「ボトムス iPhone」などと揶揄されている(笑)iPhone 11 Pro を、いささか予定外でしたが購入しました。今回も Apple Store で SIM ロックフリーモデルです。

昔に比べればずっと少人数になったとはいうものの、昼でも店頭に行列ができていましたが、私は予約していたので割とスムースに購入でき、Apple Store 内で1時間少々セットアップして終わりました。

iPhone11Pro09


ぶっちゃけ、

iPhone X → 11 Pro の変化より
iOS 12 → 13 の変化の方が大きい気が😓


と思うくらいです。iOS 13 の死ぬほど鬱陶しくなった各種許可アラートは、仕方ないと思う点があるものの初心者殺しになりましたね。

ただ、色々物議を醸す今回の iPhone 11 Pro のデザインですが、磨りガラスのような背面ガラスの処理だけは素晴らしく良いです。見た目も触り心地も X/XS より随分好みです。

ですから、できれば今回の端末は裸で使いたいのですが、剥がした iPhone X のガラスフィルムがコレ↓ ですから無理でしょうねぇ。最近よく落とすんですよ…

iPhone11Pro07
(このガラスフィルムは1年使用後の状態)


いずれにせよ、

2年近く使ってきた iPhone X に
ほとんど不満なかった


ので、正直なところ買い替える必要性はあまり感じていなかったですし、発表当初はスルーの方向でした。

昔は毎年買い替えていた iPhone ですが、いつからか「予約開始日時にヨドバシに並んで予約して、発売日に買う」なんてこともしなくなり、買い替えサイクルも1年半、2年と長くなり、それで何のストレスもない近年です :D

おまけに、Apple Watch や Suica 他が紐付いて機種移行する手間とリスクは増えるばかりで、大した機能追加・強化もないのに機種移行の面倒さが増えて、できるだけ機種変したくないなぁ、という思いもありました。

が、その点は

Suica / Watch 他の機種移行はノートラブル


であり、思っていた以上にスムースに完了できたのは幸いです。

機種変して2時間後には従来の iPhone X と全く同様に使えて、電車に Suica で乗っていました。あまりにスムースに機種変できて今まで通り使えるので、変えた気がしないのは良いことなのだけど複雑です(^_^;)

(ごくマイナーな問題はありましたが、特に支障が出るようなことはなく、そのあたりについては次々回の記事で、機種変周りの作業について Apple Store の店員さんに確認したことも含めて記す予定です)

iPhone11Pro04
(正面から見るとホント変わらない)

iPhone11Pro05
(背面はレンズ周りだけでなく、かなり違う質感で◎)


とはいえ、

来年がフルモデルチェンジなんじゃね?
なら3年使って買い替え時としても良いでしょ??


と思っていましたし、今でも「今年はスルーで来年買い替えが正解」だと思っています。

それでも今回、iPhone X → 11 Pro の買い替えをしてしまった理由は、以下の5つに依るものでした。


(1)超広角レンズの画角がよくある16mmではなく「13mm」だった

iPhone 11 Pro 購入の最も大きな要因であり、唯一惹かれた点がコレ。

デジタル一眼レフで長年 16-35mm という画角に慣れているだけあって、16mm なら「あ、そう」で終わりですが、13mm は未知の画角として魅力です。

Huawei 端末や SONY Xperia 1 みたいに超広角レンズが 16mm だったら iPhone 11 Pro は買ってない

と断言できます。今まで所有したレンズで最広角は 14mm であり、(借り物以外で)使ったことのない 13mm という画角が私にとって誘惑になりました。

ブルーインパルスの「スタークロス」「サクラ」や「レベルキューピッド」が真上で展開されると 16mm では入らないけど 13mm なら入るんじゃね?
14-24mm とか 12-24mm といった超超広角レンズの購入を考えたことは何度もあったものの、十数万円かけてそんなレンズ買っても、今よりカメラバッグは更に重くなるし、使うのは年に10回もないけど、スマホならポケットに入るし、稼働率は最高であり元は取れる


そんな言い訳が可能であり、

13mm の超広角レンズを買うと思えば全然アリ


なんて思ってしまったのが運の尽き?でした(^_^;)

魅力あるレンズのためにカメラボディを買うのと同じ


と思えば、カメラに慣れ親しんでいる人なら判ってもらえると思います(笑)

TediousDays20181118StarCross
(並みの超広角では入らないことも多いブルーインパルスのスタークロス)

TediousDays20190915RainFall
(レインフォールも超広角が似合う演目。16mmで撮影)


所用を全部こなした夕方に iPhone 11 Pro の超広角レンズでの作例を撮りに行ければ…と思っていたものの時間が取れず、また早くから雨降りになったため、上記はデジタル一眼レフの16-35mm の作例を載せてますが、これより広い画角を iPhone 11 Pro で捕らえられたらな、と思っているわけです。

無論、13mm の iPhone 11 を買ったからと言って、一眼レフの超広角ズームレンズが不要になるわけではありませんし、今後も必要とあらば持ち出しますが、体力なしの私には遠征時のバッグ重量を少しでも軽減する手段ができるのは歓迎です。

今どきスマホ上位機の低感度条件で撮った写真だと、L/2L 版くらいまでなら一眼レフの写真と混ぜてもさほど違和感ないレベルですが、超広角というのは一眼レフのレンズでもコンパクトにすると周辺画質は厳しくなるので、スマートフォンに載せる超広角レンズではいくら画像処理したところで、四隅はグダグダであり、それは承知の上です。

iPhone11ProPhoto02
(今までどおり気楽に撮ると指が入ってること多し!)

iPhone11ProPhoto03
(こういう狭いところでのスナップには有用)

iPhone11ProPhoto04
(ただし四隅は APS-C 用廉価超広角ズーム程度かそれ以下)


そうは言うものの、カメラバッグの重量は毎度 10kg を余裕で超えていますので、公共交通機関での移動時や現地で自転車移動する時は少しでも軽くしたいのが本音であり、体調や気分によっては

iPhone 11 でレンズ1本妥協する


そんな可能性が生まれるなら、私にとっては結構価値ある iPhone 11 Pro かな、と思った次第です。(撮ったものは作品云々じゃなく記録写真で良いので)

いずれにせよ、ハイエンドスマホの超広角レンズ搭載は後追いですが、他にない様々な使い勝手の良さも含めて、13mm という画角はオリジナリティのある画角で、よく頑張ったと思います。



(2)iPhone Xを下取りに出したら7万円は高くない、と思ってしまった

13mm という超広角レンズに惹かれたとはいえ、iPhone X の時のように十数万円出す気はサラサラなかったのですが、何気に AppleStore アプリで金額を確認してみたら 2年近く使った X を下取りに出すと、同じ 64GB 同士で税込み7万円強。

2年間、毎日アホほど使って7万円強なら高くない、かな?


そう思ってしまったのが第二の決定打でした(^_^;)

iPhone11Pro01 iPhone11Pro02


実際には今回はストレージ 256GB モデルにしたので 9万円くらいになり、少々高くつきましたが、2年前の iPhone X は下取りなしだったため 12万円超でしたので、今回は妙に安く感じてしまったのはあります。

(Apple Store の下取りに関する内容は去年と変わっているようで、色々と店員さんに確認しましたので、次々回の記事でまとめます)

おまけに、

毎日どれだけ使いまくってるかを考えれば、メインのスマホ以上に元を取ってる買い物もないよなぁ


と思うわけです。少なくともキーボード、ペン合わせて15万もかけて購入した iPad Pro の100倍は元を取れていますw

iPhone11Pro08


今まで(機種変時のリスクその他を考えて)購入時に下取りを出すことはしてこなかったのですが、今回はお古の端末を家族・友人に譲渡する必要がなかったということもあり、一度 Apple Store 純正下取りサービスを使ってみようかと。

ちなみに、今まで 64GB で全く困っていなかったのですが(音楽ライブラリは iTunes Match でクラウド化、写真は Google Photos に追い出して半年に一回ペースで端末から消してる)、今回 256GB にしたのは、動画まわりがかなり良さげで「従来より多く動画を撮っていくかも?」と思ったからです。

今回ストレージ 256GB モデルを使ってみて、そこまで使わないと分かれば、次回はまた 64/128GB モデルにするつもりです。



(3)バッテリー長持ち化と、iPhone Xのバッテリー交換時期

これだから iPhone 11 Pro を買った、という点ではないのですが、13mm 相当の超広角レンズに次いで惹かれたのが、バッテリー持続時間が XS から4時間延長されたこと。

もっとも、去年の XS では「X よりバッテリー30分長持ち」と言いながら実際のベンチマークでは X よりバッテリー持続時間が短いと叩かれていましたが、

XS で少し叩かれた分、今回のバッテリー周りはちゃんとしてるのでは?


なんて思ってますし、MacRumours で iPhone 11 Pro/Pro Max は 25% もバッテリー容量が増えているという記事があったので大丈夫でしょう。たぶん?(iPhone 11 Pro のバッテリー容量は 3,046 mAh)

iPhone 11 Pro Models Have Up to 25% Larger Batteries and 4GB of RAM Per Reliable TENAA Filings - MacRumors

あと、2年近く使ってきた iPhone X ですが、さすがにバッテリーの劣化が体感として感じられるようになってきました。

iPhone11Pro03
(半年前からバッテリーが劣化しています表示に)


夏場は困るほどではなかったですが、これから寒くなれば耐えられないでしょうから、近々バッテリー交換を予定していました。ので、

やらなきゃならないバッテリー交換で税込み8千円ほどかかるんだから、その分も差し引けば iPhone 11 Pro の代金はさらに安くなるぜ


という言い訳も成り立つわけです(強引)



(4)ニコンがゴーゴーロク (500mm f/5.6E) 売ってくれなかった腹いせ💢と…

金銭的な理由として、下取りで安く見えたのと並んで動機になったのが、コレ(^_^;)

4月あたまにヨドバシカメラで注文した Nikon AF-S 500mm f/5.6E PF ED VR ですが、半年経っても全く入荷せずのまま。ヨドバシさんは半月毎に入荷状況の連絡メールを入れてくれるのですが、毎度同じ「入荷見込み立たず」。

NotComingAFS500f56PF20190908
(何回送られてきたか判らない入荷未定メール…)


消費税増税前までなら待たされても我慢…と思ってきましたが、それを超えるなら我慢の限界突破。売る気がないなら買う気もなくなります。諦めました(´Д` )

そんなわけで、

ニコンがレンズ売ってくれなかった腹いせで新 iPhone


というのは、小さくない要因です。ゴーゴーロク辞めて超広角レンズとしての iPhone 11 Pro(無茶振り)

50万もするのに月に2回ペースでしか使わない予定のゴーゴーロクをキャンセルして、毎日朝から晩まで使うのに10万円の iPhone 11 Pro を買うのだから、これはもう節約でしょう!(ヤケクソ)

ついでに、もう一つ言うと

ドコモの Pixel 3 激安祭りに乗り遅れました(/_;)


今月はホントに SNS をちゃんと見る余裕がなくて、気が付いた時はオンラインはもとより近場でも売り切れてました…orz ホント iPhone 買ってる場合じゃねえ!でしたねぇ……



(5)更にどこまで単体カメラが不要になるかの実験・実体験

スマートフォンの普及、スマホカメラの進化がコンパクトデジカメを絶滅寸前に追い込んで久しいですが、去年あたりから
  • スマホでは撮れないと言われていた条件(暗所、浅い被写界深度)
  • レンズ交換式カメラでしか実現できなかった画角(超広角・望遠)

を様々な技術を使って実用的に撮れるようになってきて、いよいよ

スマホカメラの標的がレンズ交換式カメラへ


という状況になってきた、と感じています。

スマホカメラの暗所撮影は複数枚合成だし、浅い被写界深度も作り出された偽物だろ
いくら後処理でそれっぽい写真を作り出しても、ちゃんと見れば本物には敵わないんだよ


等々、お高いカメラやレンズを持って、こだわりの写真をお撮りになっている方々には、スマホカメラがレンズ交換式カメラに影響を与えることなんて(大して)ないと言いたい人も多いでしょうが、

スマホカメラなんて…と言ってるうちに
コンパクトデジカメはこの有様


なわけで、キットレンズ+αの画角域がカバーされ、暗所撮影がある程度真っ当になってきた現在、レンズ交換式カメラのエントリーモデルあたりが影響受けるのも時間の問題な気がします。

既にスマホ上位機の広角側はキットレンズのカバー範囲を超えていますし、あとは望遠側が 200mm 域くらいまで実用に撮れるようになって、「子供の運動会も撮れるスマートフォン」なんてのが出てきて宣伝されたら、中上位機しか残らなくなりそうです。

また画質については、従来の iPhone X ですら実体験として

晴天日中下の低感度で撮影した写真なら、King サイズまでだと廉価なレンズを付けたデジタル一眼レフやミラーレス機の写真とパッと見遜色ないし、フォトブックで一眼レフで撮った写真と混ぜても違和感がない


と言えるレベルですから、それが更に、去年くらいから iPhone でも Android でも複数枚の同時撮影写真を、写真の部分部分で最適化しながら仕上げるというような処理(Photoshop でレイヤー組んでやる面倒臭いヤツ)を一瞬で行って仕上げるスマホ写真の進化を見ると、さらに期待してしまいますし、

自分が実際に使ってみて評価してみたいよなぁ


と思うわけです。ホントもうカメラとして使ってみたい、色々試したい。

そのあたりは Huawei 端末とか Google Pixel 3、Xperia 1 などのハイエンド Android スマホでも良かったのですが、iPhone の弄りすぎない(飽和させない)色合いが好みなので、とりあえず iPhone 11 Pro で、ということです。(Android 端末の買い替えも予定してるけど)

iPhone11ProPhoto05
(通常の広角カメラでもポートレートモード利用可能は嬉しい)


そんなわけで、購入に至った理由は、以上の5つでした。

あとまぁ、最近の iPhone は出てくるたびに叩かれるのが常ですが、あまりに叩かれているので、

悪し様に言われるほどの新機種かな?
使ってみないと分からなくね?


という天邪鬼もありますし、

どうせ買うなら増税前に


ということで、久しぶりに iPhone を即予約、発売日購入しました。フルモデルチェンジの iPhone X と違って、じっくり考えたら無理、勢いで買わないと買えない内容ですからねー。

で、買う気になった理由だけでなく、iPhone 11 Pro を購入するにあたって妥協した点、色々言われるけど気にならなかった点もありますので、それについて次回また。

(続き)→ iPhone X から iPhone11 Pro へ機種変する際に妥協したこと、気にならなかったこと



(フィルムは X/XS と同じらしいので X 用に買った余りを流用予定)