ウチの iMac は mid 2010 モデル。いい加減買い替えようと思いつつ、幾年月。気が付けば、とうとう 9年目!であり、
であります。たぶん今後もこれほど長く使うパソコンは現れないでしょう。
(所有しているということなら Mac II ci は(地震で壊れてなければ)動作する状態で押し入れで眠ってるし、ベーシックマスターレベル3 もどこかにあるはず。PC-9801 シリーズや FM シリーズ、最近の Mac などは手放してるけど)
これほど長く使えたのも、
これらの点があったからと言えます。特に最後の点はありがたいものでした。
(逆に言うと High Sierra 10.13 で OS アップデートは終了したので、セキュリティアップデート的な寿命はあと半年から1年くらい、ということでしょう)
ぶっちゃけアレコレやる時のモッサリ感、待たされ感はあるものの、コーディングやオフィス系のアプリ使用はもちろん、2,000〜2,400万画素クラスの RAW 現像くらいなら実用的な速度でこなせるので(メモリ 16GB の恩恵もある)、まだ何とか実用的に使えていました。
(AmazonでApple製品の正規販売開始後、怪しい業者が駆逐されたのは良いね)
とはいえ、手持ちの Win/Mac ノートパソコンや超小型 Windows デスクトップ機などの方がキビキビ動くことも多く、去年 Mac mini が数年ぶりにリニューアルして「これに買い替えだ!」となったのですが、結局買わずじまい。
大阪北部地震に直撃される直前に Windows ノートパソコンを新調していたし、地震で動かなくなったこの iMac もバラして HDD を交換したら何とか復活した(DVD ドライブは壊れたままだけど使わないので無問題)ということもありましたが、何と言っても
と思って悩んでいるうちに年を越してしまったわけです(^_^;)
Mac mini への買い替えについては、
方向でいますが、いま手元にある古い iMac は内蔵 HDD を交換したものの、やはりディスク周りの遅さが全体的な体感速度を大きく損なっている昨今なので、
をすることにしました。
というか、やろうと思ったのは随分前ですが、去年は仕事に忙殺されてる期間が長くて今ごろになってしまいました……(年度末の忙しさの息抜き ^^;)
ということで、また前置きが長くなってしまいましたが、今さら&定番すぎる
「iMac の Firewire 接続外付け SSD ブートディスク化」
による体感速度アップ延命措置を手順と速度アップの結果を記しておきます。
ベーシックマスターレベル3 から始まる
私のマイコン/パソコン所有歴でも最長常用記録
私のマイコン/パソコン所有歴でも最長常用記録
であります。たぶん今後もこれほど長く使うパソコンは現れないでしょう。
(所有しているということなら Mac II ci は(地震で壊れてなければ)動作する状態で押し入れで眠ってるし、ベーシックマスターレベル3 もどこかにあるはず。PC-9801 シリーズや FM シリーズ、最近の Mac などは手放してるけど)
これほど長く使えたのも、
- 当時 CPU が Core i 世代になって性能がジャンプアップした時の最上位機を買っていたこと
- 9年前なのにメモリが 16GB まで積めたこと(最初 8GB で後に自分で 16GB 化)
- USB 3.x や Thunderbolt のない時代の Mac でも(USB 2.x とは桁違いに速い)Firewire が採用されていたので外部ストレージ接続時の速度的ストレスがなかった
- HDD を2回交換(リコールで1回、去年の震災後に自分で1回)、液晶パネルも3年目に色むらで AppleCare を使って交換してあること
- そして何よりも、アップルが去年 macOS mojave (10.14) が出るまでの7年以上にわたって最新 OS へのアップデートをサポートしてくれたこと
これらの点があったからと言えます。特に最後の点はありがたいものでした。
(逆に言うと High Sierra 10.13 で OS アップデートは終了したので、セキュリティアップデート的な寿命はあと半年から1年くらい、ということでしょう)
ぶっちゃけアレコレやる時のモッサリ感、待たされ感はあるものの、コーディングやオフィス系のアプリ使用はもちろん、2,000〜2,400万画素クラスの RAW 現像くらいなら実用的な速度でこなせるので(メモリ 16GB の恩恵もある)、まだ何とか実用的に使えていました。
(AmazonでApple製品の正規販売開始後、怪しい業者が駆逐されたのは良いね)
とはいえ、手持ちの Win/Mac ノートパソコンや超小型 Windows デスクトップ機などの方がキビキビ動くことも多く、去年 Mac mini が数年ぶりにリニューアルして「これに買い替えだ!」となったのですが、結局買わずじまい。
大阪北部地震に直撃される直前に Windows ノートパソコンを新調していたし、地震で動かなくなったこの iMac もバラして HDD を交換したら何とか復活した(DVD ドライブは壊れたままだけど使わないので無問題)ということもありましたが、何と言っても
久しぶりにリニューアルした Mac mini、えらい高くなってもうたなぁ…
と思って悩んでいるうちに年を越してしまったわけです(^_^;)
Mac mini への買い替えについては、
消費税増税までには mini を買う
方向でいますが、いま手元にある古い iMac は内蔵 HDD を交換したものの、やはりディスク周りの遅さが全体的な体感速度を大きく損なっている昨今なので、
mini を買うまでの繋ぎとして
定番の Firewire 接続外付け SSD ブート化
定番の Firewire 接続外付け SSD ブート化
をすることにしました。
というか、やろうと思ったのは随分前ですが、去年は仕事に忙殺されてる期間が長くて今ごろになってしまいました……(年度末の忙しさの息抜き ^^;)
ということで、また前置きが長くなってしまいましたが、今さら&定番すぎる
「iMac の Firewire 接続外付け SSD ブートディスク化」
による体感速度アップ延命措置を手順と速度アップの結果を記しておきます。
今回の「iMac の Firewire 接続外付け SSD ブートディスク化」で購入した機材は、以下の2つ。
アミュレット扱いの FireWire 800/USB 3.0 対応ポータブルハードディスクケース「RebDrive FireWire」とサムソン製の 1TB SSD「860EVO」シリーズの MZ-76E1T0B/EC。
古い iMac ですので Thunderbolt や USB 3.x といった比較的最近の高速インターフェースはありませんが、Mac は古くから Firewire を採用していましたので、それを利用することで外部ストレージをブートディスクにしても十分実用的な、ストレスのない環境が作れます。(もちろん Thunderbolt 3 接続の SSD には劣りますが)
FireWire 800 対応のポータブルハードディスクケースとしては定番の「RebDrive FireWire」、現行製品は FireWire 800/USB 3.0 対応なので、将来 Mac mini に買い替えた時も外付けデータードライブなり、本来のポータブルデバイスとして持ち歩いたりすることも視野に入れての購入です。(USB 3.0 対応なので Windows 機にも使えるし)
(ケースがヨドで取り扱ってなかったのでAmazonにしたが…)
(相変わらず全く固定されない酷い梱包&配送である)
(この他にもUSB 3ケーブルやネジ、滑り止めなどが付属)
(Firewire端子のあるケースはそろそろ絶滅寸前なので貴重)
量販店では取り扱っていないことも多い製品なので、在庫があったりなかったり不安定な Amazon で見つけたら買っておくか、あとはアミュレットの直販(ヤフーショッピング)での購入になりますね。
そしてこのケースに内蔵させる SSD は今回サムソンの「860 EVO」 1TB モデルを選択しました。アミュレットの RebDrive ケースは SSD との相性問題が存在するようですが、今回購入した 860EVO の 1TB モデルは RebDrive ケースで全く問題なく使えています。
(ダメだったら別の USB 3.0 ケースを買ってきて Windows 機のバックアップ用 SSD として使えばいいや、と割り切って買っていました。ケースとストレージを別々に買って使う場合は自己責任ですからねー)
SSD をコレにした理由は、
というものでした。SSD のメーカー選択は宗教みたいな考えの人もいるので、各自それぞれ意見はあるでしょうが、とりあえず今回はこんな形で機材選択しました。
ケースに SSD をセットして使えるようにするのは何も難しくないです。ネジの脱着だけで、静電気に注意さえすれば、説明の必要もないレベル。
ポータブルハードディスクケース RebDrive の日本語マニュアルは、ぺら紙1枚の簡素なものですが、特に問題ないですね。
ただ、全部取り付けた後、ビスが余分に1個あまっていたので、ちょっと微妙な気持ちになりましたけど、留めるところは全部留めたはずなので予備と思っておきましょう X-)
(裏面の固定ビス2本を外してケース外枠を抜く)
(SATA 端子に SSD を取り付けるだけ)
(SSD 固定に側面2本、底面2本の計4本のビス留め)
(ケースの外枠固定には背の低いビス4本を底面で留める)
今回、内蔵 HDD を SSD に交換するのではなく外付け SSD にしたのは、前述のように
というのもありますが、
というのが第一です。リスク回避というか安全策というか、面倒はできるだけ避けたいですからね…(^_^;)
それに接続先がデスクトップ機ですから外付けデバイスを常時接続しておくのも特に支障ないですし、ケース自体が非常に小さいうえ、今回の組み合わせは
ため AC コードも不要で、外付けにしても何ら邪魔になりません。
RebDrive ケースは金属筐体ですので放熱についても、あまり心配いらない印象ですし、定番&人気のケースだけあると思います :-)
(サイズは5.2インチのスマホより一回り小さい程度)
さて、RebDrive ケースに SSD を装着して稼働中の iMac の Firewire チェーンに接続して問題なく認識できていれば、ディスクユーティリティで Mac OS 拡張でフォーマットしておきます。(ブートドライブにするため)
(Firewire 接続時は NewerTec h GMAX Media として認識)
(フォーマット)
(ケースおよび SSD のシステム情報)
このあと前回記事の方法で作っておいた macOS High Sierra インストーラ USB メモリから iMac をブートして、macOS High Sierra を RebDrive + Samsung 1TB SSD にインストールしておきます。(内蔵 HDD の OS が古い El Caption のため)
■ 今さら OS X El Capitan (10.11) またはそれ以前の環境で macOS High Sierra (10.13) の USB ブートメディアを作る方法
途中でデーター移行を行うかどうかで、前述したように従来使っていた内蔵 1TB HDD からのデーター移行を選択します。クリーンインストールした方が快適さも上がると思いますが、前述のとおり環境再構築の時間的余裕も手間暇かけたくもなかったので……
(データー移行して作った新環境が外付け SSD ブートでもあまり速くならなかったら、クリーンインストールし直すつもりでしたが、その必要がないくらい快適になりましたので問題なし!)
1TB のうち残り空き容量は 150GB 程度しかない内蔵 HDD でしたから、データー移行+αの作業は10時間以上かかりましたが、放置しておけばやってくれるので、朝出かけて夜帰ってきたらほぼ終わってました :D
さて、これで Firewire 接続の外付け SSD をブートディスクとして、そして環境も(OS をアップグレードした以外は)丸ごと移行したわけで、肝心要の
という点ですが、まず体感的に言えば、
というくらいサクサクになりました\(^o^)/
iMac mid 2010 は上位モデルでも CPU は初代の Core i5 (2.8GHz) ですから、絶対的な処理能力としては現行 Core i5 の 3分の1 くらいです。
ですが、Firewire 800 接続ながら SSD に換装したことで、
したため、一気に快適さが増して「まだまだ、コイツやれるよなぁ」と思うことに。
ストレージとの接続インターフェースの速度としては「内蔵 S-ATA > 外付け Firewire 800」ですが、HDD と SSD の速度差が余りにもあるせいか、実際のアクセス速度は
「内蔵 S-ATA 接続の HDD <<< 外付け Firewire 800 接続の SSD」
であり、特にランダムアクセスに対するレスポンスの差が大きく影響しているように思います。
体感で明らかに異なる速度感を得られましたが、
を簡単に測ってみます。
上記の計測では起動からログイン画面、ログイン画面からアプリが全部起動し終わるところまでを測りましたが、従来の内蔵 HDD からの起動ではその後もディスクアクセスがずっと発生していて、起動から 15分くらい経たないと iMac はアイドル状態になりませんでした。
それが Firewire 800 接続の外付け SSD に変えたところ、2〜3分もあれば起動時の処理は全部終わってアイドル状態になる速さになって、よくまぁここまで改善するものだと、逆に驚いたくらいです。
従来の内蔵 HDD からの起動でも 15分くらい経って一息ついた後では、(たまにレインボーカーソルは見るものの)さほど強いストレスや待ち時間はないのですが、それでも外付 SSD からの起動にすると、起動時間の短縮だけではなく Lightroom や Photoshop の立ち上がり時間も圧倒的な短縮ですし、ブラウザの起動時間も段違い。
あらゆる処理やアプリが従来より一段くらいはギアアップしたくらいの速度感になりました。もちろん、ディスクアクセスのトロさと、それによるレインボーカーソルの表示、1〜2秒の待ちがなくなったのは言うまでもありません。
そんなわけで、9年前の iMac (mid 2010) は従来の
から
に変わりました。ホント、この 9年物 iMac を使っていて一番(というか、ほぼ唯一)ストレスに感じていたところが解消されたので、かなり快適になりました(^-^)
絶対的な CPU パワー/GPU パワーは足りませんが、手持ちの 2,000〜2,400万画素の RAW 現像ではストレスを感じない程度の速度で処理できますし、今回の外付け SSD ブートで Lightroom のカタログ表示のようなディスクアクセスが多い処理もまずまずの速度になりましたので、不満はありません。
4,000〜5,000万画素クラスの高画素機を買ったり、動画編集をやるようになれば、本機では全く力不足ですが、当面その予定はないですしねぇ。カメラ的には高画素より高感度画質重視の被写体ですから…
ブートドライブの外付 SSD は Firewire 接続ですので、最近の Mac にある Thunderbolt / USB 3.x と比べると転送速度は遅いはずですが、元が9年前の Mac で遅いので、Firewire 接続でも全く問題ないですね。
というわけで、古い Mac 定番の、Firewire 接続外付 SSD ブート化については、
のひと言です。ここまで改善するとは思いませんでしたからねぇ……
アミュレット扱いの FireWire 800/USB 3.0 対応ポータブルハードディスクケース「RebDrive FireWire」とサムソン製の 1TB SSD「860EVO」シリーズの MZ-76E1T0B/EC。
古い iMac ですので Thunderbolt や USB 3.x といった比較的最近の高速インターフェースはありませんが、Mac は古くから Firewire を採用していましたので、それを利用することで外部ストレージをブートディスクにしても十分実用的な、ストレスのない環境が作れます。(もちろん Thunderbolt 3 接続の SSD には劣りますが)
FireWire 800 対応のポータブルハードディスクケースとしては定番の「RebDrive FireWire」、現行製品は FireWire 800/USB 3.0 対応なので、将来 Mac mini に買い替えた時も外付けデータードライブなり、本来のポータブルデバイスとして持ち歩いたりすることも視野に入れての購入です。(USB 3.0 対応なので Windows 機にも使えるし)
(ケースがヨドで取り扱ってなかったのでAmazonにしたが…)
(相変わらず全く固定されない酷い梱包&配送である)
(この他にもUSB 3ケーブルやネジ、滑り止めなどが付属)
(Firewire端子のあるケースはそろそろ絶滅寸前なので貴重)
量販店では取り扱っていないことも多い製品なので、在庫があったりなかったり不安定な Amazon で見つけたら買っておくか、あとはアミュレットの直販(ヤフーショッピング)での購入になりますね。
そしてこのケースに内蔵させる SSD は今回サムソンの「860 EVO」 1TB モデルを選択しました。アミュレットの RebDrive ケースは SSD との相性問題が存在するようですが、今回購入した 860EVO の 1TB モデルは RebDrive ケースで全く問題なく使えています。
(ダメだったら別の USB 3.0 ケースを買ってきて Windows 機のバックアップ用 SSD として使えばいいや、と割り切って買っていました。ケースとストレージを別々に買って使う場合は自己責任ですからねー)
SSD をコレにした理由は、
- SSD は Crucial を使うことが多かったが、サムソンの 860EVO は同じ5年保証ながら 1TB モデルで TBW(保証書込容量)600TB と他社に比べてダントツに多い
- 速度と価格のコスパの良い 860QVO が出たけれど、ブートディスクとして使うので 4bit MLC の QVO より 3bit MLC の EVO を選択
- クリーンインストールから環境再構築する時間的余裕もないし、mini 購入までの半年程度の繋ぎゆえ、現在の 内蔵 1TB HDD のデーターをそのまま移行するので容量は同じ 1TB が必要
(OS は内蔵 HDD が古い El Captain だったが、外付 SSD では High Sierra)
というものでした。SSD のメーカー選択は宗教みたいな考えの人もいるので、各自それぞれ意見はあるでしょうが、とりあえず今回はこんな形で機材選択しました。
ケースに SSD をセットして使えるようにするのは何も難しくないです。ネジの脱着だけで、静電気に注意さえすれば、説明の必要もないレベル。
ポータブルハードディスクケース RebDrive の日本語マニュアルは、ぺら紙1枚の簡素なものですが、特に問題ないですね。
ただ、全部取り付けた後、ビスが余分に1個あまっていたので、ちょっと微妙な気持ちになりましたけど、留めるところは全部留めたはずなので予備と思っておきましょう X-)
(裏面の固定ビス2本を外してケース外枠を抜く)
(SATA 端子に SSD を取り付けるだけ)
(SSD 固定に側面2本、底面2本の計4本のビス留め)
(ケースの外枠固定には背の低いビス4本を底面で留める)
今回、内蔵 HDD を SSD に交換するのではなく外付け SSD にしたのは、前述のように
外付ポータブル SSD にしておけば、買い替えて iMac を使わなくなった将来も、外付データードライブなり、ポータブルデバイスとして持ち歩いたりすることもできる
というのもありますが、
いつでも出戻れる/切り替えられるように、いま使えている環境はできるだけ保存しておきながら新環境を作りたい
というのが第一です。リスク回避というか安全策というか、面倒はできるだけ避けたいですからね…(^_^;)
それに接続先がデスクトップ機ですから外付けデバイスを常時接続しておくのも特に支障ないですし、ケース自体が非常に小さいうえ、今回の組み合わせは
バスパワーで問題なく動作している
ため AC コードも不要で、外付けにしても何ら邪魔になりません。
RebDrive ケースは金属筐体ですので放熱についても、あまり心配いらない印象ですし、定番&人気のケースだけあると思います :-)
(サイズは5.2インチのスマホより一回り小さい程度)
さて、RebDrive ケースに SSD を装着して稼働中の iMac の Firewire チェーンに接続して問題なく認識できていれば、ディスクユーティリティで Mac OS 拡張でフォーマットしておきます。(ブートドライブにするため)
(Firewire 接続時は NewerTec h GMAX Media として認識)
(フォーマット)
(ケースおよび SSD のシステム情報)
このあと前回記事の方法で作っておいた macOS High Sierra インストーラ USB メモリから iMac をブートして、macOS High Sierra を RebDrive + Samsung 1TB SSD にインストールしておきます。(内蔵 HDD の OS が古い El Caption のため)
■ 今さら OS X El Capitan (10.11) またはそれ以前の環境で macOS High Sierra (10.13) の USB ブートメディアを作る方法
途中でデーター移行を行うかどうかで、前述したように従来使っていた内蔵 1TB HDD からのデーター移行を選択します。クリーンインストールした方が快適さも上がると思いますが、前述のとおり環境再構築の時間的余裕も手間暇かけたくもなかったので……
(データー移行して作った新環境が外付け SSD ブートでもあまり速くならなかったら、クリーンインストールし直すつもりでしたが、その必要がないくらい快適になりましたので問題なし!)
1TB のうち残り空き容量は 150GB 程度しかない内蔵 HDD でしたから、データー移行+αの作業は10時間以上かかりましたが、放置しておけばやってくれるので、朝出かけて夜帰ってきたらほぼ終わってました :D
さて、これで Firewire 接続の外付け SSD をブートディスクとして、そして環境も(OS をアップグレードした以外は)丸ごと移行したわけで、肝心要の
FW800接続の外付SSDからブートして
超古いiMacがどれくらい速くなったのか?
超古いiMacがどれくらい速くなったのか?
という点ですが、まず体感的に言えば、
コレ、あと1〜2年は買い換えなくても良くね!?
というくらいサクサクになりました\(^o^)/
iMac mid 2010 は上位モデルでも CPU は初代の Core i5 (2.8GHz) ですから、絶対的な処理能力としては現行 Core i5 の 3分の1 くらいです。
ですが、Firewire 800 接続ながら SSD に換装したことで、
ストレス溜まりまくりのディスク周りの遅さが一気に解消!
したため、一気に快適さが増して「まだまだ、コイツやれるよなぁ」と思うことに。
ストレージとの接続インターフェースの速度としては「内蔵 S-ATA > 外付け Firewire 800」ですが、HDD と SSD の速度差が余りにもあるせいか、実際のアクセス速度は
「内蔵 S-ATA 接続の HDD <<< 外付け Firewire 800 接続の SSD」
であり、特にランダムアクセスに対するレスポンスの差が大きく影響しているように思います。
☆
体感で明らかに異なる速度感を得られましたが、
数値としてどれくらい速くなったか?
を簡単に測ってみます。
- (1)起動音からログイン画面表示までの時間
- 最近の Mac では鳴らなくなった、起動直後の「ジャーン!」という音が鳴ってからログイン画面が出るまでの所要時間を、内蔵 HDD (OS X 10.11.6) でブートした場合と外付 Firewire 800 接続の SSD (macOS 10.13.6) からブートした場合で計測、比較してみました。
(内蔵 HDD から起動)
80秒
↓
(外付 SSD から起動)
45秒
3回計測した中央値を取っていますが、ほぼ 2分の1 の時間に短縮されています。この時点でも体感で全然違うわけですが、次はもっと差が出ました。 - (2)ログイン画面からメニューバー含めた初期起動アプリが全て表示されるまでの時間
- ちょっと説明が難しいのですが、
ログイン画面でパスワード入力してログインした時から、ログイン時に起動する各種アプリ(Dropbox とか Todo リストとかの常用アプリ)がちゃんと立ち上がって使える状態になり、また Finder やブラウザが前回終了時の状態に戻るまで。
を計測しました。
(私のiMacの起動直後初期画面。この状態までの時間を計測)
当方の起動時の初期環境は、Finder で3枚のウィンドウが開いているのが初期状態で、あと Safari ブラウザも初期状態で起動しています。(通常の Safari 初期画面はヤフーではないのですが、今回はヤフーを起動時に開くように設定して計測しています)
あと Dropbox や Adobe CC、Wunderlist(ToDo リストアプリ)、日めくり(メニューバーでカレンダーを表示させるアプリ)もログイン時に起動しますので、それらが使える状態になるまでの時間計測です。
具体的には、色々アプリが立ち上がって起動した Dropbox が同期処理(同期するファイルをゼロにしてから計測)などが完了し、メニューバーの Dropbox アイコンがアイドル状態になるまでを計測しました。
(起動して処理開始中の状態。ここから同期中になり、最新の状態になるまでを計測)
これは当方の環境では色々なアプリが立ち上がり、メニューバーにも幾つもアイコンが並ぶのですが、ほとんどの場合 Dropbox の同期処理が終わるのが最後のためです。
ログイン後に様々なアプリが起動して初期設定処理をするため、従来の内蔵 HDD から起動では随分と時間がかかりました。これが外付けながら Firewire 接続の SSD でどれくらい改善されたかというと……
(内蔵 HDD から起動)
7分50秒〜8分50秒
↓
(外付 SSD から起動)
50秒±1秒
いや〜〜〜
笑っちゃうほど圧倒的な改善!
です。やはりディスク周りの遅さが大きく体感をスポイルしていたのですが、これを見れば一目瞭然です。
いつも起動、再起動する時はログインしてから他のことをやって(MacBook や Windows ノートパソコンで作業していて)、15〜20分くらいしてから iMac に向かっていたのですが、もうそんな必要もなくなります :-)
上記の計測では起動からログイン画面、ログイン画面からアプリが全部起動し終わるところまでを測りましたが、従来の内蔵 HDD からの起動ではその後もディスクアクセスがずっと発生していて、起動から 15分くらい経たないと iMac はアイドル状態になりませんでした。
それが Firewire 800 接続の外付け SSD に変えたところ、2〜3分もあれば起動時の処理は全部終わってアイドル状態になる速さになって、よくまぁここまで改善するものだと、逆に驚いたくらいです。
従来の内蔵 HDD からの起動でも 15分くらい経って一息ついた後では、(たまにレインボーカーソルは見るものの)さほど強いストレスや待ち時間はないのですが、それでも外付 SSD からの起動にすると、起動時間の短縮だけではなく Lightroom や Photoshop の立ち上がり時間も圧倒的な短縮ですし、ブラウザの起動時間も段違い。
あらゆる処理やアプリが従来より一段くらいはギアアップしたくらいの速度感になりました。もちろん、ディスクアクセスのトロさと、それによるレインボーカーソルの表示、1〜2秒の待ちがなくなったのは言うまでもありません。
☆
そんなわけで、9年前の iMac (mid 2010) は従来の
ディスク周りでモッサリを感じることはあるけれど、まだ何とかギリギリ実用的に使えるよ
から
決して速くはないけど、全くストレスなく使えているわ
に変わりました。ホント、この 9年物 iMac を使っていて一番(というか、ほぼ唯一)ストレスに感じていたところが解消されたので、かなり快適になりました(^-^)
絶対的な CPU パワー/GPU パワーは足りませんが、手持ちの 2,000〜2,400万画素の RAW 現像ではストレスを感じない程度の速度で処理できますし、今回の外付け SSD ブートで Lightroom のカタログ表示のようなディスクアクセスが多い処理もまずまずの速度になりましたので、不満はありません。
4,000〜5,000万画素クラスの高画素機を買ったり、動画編集をやるようになれば、本機では全く力不足ですが、当面その予定はないですしねぇ。カメラ的には高画素より高感度画質重視の被写体ですから…
ブートドライブの外付 SSD は Firewire 接続ですので、最近の Mac にある Thunderbolt / USB 3.x と比べると転送速度は遅いはずですが、元が9年前の Mac で遅いので、Firewire 接続でも全く問題ないですね。
というわけで、古い Mac 定番の、Firewire 接続外付 SSD ブート化については、
もっと早くやっておけば良かった…
のひと言です。ここまで改善するとは思いませんでしたからねぇ……
コメント
コメント一覧 (2)
Firewire接続のSSDを起動ドライブで使う事を考えていました。
こちらの記事でかなり良い感じでしたので、導入を考えています。
そこで質問があります。
Firewire接続のSSDで「TRIMサポート」は有効に出来たのでしょうか?
しばらく見ることができず、返信が遅くなりごめんなさい。
お調べになっているのならばご存知かと思いますが、macOSでのTRIMは外付けサードパーティ製ドライブを使う場合には有効になっていません。
コンソールで sudo コマンドを叩けば有効にできるはずですが、High Sierra以降ではTRIMを強制有効にすると、むしろトラブルの元になるのでそのまま使っています。
使い始めて1年以上経っているのでインストール当初ほどのレスポンスではないですが、起動速度その他も+1割くらいですので、TRIM使っていないことでの問題は起きていないと判断しています。
(SSD のコントローラーとの問題もあり、さすがに近年の有名メーカー製は大丈夫な気がしますが、どこが大丈夫とは言えません)
1TBのうち残容量が50GB切ることも度々あるくらいで、残容量は増えても200GBくらいという、SSDにとってはあまりよろしくない使い方で1年経ってますが、今のところは問題ないですね。