とうとう、というか、ようやく、というか、どこが緊急やねん?という感じで緊急事態宣言が発令され、大阪府も当然対象となり、これでほぼ撮影に出かけることもなくなり(できなくなり)ました。

家族には基礎疾患山盛りの高齢者がいますし、私自身も10年前の手術の絡みで呼吸器系に弱点を抱えているので、従来から無駄な外出は避けたいと思いつつ、仕事絡みだけでなく家族絡みで病院へ通う頻度が高かったため、こればっかり運次第です(´Д` )

カメラ的には、サッカーもモータースポーツも再開が見えない中、自分の被写体の中では空港で飛行機(民間機)を撮るくらいしかなく、病院へ車で家族を送迎する合間に短時間でもヒコーキを撮影をするくらい。(緊急事態宣言発令後に撮りに行くようなことはないですが…)

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その民間機も減便に次ぐ減便、運行機材の縮小化(羽田〜伊丹線で90席のE190が充当されるようになったのは驚き)で撮影テンションは全く上がらなかったのですが、一応桜の季節でもありましたから、

短時間しか立ち寄れなくても、桜×ヒコーキを少しは撮っておきたいな…


と。

去年ロケハンして「来年はここで」と狙いをつけた桜×飛行機撮影ポイントはいずれも車が停められず、公共交通機関で行かねばならないのでリスクを考えて断念。なので、既知のポイントへ撮りに行って気づいたのが、

オレ、標準域のレンズを持ってなかったわ😓


現在手元にあるレンズは、超広角ズームレンズ(AF-S 16-35mm f/4G ED VR)を除くと全部望遠レンズ。一番引けるのが AF-P 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR のワイド端 70mm。

満開の桜と絡めようとすると 70mm でも引けずにちょっと苦しいことが多く、かと言って APS-C + 16-35mm だともう少し寄りたいと思っても寄れずに厳しい。

飛行機はいつも同じところを飛んでくれるわけではないので(離陸では特に)、臨機応変に対応できる余裕が欲しい。

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去年は標準域が欲しくなったら E-M1 Mark II + 12-40mm F2.8 PRO や単焦点レンズがあったので、一眼レフシステムの方で標準域のレンズがなくても全く気になりませんでした。が、今年はありません。

(動体に対して信用できなかったE-M1 Mark II ですが、民間機相手で広角〜中望遠域で撮る場合なら概ね問題はなかったので)

昨年末、AF-S 500mm f/5.6E PF ED VR を買うために泣く泣く手放した後は「標準域はスマホで頑張るわ」とか思っていましたが、ヒコーキ相手だとそんなことわけにもいかず。

そんなわけで

さほど要らないと思っていたし、少し使ったあとは防湿庫の肥やしになりそうだけど、標準ズーム買っとくかぁ
どうせ買うなら桜×ヒコーキが撮れる間に手に入れよう


となりました。桜が満開近くになった頃、緊急事態宣言が発令される1週間くらい前のことです。



さて、今回の標準ズームレンズ購入の基本方針は、

どうせ使用頻度は低いレンズだから
お手頃価格&程度の良い中古品で


ちょうど新型コロナウイルスの余波のせいか、カメラ屋の中古レンズコーナーは過去例にないくらいの在庫で溢れかえっている感じでしたし、それでなくてもみんなミラーレス移行でデジタル一眼レフ用のレンズは玉が増える昨今ですからね :-)

あと、

当方も新型コロナウイルスの余波で
仕事に大影響であり懐は厳しいorz


ということもあります。いや〜今年最後の買い物かも…マジで😓

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ともあれ、今回標準ズームレンズ(中古)の購入条件は以下の通り。
  • 予算は5万円以下
  • F2.8 通しは考えずズームレンジの広さ優先
  • 28mm スタートではなく 24mm スタートで
  • 中古レンズは信用できる店で

価格と仕様から購入候補になる中古レンズは以下の4つでした。
  1. AF-S 24-120mm f/4G ED VR
  2. AF-S 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR
  3. Ai AF 24-85mm f/2.8-4D IF
  4. SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM Art




この4本のレンズの仕様と(一応参考のための)MTF 曲線は以下のとおり。

 大きさ重さ
AF-S 24-105 f/4G VRφ84×103.5mm710g
AF-S 24-85 f/3.5-4.5G VRφ78×82mm465g
AI AF 24-85 f/2.8-4Dφ78.5×82.5mm545g
SIGMA 24-105 F4 OSφ88.6×109.4mm885g

AFS24-120f4G_4A_MTF_24-120G
(MTF AF-S 24-120mm f/4G ED VR)

AFS24-120f4G_4B_MTF_24-85G
(MTF AF-S 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)

AFS24-120f4G_4C_MTF_24-85D
(MTF AI AF 24-85mm f/2.8-4D IF)

AFS24-120f4G_4D_MTF_SIGMA24-105
(MTF SIGMA 24-105mm F4 DG OS HSM)


この4本からどれを選ぶか?は、
  • 小型軽量な24-85mm か?大きく重くてもテレ端が 100mm 超の F4 通しレンズか?
  • 現状手持ちに明るいレンズがないので、古くてもワイド端が F2.8 を選ぶか?そこに拘らないか?
  • ナノクリスタルコートが欲しいか?
  • 程度の良いレンズが予算内で買えるか?

これらが判断基準になりました。

TediousDays20200409_03_1564


このうち、まず、シグマの 24-105mm F4 は中古でも程度の良いものはまだ 5万円を超えるので脱落。純正だったら無理してでも…と思ったでしょうが、古いとは言え、純正 24-120 f/4G が4万円台である中、サードパーティ製品に+1万は出せなかったです。

(AF の調整とかニコンのサービスセンターでボディとともに一括でやってくれるのが純正の良さでもあるので)

かなり古い Ai AF 24-85mm f/2.8-4D IF は開放値が明るいし画質の評判は良さげでしたが、如何せん手ぶれ補正がない。動体を撮るのだから別に手ぶれ補正は…とも思ったのですが、所有 Fマウントのレンズは全て VR 付き。完全に堕落している自分のことを考えると、手ぶれ補正なしはリスク有りとして脱落。

D750 のキットレンズでもあった AF-S 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR は小型軽量で、中古価格も安く(2万円台〜)、こちらにするかどうか、かなり迷いました。線の太い描写でコンデジ画質とか揶揄されることも多いようですが、風景撮るわけでもないしなー、と重要視はしていませんでした :D

そんなわけで AF-S 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR と、さらに古い 10年前発売の AF-S 24-120mm f/4G ED VR との一騎打ち。
  • ナノクリコーティング以外は平々凡々だけどテレ端 120mm まで使える F4 通し便利ズームか
  • 描写はさらに期待できないけど、お値段安くて小型軽量な 24-85mm か

そして結論は AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR に

AFS24-120f4G_2


AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR を選んだ理由は以下のとおり。
  1. 程度の良い中古レンズが予算内で十分買える
  2. どうせメインで使うボディは D5 だからレンズが小型軽量でも意味がない
  3. テレ端 100mm 超まであれば、将来 100-400mm を買った時に繋がりが良い(買うとは言ってない ^^;)
  4. 被写体(民間機)を考えてもズームレンジ(テレ側)には余裕がある方が何かと使いやすい
  5. ナノクリスタルコートはやっぱり欲しい
    (手持ちレンズで唯一 AF-P 70-300がナノクリじゃなく差を感じることはあるので)

購入したのは、東京在住時からよく利用している某カメラ店の中古 A ランク品。キャッシュレス還元込みで4万ちょいだったので、十分納得です :-)

AFS24-120f4G_1


10年前に発売されたレンズで使い込まれているレンズも多そうですから、今回は良品、美品ランクのものに限定して購入。実際届いたレンズを見ても外装は美品で、レンズ内も綺麗。手元に届いた日に室内で試し撮りしても一見して判る片ボケや隅の変な流れなどはなく、安心して使えます☺️

ただ、このレンズが到着してから購入目的だった🌸×✈️を撮りに行けたのは1回だけ、それも短時間。到着した時には既に満開のピークが過ぎようとしている頃合いでしたし、すぐに緊急事態宣言が出てしまいましたから仕方ありません。

それでもとりあえず数回は使ったので、次回に感想を簡単に。

色々言われることもあるレンズみたいだけど、悪くないじゃん。良い買い物したわ!


って感じですけどね :-)

→(続き) Fマウントに戻って2年越しの標準(ズーム)レンズ購入【後編】 〜10年前発売のAF-S 24-120mm f/4G ED VR雑感


(新品で買うならコスパでシグマだったかも…)