わざわざブログに書かずとも Twitter で呟き捨てるレベルの話ですし、独り言みたいなものなので適当に聞き流してもらって良い話なんですが、ずっと昔から
について、どうかと思っているんですよね。
端的に言えば、
と。
そもそも、ニコンD一桁やキヤノンEOS-1Dシリーズの防塵防滴と、価格が数分の1である安価な中級機の防塵防滴が同じなわけないのに、宣伝にも仕様にも「防塵防滴」としか書かない。(一部の防水を謳うカメラを除く)
おまけに最近は「簡易防滴」とか、防滴なんか防滴じゃないのか判らんような言葉が廉価なレンズを中心に出回ってきて、さらに意味不明。極めて宣伝臭のするものですが、元々「防塵防滴」に対して公的基準を示さないのが当たり前の業界だから出てくる舐め腐ったワードです。
カメラの防塵防滴という“仕様”の曖昧さ
について、どうかと思っているんですよね。
端的に言えば、
公的基準も業界基準も示そうとしない
カメラ業界の防塵防滴は胡散臭い
カメラ業界の防塵防滴は胡散臭い
と。
そもそも、ニコンD一桁やキヤノンEOS-1Dシリーズの防塵防滴と、価格が数分の1である安価な中級機の防塵防滴が同じなわけないのに、宣伝にも仕様にも「防塵防滴」としか書かない。(一部の防水を謳うカメラを除く)
おまけに最近は「簡易防滴」とか、防滴なんか防滴じゃないのか判らんような言葉が廉価なレンズを中心に出回ってきて、さらに意味不明。極めて宣伝臭のするものですが、元々「防塵防滴」に対して公的基準を示さないのが当たり前の業界だから出てくる舐め腐ったワードです。
防塵防滴性能については、国内では JIS(日本工業規格)、国際規格としては IEC(国際電気基準会議)によって定められています。IP なんたらとスマホや家電製品には表記されているアレです。
「IPX5 / IPX8 / IP6X」とか「IEC規格60529 にもとづく IP68等級」とか、防塵防滴を謳う製品なら通常、国際基準での「電気機械器具の外郭による保護等級」が明記されています。
けれど、カメラやレンズにはほとんどの場合、そういった公的な基準が表記されておらず、防水を謳うデジタルカメラや水中ハウジング製品にのみ、公的基準は書かれています。(昔は防水デジカメでなくても Xacti とかオリンパスのコンパクト機で IP なんぼとか書かれた機種があったと思いますが)
それ以外の場合は、この製品はどれくらい耐えられるの?と聞いても、配慮しています、とか、考慮しています、とか、せいぜい、多少濡れても大丈夫、とか、そういう回答レベル。極めて曖昧。
画質については色々な尺度があるでしょうし、そもそも数値で測れないものがあるわけで、何かしらの基準で示すことができない、意味がないのは理解しています。DxO の数値で一喜一憂するお馬鹿さんのようなことは言いません。
ただ、長らく曖昧基準だった
にも関わらず、それより前から存在している防塵防滴という仕様の基準については公的基準も示さなければ、業界基準すら作らないのは何故なんでしょうね?
ずっと昔の、どこかのインタビュー記事で見たような記憶だけなので曖昧かつ出典を示せないですが、カメラの場合は IEC や JIS の基準には見合わないので云々というメーカー側の回答があったかもしれませんが、だったら最低限、手ぶれ補正のように業界基準を作って示すべきでしょう。
様々な製品が防塵防滴を謳う場合には IEC や JIS 基準での評価を示しているわけで、多種多様の製品の中には「ウチの製品は IEC / JIS 基準で示すのはちょっと違うんだけど…」と思いながらも公的基準に則って示している製品だってあるはずです。にも関わらず、カメラ業界の製品だけが例外と考えるなら極めておかしい。
という邪推が出てきますし、逆に言えば、それに対する反証もできない。そんなことないです、と言うなら、ちゃんと公的基準で示せ、という話です。
最初に書いたように、ニコンD一桁やキヤノンEOS-1Dシリーズのようなメーカーの威信をかけたフラッグシップ機の防塵防滴と、価格が数分の1である安価な中級機の(とりあえず)防塵防滴と謳っているカメラの防塵防滴が同じなはずもないし、実際幾度も経験してきています。
もう随分前の機種だからハッキリ言うけど、EOS 6D の防塵防滴は「これが防塵防滴とか嘘八百もいいところだろ!」と思った経験が何度もあります。雨の航空祭や空港で使えなくなったこと幾たび。
同じ条件で、同じようにレインカバーを一応していて、EOS-1D Mark III や EOS 7D は問題ないのに EOS 6D は浸水で止まる。「修理出さなきゃなあ」と思って、ホテルや帰宅後に乾かしているとまた動く。
修理行きにならなかったという点では防滴だったのかもしれないが、現場で動かなくなったら防滴仕様とか言うなよ、と。それも同じ「防塵防滴」と謳ってる他機種は動いていて、レインカバーして最低限しか入り込んでいないのに。
それに比べると EOS-1D 系や D5 のようなフラッグシップと、それなりのレンズの組み合わせなら、ちょっとくらいの雨ならレインカバーなしで全く問題なし、と行ける信頼感もあるし、実際問題ない。
20万クラスの比較的安価な中級機でも D500 はそれなりに信頼できる防滴性能だと思っているけど、濡れた後に清掃していると、やっぱり D5 とはシーリング性能に大きな差を感じるわけで、そこはやっぱり値段なり。当たり前だけど。
でも、それら全部どのカメラも仕様上は「防塵防滴」で終わり。
と思うのですが、みんな気にしないのか、プロカメラマンも、業界の人たちも、レビューする人も全く気にしないのか、ずっと不思議。
そう思ってるのかもしれないけれど、私はずっと、そのことに気持ち悪さと胡散臭さを感じ続けています。
また、メーカーによって防塵防滴に対する造りの差があるようなことは言われています。
みたいなことをプロもアマも言うことがあります。
色々な現場を体験しているプロが言うのだから嘘ではないでしょう。ただ、それも経験則であって、明確な違いをきっちり示していることには繋がらない。基準を決めて差を示せれば、その言葉も重みが違うはず、だと思うんですけどねえ。
前述のように、手ぶれ補正は業界基準が定められて、それに則って表記されています。手ぶれ補正の数値が必ずしも絶対ではないし、そもそも人によってホールディングしやすいカメラと、そうでないカメラによって手ブレのしやすさは異なります。
が、それでも基準を定めて手ぶれ補正能力を数値化することは、その数値自体は間違ったものではない(はず)だからユーザーにとって目安となると思うのです。
公的な防塵防滴基準がカメラ、レンズにとって合わないというならば、手ぶれ補正と同じように業界基準を作るのでも良いから、ちゃんと「防塵防滴」も目に見える基準を作るべきでしょう>カメラ業界
ただ、手ぶれ補正と違って防塵防滴は国際規格も国内規格もしっかり定められているのですから、自社が出すカメラやレンズが本当に防塵防滴ならば、基本的には公的基準に則った仕様を示すべきだと思っています。
「IPX5 / IPX8 / IP6X」とか「IEC規格60529 にもとづく IP68等級」とか、防塵防滴を謳う製品なら通常、国際基準での「電気機械器具の外郭による保護等級」が明記されています。
けれど、カメラやレンズにはほとんどの場合、そういった公的な基準が表記されておらず、防水を謳うデジタルカメラや水中ハウジング製品にのみ、公的基準は書かれています。(昔は防水デジカメでなくても Xacti とかオリンパスのコンパクト機で IP なんぼとか書かれた機種があったと思いますが)
それ以外の場合は、この製品はどれくらい耐えられるの?と聞いても、配慮しています、とか、考慮しています、とか、せいぜい、多少濡れても大丈夫、とか、そういう回答レベル。極めて曖昧。
画質については色々な尺度があるでしょうし、そもそも数値で測れないものがあるわけで、何かしらの基準で示すことができない、意味がないのは理解しています。DxO の数値で一喜一憂するお馬鹿さんのようなことは言いません。
ただ、長らく曖昧基準だった
手ぶれ補正については業界基準ができた
にも関わらず、それより前から存在している防塵防滴という仕様の基準については公的基準も示さなければ、業界基準すら作らないのは何故なんでしょうね?
ずっと昔の、どこかのインタビュー記事で見たような記憶だけなので曖昧かつ出典を示せないですが、カメラの場合は IEC や JIS の基準には見合わないので云々というメーカー側の回答があったかもしれませんが、だったら最低限、手ぶれ補正のように業界基準を作って示すべきでしょう。
様々な製品が防塵防滴を謳う場合には IEC や JIS 基準での評価を示しているわけで、多種多様の製品の中には「ウチの製品は IEC / JIS 基準で示すのはちょっと違うんだけど…」と思いながらも公的基準に則って示している製品だってあるはずです。にも関わらず、カメラ業界の製品だけが例外と考えるなら極めておかしい。
IEC や JIS の公的な防塵防滴基準に則って表記するとなると、誤魔化すことができずに困るんだろうねぇ
という邪推が出てきますし、逆に言えば、それに対する反証もできない。そんなことないです、と言うなら、ちゃんと公的基準で示せ、という話です。
最初に書いたように、ニコンD一桁やキヤノンEOS-1Dシリーズのようなメーカーの威信をかけたフラッグシップ機の防塵防滴と、価格が数分の1である安価な中級機の(とりあえず)防塵防滴と謳っているカメラの防塵防滴が同じなはずもないし、実際幾度も経験してきています。
もう随分前の機種だからハッキリ言うけど、EOS 6D の防塵防滴は「これが防塵防滴とか嘘八百もいいところだろ!」と思った経験が何度もあります。雨の航空祭や空港で使えなくなったこと幾たび。
同じ条件で、同じようにレインカバーを一応していて、EOS-1D Mark III や EOS 7D は問題ないのに EOS 6D は浸水で止まる。「修理出さなきゃなあ」と思って、ホテルや帰宅後に乾かしているとまた動く。
修理行きにならなかったという点では防滴だったのかもしれないが、現場で動かなくなったら防滴仕様とか言うなよ、と。それも同じ「防塵防滴」と謳ってる他機種は動いていて、レインカバーして最低限しか入り込んでいないのに。
それに比べると EOS-1D 系や D5 のようなフラッグシップと、それなりのレンズの組み合わせなら、ちょっとくらいの雨ならレインカバーなしで全く問題なし、と行ける信頼感もあるし、実際問題ない。
20万クラスの比較的安価な中級機でも D500 はそれなりに信頼できる防滴性能だと思っているけど、濡れた後に清掃していると、やっぱり D5 とはシーリング性能に大きな差を感じるわけで、そこはやっぱり値段なり。当たり前だけど。
でも、それら全部どのカメラも仕様上は「防塵防滴」で終わり。
明らかに防滴性能に差があるのに
防塵防滴だけで終わらせて良いのか?
防塵防滴だけで終わらせて良いのか?
と思うのですが、みんな気にしないのか、プロカメラマンも、業界の人たちも、レビューする人も全く気にしないのか、ずっと不思議。
値段差によって防塵防滴性能に差があるなんて当たり前だから
別に公的基準で示したところで何か変わるわけじゃないから
そう思ってるのかもしれないけれど、私はずっと、そのことに気持ち悪さと胡散臭さを感じ続けています。
また、メーカーによって防塵防滴に対する造りの差があるようなことは言われています。
同じ防塵防滴と言っても〇社のカメラは本当にしっかりしている
×社のカメラの防滴性能は信頼できるから使っている
みたいなことをプロもアマも言うことがあります。
色々な現場を体験しているプロが言うのだから嘘ではないでしょう。ただ、それも経験則であって、明確な違いをきっちり示していることには繋がらない。基準を決めて差を示せれば、その言葉も重みが違うはず、だと思うんですけどねえ。
☆
前述のように、手ぶれ補正は業界基準が定められて、それに則って表記されています。手ぶれ補正の数値が必ずしも絶対ではないし、そもそも人によってホールディングしやすいカメラと、そうでないカメラによって手ブレのしやすさは異なります。
が、それでも基準を定めて手ぶれ補正能力を数値化することは、その数値自体は間違ったものではない(はず)だからユーザーにとって目安となると思うのです。
公的な防塵防滴基準がカメラ、レンズにとって合わないというならば、手ぶれ補正と同じように業界基準を作るのでも良いから、ちゃんと「防塵防滴」も目に見える基準を作るべきでしょう>カメラ業界
ただ、手ぶれ補正と違って防塵防滴は国際規格も国内規格もしっかり定められているのですから、自社が出すカメラやレンズが本当に防塵防滴ならば、基本的には公的基準に則った仕様を示すべきだと思っています。
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