毎月 Adobe 税を取られるたびに Adobe の奴隷から抜け出すことを考えつつも
と思ってしまって今月も Adobe 税を払い続けて三千里。そんな頃合いに数カ月ぶりの機能アップデートが来まして、表題のとおりの話でございます。
本来 Twitter にでも投稿しようと思ったけど、Twitter だと長くなりすぎるのでブログにメモ書きしておくか、という程度の話であり、適当に試しただけのことですので、本気で食いつかずに適当に流してくださいませ。
で、今回の Photoshop のアップデートでは、私自身よく使う「コンテンツに応じた塗りつぶし」も改良されているみたいですが、目玉として推されてる強化の一つが、被写体自動選択機能や系統が同じオブジェクト自動選択の強化。
選択レイヤーでひたすら+や−キーを押しつつ、ちまちま選択範囲を塗っていた昔と違って、大雑把でもある程度選択してくれるようになったのは、イラチな私にはだいぶ助かってますし、使う気にさせてくれます。
が、それでも「毎月ゼニ取っていくなら、もっと賢くなって欲しいわー」と思うわけで、今回の強化にも期待がかかるというか、元々期待してなかったのですが、なんか SNS で良くなったというツイートを何件か見てしまったので、試してみる次第であります。
ただ、人物写真を合成などをするために抜くことは少なくて、プリントする際の微調整するためにヒコーキだの車だのサッカーなどの写真相手になるので、参考になるかどうかは判りません。
というわけで、適当ではありますが、自分なりの被写体で最新版 Photoshop の被写体選択ツールの精度、癖などを軽く見てみました。
ぶっちゃけ、
でありますが、
なのは間違いないでしょう。手動であとから範囲微調整する作業がなくなったとは言えませんが、その作業量が多少なりとも減るシーンが多くなったのは間違いないように思います。
ただ、個人的にはそんなことより、
今回もWin版でHEICファイルのサポートがない!
というのが納得できなくて、他の改善とか霞んでしまいます。(Mac版は当然早くからできていた)
iPhone の写真ファイルを Windows版 Photoshop で直接扱えないのは、ちょっと不便ですわ……
Photoshop の代わりの現像ソフトはあっても Lightroom の代わりがなぁ…
と思ってしまって今月も Adobe 税を払い続けて三千里。そんな頃合いに数カ月ぶりの機能アップデートが来まして、表題のとおりの話でございます。
本来 Twitter にでも投稿しようと思ったけど、Twitter だと長くなりすぎるのでブログにメモ書きしておくか、という程度の話であり、適当に試しただけのことですので、本気で食いつかずに適当に流してくださいませ。
で、今回の Photoshop のアップデートでは、私自身よく使う「コンテンツに応じた塗りつぶし」も改良されているみたいですが、目玉として推されてる強化の一つが、被写体自動選択機能や系統が同じオブジェクト自動選択の強化。
選択レイヤーでひたすら+や−キーを押しつつ、ちまちま選択範囲を塗っていた昔と違って、大雑把でもある程度選択してくれるようになったのは、イラチな私にはだいぶ助かってますし、使う気にさせてくれます。
が、それでも「毎月ゼニ取っていくなら、もっと賢くなって欲しいわー」と思うわけで、今回の強化にも期待がかかるというか、元々期待してなかったのですが、なんか SNS で良くなったというツイートを何件か見てしまったので、試してみる次第であります。
ただ、人物写真を合成などをするために抜くことは少なくて、プリントする際の微調整するためにヒコーキだの車だのサッカーなどの写真相手になるので、参考になるかどうかは判りません。
- (1)青空バックの飛行機
- 抜くのに一番簡単な青空背景の単体飛行機から。
これは今どきできて当たり前ですね。別に Photoshop でなくても当然レベル。自分で被写体を指定する「オブジェクト選択」ツールじゃなく、完全お任せの「被写体を選択」コマンドで。
以前からこの程度は問題なかったですが、細い突起物の一部が省略されるようなことが少なくなって、選択範囲が安定してくるとより安心かつ楽に使えるようになりますね。
柄もの機体でも変わりません。まぁ青空バックくらいは安定でキッチリやってもらわないと、って感じであります。 - (2)ゴチャついた都市背景バックの飛行機
- 俯瞰で離陸する飛行機を見下ろした都市部の空港特有の構図。
飛行機も全体から見ると小さめですし、斜光線で色温度高め、機体と背景の色の差も少な目ですから、いくら Sensei AI で進歩してきたとはいえ、これを一発で飛行機を主被写体認識するのは難しいでしょう。
案の定、「被写体を選択」コマンドでは機体の一部とビルの一部を選択して意味不明です。
なので、こういう時は「オブジェクト選択」ツールで、選びたい被写体はこの辺だよ〜と知らせて自動選択を行います。
そうするとターゲットの飛行機だけ選択できたように見えます。まぁ、実際には、
と要らない部分まで選択されていて完全ではないのですが、コレくらいは仕方ないというか、あとから手動で調整するのも苦にならないところまでやってくれてる感はあります。被写体認識がかなり難しい例ですし。
それに、以前(前バージョンの2020年2月版ではなく、それより前)試した時は都市バックは結構厳しかったので、それを思えば改善されている印象はあります。Adobe Sensei AI の次回改善に期待ということで。 - (3)サーキットで1台の車両
- 飛行機のお次はレース車両で。まずは単体で走ってる車から。
流し撮りで車両後部が流れているのですが、全自動(「被写体を選択」コマンド)でだいたい上手く選択されています。ウイングの一部とかは流れすぎていて選択範囲外で、それは仕方ないでしょう。
とはいえ、手動でもどこまで選択させるかは迷うところで、こういうところを AI で細かく上手い具合にやってくれるのを期待したいのですけどねえ。そういう意味では満足とはいえません。
また、車両下部の部分がほぼ陰になっていて割と黒を潰している写真なので、車両下部の選択境界が直線状になっていてかなり変です。車は下部の選択範囲がこうなることが多く、仕方ないかなー?と思いつつ、もう一声頑張って!な印象です。
フォーミュラーカーだとウィングの間とかちょっとしたところで、見るからに選択範囲をミスってることがあって、さすがにこれくらいはもっと頑張れ!って感じですね。
選択の方法(完全自動じゃなくオブジェクト選択にするとか)を変えれば結果も少しずつ違ってくるので、そこは使い手の工夫も必要かもしれません。 - (4)サーキットで複数の車両がいる場合 その1
- レース写真で、写真の中に複数の車両がいるのは一般的ですが、まず複数の車両が離れている場合。
これは主被写体の車じゃない方が流れている例ですが、こういう場合だと全てお任せの「被写体を選択」コマンドを使っても、
このように主被写体の車だけを抽出選択してくれます。主被写体の車が全てアスファルト上にあるせいか、ウイングの境界部が怪しい以外は概ね良い感じで選択されています。 - (5)サーキットで複数の車両がいる場合 その2
- 次は、SUPER GT などで見かける多くの車がゴチャついたシーン。上位カテゴリー GT500 の3台がトップ争いしながら、下位カテゴリーの GT300 の車両をまとめて抜いていくところ。いかにも SUPER GT という状況。
こんなシーンで、完全お任せの「被写体を選択」コマンドを使っても上手く行くわけがないのは自明。
なので、「オブジェクト選択」ツールでトップを死守している au TOM'S LC500 の車を選択してみます。
選択範囲が表示された、と思ったら、なんとエラー!マジかよ。
なので、「オブジェクト選択」ツールの選択範囲を少しずつ広げたり狭めたりやってみます。
結局、エラーは出ないようにできましたが、何度やっても選択範囲はこんな感じ。何故か左のヘッドライト付近が選択されない。au TOM's カラーのオレンジの部分も途中で切れてる。
こういう多くの車が重なり合ってるところから1台だけを完璧に抽出選択するのはまだ難しいでしょうけど、同じ色が続いている部分なのに途中で選択範囲が切れることがあると、まだまだだなー、って感じますね。残念。 - (6)プレー中のサッカー選手・一人のみ
- 今度は、試合でプレー中のサッカー選手。まずはゴールキーパーというか、ユニフォームの色が背景色(主に芝生の緑やフェンスの色)と異なっていて境界が判りやすい例から。
完全お任せの「被写体を選択」コマンドを使いましたが、青空バックの飛行機ほどではなくても、問題なしですね。ゴールネットの網目に左右されることもなく、安定の抽出選択。
お次は、選手のユニフォームやパンツの色が背景色と同系統になる部分がある場合。こちらも全てお任せの「被写体を選択」コマンドで。
意外と上手く抽出選択されています。上半身のユニフォーム部分(濃青)と背景の広告 LED ビジョンの色が同系色、パンツ部分も背景とともに黒と黒なのに、ほぼ完全な抽出選択。
上に立っている髪の毛の一部が選択されていないものの、進化が伺える自動選択という印象です。
が、足元を見ると……
何故か、色が全然違うボールの一部が選択されていて、ボールで遮られた足のつま先部分が選択されていません。つま先部分は仕方ないのかなー?と思いつつも、AI とか言うならそこまでやってくれや〜と思ったり。
とはいえ、ここまでやってくれれば、あとから手動で選択範囲を調整するのは難しくないですけどねえ。 - (7)プレー中のサッカー選手・複数人
- 最後に、試合でプレー中のサッカー選手で、写真内に複数人がいる場合。絡み合った写真は無理なのは先ほどの例で判っているので、複数の選手がいても接触していないシーンを。
まずは、完全お任せの「被写体を選択」コマンドでどうなるかを見てみると……
おお、人物や顔の認識選択には強いせいか、背景でボケている選手も含めて3人分まとめて選択されました。
が……
うーん、何故か耳がカットされている…背景色が違う2人の選手が似たような選択ミスになっているので、これは Photoshop 側のアルゴリズムの癖、欠点ということなのでしょうか。
では、「オブジェクト選択」ツールで一人だけ、本来の被写体である宇佐美貴史選手だけを指定してやります。
当然ながら、完全お任せ「被写体を選択」コマンドと違って、宇佐美選手だけが抽出選択されています。そして拡大してみると……
おおお、こちらは耳の部分がカットされず、髪の毛含めて正確に抽出されています。
足元を見ても、ほぼ完ぺき。条件次第とはいえ、常にこれくらいの抽出選択精度があるなら文句ないんですけどねえ。
というわけで、適当ではありますが、自分なりの被写体で最新版 Photoshop の被写体選択ツールの精度、癖などを軽く見てみました。
ぶっちゃけ、
使える時もあればイマイチな時も
というのは基本的に変わらず
というのは基本的に変わらず
でありますが、
大幅改善ではなくても一歩前進
なのは間違いないでしょう。手動であとから範囲微調整する作業がなくなったとは言えませんが、その作業量が多少なりとも減るシーンが多くなったのは間違いないように思います。
ただ、個人的にはそんなことより、
今回もWin版でHEICファイルのサポートがない!
というのが納得できなくて、他の改善とか霞んでしまいます。(Mac版は当然早くからできていた)
iPhone の写真ファイルを Windows版 Photoshop で直接扱えないのは、ちょっと不便ですわ……
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