東海〜首都圏に台風19号が近づく昨今、関西でも少しずつ風が強まってきていますが、昨年の台風21号で被害に遭った身として言えることは、

屋根に被害を受けるほどの猛烈な台風を一度体験したら、もう二度と「台風が来るからコロッケ」とか「台風が来たら(学校または仕事が)休みになる/できるのに」なんてことは言えないトラウマになる


くらいですので、厳重に警戒していただきたいと思います。あらゆるものが飛び交います。

特に雨戸のないマンションの方は、ガラス窓は養生しておいた方が賢明です。養生テープが売り切れていたら段ボールを当てておくとか。割れなくても窓ガラスが風圧で膨らんできて間一髪という思いをした人は周りに何人もいます。



さて、今日はシグマからフルサイズ・ミラーレス機 fp と、ニコンから APS-C ミラーレス機 Z 50 が発表になりました。

コンセプト | fp | カメラ | SIGMA GLOBAL VISION
Z 50 - 概要 | ミラーレスカメラ | ニコンイメージング
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング
NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング
Z 50 発売記念キャッシュバックキャンペーン | ニコンイメージング

SIGMA fp は非常にコンパクトなフルサイズミラーレス機として、かなりそそられるのですが、今までのミラーレス遍歴から EVF なしでは使う気にならなくなることが判っていますし、3つ目のマウントに手を出せるほどの余裕はないので、良さげに思いつつも見てるだけになりそうです(/_;)

体感イベントには行ってみたかったのですが、当日のホーム川崎戦はデーゲームなのでちょっと厳しそうですねぇ(´Д`)

Sigma_fp_Release


そして、ニコン Z 50 ですが、今までニコンに欠けていた APS-C ミラーレス機。ソニー α4桁機やキヤノン Kiss M に対抗できるタマがなかったのは痛かったので、ようやくです。運動会シーズンに間に合っていないところが、どうにも昨今のニコンらしいですが……

私の場合、メインマウントをミラーレス機からデジタル一眼レフに戻ってくるにあたって、長く使っていたキヤノンではなくニコンを選択(こちらも出戻り)したわけですが、

最後のデジタル一眼レフとしてニコンを選択したけど、ニコンのミラーレス Z システムには何の魅力も感じないし、再びメインマウントをミラーレスへ移行するとしたら、現状ニコンじゃなく(ボディは微妙でも魅力あるレンズが多い)キヤノンに戻る可能性の方が高いなぁ


と思っていました。まぁフロントランナーのソニーかもしれませんけど。

NikonZ50_Release1


今もその思いはあまり変わっていないのですが、今回の Z 50 発表で

初めてニコン Z マウントに興味が出てきた


って感じです。



ニコン Z6/Z7 というカメラ自体は決して悪く思っていないどころか、あの EVF の見え味はなかなか素晴らしくて惹かれるところもあるのですが、
  • ニコンとキヤノンに求めるのは動体撮影能力なのに現状では…
  • レンズラインナップにミラーレスならでは感が乏しい(百万円以上の f0.95 Noct みたいな買えないものは無関係)
  • デジタル一眼レフに比べるとボディもレンズも高い

という印象で、正直言ってあまり欲しくなる要素はありませんでした。

14-30mm F/4S だけはちょっと気になるので、Z6 と組み合わせて買いたいかも?そう思ったことはありますが、必要性の薄いサブ機としては Z6 が 20万円切ってくるくらいの値ごろ感にならないとなぁ、と。

そんなところに APS-C ながらもコンパクトで値ごろ感の高い Z 50 が発表され、

こういう路線もニコンはヤル気あるなら、とりあえずニコンのミラーレス機を買っても良いかなぁ


と思えました。

その理由としては、以下の3点。
  • AF性能や EVF には期待できないが、レンズキット14万円、ダブルズームキットで17万円にキャッシュバックキャンペーン、と昨今のニコンにしては珍しいリーズナブルさ

  • 写真で見ても廉価モデルらしいチープさだが、グリップだけはしっかり作られていそうだし、防塵防滴仕様
    (ミラーレス機で愛用している E-M1 Mark II もそうだが、グリップがマトモじゃないと使う気がしない)

  • キットレンズの標準ズームが沈胴式のコンパクトなレンズ(収納時全長32mm、重量135g)で、これなら旅カメラ、散歩カメラとしても使えそう。

  • 126.5×93.5×60mm、395g(本体のみ)と小型軽量、E-M1 Mark II より一回り小さく軽い
    (E-M1 Mark II:134.1×90.9×68.9mm、498g)

  • Fマウントレンズを数本持ってるので、マウントアダプターで使えるのは一応の利点

次にミラーレス機を買う時はフルサイズ機と思っていたのですが、これなら

とりあえず買ってみるか


と思える値段と仕様です。

NikonZ50_Release2


ただ、買うとなれば(愛用しているとは言うものの持ち出し回数は少ない)E-M1 Mark II &マイクロフォーサーズ・システムと置き換えることになる/ならざるを得ないわけですが、それを考えると、
  • Z 50 には手ぶれ補正がないため、キットレンズ以外の Z レンズを買うと手ぶれ補正なしで使う羽目になるし、反面、超強力で信頼できる E-M1 Mark II の手振れ補正を手放すのは惜しい。

  • Fマウントレンズを使えると言っても、Z 50 と組み合わせて使いたくなる/持って行きたくなるサイズ・重量ではないし、フルサイズ用 Zレンズが揃っていない現状、Z 50 に相応しいレンズが揃う見込みはない。

  • マイクロフォーサーズには小型軽量で画質良好な単焦点レンズが揃っているけれど、Z 50 に相応しい単焦点レンズはないし、ロードマップにもない。フルサイズ用 Z レンズを使ったらコンパクトな Z 50 を使う意味がない。(Z DX 35mm F/1.8 くらい用意してくれてもいいのに)

  • USB 充電できるのは良いけど、今どき USB-C じゃなく microUSB なんて…

というマイナス面はあるので、マイクロフォーサーズ・システムと置き換えてまで使う意味があるかどうか…というのはあります。

沈胴式標準ズームが用意されているのは良いですが、画質的に期待できないし、M.ZUIKO 14-42mm のパンケーキズームレンズも、念のために標準ズームも持っていく時には重宝しますが、使用頻度は高くないし、満足度も高いわけではないですからねぇ。

NikonZ50_Release3


とまぁ、アレコレ身勝手なことを思っているわけですが、今までニコンのミラーレス機には特に何か思うことすらなかったので、少し興味が出てきただけでも前進かもしれません。

更新された Z レンズロードマップも驚くようなものは皆無だし、決してペースも速くないので、これで大丈夫かなぁ、と思うところはありますが、年末にかけて「購入についてちょっと真剣に考えても良いかも?」と思う Z 50 でした。