うちにはスマートフォン以上にタブレットがたくさんあって、家族が使うのも含めると10枚近くあります。iPad だけではなく Android タブレットも大きいものから小さいものまで複数枚あります。

その中で一番使っている、というか過去のタブレットの中で一番長く使ってきて、延べ使用回数としては一番多く使ってきたであろうタブレット端末が Nexus 7 (2013)。


(まだ売られてるが、今さら買う端末ではない)


2代目 Nexus 7 である 2013 版は、7インチ画面でフルHD解像度、当時としてはそこそこ処理能力も機能もあって(ストレージは eMMC だけど)、サイズ・重さも不足なく、それでいて3万円前後というリーズナブルな値段。過去の Android タブレットでは名機の一つだと思っています。

そんな Nexus 7 (2013) を買い替えることなく、ほぼ毎日使って 6年。というか、7年目突入。

けれども、2年くらい前からタッチパネルが時々反応しなくなるなど怪しかったのを騙し騙し使ってきましたが、最近は電源ボタンが効かなくなることも増えてきて、いい加減限界です(>_<)

それに、6年間ずっと同じようなアプリを使っていますが、最近はどのアプリも重くなり、さすがに6年前の端末ではモッサリ加減も厳しくなってきました…orz

Nexus7_2013LTE01


で、iPad は数年おきに買い替えているのに、Nexus 7 を何故そんなに長く使っているかと言えば、

スマホの画面大型化に伴って
小型タブレットが急速に消え買い替え候補が激減


したからです。

スマートフォンの画面が徐々に大型化し、現在ではごく一部を除いて、どんなに小さくても5インチ液晶、大きなものは6インチ台半ばの画面サイズを持っています。画面が大きいことが売りのタブレットが 10インチ前後の大型端末のみになり、大画面スマホと差の小さな 7〜8インチ小型タブレットが消えていくのは道理です。

タブレットでは唯一と言っていいほど存在感のあるアップルの iPad でさえ、小型モデルの iPad mini は長らくモデルチェンジされず、去年新モデルが出るまでは「iPad mini はこのまま廃止される」と言われるほど、小型タブレットの市場は小さくなり売れなくなりました。

Nexus 7 も初代 2012年のあと、翌2013年に新モデルを発売したものの、それで終了(Nexus 7 は製造元の Asus 扱いに)。Google は Nexus ブランドを捨て、現在 Pixel ブランドでスマートフォンを発売していますが、タブレットは発売されていませんし、むしろノートパソコンスタイルのネット端末 ChromeBook に注力しています。

Nexus7_2013LTE55
(キーボードケースと一緒に使っていた時期も…)


とまぁ前置きが長くなりましたが、小型タブレット冬の時代になってしまったものの、私個人としては小型タブレットは必要なものです。何故なら、

寝モバには7インチクラスが最適


と思っているからです。少なくとも自分にはそう。あ、寝モバというのは「寝ながらモバイル」です(^_^;)

スマートフォンでもなく、10インチクラスの主流タブレットサイズでもない、今やニッチと化した 7〜8インチクラスのタブレットが寝モバには最適と思う理由は、以下のとおり。



  • ベッドで寝ながら使う端末は画面と顔の距離も近くなるので、10インチの大型タブレットは画面が大きすぎるし、重い端末をずっと手で持つのは疲れる。

  • 寝モバでは SNS やウェブブラウズをすることもあるものの、一番多いのは電子書籍の読書なので、大型画面スマホでも画面が小さく、特に画面比率的に難しい。

この2点から、「寝モバには小型タブレットじゃないと!」と思っていて、それが壊れかけて騙し騙しながらも、ずっと Nexus 7 を使い続けてきた理由です。

スマートフォンについては、いくら大画面スマホでもコミックを読むには画面が小さすぎますし、最近のスマホは画面比率 18:9 〜 21:9 な超縦長画面が主流になって、より読書しづらくなったと感じているので、積極的に電子書籍の読書には使いたくなくなっています。

画面比率 16:10 や 16:9 でも(紙書籍のスキャンである)コミックは実質画面サイズが小さくなって見づらかったのに、18:9 〜 21:9 ではいくら 6.x インチと言われてもコミックでは実質5インチくらいなもんですからね。コミックじゃないテキスト書籍も縦長すぎて、正直読みづらい感はあります。

あと、歳をとって老眼が入ってきて小さな文字が見えづらくなり、小説や新書などのテキスト型書籍では文字サイズを少し大きめに設定することも多くなり、それ故スマホの画面サイズでは、いささか一画面の文字量が少ないと感じてしまうのも理由です(^_^;)

ちなみに、電子書籍を読むのには電子インク端末の Kindle Paperwhite や BOOX Poke Pro があり、それらを寝モバその他で使っていますが、それぞれ制約がありますので小型タブレット (Nexus 7) とは十分使い分けできています。

電子インク(E-Ink) 6インチ Android タブレット「BOOX Poke Pro」、ひとまずの箇条書きレビュー【概要・外観・基本操作・設定編】
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というわけで、絶滅危惧種と言っても良い小型タブレットを買い替えるわけですが、7〜8インチ液晶クラスで現在マトモに使えるタブレット端末は、キャリア扱いの製品を除くと以下の2製品くらいしかありません。



Amazon で検索すれば2万円未満の廉価な中華 Android タブレットが山ほど出てきますし、家電ストアなどの店頭でも一部そういった製品は売られていますが、
  • 普段使いで全くもたつくことのないサクサクな処理速度
  • タッチパネルの感度が良好でストレスを感じさせないこと
  • 最新または最新に近い OS バージョンで使えること

という条件を考えると、現実的には上記2製品に絞られる小型タブレット市場だと思います。Fire HD 8 も安いけど、モッサリさは否めないので除外。(キャリア扱いなら「dTab Compact」などの製品もありますが、キャリア契約は考えていないので割愛)

で、この2製品のスペックや値段を比較してみると、以下のようになります。(ストレージ容量は最小モデルで比較、2段ある項目は上段が Wi-Fi モデル、下段が Cellular モデル)

 画面解像度容量大きさ(mm)重さ値段(税込)
iPad mini7.9"2,048×1,53664GB134.8×203.2×6.1300.5g
308.2g
50,380円
66,880円
MediaPad
M5 Lite 8
8"1,920×1,20032GB
+SD
122.2×204.2×8.2310g22,826円
27,000円
Nexus 77"1,920×1,20016GB114×200×8.6290g
299g
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比較のために現在使っている Nexus 7 (2013) も合わせて載せていますが、Nexus 7 が 7インチ、iPad mini が 7.9インチ、MediaPad M5 Lite 8 が 8インチですから、どうしても今よりボディサイズは大きくなります。

ただ、重さは殆ど変わりませんので、寝モバで持っている時の負担はそう変わらない、と判断できました。サイズだけ若干大きくなる、iPad mini の場合は画面比率の関係上、横幅はそれなりに大きくなることだけが問題ですね。

Nexus7_2013LTE26iPadminiCompare
(iPad mini と Nexus 7)


この両者のどちらかを、次期寝モバ端末にするのは決めましたが、じゃあどちらを買うか?となると、ポイントになるのは以下の3点。
  • 値段
  • 画面比率
  • 細かい機能や将来性

フォロワーさんに一人、使っている人がいたので DM で使用感を聞いたりしていましたが、両者で処理能力には多少差があるとはいえ、MediaPad M5 Lite 8 でも現状まずまずのレスポンスで使えることは確認済み。

そして、この両者で一番大きな違いといえば、値段と画面比率。

電子書籍の読書を考えると
iPad の画面比率 4:3 は魅力


です。

同じ 8インチでも電子書籍、特にコミックや雑誌類を読む際は、4:3 の iPad mini と 16:10 の MediaPad M5 Lite 8 では観やすさに1インチくらいの差が出ると言って良いです。それくらい電子書籍を読む場合には、画面比率の差が大きく影響します。

ただ、

画面比率 4:3 の分だけボディが大きめ


ですので、寝モバで使う場合は画面サイズ以上にやや大きく感じるのも事実。(過去に iPad mini を使っていたし、今も家族が使っているので実際に使って判っている)

Nexus 7 と比べて縦が 3mm しか長くなっていないのは誤差の範囲だけど、横幅が 2cm 違うのは結構な差を感じます。その点、MediaPad M5 Lite 8 は Nexus 7 と同じ 16:10 画面比率なので、画面が1インチ大きくなっても、縦横とも数mm 大きくなっただけで、あまり違和感はなさそうです。

そして何よりも、

iPad mini はお値段2倍以上


という価格差は無視できません。

もっとも MediaPad M5 Lite 8 と比べると iPad mini はストレージ容量は2倍で、処理能力もクラス違い(MediaPad はミドルクラス、iPad mini はハイエンドスマホと同じ)ですから同列に考えてはいけません。iPad mini のコストパフォーマンスが決して悪いわけではないです。が、絶対的な価格差があるのも事実。

特にアップル製品は Wi-Fi版と Cellular版の価格差があまりにも大きく、MediaPad M5 Lite 8 の Wi-Fi版と Cellular版の価格差が4千円強なのに対し、iPad mini は1万6千円以上!(´Д` )

バッテリーの持ちが良いタブレットは時にルーター代わりにもなるので、「タブレットも基本は Cellular版一択」と思っている私ですが、

寝モバ利用メインだし、iPad mini を買う場合は5万円の端末に1万6千円も上乗せして Cellular版買うのは無理。iPad mini なら Wi-Fi版、MediaPad M5 Lite 8 なら Cellular版を選ぶことにせざるを得ないなぁ


と思わざるを得ませんでした。

Nexus7_2013LTE51
(持ち出すことは次の小型タブレットも殆どない予定)


あとは細かいところですが、ぶっちゃけ iPad mini なら特に不安を感じることはないわけです。他の iPad も使っていますし、高いだけあって細かいところは不足ありません。
  • タッチパネルの感度・画面の質、使いやすさは文句なし
  • 最新 OS が長くサポートされ、処理能力も高いので長く使えるのは確実

という安心感はあります。

MediaPad M5 Lite 8 についても、Huawei 端末は私も使用経験がありますし、Google Play が使えなくなることも(少なくとも既存端末では)ないはずですので、そこに必要以上の不安はありません。スマホ同様、タブレットも 1台は Android 端末を常用したいですしねえ。

もちろん、積極的に Huawei 端末を使いたいとは思いませんし、独自アプリはたまに嫌らしい挙動を見せるのはアレですが、小型タブレットは選択肢がないので背に腹は代えられません。

ただ、使っているフォロワーさんの話やネットのユーザーレビュー記事などを見ていて気になるのは、

照度センサーやジャイロセンサーがない


こと。特に照度センサーがないのは寝モバ利用を考えると、ちょっと残念。

あと、タッチパネルのレスポンスのスムースさなどは個人の感じ方もあるので使ってみないと判らないとしても、将来性というか、どれだけ長く使えるのか?という点では iPad mini ほどではないだろうなあ、というのは少しマイナス要因。

Huawei は OS アップデートのサポートもしっかりしているメーカーで、現状の Android 9 ベースならば全く問題なく、10 ベースにもしてくれるだろうと思っているのですが、如何せんミドルクラスのチップを使っているので、数年後にどれだけストレスなく使えるかは若干不安があります。

とにかく、

絶滅寸前の小型タブレットは
次に買い換えられるかどうか判らない


という不安がありますから、

少しでも長く使えるものを


と思うわけです。



とまぁ、ダラダラと書いてきましたが、これを書いている時点では、まだ結論が出ていません(^_^;)

長く使ってきた Nexus 7 (2013) と、買い替え候補の iPad mini, MediaPad M5 Lite 8 のサイズや重さなどを比較する表を作ったついでに、(まだ右腕が痛いため)音声入力で適当に一記事でっち上げた次第です。

書いているうちに腹が決まるだろう


と思っていたのですが、決まらないまま…

いずれにせよ、
  • 値段が2倍以上高いけど処理能力や使い勝手は安心安定、確実に長く使えてタブレットに最適化されたアプリも多く、横サイズは若干大きくなっても電子書籍には便利な画面比率 4:3 の iPad mini にするか

  • 若干大きくなっても今の Nexus 7 と変わらぬサイズ感に、どこまで長く使えるかは不明な点と Huawei という微妙要素はあっても現状はストレスなく使えて、リーズナブルなお値段の MediaPad M5 Lite 8 にするか

このどちらかを近々買うしかなく、そろそろ最終判断が迫られるところであります……