コロナ禍で遅れていた各社決算も発表になり、当然ながらカメラメーカーはかなり厳しいものとなりました。(以下順不同、5月6月発表分含む)

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新型コロナウイルスの影響がどこまで続くかは判りませんが、その影響がどれほどにせよ、急速に縮小していくカメラ市場においてカメラメーカーが生き残るには、
  • カメラで利益が出なくても(生き残るまでの)開発販売が続けられるだけの企業体力、稼げる他事業がある
  • 事業規模を縮小して(もしくは身の丈にあった規模で)利益の出る製品のみに絞るか、ニッチな製品に絞って製品開発販売を続ける

このいずれかの条件は必要になるでしょう。前者に相当するのが、ソニー、富士フイルム、パナソニック。

富士フイルム、パナソニックはマスを狙わない堅実さも感じますし、ソニーは苦境の時に必ず下支えしてくれる部門が出てきます。テレビ不振で会社が傾きかけた時の保険事業、ここ最近はセンサーだったり、ステイホームの今はゲーム。

そのソニーと比べるとキヤノン、ニコンは、カメラ・映像事業以外の部門も決して良くない。特に企業規模の割に損失額が大きいニコンは、2本柱のもう一つ露光装置事業の今後見通しも良くないだけに、流動資産にまだ余裕があると言ってるものの、食い尽くしていけばあっという間。

過去にフルサイズ機を出せずハイエンド市場を中心に追い込まれていた際、 D3, D700 という起死回生の名機を出すことができたニコンですので、今後同じような展開を全く期待しないわけではありませんが、発売遅延も多い昨今を見ると……ねぇ😩

反面、ペンタックスのように

今さらミラーレスに手を出しても勝ち目ないし、そもそも手を出せる企業体力もないから、ニッチ向けに絞って一眼レフで細々とやっていくで


ということを「光学ファインダーにこだわっていく」と格好良く宣言したわけですが、自らの立ち位置を鑑みて生き残っていくための有り様であり、素晴らしい指針表明だったと思っています。

オリンパスの映像事業も経営にマイナスとならない身の丈サイズでやっていれば…と一瞬思いましたが、今の株主構成では切り捨て要求が止むことはなかったでしょうし、オリンパス自身も上へ上へという欲望が止められなかったのですから、現状は必然だったのかもしれません。

E-M10MarkIV_OverseaRelease1


そんなオリンパスは、売却譲渡の発表後に「いま計画しているカメラやレンズはちゃんと出すで」というリリースを繰り返し発表し、先日は E-M10 Mark IV や M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS を(海外)発表しました。

オリンパス、「OM-D E-M10 Mark IV」を海外発表 - デジカメ Watch
交換レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS | 交換レンズ M.ZUIKO | オリンパス

当方、AF-S 500mm f/5.6E PF 購入資金のために止むなくマイクロフォーサーズ一式売ってしまって、色々持っていたミラーレス機も一旦全部なくなり、そのことには後悔はないものの(コロナ禍でせっかく買った 500mm f/5.6E PF の出番がロクにないけど😓)、

ミラーレス機を持っていても使う機会は大してないのだけど、ちょっとしたお出かけの際のスナップ撮影は iPhone と割り切るか、カメラ持っていくなら D5 しかない、というのはやっぱり極端すぎて中間が欲しい、小型軽量なカメラシステムを1つ持っておきたいねぇ


と思い始めてる昨今。

そういう中で再びミラーレス機を購入、ニコン Z5 やオリンパスのマイクロフォーサーズ機を購入するという考えも出てきているわけで、今回の E-M10 Mark IV もその候補に入るであろうわけですが、なんか謎ですね、この機種。



いま手元にあるカメラは全部 2,000万画素機。なので、元々画素数にはこだわらないとはいえ、E-M10 Mark III までの「今どき 1,600万画素」感はありました。ですから E-M10 Mark IV が 2,000万画素になったことで、具体的な購入に興味は湧くわけです。

過去に E-M10 Mark II と E-M1 Mark II を併用していた時も、「トリミングすることを思うと、やっぱり 2,000万画素は欲しいなぁ」と思っていましたし、画質面でセンサーの差を感じることも少なからずありました。

もっとも、オリンパス機の 2,000万画素センサーも更新されていないので今となってはやや古いですが、E-M1 Mark II から使われているセンサーなら2年近く使ってきて判っているし、スナップ用途には不満ないことも把握済みなので、むしろ安心です☺️

E-M10MarkIV_OverseaRelease2


ただ、「E-M1X譲りのAFアルゴリズム」などというキヤノンみたいなキャッチコピーを謳っている割には像面位相差AF がなくてコントラスト AF のみ。そのキャッチコピーにこれは、さすがに苦笑いしかない。というか、そんな出し惜しみしていて良いのか。

事前の噂段階で、

E-M10 Mark IV のセンサーは 2,000万画素タイプになるんだ。だとすると、E-M5 Mark III との差別化も難しくなってくるねえ


などと思っていたら、まさかの像面位相差AF 非搭載。センサーは流用でしょうから、わざわざ差別化のために機能を削ったのでしょうねえ。

あと、USB 充電が可能になったとはいえ、E-M5 Mark III と同じく今どき micro-B 端子。サイズ最優先なのでしょうけど、2020年に発売するカメラがそれで良いんですかねぇ。E-M1 Mark II/III と併用する人もいるでしょうに……

とはいえ、価格が安ければ、ちょいスナップ用途にはむしろ良いのかなぁ?と思わなくもないのも事実。ちょいスナップ用途として持ち出しても、つい動くものを撮りたくなって不満は出るかもしれませんが、マイクロフォーサーズに戻っても重いレンズを買う予定はないですから、E-M10 シリーズが良いのかもしれません。

(最大でも 12-40mm F2.8 PRO までで、あとは 25mm F1.8 とか幾つかの単焦点レンズを買い戻すまででしょうから)

そんなことを思っているのですが、E-M10 Mark IV は国内発表されないままお盆休みへ。おまけに、国によっては E-M10 Mark III S が発表されているようで、どうなるのでしょうかね。


(12-100や12-45ばかり注目されるけど、私はこのレンズ好き)


先にも書いたように、今はデジタル一眼レフ、それも重量級のシステムに戻ってしまって、「スナップ用途は iPhone で良いわ」と思いつつも、やっぱり小型軽量なレンズ交換式カメラが欲しくなっているのも事実。

半年前まで使っていたマイクロフォーサーズは、レンズも小さくてお気楽適当スナップ用途に限定すれば不満なく楽しいものでしたから、改めて書い直す最有力候補なのは変わりません。

E-M1 Mark III を買うような資金的余裕はないので、せいぜい中古の E-M1 Mark II を買い戻すか、値頃感も出てきた小型軽量で性能バランスも良い E-M5 Mark III か。発売されるなら、妥協はあっても値段的に魅力であろう E-M10 Mark IV も有力選択肢。


(E-M5 Mark III もすっかりお安く ^^)


EOS R5/R6 やαシステムは資金的にも性能的にも今のデジタル一眼レフシステムからの乗り換えとして見てしまうのですが、さすがに自分が撮っている被写体において未だ再びミラーレスへ全面移行する気に離れませんから、これらは未だ将来の話。

以前から言っているように、富士フイルム X システムは過去に使ってきたミラーレス機の中でも自分に強い印象を残しているのですが、別システムと併用するには向かない記憶もあって(色の違いが大きすぎる)、そういう意味では動体を撮ることがなくなってから移行を考えようかな、と。

現在のレンズを活かすという点ではニコン Z5 も有力選択肢なのですが、

Z5 を買って 14-30mm f/4S など気になる Zマウントレンズを買ってしまうと、そのままズルズルとミラーレスもニコンを使う羽目になりそうで、それは嫌だなぁ


というのは正直あります。

ここ数年でニコンのデジタル一眼レフシステムにはン百万投資しましたが、ニコンに未来があるとは思っていないので、ミラーレス時代までニコンを使おうとは思っていないんですよねえ。今のレンズが使える以外に惹かれるものはないですし。

だからと言って、オリンパスにも将来性があるとは思っていませんが、マイクロフォーサーズは当面つなぎのサブ機として割り切れば良いかな、と。Z5 から Z システムに手を出し始めると、金額的にもそう割り切れるほどじゃないですからねぇ。

Z5_Release1


そんなわけで、カメラメーカーの決算を横目に見つつ、日常お気楽適当スナップ用途のミラーレス機をどうするか、思い悩む日々です。どこの会社のファンとかないので、お布施しようとか思う必要がないのが救いです😆

まぁ個人的にミラーレス時代においては、企画した製品(カメラ)に最適なセンサーを調達または開発できるかどうか、というのがデジタル一眼レフ時代より重要になってきているし、それが生き残っていけるかどうかの条件の一つになってもおかしくないなあ、なんて思う昨今です。