写真 SNS 兼フォトストレージの雄であった(過去形)Flickr が昨年同じ写真 SNS サービスの SmugMug に買収され、昨秋に大幅な規約改定を行い、
という実質完全有料化が今年初頭に執り行われました。
私自身、Flickr が Yahoo!(Japan じゃなく本家の方)に買収されて迷走する前から十数年のヘビーユーザーでしたので、これにはかなり戸惑わされました。
そして今日、同期型クラウドストレージサービスの元祖とも言うべき存在の Dropbox も、無料ユーザーには大幅な制約を追加していることが発覚しました。
■ Dropbox、無料版のアクセス端末を3台までにひっそり制限 - ITmedia NEWS
無課金のユーザーは Dropbox を使える台数がパソコンとスマートフォン/タブレット合わせて 3台までという制限になったようです。
例えば、パソコン2台で Dropbox のフォルダ同期を行っていたら、スマートフォン/タブレットで Dropbox アプリが使えるのは1台だけ、ということに。パソコン3台で同期していたら、それで終わりです。
ただし、現時点で Dropbox に登録/リンク済みの端末が 4台以上でもそれはそのまま使えるようです。(というか、モバイル端末のアプリを含めると9台のウチでも使えている)
とはいえ、今後新しいスマートフォン/タブレットを買ったり、パソコンやスマートフォンをクリーンインストールから再設定する時はリンク済み端末を2台まで減らさないとDropbox を再設定できないわけですから、極めて強烈な制約が加わったといえます。
(そもそもパソコン1台スマホ1台しかないよ、というような人は Dropbox はさほど必要じゃないでしょうしね…)

「フリーミアム」なんて言葉でもてはやされてきた、無料サービス+αで提供してきた色々なクラウドサービスも曲がり角であり、これからは
「個人情報紐付き広告宣伝を受け入れるか?サービスにお金を払うか?」
の二択になっていくのでしょう。
ただ、Flickr その他のサービスにおける大幅機能制限措置(実質有料化措置)と違って、ちゃんと告知せず、こっそりヘルプページに追加するだけというやり口から見ても、
と思うわけですが、長年、同期型クラウドストレージのメインサービスとして使ってきた私も 3台しか登録(リンク)できないようでは主サービスとして使い続けることはできないので、対応を迫られることになります。
そんなわけで、Flickr が実質完全有料化となった以降の対応と、今回の Dropbox の措置に対する個人的な対応について記しておきたいと思います。
さんざん悩みましたが、
しました。今回は 約 $35 + TAX、来年以降は約 $50 + TAX ですね。
年間6千円くらいというのは高いとは言えないものの決して安くはないですが(ここ5年くらいは無料だったし、その前に有料課金していた時は $25 だったわけで)、
であります。
Flickr 初期の頃(全盛期の頃)はずっと有料ユーザーだったので、Flickr にお金を払うことに強い抵抗はないのですが、
というのは正直かなり鼻白む措置で、そのやり方が Flickr 脱退を悩むポイントでした。(金額的な問題よりもそのやり方が気に入らないという感じ)
Flickr の実質完全有料化に伴って、ネットでは(画質若干劣化再圧縮を受け入れれば容量無制限の)Google フォトや Amazon プライムフォトなど、他サービスへの移行手順を書いた記事が局所的にバズったりもしましたし、私も検討はしましたが、数か月悩んで Flickr への課金を受け入れることにしました。
その理由としては
ということでした。
ということなんですよね。
そして、写真を Google フォトや Amazon プライムフォトへ再アップロードするだけなら簡単ですが、Flickr で長年積み重ねてきたアルバムやコレクションの分類と、写真毎のタグ付けを他サービスでやり直すのは到底無理です。何万枚もある写真のタグ付けし直しとかやってられません。
(Google フォトや Amazon プライムフォトは従来から Flickr とは別に十分に使っているので、単なるフォトストレージではなく写真の整理・閲覧サービスとして Flickr の代替になれるものではないのは十分承知していました)
長年使っている Flickr には公開している写真と同等以上の非公開写真があって、ほぼ自分のフォトライブラリー代わりになっています。そういう意味では最初に書いたように
ので、それをキッパリ諦められるときまでは年間 $50 払わねばならないだろうなぁ、と諦めました。
Adobe 税(Adobe CC Photography Plan)、Amazon 税(Amazon プライム)、Microsoft 税(Office 365)に続いて Flickr 税も追加されることになって、こういう年額、月額課金も馬鹿にならない金額になってきた昨今です。(AWS とか iCloud とかもあるけど)
Dropbox の制限改訂を知ったのは今日のことなので、まだ何も対応していませんが、基本的には今後
つもりです。
長年、同期型クラウドストレージのメインサービスとして使ってきた私も 3台しか登録(リンク)できないようでは主サービスとして使い続けることはできないので、他サービスに置き換えます。
「Dropbox にお金を払う気がないのか?」と問われれば、正直言って無いです。既に色々なサービスにお金を払っていますし、そもそも年1万2千円と言えば Office 365 (OneDrive)と同じ。
と言えますからね。
まぁ、同期速度や共有の使い勝手は OneDrive より圧倒的に Dropbox の方が使いよいですけれど、それだけのために Office 365 とは別に Dropbox へ年間1万円以上も払う気はしないですねぇ。
それによく知られるように、以下の他にも色々な同期型クラウドサービスはあるわけで(多少使い勝手の差はあれど)代替選択肢にあまり困ることはありません。
私自身、Google は(無料アカウントとは別に)G Suite を、マイクロソフトは Office 365 を利用している関係で OneDrive が容量 1TB ありますし、アップル iCloud も月130円という気軽さもあって容量 50GB の月額課金をしています。(iCloud の月130円というのは上手いやり方だと思う)
Box は企業方針が変わって現在は使っていませんが、Adobe CC は Photography プランに加入していますので 20GB、Amazon もプライム会員ですので写真は容量無制限の恩恵を得ています。
(Amazon プライムフォトの写真無制限という仕様は、いつ無くなってもおかしくないと思っているので、なくなっても良い前提で写真のクラウドバックアップ先として使っています)
いずれにせよ、Google Drive / OneDrive / iCloud / Adobe CC / Amazon プライムフォトは、既にそれぞれ色々な形で使っていますが、特に容量 1TB の OneDrive は現在 Dropbox で使っている 8GB 分のファイルを突っ込んだところで、容量的には誤差程度にしか消費しないので、当面はそれを使う方向です。
ただ、OneDrive は決して同期速度が速くなく、また Mac 用の OneDrive アプリはアプリの重さや安定性への信頼度が低いので、そこらへんがネックですかねぇ。
いずれにせよ、こうやって Dropbox の無料ユーザーへの大幅制限が明るみに出て、その反響をもっても変更がなければ、他に移るのは抵抗ありません。
無料ユーザーばかりではやっていけないのは判りますが、値段とサービス内容と他サービスとの兼ね合いを考えると、Evernote と同じ運命になっていきそうで、
という感じですね。
- 無料ユーザーでも容量 1TB の大盤振る舞いだったのを上限 1,000枚に大幅削減
- 制限を受けない有料 Pro ユーザーの年間費用を約 $25 → $50 という2倍の値上げ(期間限定で30%オフ)
という実質完全有料化が今年初頭に執り行われました。
私自身、Flickr が Yahoo!(Japan じゃなく本家の方)に買収されて迷走する前から十数年のヘビーユーザーでしたので、これにはかなり戸惑わされました。
そして今日、同期型クラウドストレージサービスの元祖とも言うべき存在の Dropbox も、無料ユーザーには大幅な制約を追加していることが発覚しました。
■ Dropbox、無料版のアクセス端末を3台までにひっそり制限 - ITmedia NEWS
無課金のユーザーは Dropbox を使える台数がパソコンとスマートフォン/タブレット合わせて 3台までという制限になったようです。
例えば、パソコン2台で Dropbox のフォルダ同期を行っていたら、スマートフォン/タブレットで Dropbox アプリが使えるのは1台だけ、ということに。パソコン3台で同期していたら、それで終わりです。
ただし、現時点で Dropbox に登録/リンク済みの端末が 4台以上でもそれはそのまま使えるようです。(というか、モバイル端末のアプリを含めると9台のウチでも使えている)
とはいえ、今後新しいスマートフォン/タブレットを買ったり、パソコンやスマートフォンをクリーンインストールから再設定する時はリンク済み端末を2台まで減らさないとDropbox を再設定できないわけですから、極めて強烈な制約が加わったといえます。
(そもそもパソコン1台スマホ1台しかないよ、というような人は Dropbox はさほど必要じゃないでしょうしね…)

「フリーミアム」なんて言葉でもてはやされてきた、無料サービス+αで提供してきた色々なクラウドサービスも曲がり角であり、これからは
「個人情報紐付き広告宣伝を受け入れるか?サービスにお金を払うか?」
の二択になっていくのでしょう。
ただ、Flickr その他のサービスにおける大幅機能制限措置(実質有料化措置)と違って、ちゃんと告知せず、こっそりヘルプページに追加するだけというやり口から見ても、
Dropbox 終わったな
苦境が企業姿勢も変えてしまうのを見るのは何度目だろう
と思うわけですが、長年、同期型クラウドストレージのメインサービスとして使ってきた私も 3台しか登録(リンク)できないようでは主サービスとして使い続けることはできないので、対応を迫られることになります。
そんなわけで、Flickr が実質完全有料化となった以降の対応と、今回の Dropbox の措置に対する個人的な対応について記しておきたいと思います。
(1)Flickr 実質完全有料化以降の対応
さんざん悩みましたが、
Flickr には当分金を払うことに
しました。今回は 約 $35 + TAX、来年以降は約 $50 + TAX ですね。
年間6千円くらいというのは高いとは言えないものの決して安くはないですが(ここ5年くらいは無料だったし、その前に有料課金していた時は $25 だったわけで)、
大量の写真を人質に取られてるから止む無し
であります。
Flickr 初期の頃(全盛期の頃)はずっと有料ユーザーだったので、Flickr にお金を払うことに強い抵抗はないのですが、
実質完全有料化は仕方ないと思うけど、いきなり年額料金が2倍の値上げかよ(´Д`)
というのは正直かなり鼻白む措置で、そのやり方が Flickr 脱退を悩むポイントでした。(金額的な問題よりもそのやり方が気に入らないという感じ)
Flickr の実質完全有料化に伴って、ネットでは(画質若干劣化再圧縮を受け入れれば容量無制限の)Google フォトや Amazon プライムフォトなど、他サービスへの移行手順を書いた記事が局所的にバズったりもしましたし、私も検討はしましたが、数か月悩んで Flickr への課金を受け入れることにしました。
その理由としては
- Flickr にアップしてある全写真を他のサービスへアップロードし直すのは機械的にできても、Flickr と同じようにイベント毎にアルバム作成したり、写真毎にタグ付けし直すのは不可能
- Google フォトなどの無料系フォトストレージサービスには簡易なアルバム機能はあっても、柔軟にタグ付けしたり、ブログその他への写真貼り込み機能がない
- Flickr のように閲覧制限と限定公開を柔軟に設定できて大量の写真が保存できる無料フォトストレージサービスって結局ない
ということでした。
Yahoo! 買収後の機能的な迷走と停滞はあったにせよ、フォトストレージサービスとしてみた場合、Flickr ほど柔軟に色々できるフォトストレージサービスは限られてるし、少なくとも無料サービスにはない
ということなんですよね。
そして、写真を Google フォトや Amazon プライムフォトへ再アップロードするだけなら簡単ですが、Flickr で長年積み重ねてきたアルバムやコレクションの分類と、写真毎のタグ付けを他サービスでやり直すのは到底無理です。何万枚もある写真のタグ付けし直しとかやってられません。
(Google フォトや Amazon プライムフォトは従来から Flickr とは別に十分に使っているので、単なるフォトストレージではなく写真の整理・閲覧サービスとして Flickr の代替になれるものではないのは十分承知していました)
長年使っている Flickr には公開している写真と同等以上の非公開写真があって、ほぼ自分のフォトライブラリー代わりになっています。そういう意味では最初に書いたように
写真を人質に取られている
ので、それをキッパリ諦められるときまでは年間 $50 払わねばならないだろうなぁ、と諦めました。
Adobe 税(Adobe CC Photography Plan)、Amazon 税(Amazon プライム)、Microsoft 税(Office 365)に続いて Flickr 税も追加されることになって、こういう年額、月額課金も馬鹿にならない金額になってきた昨今です。(AWS とか iCloud とかもあるけど)
(2)Dropbox 無料ユーザー大幅機能制限後これからの対応
Dropbox の制限改訂を知ったのは今日のことなので、まだ何も対応していませんが、基本的には今後
OneDrive その他に置き換えていく
つもりです。
長年、同期型クラウドストレージのメインサービスとして使ってきた私も 3台しか登録(リンク)できないようでは主サービスとして使い続けることはできないので、他サービスに置き換えます。
「Dropbox にお金を払う気がないのか?」と問われれば、正直言って無いです。既に色々なサービスにお金を払っていますし、そもそも年1万2千円と言えば Office 365 (OneDrive)と同じ。
同じ金額払うなら Office 365 の方が
容量 1TB は同じで MS Office も付いてくる
容量 1TB は同じで MS Office も付いてくる
と言えますからね。
まぁ、同期速度や共有の使い勝手は OneDrive より圧倒的に Dropbox の方が使いよいですけれど、それだけのために Office 365 とは別に Dropbox へ年間1万円以上も払う気はしないですねぇ。
それによく知られるように、以下の他にも色々な同期型クラウドサービスはあるわけで(多少使い勝手の差はあれど)代替選択肢にあまり困ることはありません。
- Google Drive(無料15GB、月250円/年2,500円で100GB、月1,300円/年13,000円で1TB)
- Microsoft OneDrive(無料5GB、月250円で50GB、年13,000円で1TB+Officeアプリ)
- Apple iCloud(無料5GB、月130円で50GB、月400円で200GB、月1,300円で2TB)
- Box(無料1ファイル当たり250MB以内10GB、月1,200円で100GB)
- Adobe CC(無料2GB、月980円〜で20GB〜)
- Amazon Cloud Drive(無料5GB、年2,490円で100GB、年13,800円で1TB、プライム会員の場合は写真無制限)
私自身、Google は(無料アカウントとは別に)G Suite を、マイクロソフトは Office 365 を利用している関係で OneDrive が容量 1TB ありますし、アップル iCloud も月130円という気軽さもあって容量 50GB の月額課金をしています。(iCloud の月130円というのは上手いやり方だと思う)
Box は企業方針が変わって現在は使っていませんが、Adobe CC は Photography プランに加入していますので 20GB、Amazon もプライム会員ですので写真は容量無制限の恩恵を得ています。
(Amazon プライムフォトの写真無制限という仕様は、いつ無くなってもおかしくないと思っているので、なくなっても良い前提で写真のクラウドバックアップ先として使っています)
いずれにせよ、Google Drive / OneDrive / iCloud / Adobe CC / Amazon プライムフォトは、既にそれぞれ色々な形で使っていますが、特に容量 1TB の OneDrive は現在 Dropbox で使っている 8GB 分のファイルを突っ込んだところで、容量的には誤差程度にしか消費しないので、当面はそれを使う方向です。
ただ、OneDrive は決して同期速度が速くなく、また Mac 用の OneDrive アプリはアプリの重さや安定性への信頼度が低いので、そこらへんがネックですかねぇ。
いずれにせよ、こうやって Dropbox の無料ユーザーへの大幅制限が明るみに出て、その反響をもっても変更がなければ、他に移るのは抵抗ありません。
無料ユーザーばかりではやっていけないのは判りますが、値段とサービス内容と他サービスとの兼ね合いを考えると、Evernote と同じ運命になっていきそうで、
さようなら Dropbox、β版の頃からありがとう
という感じですね。
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