新型 iPad Pro (2020) と同時発表され、予定より早く繰り上げ発売になった新しい iPad Pro 用キーボードカバー「Magic Keyboard」の入手報告が SNS などであがり、ネットメディアでのレビュー記事も公開されるようになりました。
■ iPad Proを“Mac化”する「Magic Keyboard」は高価でも買い? その完成度を確かめた - ITmedia PC USER
■ Magic Keyboard+iPad Proは高価だが、圧倒的な快適さで過去のキーボードケースを遥かに凌駕する(西田宗千佳) - Engadget 日本版
新たにタッチパッドが備わっただけでなく、従来の Smart Keyboard Folio では2段階だった画面角度の自由度が大きくなり、キーボードが MacBook Air/Pro 16" と同じくシザー式のちゃんとしたキーボードになったのは魅力的です。
特に、タッチパッドとともにキーボードの手前にパームレストができたことは、画面角度の自由度拡大とともに、かなり使いやすいだろうなぁ…と思います。iPad + Smart Keyboard Folio を膝上で使う場合、画面が寝かせられないこととパームレストがないことが辛いですからねぇ。
とはいえ、以前も書いたように iPad Pro 用の Magic Keyboard を買う予定はありません。その理由は以下のとおり。
安い iPad が買えるくらいの3万円超の値段もどうかと思いますが(Apple らしいけど)、タブレットをタブレットとして使えない上にタブレット本体より重いキーボードカバーって本末転倒では?いくら初代 iPad からキーボードカバー/ケースを愛用してきた私としても、ないです。

(Smart Keyboard Folioは裏技的にペンスタイルが使えるのも良い)
なにせ、いま使っている Smart Keyboard Folio の倍の重さですから、個人的には無理。そこまでキーボードに拘って、尚且つ1kg 超であるならば、私は素直にノートパソコンを選択します。
まぁ、純正カバー各種始め iPad Pro のカバー脱着は基本的にマグネットで一瞬ですから、Magic Keyboard は机の上でノートパソコン代わりとして使うためのアイテムとして、そうじゃない時は他のカバーを臨機応変に使い分けろ、ということなのでしょう。
いずれにせよ、この1年半に幾つか iPad Pro 用カバーを買って使ってみて思ったのは、
と見直したことですね。
キーボードカバーとしては軽いし、脱着が楽なので臨機応変にキーボードなしの他のカバーに替えられるし、有線接続なので Bluetooth キーボードみたいな接続トラブルも皆無。ホント見直してます。(画面の角度だけは…と思うけど、寝かせるためには犠牲が出ますからねえ)

というような思いとは矛盾するかもしれませんが、私自身 iPad Pro (2018) の発売および購入時には
と思っていましたし、その思いは今も変わらないのですが、現実は発売から1年半経っても「iPad でできること」「iPad Pro とノートパソコンでできることの乖離」はほとんど変ってないように思えます。
■ リモートワーク時代における、ごく個人的な iPad (Pro) とノートパソコンの狭間に揺れる思い (前編)
2018/2020年モデルの iPad Pro は何をやらせてもストレスない高速レスポンスであり、そしてノートパソコンほど自由度がなく1画面1アプリであるからこそ作業に集中できる良さがあることを前回記事では触れました。
と同時に、いつまで経っても iPad でできることがノートパソコンに近づけない一番の理由として、
特にビジネス系アプリについてはその傾向が強かった、今も変わらないことだと書きました。今回はそのことを含めて何点か細かく記しておきたいと思います。

なんか他にもあってこの記事を書こうとしたような記憶があるのですが、ちょっとした合間合間に書き足しているうちに、よく分からない内容になってしまいました( ̄▽ ̄;)
ま、社内情報を iPad などモバイル端末で扱う場合は MDM による管理が必要で会社規定の問題(情シス部門の判断)があり、そこが最初のハードルになる場合も多いので、できるできない以前の問題も多いので、そう簡単にノートパソコン代わりになり得えないのは重々実感しています。
とは言え、
と思うところは強いので、今後 iPad Pro のポテンシャルを活かせるようにアプリの進化を望みたいところです。お絵かきはできないので、それ以外で……
■ iPad Proを“Mac化”する「Magic Keyboard」は高価でも買い? その完成度を確かめた - ITmedia PC USER
■ Magic Keyboard+iPad Proは高価だが、圧倒的な快適さで過去のキーボードケースを遥かに凌駕する(西田宗千佳) - Engadget 日本版
新たにタッチパッドが備わっただけでなく、従来の Smart Keyboard Folio では2段階だった画面角度の自由度が大きくなり、キーボードが MacBook Air/Pro 16" と同じくシザー式のちゃんとしたキーボードになったのは魅力的です。
特に、タッチパッドとともにキーボードの手前にパームレストができたことは、画面角度の自由度拡大とともに、かなり使いやすいだろうなぁ…と思います。iPad + Smart Keyboard Folio を膝上で使う場合、画面が寝かせられないこととパームレストがないことが辛いですからねぇ。
とはいえ、以前も書いたように iPad Pro 用の Magic Keyboard を買う予定はありません。その理由は以下のとおり。
- Smart Keyboard Folio と異なり Magic Keyboard はキーボード面を背面に回して、キーボードなしの純粋なタブレットとして使うことができない
- iPad Pro 本体(11インチモデルで 471g)より重いキーボード(600g)とか、いくら良いものだったとしてもタブレット用/モバイル用キーボードとして有り得ない
- バッテリー消費が激しいらしい
安い iPad が買えるくらいの3万円超の値段もどうかと思いますが(Apple らしいけど)、タブレットをタブレットとして使えない上にタブレット本体より重いキーボードカバーって本末転倒では?いくら初代 iPad からキーボードカバー/ケースを愛用してきた私としても、ないです。

(Smart Keyboard Folioは裏技的にペンスタイルが使えるのも良い)
なにせ、いま使っている Smart Keyboard Folio の倍の重さですから、個人的には無理。そこまでキーボードに拘って、尚且つ1kg 超であるならば、私は素直にノートパソコンを選択します。
まぁ、純正カバー各種始め iPad Pro のカバー脱着は基本的にマグネットで一瞬ですから、Magic Keyboard は机の上でノートパソコン代わりとして使うためのアイテムとして、そうじゃない時は他のカバーを臨機応変に使い分けろ、ということなのでしょう。
いずれにせよ、この1年半に幾つか iPad Pro 用カバーを買って使ってみて思ったのは、
高いし、画面は寝かせられないし、分厚くなって iPad Pro 本体の薄さをスポイルするなぁ、とか思っていた Smart Keyboard Folio だけど、他のカバー見てたら持ち歩きキーボードカバーとしては断然良くできてるわ
と見直したことですね。
キーボードカバーとしては軽いし、脱着が楽なので臨機応変にキーボードなしの他のカバーに替えられるし、有線接続なので Bluetooth キーボードみたいな接続トラブルも皆無。ホント見直してます。(画面の角度だけは…と思うけど、寝かせるためには犠牲が出ますからねえ)

というような思いとは矛盾するかもしれませんが、私自身 iPad Pro (2018) の発売および購入時には
並みのノートパソコン以上な高速高性能 iPad の登場で、ノートパソコンでやっていること(の一部)が iPad Pro でこなせることが、もっと増えるといいなぁ
と思っていましたし、その思いは今も変わらないのですが、現実は発売から1年半経っても「iPad でできること」「iPad Pro とノートパソコンでできることの乖離」はほとんど変ってないように思えます。
■ リモートワーク時代における、ごく個人的な iPad (Pro) とノートパソコンの狭間に揺れる思い (前編)
2018/2020年モデルの iPad Pro は何をやらせてもストレスない高速レスポンスであり、そしてノートパソコンほど自由度がなく1画面1アプリであるからこそ作業に集中できる良さがあることを前回記事では触れました。
と同時に、いつまで経っても iPad でできることがノートパソコンに近づけない一番の理由として、
ハードは高性能になったのに
iPadアプリの進化が思ったほどじゃなかった
iPadアプリの進化が思ったほどじゃなかった
特にビジネス系アプリについてはその傾向が強かった、今も変わらないことだと書きました。今回はそのことを含めて何点か細かく記しておきたいと思います。
- (1)MS Officeアプリがショボすぎる
- 一部の企業を除けば、まだまだデフォルト文書フォーマットになっているマイクロソフト Word / Excel / PowerPoint。最終的なアウトプット・ドキュメントが PDF だったとしても、作業過程でクライアントとオフィス文書のやり取りが発生することは多々あります。
罫線使った文書は須く Excel で作っちゃうクライアント、官公庁は 2020年代になっても消えないでしょうし、チェック事項を箇条書きで送ってくるのに何故か PowerPoint ファイルをメール添付というお客さんも当分不滅でしょう。
定形フォーマットの Excel ファイルに必要事項を記入して送り返すだけのはずが、謎マクロが入っていたりして Office 互換アプリはもちろん、マイクロソフト純正でもウェブ版・アプリ版で作業して返すと「文書が崩れてるのでやり直して」と言われたり、返答事項をテキストメールで送ると「Word 文書でお願いします」と言われたり。
お客様あってのお仕事、クライアントの要求に合わせてのお仕事をしていますから、こういうことは日常茶飯事であり、止むないことと割り切っていますが、残念ながらこういうことも iPad では作業が完結できない事情の一つだったりします。
スマホアプリでは閲覧程度でしょうからともかく、iPadアプリがウェブ版と同じでは物足りなさすぎです。
せめてiPad版Word/Excel/PPは
PC版の機能に準拠して欲しい
PC版と全く同じは無理でも、マクロやグラフ絡みで問題を起こさず編集できる程度の互換を、目次や索引機能などはPC版と変わらないレベルにして欲しいものです。一時期から機能拡充がないままで、年間課金してる身としては何だかなーです(´Д` )
iPad版の Microsoft Office が PC版に近くなるだけでも、結構 iPad のビジネス利用度は変わってくると思うんですけどねぇ。 - (2)プログラミング環境はオールドスタイル
- 個人的に重要?なプログラミング環境面で言えば、iPad はパソコンのように各種サーバー環境をインストールしたり、Visual Studio や Xcode で即実行可能なアプリを作成したり、サーバー絡みのコーディングを iPad 内で自己完結できるわけではありません。
html を localhost でちょい確認くらいはできますし、Pythonista 3 や DraftCode Offline PHP IDE のように iPad 内でコード実行環境を持つ良アプリもありますが、あくまで学習用レベル。
とはいえ、今どき趣味のプログラミングならともかく、普通は共有ソースコード管理下でテストサーバーなり、何かしらのリモートビルド/実行環境があるでしょうから、自己完結したプログラミング環境が iPad で作れないことがネックとなるのは少なくなりつつあるでしょう。
私自身、仕事絡みとは別に個人用 AWS サーバーを借りて、個人的なプログラミングやプロトタイプなテスト他はそちらを使っています。(そういう意味では iPad も LTE 内蔵モデルが絶対に便利ではあります)
ただ、iPad のコードライティング環境は Eclipse や Visual Studio Code、IntelliJ のような IDE(統合開発環境)がなく、プログラミングエディタとコンソールで頑張るぞ、という
ひと昔前の開発環境しかない
のは、至れり尽くせり手取り足取りな IDE 環境に慣れきった人には辛いかも知れません。
私自身は古い人間ですので、こういうスタイルでも特に問題はないですが、オートリファクタリングどころかコード補完すら最小限ですからね。
2020年前半時点での iPad プログラミング環境を考えると、ソースコード管理アプリは Working Copy 一択(push のために要アプリ内課金)、コードエディタは Textastic か GoCoEdit あたりが定番、ssh クライアントは昔だと Prompt 2 や Termius だったかもしれませんが、今は Blink Shell でしょう。(安価にしたいなら Shelly でアプリ内課金 Pro に)
■ Working Copy - Git client
■ Textastic Code Editor 9
■ GoCoEdit - Code & Text Editor
■ Blink Shell: Mosh & SSH Client
■ Shelly - SSH Client
ちなみに、ウェブアプリ開発絡みだとブラウザのデバッグツールやコンソールが使えないのが辛いですが、以下のようなウェブ開発用アプリもあって、ブラウザ側のデバッグを iPad で行うなら必要かもしれません。
■ Inspect Browser
上記アプリはいずれも有料アプリですが、Working Copy + エディタ + ssh クライアントを合わせても数千円〜5千円で、アプリ内課金含めて1回払いのみですし、それくらいの投資を惜しむようなら素直に(無料で環境が揃う)パソコンでやるべきでしょう。
いずれにせよ、iPad ではソースコード管理はできてもエディタとコンソールを使ったオールドスタイルな形であり、個人的には嫌いではないのですが、
パソコンより不便な点が多い上
iPad ならでは、が特にない
というのも事実で、プログラミング環境として選択する決定打に欠けているのはずっと変わりません。
iPad Pro でノートパソコンより身軽に、気楽にコードライティングできるのは好きなのですが(企業一括購入の廉価ノートパソコンより快適だし)、そういう個人的嗜好を別にすれば積極的に選びたい環境でもなければ、未だ他人に勧められるものでもありません。
そもそも iPad で IDE アプリが登場したとしても 12.9インチ iPad Pro 以外は画面が小さすぎて厳しいですし(11インチ iPad Pro で Cloud IDE を使った時の印象)、その点も含めて
iPad ならではの操作性と UI を持った、httpd だけでなく python や PHP、node.js などのサーバー側の実行環境も内蔵した IDE が出てきてくれたら年1万円の課金でも、12.9インチ iPad Pro でも買っちゃうのになぁ…
なんて思うのですが、まぁそこまで iPad (Pro) でコーディングしたくなる人も珍しいから見込み薄ではありますね😅 - (3)Adobe 始め写真編集管理アプリも上手くない
- 趣味的な部分で言えば、以前にも書きましたが、
Adobe の iPad アプリがイマイチ
であることは今なお変わりません。
並みのノートパソコン以上のポテンシャルを持つ iPad Pro (2018) と前後して Adobe が「iPad 用に本物の Photoshop アプリ作るで〜」とぶち上げて期待したものの、1年以上経って出てきたのは未完成品。
(未だ利用できませんの文字が多いPsアプリ)
初版リリースから半年くらい経ってますが、今なお未実装機能は多く、個人的には
トーンカーブも、シャープネス(スマートシャープ)も、ノイズリダクションも、リサイズも、アレもコレもないままの Photoshop を Photoshop と呼べるのか!?
って感じであります。
これならまだ従来の無料 Photoshop Express アプリの方が使えますし、せめて Lightroom アプリで実現している機能くらいは Photoshop アプリのファーストリリース時に入れて欲しかったところです。
方や、Lightroom アプリについてはパソコン上で新しい Lightroom ではなく Lightroom Classic を使っているので、その両者での機能差は気になっていますが、RAW現像/編集機能についてはスマートシャープがない以外は許容範囲です。
ただ、とにかく
Lightroomアプリ上で等倍の画像チェックができない
これが致命的です。
パソコン上の Lightroom Classic コレクションとの同期ではスマホ、iPad へ等倍画像を渡せない(解像度を落としたスマートプレビューのみ)。この制約はクラウド同期ができるようになってからずっと変わらず。
パソコン上で Lightroom Classic に読み込んだ大量の写真を iPad 上でサクサクスワイプ選択、ダブルタップで全体表示と等倍表示を切り替えて微ブレや細かいピントチェックしてレーティング、フラグ付けして写真整理したいのに…
これこそが写真ライブラリ管理ソフトでもある Lightroom の真骨頂のはずなのに、できない。ホント残念すぎる。圧縮率が多少高めの JPEG でも良いから等倍画像を同期させて欲しい……
加えて言えば、Lightroom アプリではレーティング、フラグ付けができるけどカラーラベルは一切スルーされてるのも改善して欲しいし、レーティングやフラグ付けの操作は昔の方が便利でした。今はいちいちレーティングモードに切り替えないと操作できず、面倒です。
iPad がノートパソコン代わりになりきれない問題というより、単なる Adobe への不満だけになってしまいました😓 - (4)カメラ位置がビデオチャットだと微妙
- 新型コロナ絡みでオンラインミーティング、オンライン飲み会/お茶会が一気に定着した昨今、色々な意味で話題の Zoom を始め、CISCO Webex や MS Teams など既存ソリューションだけでなく Google Meet や Skype も機能強化してるわけですが、いずれにしても意外と重要なのがカメラ位置。
パソコンなら Webcam を別途使うことで写す位置は自由に設定できますし、内蔵カメラもパソコンやスマホだと正面上側にあり、カメラとの距離と角度さえ気を付ければ使うのに全く問題ありません。
ところが iPad Pro をオンラインミーティングで使おうとすると
iPad Pro を横向きで使うと
カメラ位置が左端で微妙な構図に
なってしまいます。
画面に顔を近づけているような状況でもなければ顔は映るのですが(30〜40cm離れていればOK)、かなり右寄りになるので多人数を画面上に同時表示しているような場合は顔が見切れてしまうことは多いです。
アプリを利用して iPad Pro をパソコンの Webcam として利用する場合は iPad Pro の設置位置をずらすことで対応できますが、iPad Pro に正対してのビデオ利用はちょっと微妙かなー?と思います。

なんか他にもあってこの記事を書こうとしたような記憶があるのですが、ちょっとした合間合間に書き足しているうちに、よく分からない内容になってしまいました( ̄▽ ̄;)
ま、社内情報を iPad などモバイル端末で扱う場合は MDM による管理が必要で会社規定の問題(情シス部門の判断)があり、そこが最初のハードルになる場合も多いので、できるできない以前の問題も多いので、そう簡単にノートパソコン代わりになり得えないのは重々実感しています。
とは言え、
iPad Pro はもっと活躍、もっと色々に使う予定だったのになぁ…
まだまだ爆速で長く使えるから元が取れないとは思わないけど、もっと使える予定だったから下手なノートパソコンより高い金を出したんだがなぁ…
と思うところは強いので、今後 iPad Pro のポテンシャルを活かせるようにアプリの進化を望みたいところです。お絵かきはできないので、それ以外で……
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