Oculus Quest 2 が手元に到着してから3週間あまり。最初の数日を除けば、週イチ+αくらいしか楽しめる時間がないですし、ちょっと前には友達から VR チャットでのクラブパーティーみたいな催しのリツイートも回ってきましたが、まだまだ初心者にはハードルが高かったです…😓

それでも当分は飽きることなく、ゆっくりと色々楽しめそう、楽しみたいという気持ちが変わっていないのは、自分にとって新しいデバイスだからでしょう。少なくとも半年くらいは大丈夫そう、たぶん。Myst リメイク VR 版も楽しみだし。



さて、前回はセットアップを始めようとしたところで戸惑ったというか、いくらなんでもちょっと初心者に不親切すぎやしませんか、という話、ちょっとした愚痴を長々と書いてしまいました。

Oculus Quest 2 で初めての VR 【その1】 〜初心者に全く優しくないセットアップガイド編

今回は実際にセットアップ手順を進めて行った中での話、そしてセットアップを終えての Oculus Quest 2 というデバイスの装着感、眼鏡ユーザー的なことも含めた雑感を書いておきたいと思います。


その1)充電とバッテリーの保ち

Quest 2 パッケージには USB-C 充電器と USB-C ケーブルが同梱されていますが、これ以上 USB 充電器にコンセントを占拠されたくないので、iPad Pro 用に使っている充電器とケーブルで充電していますが、全く無問題。5V 2A あれば良いようです。

OculusQuest2_13
(最近USB-C充電器とケーブルも余りすぎ)


最初にセットアップする際には、まず充電、でしたが、元々そこそこ充電されてたせいか、すぐ充電ランプが緑になったのでヘッドセットをかぶって電源オン。楽しみと一抹の不安?の瞬間でありました😆

バッテリーの保ちは、いま現在のようにちまちまと映像見たり、簡単なゲームを少しプレイしたりというライトな使い方でも、2時間くらいで残量3分の1〜4分の1くらいになっているので、公称どおり2〜3時間、がっつりゲームプレイでは2時間くらいなのでしょう。

ただ、2〜3時間くらいしか保たないと言っても、かなり目の負担は大きいですし、後述するようにヘッドセットの重さも負担になりますので、

オッサンは2時間も使ってると相当疲れる
ので、バッテリーの保ちが休憩になる


ため、健康のため?にじじい的にはバッテリーの保ちの悪さは気になりません

ただ、10代20代ならば目の負担もヘッドセットの重さも何のそのでしょうから、このバッテリーの保ちは物足りないでしょうね……かく言う私もハマれば、数ヶ月後には「バッテリーの保ち悪すぎ〜」とか言ってるかもしれませんが😅



バッテリーの保ちの悪さは Oculus / Facebook も判っていて、モバイルバッテリー一体型のエリートストラップという純正オプションが売っていますし(↑設計不良のため販売停止中らしい)、モバイルバッテリーで有名な Cheero からも「Oculus Quest 2用バッテリーキット」なるものが販売されています(↓)。



まぁ、モバイルバッテリーを後頭部に付けてまで長時間プレイするのもどうなんだ?と思いますが、ヘッドセットの前後バランス改善という効果もあるらしいので、そこは気になりますね。(何らかを購入検討中)

ちなみに、スリープで放置しておいた場合、満充電から10日弱くらいで橙ランプが点灯してバッテリー残量警告が出ます。ええ、それくらい使う暇がなかった期間があるということです😅


その2)旧機種に比べて簡素化された左右レンズ間距離の調整について

ヘッドセットのセットアップにおいて、事前からちょっと不安だったのが、左右の眼に対応する両レンズ間の距離調節。

Quest 2 では初代 Quest から色々とコストダウンされている部分があるそうですが、左右レンズ間距離の調整幅が無段階(多段階)だったのが3段階に単純化されたことも、その一つ。

さらに、そのレンズ間距離の調整方法も初代 Quest ではヘッドセットを付けたまま(ヘッドセットの)外側からダイアルで調整できたのに対して、Quest 2 ではいちいちヘッドセットを外して内側のレンズを手動で直接動かして調整という方法。(詳細は 4Gamer の記事でも見てください)

【PR】Facebookの新型VR HMD「Oculus Quest 2」レビュー。手軽さと高性能を両立した初めてのVR体験に最適な1台だ

私は初代 Quest のことを知りませんが、コストダウンでだいぶ単純化されたことは判りますし、微調整ができなくなり、また調整そのものがしにくくなったのも理解できます。ので、

果たしてちゃんと調整できるのだろうか?


と思ったのですが、実際にやってみると、調整方法は多少面倒くさいができなくはないです。

OculusQuest2_20


調整してみた結果ですが、私の顔、眼の場合だと、

3段階では真ん中が一番良いのだろうけど、完全にちょうど良い感じではないなぁ(真ん中より若干広めがベストっぽい)。でも使えない、不快になるほどじゃない。


そんな感じ。端的にいえば、調整方法の単純化も、調整段階の簡素化も、

快適ではないけど妥協範囲内


というところですね。

とはいえ、レンズ間距離の適合は立体感の見え味に関わってくるので、やっぱり調整の段数だけでも、もう少し細かい調整ができた方が良いと感じました。

コストダウンの産物であり、買う気になった値段を思えば妥協せざるを得ない点だとは納得していますけど、もう一息感はありますね。


その3)眼鏡ユーザー的装着感

この手のグラス系デバイスでいつも問題になるのは眼鏡。眼鏡ユーザーにとって、メガネを付けたままでも使い物になるのか、快適かどうかというのは重要なポイントであり、ハードルにもなっています。

Oculus Quest 2 の場合、眼鏡スペーサーが同梱されています。最初のヘッドセットのセットアップ段階で眼鏡スペーサーがないと微妙に焦点が合いづらく、眼鏡ユーザーには同梱のスペーサー必須だと感じました。

眼鏡スペーサーを入れるためにヘッドセットのフェイスガードを外すのはすぐできましたし、眼鏡スペーサーを入れるのもすぐできましたが、フェイスガードを再装着するのに微妙に手間取りました。

最近のよくできた(こなれた)ゲーム機器と比べると造りが明らかにチャチいので、再装着時に無理に押し込んだりするとすぐ欠けたり壊しそうなので慎重になりましたが、特に難しくはなかったです。

個人的には、同梱の眼鏡スペーサー入れてもまだ少し足りないかな?と感じています。左右のレンズ間距離と同じく、快適というよりは妥協の範囲内って印象。このへんは個人差ですね。



あと、目の下側は隙間があって外光が入る分、気にならないわけではないですが、これも妥協の範囲内。純正オプションだけでなく Amazon で Quest 2 向けのフェイスマスクの類は多種売られていているので(↑)、そろそろ幾つか買ってみて試す時期かな、と思っています。

時期や部屋環境、プレイタイトルによっては、眼鏡や VR レンズが曇るという眼鏡ユーザーにありがちな問題もあるので、あまり密閉しすぎるのも良くないでしょうから試行錯誤になりそうです。

ともあれ、

眼鏡問題は同梱スペーサーでひとまずOK


な感じで、覚悟していたほど眼鏡ユーザーだから快適性が落ちる印象はありませんでした😄


その4)Facebook アカウント問題

最初にヘッドセットの電源を入れて見え方の調整を終えれば、即ファームウェア・アップデート(10分程度でした)。その後、スマホで Oculus アプリを起動してそちらで設定をしろ、と言われます。

VR ヘッドセットを外してスマホアプリを起動して、まずはトラブルが続出した Facebook アカウントでのログイン。

購入にあたっての記事で書いたように、ゲーム機にリアル情報を紐つけられるなんて真っ平ごめんなので、新規 Facebook アカウントを作って…のつもりでしたが、新規 Facebook アカウントを中心に、Facebook 秋の BAN 祭りが開催されていて問題になっていたため、諦めて既存の Facebook アカウントを使用。

買わない理由は幾つもあったけど、悩んだ挙句に結局買った Oculus Quest 2 その理由

Oculus Quest 2 の登録ログインから 3週間ほど経っていますが、当方の Facebook アカウントは問題ありません。

既存アカウントでも BAN された報告が上がっていましたし、当方の Facebook アカウントはほぼ放置だったので心配しましたが、問題も解決の方向に向かっていることもあって大丈夫だったようです。

OculusQuest2_16
(箱にもFacebookアカウント必要と書いてある)


ちなみに、アプリの設定では Facebook ログイン後、Quest 2 とのペアリング作業がありますが、Quest 2 側で表示されてたパスコードを入れることなく、アプリ側のデバイス選択で Quest 2 を選んだら近くに置いてあった自分の Quest 2 に自動でペアリングされました。


その5)セットアップしてクレジットカード必須を知る

事前に確認していなかったので少し驚いたのですが、Oculus アプリの設定は最後に決済情報を入れないと終われないんですね。つまり、

アプリの設定完了=Questを使うには
クレカかPaypalの登録が必要


なわけで、事実上クレジットカード必須なデバイスとなります。

とりあえず本体だけ買って、決済情報なしで無料限定で使うというわけにはいかないところも実に Facebook 臭くて微妙です。ま、向こうではクレジットカード必須というのは当たり前でしょうけど、ちょっとね。

(一般に普及させる気が本当にあるならプリペイドカードの導入は必須だと思いますけど)

とりあえず、箱の外側に「Facebook アカウントが必要です」だけでなく「クレジットカード情報登録も必要です」と書いておくべきでは…

当方的には Facebook にカード情報を直接登録する気はないので PayPal を選択して終了でありましたが、前回記事で書いたセットアップガイドの不備と並んで、セットアップ上でなんだかなーとなった点でしたね。


その6)はっきり言ってヘッドセットは重い

公称 503g という Oculus Quest 2 のヘッドセットではありますが、ぶっちゃけ

一定以上時間使うには重すぎ


です。これが重くないと強がる人もいるでしょうけど、普通の人なら装着直後はともかく、5分10分で重さを感じてくるレベルでしょう。

考えてみれば、

11インチのiPadを頭に付けてる


ようなものですから、重くないわけがありません。(Quest 2 は 11インチの iPad Pro や iPad Air より重い)

短時間ならともかく、私自身の感想では、

30分超える連続使用では首が疲れる


のが実情。

思わず2時間くらい熱中した後では、目と首に結構な疲労を感じます。長時間プレイのためには、アメフトやラグビー選手みたいに首を鍛える必要があるような…マジで😅

OculusQuest2_19


ヘッドセットの重さを感じる理由の一つとしてよく挙げられるのが、前後バランスの悪さ。端的にいえばフロントヘビー。後頭部はゴムベルトだけで、あとは全部顔の前に部材が集中していますから、当然です。

ですので、前述のように後頭部のベルト側にモバイルバッテリーなどの重りを追加することで前後バランスを改善し、フロントヘビーを少しでも和らげる方法が、先達の方々ではよく採られているようです。

ただ、それは判るんですが、

500g でも重く感じるのに、いくら前後バランス改善とはいえ、さらに数百g の重さを追加したら、もっと重たくなってどうなんだろ…


という危惧もあるわけで。興味はあるけど、迷ってます😓買ってはみたものの、使いたくないわ〜、で終わってしまうと金ドブですからねぇ。

とはいえ、試さないことには自分に合うか合わないかは判らないパターンですので、そのうち何か買ってみる予定でいますが、さて…


てなところで、まだ何項目かメモ書きしてあるのですが、長くなりましたのでガーディアン絡みの話とかは次回に。