今週7日にニコンから発表された製品は、以下の4製品。

D780 - 概要 | 一眼レフカメラ | ニコンイメージング
AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング
COOLPIX P950 - 概要 | コンパクトデジタルカメラ | ニコンイメージング

このうち COOLPIX P950 は P900 のマイナーチェンジモデルなのでスルーするとして、Z 70-200mm f/2.8 VR S はニコン Z6/Z7 に移行したユーザー待望の望遠レンズ。私としては Z 70-200mm f/2.8 そのものより、

これで大三元レンズが揃って、今まで踏み切れなかったニコ爺がさらに Fマウント一眼レフ手放して Z マウントへミラーレス移行するやろなぁ
D850 の中古ボディがさらに潤沢になるかな?
Fマウントの 70-200mm F2.8 レンズの中古も更にいっぱい出てきそう。最新の 70-200mm f/2.8E FL はともかく 70-200mm f/2.8G VR II あたりは一杯出てきそう…


なんて思っているわけですが、どうでしょうかね。

Z70-200F2.8S_Release


AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR については、まぁ何というか、開発発表の時から

結局古いサンニッパはリニューアルしないのね…


という感想しかないです。

ニコンのサンニッパ (300mm F2.8) は 3kg もあってデカい、そして VR の SPORTS モードがない旧世代のレンズのまま。キヤノンやソニーの最新ヨンニッパ (400mm F2.8) より重い体たらくを改善することなく、フェードアウトなんでしょうねえ。

少なくとも、3kg 以上あって全長が 30cm 以上ある AF-S 120-300mm f/2.8E FL が「ニコンはサンニッパを何とかしてくれ!」と求めてる人に対する答えには全然ならないですし、この上サンニッパを Fマウントでリニューアルするとも思えないので、サンニッパのリニューアルを求めていた人には厳しい状況になった気がします。

私自身、ニコンに戻ってきた時には「サンニッパだけ放置されてるけど、近いうちリニューアルされるやろ」と思っていたりしたので、なんだかなぁ気分はあります。(とっくに諦めたし、だからこそ 500mm f/5.6E PF を購入したわけで)

そもそもズームサンニッパに対する需要って、ものすごくニッチだと思う上に価格も価格だし、何故かテレコン入りじゃないし、「これ売れるの?」という思いしかないのですが、きっとド素人には判らない世界があるのでしょう :D

AFS120-300F2.8E_Release


で、きっとこれが最後のミドルクラス最後のフルサイズ一眼レフであろう D780。

正月の物欲展望記事で書いたとおり、フルサイズ一眼レフのサブ機購入は具体的に考えているし、発表内容だけだと D750 からどれほど変化があるのか判りづらかったので、先日所用帰りに実機を試しにニコンプラザ大阪へ寄ってきました。

私が行った時は、たまたま D780 を触る人が誰もいなかったこともあってか、D750 と交互に使って比べていたら、シャールームのお姉さんが並べて使ってください、とまで言ってくれる親切さでありました。(感謝)



D780 発表に対する感想をひと言でいえば、

変化の差の割に意外と高いなー


というのが率直なところ。量販店価格で 248,000円くらいかと思っていたら 275,000円。ポイントのつかない店で25万円弱。年末くらいには20万円切ってくる設定かと思っていたら、ちょっと微妙そう。



ってか、D750 併売だそうで、ニコン的に D780 は D750 後継機ではなく上位機という扱いにしたいっぽい。5年ぶりのモデルチェンジなのに。

旧機種併売と言えばαシリーズだけど、2年毎に頻繁なモデルチェンジを繰り返すα7系列とはちょっと違うと思うんだけどなぁ……

そして、発表内容を見た直後の印象としては、

ライブビューその他の部分で Z シリーズのエッセンスが入ってるのかもしれないが、“一眼レフとしては” 5年前のD750と意外と差が小さいように感じるなぁ


というのが第一印象。一眼レフとして D780 は D750+α程度、とまで言うのは少々言い過ぎかもしれないけど、5年ぶりの割にはマイナーチェンジモデルって感じ。

で、D780 と D750 の一眼レフ部分の主な差異を簡単にまとめると以下のようになる。
  • 同じ2,400万画素クラスのセンサーだが、裏面照射型センサーになった
  • 画像エンジンが EXPEED 4 → 6 と2世代分、一気に更新された
  • 最速シャッター速度が 1/4000秒→ 1/8000秒
  • メディアが UHS-II SDHC カード対応に
  • バッテリーの保ちは公称撮影枚数が2倍近くに
  • 連写速度が秒6.5コマ→秒7コマと微妙にアップ
  • AF スタートボタンの新設
  • Bluetooth 対応

いやぁ、D750 は裏面照射型センサーになる前のセンサーだったんですね。今まであまり興味持ってスペックを見たことがなかったので知りませんでした。フルサイズ機を使う1番の目的である高感度画質を考えると、これは見過ごせない点。

画像処理エンジンが2世代も違うのも大きな差(それだけモデルチェンジしてなかった)。ショールームで両者を交互に使ってメニュー内の機能や構造を見ても、D780 は D5/D850/D500 と同じではないものの、それらのサブセット的であるが、D750 はかなり違っていて世代の差を痛感します。

フリッカー低減、ホワイトバランスの自然光オート、スペシャルエフェクトモードなどの付加機能も、画像エンジンの世代差として機能差があります。このあたりは無くてもサブ機として割り切れる範疇でもありますが。

D780Release1


SDカードの UHS-II 対応でバッファ開放までの速さや連続撮影枚数的にメリットはあるのは間違いないですが、連写コマ速は秒6.5コマ→秒7コマなので、ほぼ変わらないレベル。

加えて、個人的には一番のポイントでもある AF 周りが、多少ブラッシュアップされているだろうとはいえ、

D750 と同じ 51点AF ユニットのまま


動体撮影メインの私にとって、これは正直ガッカリ。そして何より「フラッグシップD5同等のAFアルゴリズムを採用した51点AFシステム」という謳い文句の胡散臭さ ┐(´д`)┌

D850 / D500 のように同種の AF ユニットを使ってるわけでもないのに(D750 とベースは同じ)、フラッグシップ機を引き合いに出して性能を謳うのは、EOS 7D Mark II の時の「EOS-1D X 譲り」を思い出して、全く良い印象がない。ニコンだから信用できるなんてことは1ミリも思えないし。

(そもそも D5 と D500 で同じ AF ユニットを使っていても種々の要因から明らかに AF 速度は D5 の方が速いし)

D780Release2


おまけに D750 から大きく劣化した点として、フラッシュ非内蔵&バッテリーグリップ非対応という点もあります。D7500 ではバッテリーグリップ対応を削ってもフラッシュは内蔵してましたが、本機はそれも無し。

個人的にフラッシュを使う機会は滅多にないし、サブ機として買うわけだからバッテリーグリップにどうしても拘るつもりはないのですが(ニコンのバッテリーグリップはやたら高いし)、

コストダウンが目につく割には値上げ


という印象が前に出てきてしまう。

削れるところは削って、お金のかかる AF ユニットやシャッター周りは変えず、D750 と併売にして価格は落ちないように維持。そういうコンセプトで作られたカメラだと目に見えない点でもコストダウンされている可能性は高いよなぁ、と思ってしまう。

NikonOsaka201901B


実機を触った印象としては持って使ってみた感触はほぼ同じ。ホールディングは僅かな違いがあるけど、どちらが良いというほどのことはなく、微妙な好みの差って感じ。

操作レスポンスは D750 も特に悪くないので、若干良くなっているとしてもそれを差として挙げるほどではなかった印象。バッファフルまで連写した後のレスポンスとかカメラ内 RAW 現像の処理速度は違うけど、実使用で問題になるかはショールームで試したくらいでは判断できない。

前述のとおりメニュー周りや機能的には差があって、D750 は「あれができないんだ」「コレもないんだ」というのは確実にある。

ただ、機能的な差やボタン配置含めた操作性の差は D5/D500 使っている身として D780 に対しても感じることなので、D5/D500 ユーザー的には D750 にしろ、D780 にしろどちらも割り切りは必要だから、スペック差ほどは気にならないかな。(逆に D780 でしかできない機能もある)

大きな違いとして D780 には AF スタートボタンが設置されたので、親指 AF 派としては AE/AF ロックボタンを AF スタートに割り当てて潰す必要がなくなるのは有り難い。のだけど、

AF スタートボタンが設置されても AF 測距点選択スティックがないからなぁ


というのはあります。もちろん、小型軽量化優先の D780 にそこまでは求めるのは違うと分かっているから不満ではないけど。

それから実機を試していて気になったのは、ショールームにあった D780 は発売前のβ機ではあるものの、

ライブビューのAF速度はZ6より全然遅くね?


ということ。

処理エンジンは Z6 と同じモノは入ってるのでしょうけど、レンズの違いその他があってか D780 のライブビュー撮影は Z6 と比べるとかなり違っていました(はっきり言えば雲泥の差)。従来のニコン機よりはずっと速いのでしょうけど、自分の感覚的には EOS 7D Mark II と同程度でしたねえ。

D780Release3


とまぁ、そんな感じで、

センサーと画像エンジンの差、シャッター速度の向上を考えれば高くても D780 を選びたいところだけど、それ以外は(一眼レフとして)あまり差がない割に D750 との価格差が現状大きいかなぁ


というのが率直な今の D780 に対する思い。悪くはないカメラだけど、この価格で出してくるなら、最後の中級フルサイズ一眼レフ機として頑張りました感は欲しかった。

今すぐ必要というわけでもないから、25万円(量販店なら 275,000円)で買うのは私にはない。たぶん。AF-S 500mm f/5.6E PF ED VR を無理して買ってお金もないし😓

年末になれば20万円くらいになってるかも?と思わなくないけど、そこまで買うのを延ばしていたら他の何かを買ってるか、既に買う気なくしてるかのいずれかでしょう、私の場合。

なんか微妙な価格で微妙なスペックの D780 より、お値段3分の2ちょいの D750 でも良いんじゃね?


と D780 発表直後は思っていたけど、ちゃんと調べて D750 が裏面照射型になる前の旧いセンサーだと知って、ちょっと D750 の選択肢も後退。

20万円台前半出せば、程度の良い D850 の中古が手に入るし、そっちの方が良くない?


という方が魅力的に感じるし、新品の D850 自体がかなり安くなってきていますからねぇ。なんて思うと、気軽に持ち歩けるフルサイズのサブ機という当初の購入コンセプトから外れてしまうわけですが。


(鬼のように安い新品D750が大丈夫なら欲しい気が…)


そんなこんなで、ちゃんと D780 と D750 をチェックしたり実機を観に行ったりすると、どちらかをサブ機として買いたい衝動はだいぶ薄れてきちゃいました。

まぁ秒7〜8コマの低速連写でしか使わない時でも D5 を持っていくたびに、バッテリーグリップなしボディは欲しくなるのですけど……

欲しくなると言えば、

Z50 は良いですね。欲しい!


操作性はかなり💩だけど、APS-Cであの小型軽量さはかなり魅力的だし、小さい割に凄くグリップ感が良い。沈胴式の小型標準ズームも望遠ズームも評判良くて、値段も手頃。

ぶっちゃけ、Fマウントの AF-P DX 10-20mm 相当の Z DX 向け超広角ズームが Z50 用に出たら買いたいと思ってます。小型軽量な超広角ズーム待ってます。



あと、話の本筋には関係ないのですが、D780 を見ていて気づいた新機能として「ズームレンズ両端の登録で精度を高めた自動AF微調節」がありました。

やっとニコンもAF微調整をズーム両端で別々に設定可能


になったわけで喜ばしいのですが、これは是非とも

AF微調整のズーム両端設定は従来機種にも!


と切に願います。D5/D850/D500 世代にはファームウェア・アップデートで実現して欲しいですね。

とまぁ、ニコンについてスマホでちまちま書いていた感想はこんなところで。