現代の必需品といえば、スマートフォン。そしてスマートフォンを充電するモバイルバッテリーと USB 充電器もまた必需品。

以前何度か書いたとおり、私はモバイルバッテリーを大中小と3種類使い分けています。1万mAh以上の大容量大型のモノは一日中電車移動が多い日や出張/旅行時、あとは避難袋の中にも1個入れています。

5,000〜6,000mAhクラスの中容量で適度なサイズの製品と、2,000〜3,000mAh クラスの小容量だけど小型軽量な製品は日々の普段使い、1日用で、その日の行動によって使い分けています。

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モバイルバッテリーを持ち歩いている私の場合、USB 充電器を普段は持ち歩くことはなく、USB 充電器を持ち歩くのは出張/旅行の時だけです。

ただ、出張/旅行時にノートパソコンを持って行く場合は USB PD 対応の充電器が必要ですが、そうでなければ(iPad も含めて)普通の USB 充電器で済みます。(多少充電時間がかかっても寝ている間に充電できれば問題ない)

ですので、

1〜2年前からチラホラ出ている USB 充電器一体型モバイルバッテリーなら旅行の時に便利かもなぁ


と思っていたのですが、経年劣化する消耗品のモバイルバッテリーと違って、USB 充電器はそうそう壊れないですし、USB PD 対応充電器の買い増しなどがあったため優先度が低く、少し前にやっと購入しました。

今回購入した USB 充電器一体型モバイルバッテリーは↓こちら


RAVPower ACE Series 6700mAh AC モバイルバッテリー RP-PB125

ホワイトとブラックの2色があって何故かホワイトの方が安く売られていることが多く、通常は 2,999円ですが、割としょっちゅうタイムセール 2,399円あたりで購入できます

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また、通常価格の時でも割引クーポンがあって 500〜800円引きで買えることも多く、私も 2,199円で購入しました。この価格だと通常の 6,000mAh クラスのモバイルバッテリーと比べても同じか安いくらいですね。

なお、Anker からも同種の製品が発売されています。


Anker PowerCore Fusion 5000 (モバイルバッテリー 搭載 USB充電器 5000mAh)

RAVPower も Anker も出力 2ポート、出力合計 3A、PSE 認証なのは同じで、両者の違いと言えば以下のとおり。
  • モバイルバッテリーの容量が Anker が 5,000mAh で RAVPower は 6,700mAh
  • バッテリー容量の差から微妙に Anker 製品の方が小型軽量
  • Anker 製品は1ポート使用時で最大3Aが出力可能

サイズと重量はほとんど差がないし、1ポート使用時の3A出力は特に必要性はないので、

バッテリー容量の大きな RAVPower


を選択しました。安かったですしね。(RAVPower 製品は過去に数個購入して使っているので、特に悪印象はないし)

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(本製品の仕様)


ということで、少し使ってみての軽いインプレッションを以下に記しておきます。



(1)USB 充電器一体型なので、それなりにデカい

USB 充電器と一体なので 6,000mAh クラスのモバイルバッテリーとしてみると、かなり巨大。サイズも重さも容量2倍の 10,000mAh 超なモバイルバッテリーに近い。

ぶっちゃけ、大きさ重さだけを考えるなら、普通の 6,000mAh クラスのモバイルバッテリーとコンパクトな1個口タイプの USB 充電器の両方を持っていった方が小さく軽いかも?と思わされる。(ただし、後述する便利さを思えば話は別)

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ちなみに上記写真の中央下が本製品、その右の縦長が同じ 6,700mAh のモバイルバッテリー、左側が2倍の容量 13,400mAh のモバイルバッテリー、上にある黒いのが 3ポート出力の USB 充電器。


(2)スマホとモバイルバッテリーの充電が同時にできる

当たり前と言えば当たり前ですが、USB 充電器とモバイルバッテリーが一体なので、AC コンセントに挿して本製品のモバイルバッテリー部分を充電しながら、さらにケーブル接続したスマートフォンやタブレットも同時に充電されます。

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(ホテルでの充電も少しスマートになる)


モバイルバッテリーとデバイス2つを同時充電できるわけですが、実際に使ってみると

デスク周りの充電がスマートに収められる


ので、製品自体の大きさを差し引いてもかなり良いです。

ふつう、モバイルバッテリーとデバイス2つを充電しようと思ったら出力3個口以上の USB 充電器とケーブルが3本必要なわけですが、本製品を使えばデバイスに接続するケーブル2本のみ。

複数デバイスをまとめて充電しようとすると、思いのほかケーブルが何本も這わせることになって、特に旅先/出張先の小さなデスクではなんか微妙なことになりがちですが、本製品を使うと多少なりともスッキリさせられます。

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(サイズが大きくても絶対プラグ内蔵式が便利)


2ポート合計出力が 3A のため、2デバイス同時充電時には急速充電できないことが殆どだと思いますが、スマホやタブレットの複数台持ちの人にとっては便利に感じる人も多いように思います。

また、最近スマートフォンも USB-C 端子が増えたこともあり、モバイルバッテリーを充電するためだけに microUSB ケーブルを持って行く、なんてこともありますが、本製品ならケーブル不要です。スマホのためだけのケーブルで済みます :-)


(3)モバイルバッテリーの充電にケーブル不要で手間いらず

普段はモバイルバッテリーとして使いながらも、新幹線や一部の飛行機、カフェ、空港ラウンジなどで利用可能なコンセントがあれば別途 USB 充電器を出すことなく、そのままモバイルバッテリーごとコンセントに挿せば充電開始 OK

これは使ってみると、なかなか便利です。

普段モバイルバッテリーだけしか持ち歩かない私は、たまに「あ、ここコンセント使えるんだから USB 充電器もあれば良かったなぁ」と思うことがありますが、本製品を持ち歩いていれば常にそれが可能ですし、モバイルバッテリー充電のためのケーブルも不要。

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新幹線や JAL 系の伊丹空港発着機で多い ERJ-170/190 などはコンセント装備ですから、モバイルバッテリーもデバイスもスマートに同時充電できる本製品は打ってつけです。

カフェなどでもコンセント利用可能なところはありますから、サクッと食事や休憩している間にデバイスとモバイルバッテリーの両方をスマートに充電できるのは便利です。


(4)AC コンセントだけでなく microUSB でも充電可能

本製品は AC からの充電だけでなく、一般的なモバイルバッテリーと同じく microUSB 端子での充電も可能になっています。

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飛行機などでは AC コンセントではなく、スマートフォン用に充電用 USB コネクタだけが用意されている場合もあります。その場合 microUSB 端子を使えば、スマートフォンやタブレットの充電が終わった後にモバイルバッテリーも充電できます。

あと、自宅や会社で「コンセントは色々挿して埋まっているけど、USB 充電器の空きならある」というような時にも使えます。

私の場合は、机の下にあるコンセントに挿すほんの少しの手間を惜しんで、デスクサイドに端子が出ている microUSB ケーブルに挿して充電してます(^_^;)

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(同梱物一覧)


とまぁ、ざっとコレくらいでしょうか。とりあえず

こりゃなかなか便利だわ
(もっとコンパクトならなぁ)


という注釈付きのひと言につきますね。

もっとコンパクトならと言っても Anker 製品もほぼサイズ、重量は変わらないので、その点はどっちを選んでも同じですね。カバンの中に入れていくことを思うとプラグ内蔵は必須ですし、これくらいのサイズ感は止むを得ないのでしょう。

あと、これからのことを思うと USB-C (USB PD) 入出力の製品も欲しいところですが、USB PD 対応でサイズがさらにデカくなるのは歓迎しないので、本製品のサイズ同等以下で USB PD 対応製品が出ることを期待したいところです。

ということで、

出先や宿で充電する機会がある人ならおススメ


ですね。モバイルバッテリーの安心も含めた便利製品です :-)

【追記】
何点か書き忘れていたので、以下追記しておきます。
  • 一部のデバイスはケーブル挿しただけで充電が始まらず、本体のボタンを押す必要があります。
  • 小電力デバイスの充電に問題があるようなレビューもありましたが、Apple Watch と WF-1000XM3 ワイヤレスイヤホンの充電は問題ありませんでした。
  • 折り畳み収納式になってるコンセントプラグはやや奥まって収納されているので、取り出す時に爪か何かをひっかけて取り出さないと若干取り出しにくいところはある。