東京でタクシー運転手さんも新型コロナウイルス感染が公表されて、東京よりも中国人観光客が多い京都・大阪で同じことが起きてないはずがないよなぁ…と思っていたら、とうとう国内で死者も出た今日ではありますが、MWC バルセロナは中止になったものの、国内メーカー中心の CP+ は普通に開催するようですが、大丈夫ですかね?→記事投稿翌朝に中止が発表されました。

気になる新製品は色々発表されているものの、さすがに飛んで火にいるつもりはないので行く予定はないですけど(当初は CP+ へ行って友達と飲むつもりをしてた)、まぁどこ行ってもリスクが避けられないパンデミック寸前な状況になりつつありますわね……

そんな中、昨日のニコン、オリンパスの発表に続いて、本日はキヤノン。

EOSR5_DevRelease1


既に噂としてだいぶリーク情報が流れていましたが、1年前の発表の時以上の盛り沢山。RF レンズも今年は9本出すそうで。

「EOS Rシステム」を強化 次世代フルサイズミラーレスカメラ“EOS R5”とRFレンズを開発 | キヤノングローバル
キヤノン:エントリークラスのデジタル一眼レフカメラ"EOS Kiss X10i"を発売 高精度AFにより快適な動体撮影を実現
キヤノン:小型・軽量の標準ズームレンズ"RF24-105mm F4-7.1 IS STM"を発売 大口径・ショートバックフォーカスにより優れた携帯性と高画質を両立

殿様商売とまでは言わないまでも、フルサイズ・ミラーレスに対して余裕ぶっこいているうちにソニーに食われまくって、慌てて EOS R を出したもののミラーレス機でのソニーの後ろ姿は未だ見えないままの現状。

RFレンズは意欲的にリリースしているし、敢えてミラーレス用レンズは一眼レフ用と違った個性を出す方向で開発されたレンズも多く、一眼レフ用レンズの最適化焼き直しばかりのコンサバな方向性より個人的には評価してたりします。どれも高いけど。

ただ、EOS R 系ボディラインナップの弱さは衆目一致するところであり、それが理由で αに流れた人は少なくないはず。動体撮影系でも被写体の動きが単純かつ遅い民間機を専門とする人には、レンズは EF レンズのままボディはαに移行している人が珍しくないですからねえ。

そんな中で、ようやくボディ内手振れ補正機能を投入した、キヤノンの本命ミラーレス機とも言える EOS R5 に、超望遠ズーム 100-500mm、そして、テレコンの開発発表。さらに EF レンズにもあった廉価 24-105mm STM の RF 版と、ちょっぴりエポックメイキングな Kiss 新型機。

それらを見ていると、尻に火が点いても一向に消火できないキヤノンもそろそろ出し惜しみする余裕がなくなってきた感じではあるし、もっと言えば

出し惜しみしなくなったキヤノンはマジ楽しみ


でもあります。売る力だけでなく製品開発能力の底力もあるメーカーですし、某社とか某社と比べると開発に割ける企業体力もまだありますから。

で、今日の発表の中で一番の注目は何と言っても EOS R5 なのでしょうが、個人的には EOS Kiss X10i も注目に値するカメラ。



EOS Kiss X10i は Kiss シリーズで初めてサブ電子ダイアル(背面のコントロールリング・ダイアル)が搭載されて前面ダイアルとの2ダイアル操作が可能になっているだけでなく、色々見ていると Kiss X10i は、

Kiss 上位機というより 90D の廉価機


のような印象になっています。
  • 中級機以上にしかなかったサブ電子ダイアル搭載
  • 同じく AF スタートボタン搭載(動体撮影者がよく使う親指AF に必要)
  • EOS iTR AF も Kiss シリーズで初搭載
  • 測光センサーも EOS 90D と同じ 22万画素 RGB+IR に
  • ISO 感度も 1/3段ずつ変更可能に

と、Kiss らしくない中級機っぽい Kiss です。

EOSKissX10i_Release1

キヤノン:EOS Kiss X10i|概要

もちろん、EOS 90D と比べて明らかに劣る点もちゃんとあって、
  • 画素数が 3,250万→2,410万
  • 同じ測距点45点でも廉価版の AF モジュールで、それなりの性能差がある
  • 連写コマ速が秒10コマ→4.5コマ
  • AFマイクロアジャストメント(AF 微調整機能)がない
  • デジタルレンズオプティマイザがない
  • AF測距点選択スティックがない
  • ファインダー視野率 100%→95%

と、こういうところを見ると初級機仕様ですが、その分サイズや重さが大幅に違います。

小型軽量だけど、操作性は中級機をある程度なぞってるというのは、むかし自分が欲しかったサブ機であり、

Kiss X10i なら中上級機のサブとしてかなり使いやすいよなぁ、昔サブ機に Kiss を買っては慣れられなくて売るを繰り返していた時に、こういう Kiss が欲しかったわ…


と、しみじみ思ってしまいます。それだけに、今回の発表では Kiss X10i の進化が気になりました。

デジタル一眼レフもそろそろ〆にかかる頃合いなので、出し惜しみせずに(Kiss らしいサイズや重量が許す範囲で)入れられるものは入れとくか


そんな感じで開発されたのかも?と思ってしまうくらいの内容です。

EOSKissX10i_Release2


で、キヤノンの本命ミラーレス機というか本気世代ミラーレス機 EOS R5 と開発発表も含めた RF レンズ。

EOS R5 はリーク情報どおりの内容も含めて、概ね以下の内容が発表されました。、
  • 待望のボディ内手ぶれ補正、レンズ側手振れ補正と協調
  • メカシャッターで秒12コマ、電子シャッターで秒20コマの連写速度
  • 動画撮影は 8K 対応
  • デュアルカードスロット
  • 新しいキヤノンのクラウドフォトサービス対応、カメラからの自動画像送信対応

キヤノン:EOS R5 スペシャルサイト

みんな待ってた仕様が盛り込まれたという感じの EOS R5。

やっぱりナンバーモデルが本気モデル


だったという感じです。デジタル一眼レフの時も初代 EOS 5D がゲームチェンジャーになりましたから(私も 5D の誘惑に負けてキヤノンへ…)、やはり 5 モデルはソニーの 7 モデルと同じでキーモデルですね。

公式サイトの写真では前面側の写真しかありませんが、キヤノンマーケティングジャパンの Twitter では 360°全周の外観が見られる動画を公開しています。



これを見るかぎり、
  • 本来の背面側サブ電子ダイアルの復活
  • 位置は EOS 5D と異なるが、AF測距点選択用マルチコントローラー復活
  • AF スタートボタンも復活

と、だいぶ EOS 5D シリーズと似たボタン操作系になりそうです。サブ電子ダイアルは本来の背面ダイアルだけでなく、EOS R での上部背面側のダイアルも残っているようで、上部前面側と合わせ3ダイアル利用可能なのかもしれません。

これなら安心して移行を考える人も多いでしょうし、EFレンズをαで使っている人の引き戻しもそれなりにできるかもしれません。AF 性能的にも 1D X Mark III のライブビュー AF 部分を抽出したものなら、そこそこやれそうです。

また、EOS R5 に合わせて新しいクラウドフォトサービスも始めるようですから、本気度合いが伺えます。スマホ転送みたいな手間暇なく、勝手にクラウドにアップロードして共有できるのは今の時代必要なことですしね。

キヤノン:カメラとつながるクラウドプラットフォーム"image.canon"始動 | キヤノンマーケティングジャパングループ企業情報

これを見ると、キヤノンのクラウドでは写真は一定期間で消えるけど、自動的に Google ドライブや Google フォト、Adobe Cloud に吸い上げられる仕組みができるようなのはコスト面で上手いこと考えたな、と思います。

あと、噂では本当かどうか判りませんが、画素数低めで同じくボディ内手振れ補正のある廉価版 EOS R6 の噂まで流れていて、それらが年内に出てきてやっとソニーの追撃態勢が整うという感じでしょうか。

もっとも現状は2周くらい先行しているソニーですから、

お、キヤノンが本気の EOS R5 ですか、じゃあウチはリーズナブルな高性能機のα7 IV でガッツリ叩かしていただきますわ


ということになりそうですけど、それもあって EOS R5 は値付け次第で評価が大きく分かれそうな気がします。

RF100-500_DevRelease1


同時に開発発表された RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM も気になるレンズ。

EFレンズでは飛行機撮影の標準ズームと言われている 100-400mm の RF マウント版+テレ端延長なレンズですが、いくらテレ端が 100mm 伸びたとはいえ、テレ端が F7.1 という暗さ。

廉価ズームでもないのに、Lレンズなのにテレ端開放 F7.1 ってマジ?おまけに対応テレコン同時発表なのに開放 F7.1 で大丈夫なの??


という気がしているのですが、どうなんでしょうかね。

開放F値が 7.1 となると、x1.4 テレコン装着で F10、x2 テレコン装着となると F14 ですからねえ。EOS R5 では F10, F14 でも AF が動作する AF ユニットを搭載するのでしょうか?

ただまぁ、外観写真だけでスペック一切未公開なので詳細は判りませんが、写真を見るかぎり 100-400mm と変わらないサイズ感のようで、収納時とはいえ 500mm というレンズにしては随分と短めに見えます。なので、RF70-200mm F2.8 L と同じコンセプトで、

多少の犠牲はあってもがっつり小型軽量志向


のレンズなのでしょう。キヤノンは当分 RF レンズに対してはミラーレス機に相応しい小型軽量さを前面に出すレンズを増やしているようですから、これもきっとビックリするほど小型軽量であることを期待したいところです。

あとは、x1.4、x2 のテレコンが発表されたのですから、

テレコン対応の新しい 70-200mm とか出るの?


という気はしますね。小型軽量さを最優先してテレコンが付かなそうなのが RF70-200mm F2.8 の欠点ですから。

ExtenderRF1.4x_DevRelease1


で、開発発表ではなく正式発表だったのが、廉価 24-105mm 標準ズームレンズの RF24-105mm F4-7.1 IS STM。

キヤノン:RF24-105mm F4-7.1 IS STM|概要

こちらも 100-500mm 同様にテレ端の開放 F値が F7.1 ですが、こちらは廉価ズームですし、何と言っても長さ 9cm 未満、重さ 400g 切り、お値段は6万円台という安さですから許されるというモノです。

おまけに、ちょっとしたマクロっぽい使い方も可能なようで(だいぶ癖はありそうですが)、こういうレンズが用意されてくると敷居も低くなってきますし、システムに魅力が出てきます。

安い分だけ写りがどうなのかは判りませんが、EF レンズでは非 Lモデルの EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM の方が F4L IS USM よりコストパフォーマンス面も含めて評判が良いくらいでしたから、これもそれを期待したいところです。

RF24-105STM_Release1


個人的には、ニコンのデジタル一眼レフシステムにお金をかけたものの、現状のミラーレスシステム全体としてはニコンよりキヤノンの方が魅力に感じているので(レンズ開発のコンセプトが好き)、ミラーレス関連の新製品としてはキヤノンの方が気になります。

ニコンも APS-C 機の Z50 とダブルズームレンズはかなり魅力的で欲しいですし、Z レンズも 14-30mm F4 なんかは凄く良いなぁと思っているのですが、如何せん将来性も考えると…なんて。

この先どうなるかは判りませんが、当面メインはデジタル一眼レフのままなので、ゆっくり考えることになるかと思います。iPhone でスナップは賄えてしまってるし😅