公私で色々バタバタが続いている上に、先月やらかした腰はマシになったものの、右腕の痛みは相変わらず良くなったりぶり返したり、というか、パソコン作業多めだとぶり返すのが常になっているので、本記事もまたまた音声入力メインからの修正だったりします。

iOS や macOS の音声入力は固有名詞や英文字系は認識率が低いですが、カメラやレンズ名などは認識率の高い別単語で入力しておいて、後からエディターで置換すれば効率は良くなります。

ともあれ、今週はちょっと気になるカメラやレンズが開発発表、発表されましたのでそれについて簡単に印象を記しておきます。



▽ キヤノン EOS-1D X Mark III

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キヤノン:EOS-1D X Mark III スペシャルサイト

画素数とか AF の細かいところは非公開ですが、「開発してますよー」というだけで中身ナッシングの舐めた開発発表だったニコン D6 と比べれば、真っ当な開発発表リリース。

AF センサー含めた AF 周りの向上や高感度画質の向上が謳われているのは、フラッグシップ機なら当然で、他に目につきやすいスペックで注目されるのは、
  • コマ速がAF/AE追従で秒16コマと更に高速化(光学ファインダー時)
  • メディアスロットが2基とも CFast 2.0 から CFexpress に変更
  • 静止画の HEIF 対応、RAW 動画対応

といった点がありますが、個人的には

AF 測距点が指定できる新 AF スタートボタン


が一番の注目点。これは素晴らしいし、羨ましい。

スポーツ撮影などでは AF スタートボタンから測距点選択ボタンへ移動する、ほんの少しの時間すらもどかしい、難しい時が多いですからね。こういうところはキヤノン判ってるよなぁ、と思う部分。まぁ実際に触ってみないと判らないけれど、良いなぁ、と思う点。

事前の噂で出ていたボディ内手ぶれ補正はなかったものの、はっきり言って EOS-1D シリーズにそんなもん要らんでしょ。光学ファインダーでボディ内手ぶれ補正されたら構図ズレるし、そもそもそういう機能がターゲットじゃないと思うわけで。

画素数も噂では 2,800万画素とか言われているけれど、どうなりますかね。高感度最優先のカメラなのだから穏当に 2,400万画素でも驚かないし(α9 II も結局 2,400万画素のまま)、むしろ 2,800万画素だと驚くし、コマ速と並んでニコン大丈夫?ってなりそう。

まぁ、EF システムを手放してミラーレス機メインへ行き、そしてデジタル一眼レフに戻ってきた際にニコンに戻ったので、D6 の可能性はあっても今さら EOS-1D X ということはない訳ですが、どうやっても気にはなるカメラですね。α9 以上に気になる…


▽ キヤノン RF70-200mm F2.8 L IS USM

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キヤノン:RF70-200mm F2.8 L IS USM|概要

以前、6本のレンズを開発発表したうち、まだ残る2本、RF85mm F1.2 L USM DS とともに正式発表になった大三元レンズ最後の1本。過去の純正 70-200mm F2.8 レンズの常識だったインナーズームを止めて、その分(収納時に)短く軽くした新 70-200/2.8。

個人的にインナーズームじゃないズームレンズは、防塵防滴仕様と言われても今ひとつ不安があるのは事実ですが、伸び縮みする EF100-400mm を初代、II型とも雨中で普通に使っていたのも事実。(一応タオル巻いたり、レインカバーをしますが)

それにインナーズームを諦めることで、
  • 1.5kg 近かった 70-200mm F2.8 レンズが 1kg ちょいに
  • 20cm 程度だった長さが 15cm 以下に

となれば(描写が従来より劣ってない条件付きながらも)インナーズームと取引する十分なメリットはあるように思えます。

望遠レンズが 70-200mm までという人の場合はカメラバッグのサイズすら小型化できますから、バック重量の軽減まで考えると、レンズの重量軽減以上のものがあると思います。こういった小型軽量を目指した望遠レンズがあると、ミラーレスのメリットがより生きてきますし、魅力が上がります。

ぶっちゃけ、1本だけの飛び切りレンズを除けば王道というか驚きのないニコンの Z レンズラインナップよりも、こういった「一眼レフ時代にはなかったレンズ」を推してくるキヤノンの RF レンズのラインナップの方がずっと魅力的に感じていて、ニコンユーザーながらも Z ボディを買うのは今のところないなー、と思う理由の一つだったりします。(まぁ、王道レンズをひたすら描写優先で揃えていくのはニコンらしいといえば、らしいですけど)

ただ、お値段は量販店価格で 34万円台。いやー、さらに高くなりましたね。まぁ、ミラーレス機の純正レンズはどこも高くなりまくっていて少々引きますけど、元々利益率の高いレンズでがっぽり行かないと厳しいんでしょうねぇ。

それでも、以前所有していた EF70-200mm F2.8L IS の初期型に比べると10万円アップですから、徐々に買える人も限られてくるレンズになって行きますねえ。

それとレンズ構成図を見るかぎり、

テレコン非対応なのでは?


という気がするのですけど、どうでしょうねぇ。同時発表もされていないですし。

ただ、インナーズームの件も含めて、そういったものが必要ならリニューアルしたばかりの EF70-200mm F2.8L IS III USM を使ってくれ、という使い分けを前提に、テレコン非対応でも小型軽量化を優先したならば良い戦略だなあ、と思いますね。


▽ タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)

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開発発表 プレスリリース | タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056) - TAMRON

RF70-200mm F2.8 L IS USM で短い!軽い!と言っていたら、さらにそれを上回る F2.8 望遠ズームがタムロンから開発発表。いやー、これもミラーレスシステム用の望遠レンズならでは、って感じです。

テレ端が 20mm 短い 70-180mm であるものの、重さ815g!というのは凄い(長さは RF70-200mm F2.8 L IS USM と同じ 149mm)。フィルター径も 67mm とコンパクト。最近のタムロンレンズの基本スペックとも言える簡易防滴構造、防汚コートも搭載。

SP 銘が付いていないので小型軽量さを優先しているモデルになるようですが、他の F/2.8 Di III RXD シリーズ2本も写りは一定の評価があるので、このレンズもそうなりそうですし、お値段も10万円台前半くらいでリーズナブルになりそうな気配。

高画質高価格重厚な純正 GM レンズ以外にも、こういうレンズが揃っているのがソニーαシステムの快進撃の理由だと思いますが、サムヤンからキヤノン RF 向け AF レンズも出てきたことですし、他社向けにも出てきてほしいレンズですねえ。

手ぶれ補正が内蔵されていないので(ソニー向けだから割愛は納得)、キヤノン RF 向けには手ぶれ補正入りボディが出てくれないと魅力薄になりそうですが、さて。

関係ないけど、70-180mm と言えば、ニコンのズームマクロレンズを思い出しますね。

とまぁ、こんなところで。富士フイルム X-Pro 3 については関心がなくて、ニュース記事すら見てないので割愛。

今のところデジタル一眼レフシステムから変えるつもりは皆無なので、ミラーレス機のレンズは魅力あるけど眺めるだけになっていますが、楽しそうではありますね :-)