スマートフォンの画面操作方法は、iPhone では長く物理的なホームボタン、Android 端末では画面下の独立した2〜3ボタンから画面上の仮想3ボタンに変わったとはいえ、長らくボタン操作でした。そして、その長く続いたボタン操作を廃止したのが iPhone X。

ホームボタンを押せばどんな状況でもホーム画面に戻る、という実に分かりやすい鉄則を破棄して、ジェスチャー操作を取り入れた iPhone X でしたが、私自身いささか不安になりつつも iPhone X 購入数時間で完全に慣れて、今ではボタン操作がむしろまどろっこしいと感じるくらいです。

(ただし、判りやすさという点では物理ハードボタンに軍配が上がります。スマホに慣れないお年寄りに教えるような機会があれば、ジェスチャー操作はもちろん、画面上の仮想ボタンよりもやはり物理ボタンの判りやすさを実感します)

iPhone がジェスチャー操作を採用する利点として、Apple 側からすれば高い耐久性を要する物理ボタンを無くすメリットは大きかったでしょうし、ユーザーとしても同じボディサイズで画面が(より縦長に)大きい、というメリットがありました。

Android では多くの端末で画面下にあったボタンが画面上の仮想ボタンに移行したことから、ジェスチャー操作を取り入れるメリットが iPhone ほどでないせいか、あまり普及していませんが、Android 9 ではアプリ履歴だけジェスチャー操作を取り入れた変則的な「2ボタンナビゲーション」が、そして Android 10 では全面的な「ジェスチャーナビゲーション」が選べるようになりました。

MediaPadM5Lite8_Gesture1


先月購入した Huawei MediaPad M5 Lite 8 は Android 9 だったので「ジェスチャーナビゲーション」は使えないと思っていましたが、初期設定している時に「ジェスチャーナビゲーション」の選択も可能になっていたので、最初からずっと使っています。

いくら物理ボタンがなくなった分だけ画面を広げても、仮想ボタンが画面上にあれば実効面積は結局減っていますし、画面上に仮想ボタンが微妙に邪魔しているのはあまり好きじゃなかったですしね。それに、

Android のジェスチャー操作も
基本は iPhone や iPad Pro と同じ


ですから、iPhone X/11 Pro や iPad Pro を使っている私としては慣れている操作が使えるのは便利です :-)

MediaPadM5Lite8_Gesture2MediaPadM5Lite8_Gesture3


Android 9 の「2ボタンナビゲーション」は、3ボタンのうち1つだけをジェスチャーに置き換えるだけで

なんでこんな中途半端な操作方法を提供したのだろう?こんなもの誰が使うと思ったんだろう?


としか思えない代物でしたが、「ジェスチャーナビゲーション」はすっきりとボタンを廃止して

将来は Android もボタンを廃止するぜ


という第一歩だと思ったのですが、しばらく使っているうちに

Android のジェスチャー操作は
このままではストレス溜まるなぁ


と。便利だけど、ちょっと残念。そして解決法も難しい。


既に物理ボタンがなく画面上の仮想ボタン化している Android 端末のジェスチャー操作は、さほど大きくないスマートフォンでは「iPhone / iPad Pro に慣れてるから」という便利さでしかないのですが、画面の大きなタブレットでは少々違います。

ボタンだと片手操作できない画面サイズでも
右下左下を片手持ちしてるだけで操作可能


になるので、かなり便利になります。

Android 10 の「ジェスチャーナビゲーション」の基本は、以下のとおり。
  • 画面最下部から上へスワイプでホームボタン(iPhone と同じ)
  • 画面最下部から上へスワイプして停止でアプリ履歴(iPhone と同じ)
  • 画面の左端または右端から内側へスワイプで「戻る」ボタン

この最後の「戻る」操作があるのが iPhone/iPad にはない Android のジェスチャー操作の特徴ですが、元々 Android には「戻る」ボタンがあるのですから、それに対応するジェスチャーを作るのも当然ではあります。

MediaPadM5Lite8_Gesture4MediaPadM5Lite8_Gesture5


ところが、この

「戻る」操作のジェスチャーが
絶望的に電子書籍と相性が悪い(´Д` )


わけです。

なぜなら、電子書籍で次のページに移動する時は、紙の書籍をめくるように画面の左から右へ、または画面の右から左へと指をスワイプするのが普通です。そのスワイプ動作の際、スワイプ開始位置が少しでも画面の端に近づくと書籍のページめくりの代わりに「戻る」ボタン操作が行われてしまいます。

ページをめくるつもりがホーム画面に戻ってしまった
次ページを見るつもりが本棚画面に戻ってしまった


本を読んでいると、こういうことが頻発します。二度三度起きると、さすがにイラッとしますし、これはちょっとなぁ、となります。

スワイプ開始位置に気を付ければ良い、なんてことは読書に集中していれば無意味ですし、ページ送りをスワイプじゃなくタップ動作でやるようにすれば良い、というのも、電子書籍ネイティブならともかく紙書籍に親しんできたオッサンには難しい。

頻繁に起きてイラッとするのは電子書籍読書の時ですが、このことは別に電子書籍アプリだけに留まらず、Twitter アプリでもメニューを右スワイプで出す時に「戻る」ジェスチャーと干渉するなど、他のアプリでも同様なことは起きます。

(アプリでメニューを出すときの右スワイプは画面上部でスワイプするわけですが、ちょっとでも外れると「戻る」アクションになってしまいます…)

画面端から内側スワイプで「戻る」ジェスチャーというのは大きな画面の端末を片手で操作するのに非常に便利なのは確かですが、現在のやり方ではいささかアプリ側の操作と干渉が多いと感じます。

もう少しエッジ部分(画面端)で何らかの操作(溜めとか?)が必要にするとかの調整があった方が良いように思いますし、場合によってはジェスチャー操作で一部操作のオンオフや操作カスタマイズがあっても良いように思うわけです。

このことは Android が iPhone にない&便利な「戻る」ボタンを実装し続けてきた故の問題ですが、Android 11 以降で何らかの解決策が提示されると良いなぁ、と願っています。

ただ、ジェスチャーナビゲーションが電子書籍操作と干渉しすぎて嫌になって、一度元の「3ボタンナビゲーション」に戻したのですが、やっぱりジェスチャー操作が便利すぎて3ボタンナビゲーションには戻りきれませんでした(^_^;)