところそれだけではなく、
メインシステムで動体を撮るのとは違う
ゆっくりマッタリ撮るのが楽しい
ゆっくりマッタリ撮るのが楽しい
その使い分けができていたのだなと、考え直して(ようやく)思い至りました。
「適当お気楽記録撮影用」というのは一種の自分に対する方便で、動体撮影用デジタル一眼レフとは違う方向性の、違う形で向き合って撮れるカメラが欲しかっただけ、ではないかと。
デジタル一眼レフがじっくり撮れないカメラというわけではなく、長年の自分の習慣から自分にとって大きなデジタル一眼レフを持つことはどうしても意識が「ゆっくりマッタリ」とは違う方に向いてしまうだけ。
ミラーレス機を長く併用していた分、カメラの使い分けが撮る意識の使い分け、心の持ち方の切り替えになっていたことに(今さらようやく)気付かされたわけです。
もちろん、動体撮影がいつも忙しいわけじゃなく、ヒコーキ撮影なんかは(たとえ航空祭でも)割とマッタリと色々考えて撮れるものですが(忙しいのは岩国FDくらい)、いつも撮っているサッカーなんかは90分ずっと忙しい。
常に目まぐるしく動く選手や状況を把握し、デーゲームなら影のつき方などの気象条件も考えつつ、スタメン見て今日はどういう選手をどう撮ろうと考え、でもクソアマだから決められた座席でしか撮れず、決して写真が撮りやすい場所でもなければ周りにも配慮する必要があるし、それらを勘案して妥協策を探る。
ターゲット選手をフォーカスフレームから逃さないよう必死に追いながら、時に左目ではファインダー外の選手の動きを確認して、次のプレーを予測してターゲットを切り替えるかどうかも判断、一瞬遅れればチャンスを逃すことにもなるし、予測が外れたり、決め打ちが裏目に出たらほぞを噛む。
歳を食って動体視力と反射神経が衰えてくるから、年々90分間が終わると疲労度は増すばかり。(周囲の迷惑を考えると一脚が使えないことも多いから)腕も疲れるけど、それ以上に目も頭も疲れる。
それでも未だ楽しいし、一番楽しく撮ってる被写体だと思うし、何より昔のスタジアムの頃からずっと撮ってきて、撮り続けたい被写体だから決して悪い疲れではないけれど、それだけに反動で、時にはゆっくりマッタリ撮りたくなる。そのための肩肘張らなくて済むカメラが欲しい、と。
特に昨年は、コロナ禍で飛行機やモータースポーツ撮影が殆どできなかった反面、逆にJリーグは再開後の過密日程で、ひたすらサッカーを見続けて撮り続けていました。結果、その反動、疲れから、ゆっくり気楽に何か撮りたい気分が増していたことが、今回の新しいミラーレス機欲しい衝動の遠因だったようです。
長々と語ってしまいましたが、過密日程のサッカー撮影で疲れて「ゆっくりマッタリじっくり撮りたい」衝動が新しいミラーレス機購入の要因と判れば、「動体撮影は一切考えないスナップ用途のサブ機」でも少し方向性は変わってきます。
必要なのは、
お出かけ先の適当撮影用ではなく
楽しく使えて撮れるカメラ
楽しく使えて撮れるカメラ
もう少し言い方を変えると、自分自身にとって
写真を撮りたくなるカメラ
まぁ曖昧な課題だし、予算は限られているからミドルクラス以下にならざるを得ない上、そもそも人によって感性が異なる部分なので誰のアドバイスもレビューも参考にならない。自分で決めるしかない。
ただ、幸いなことに、過去色々と散財して色々なメーカーの色々なミラーレス機を手にしてきた経験はあります。最新鋭機は使えていないので使っていた当時より違う点は多々あるでしょうが、どこのメーカーもこの10年で根本的なもの、方向性は何も変わってない、と思っています。
というか、もっと単純化して、
過去に使ってきたミラーレス機で、一番楽しかった、使っていて心地良かったカメラは何だっただろう?
と考えた場合、一番に思い浮かんできたのは富士フイルム X シリーズでした。
気楽に、マッタリと、でもしっかりと撮りたい。
デジタル一眼レフでの撮影では、JPEG 撮って出しのことも考えるし RAW (XQD) + JPEG (SD) で撮るけれど、基本的には RAW をパソコンに読み込んで現像していくルーティン。でも、撮影機会が多くて撮影枚数が多いと、それにも結構疲れる。
だから、新しいカメラでは写真撮影の基本に戻る意味でも、EVF という武器があるミラーレス機でもあるからこそ、できれば撮影時にしっかり考えて JPEG でフィニッシュしたい。後処理は最小限にしたい。
となれば、後処理の RAW 現像では表現しきれない世界を持つ、富士フイルム機こそ相応しいのでは、と。
ついでに、センス皆無の自分がフィルムシミュレーションで助けてもらえる(誤魔化す)目論見も…なんて😅
富士フイルム機 Xマウント一式を手放してから5年くらいになるでしょうか。手放して以降も、ことある毎に
いつかは富士フイルム機に戻りたい
体力的に動体撮影が辛くなってスッパリ諦めたら、RAW撮影も止めて Xマウントに戻るんだ
なんて言ってたくらいですから、良い印象が残っているのは言うまでもありません。
撮っていて心地良かった、という点においては E-M1 Mark II とマイクロフォーサーズシステムも、レンズ含めた小型軽量さもあって良い印象しかないのですが、中編記事でも買いたように、如何せん今後の先行きが不透明で、何より大阪のサービス拠点閉鎖は再購入を躊躇わせられるものがありました。
シグマ fp は発表時から非常にそそられるカメラで、かなり使ってみたいけど、じゃあ購入して使い続けていけるか?と冷静に考えると、多分どうやっても無理でした。(LUMIX S5 も買える金があれば話は別だったけど)
改めて他メーカー他機種を再検討し直したけれど、それなりに小型軽量さ、予算などを勘案すると、過去の富士フイルム機の印象が良かったことだけでなく、X-S10 が予算内で一番コストパフォーマンスも良くて満足度も高そうでした。実機を触っての不満も一番少ないものでした。
もちろん、
富士フイルム機に対しては
思い出補正がかかってるのでは?
思い出補正がかかってるのでは?
と我ながら思うところで、それは購入後しばらくしてから
あー、やっぱり富士フイルム機に対しては欠点をだいぶ忘れていて、良い点ばかり記憶に残っていたプラスの思い出補正かかりまくりだったなぁ
と実感しましたが、購入前に
可もなく不可もない記憶しかないカメラより、思い出補正がかかっていたとしても良い印象が残ってるカメラシステムの方がええやろ
と割り切っていたので、そこはあまり問題になりませんでした。使ってみると思うところは多々ありますけどね!😁
富士フイルムに対するネガティブな印象を言えば、それよりもむしろ、
富士フイルムも結構ポエム吹くメーカーだからなぁ…
というところですかね。
ポエムを語るメーカーは富士フイルムに限らないですし、どこも抽象的な、フワフワした言葉を羅列する製品ってのがあるわけですが、個人的には、ポエム語る=特筆すべきことがない or ネガティブ要因を隠す方便、だと思っているので(言い過ぎ承知😓)、そこだけは気になりました。いくらショールームや店頭で実機を触ったとしても、判らない点は山ほどありますからね。
ただ、メディアやユーザーのレビュー記事を幾つか読んでいく中で、自分の感じ方とある程度距離を測れるライターやユーザーのレビューを読んでみて、自分が感じそうな良し悪しも何となく見えてきたので、購入に踏み切りました。
(富士は昔と違ってフルサイズ云々と言わなくなったのは良いですね。あれは自らの価値を下げるだけでした。まぁメーカーが謳わないのに、フルサイズフルサイズ言うてるレビューを見るとアホかと思いますが)
さすがに年を越したらもう買わない気もしましたので、2020年も残り半月になったところで(ようやく)決断しました。
当初は、紅葉でもチラ見しに行くときに新しいカメラを持っていきたいと思っていたのですが、紅葉どころかもうすっかり冬になってました😅
というわけで、アホみたいに長々と書いてきましたが、そんなこんなで X-S10 を購入しました。
新しいミラーレス機買うのを止めや!というところまで書いた時点でアレコレ書きすぎて長くなりすぎて、最後までまとまらない気がして放置していましたが、こんなところでご容赦ください。
ちなみに、4機種を最終候補と書いてから X-S10 を買ったことを知って、やっぱりね!と言った人が3人、意外だと言った人が1人。なんか結構見透かされてますね……
いつもにも増して乱文失礼しました。
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