バタバタと仕事山積みでブログ記事を書いている暇もないので、元々思うがまま書き足して超絶長くなった記事を3分割にしての投稿 Part 3 であります(^_^;)

今回は、まだ出てもいないカメラの噂に対することなので、超絶どうでもいい与太記事です。とりあえず思うところを吐き出しておくだけどのチラ裏です(^_^;)

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マイクロフォーサーズ関連のニュースというか噂やレビューの類については、「43 Rumors」や「mirrorlessrumors」あたりをフォローして気になる記事を見ているわけですが(ソース元が「軒下デジカメ情報局」なこともちょくちょくありますけど)、10月くらいから E-M1 Mark II の上位機種だという E-M1X (?) の噂が花盛りでありました。

発売が近くなって流通関係からリーク情報が出てくるのはどこのメーカーも変わりませんが、随分前から噂が小出しで出てくるメーカーを見ると、一応みんな上場会社でしょうに…と毎度思います(´Д` )

さて、動体相手の撮影はきっぱり(ひとまず)一眼レフシステムへ戻したため、E-M1X についてはさほど関心事でなかったもあって、今まであまりキチンと噂の内容を見ていなかったのですが、気がつけば年明け発表にしても、とっくに確定レベルの噂で外観写真までリークされていました。

(FT5) All full Olympus E-M1X pictures - 43 Rumors

本当にキヤノンやニコンのフラッグシップ機と同じくバッテリーグリップ一体型なんですね。噂では30万円クラス、ターゲットはスポーツ撮影や野生動物という話。スポーツ撮影??と聞いて、

いやー、オリンパスさんも懲りないねぇ


というのが、E-M1X の噂を見ての、ぶっちゃけた本音でありました(^_^;)

超望遠という単価が高く旨味も多いところへターゲットを絞ったのかもしれないけど、マイクロフォーサーズらしいミドルクラスのボディは放ったらかしで、オリンパスさんはそれで良いのですかねぇ


と思うのですけど、オリンパスにとっては「今度こそ全てをつぎ込んだ本気のフラッグシップ機」でリベンジなのでしょう。

(当たって爆売れしてオリンパスが儲かろうが転けてヤバくなろうが、関係者でもなければ株持ってるわけじゃないので知ったこっちゃないですけど)



バッテリーグリップ一体型というのは大型レンズを使うなら理に適っていますし、バッテリーを大型化かつ電圧を上げることで高性能化に対応できる&電力効率も良くなりますから、それ自身は別に悪いこととは思いません。

私自身も 300mm F4 IS PRO や 40-150mm F2.8 PRO をメインレンズで使っていた時は、E-M1 Mark II はほぼバッテリーグリップを付けっぱなしでした。300mm F4 IS PRO クラスだとバッテリーグリップがある方がバランスよく、外す時は本体側バッテリーを入れ替える時くらいでした。

先日、オリンパスから望遠レンズに関するアンケートなんかも来ていましたし、パナと違って画質がそれなりの超望遠ズームがないこともあって、そこらへん(150-400mm F4)が出るという話も聞きますが、300mm F4 IS PRO 以上のサイズ感のあるレンズが同時発売なら、E-M1X みたいなボディも納得です。

ただ、小型軽量がミラーレス、特にマイクロフォーサーズの良いところですし、一眼レフと違ってバッテリーグリップ一体型ボディにおける AF センサー絡みの利点がないので、そこまでするメリットがどこまであるのかは私には判りません。

また、噂段階での話ですから、本当にスポーツ撮影をターゲットなんて謳うのかなぁ?という気はしますが、「世界最速AF」E-3 の頃から大言壮語大好きなメーカーだと私は思っているので、あってもおかしくないと思いますし、それが本当なら、茨の道にも程があるところへ突き進むなぁ、と。

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野鳥や野生動物についてはよく判りませんが、1年間サッカー撮りに使っていた経験からすれば、

高感度に弱いマイクロフォーサーズを
敢えてスポーツ撮影に選ぶ理由が提示できるの?


と思います。

過去に何度となく書いていますが、スポーツ撮影だって未来はミラーレス機にある。これは間違いありません。だからと言ってミラーレスでも、マイクロフォーサーズをスポーツ撮影用カメラとして選んでもらう理由はなかなか見当たらない。

噂ニュースのアレコレをチラ見する限り、そういう理由は見えてきませんけど、何か隠し球があるのでしょうか。処理速度2倍?AI?そんな程度が選ぶ理由にならないでしょうから。

たとえ屋外日中限定のスポーツ撮影だとしても、競技場の屋根による日陰でそれなりのシャッター速度を稼ぐとなれば F4 レンズでは ISO 3200 以上が必要になることも多いのが実情です。その時点で、センサーサイズという物理的な差による影響(画質の差)は如何ともし難いのが現実。

屋外日中日向順光限定というなら高速シャッター切っても低感度で撮れるので問題ないでしょうが、飛行機撮影ならともかくスポーツ撮影でさすがにそれは無理があります。屋外スポーツの種類によってはナイトゲームを捨てたらシーズンの半分以上の試合で使えないことにもなりかねません。

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逆に、マイクロフォーサーズでスポーツ撮影云々言うならズームより最低限 200mm F2.8、できれば 250mm F2.8 or 200m F2 の明るい超望遠レンズが欲しいところ。

E-M1 Mark II でサッカー撮っていた時にはナイトゲームだと常にそう思っていました。妥協して 1/1000秒のシャッター速度でもいいから ISO 1600 で撮れたら随分と実用度が違うのになぁ…と。

国内のスタジアムでも照明が明るく安定しているパナソニックスタジアム吹田でも、スタンドからでは F4 レンズだと 1/1000秒、ISO 3200 で、場所によって ±0〜 -2/3EV。E-M1 Mark II はキヤノン機より実効感度が低めだったので、実際には結構アンダーでした。

フルサイズで撮っている現状のプロカメラマンだってスポーツ撮影の標準レンズは 400mm F2.8。にも関わらず高感度に弱いマイクロフォーサーズで F4 レンズしかないのは、スポーツ撮影をターゲットと本当に標榜するなら弱すぎるので、レンズの方も…と思います。

ただ、明るい超望遠レンズといっても、今でも 300mm F4 IS PRO がフルサイズ用サンヨンより重く大きいのに、それ以上のレンズとなれば、どうなんだろう?と。

フルサイズ用超望遠レンズも軽量化が進んできていますから、色々な不利を承知でマイクロフォーサーズを選ぶ、移行してもらうのはハードル高いなぁ、と思います。

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今でも手ぶれ補正世界最強カメラと思える E-M1 Mark II で、E-M1X では更に手ぶれ補正が強力になるらしいですが、被写体ブレ重視の動きもの、特にスポーツ撮影だとさほど関係ないですしねぇ。(手持ち流し撮りでは強力に効果を発揮する場合があります)

もっと言えば、現状 E-M1 Mark II にはキヤノンで言うところの IS mode 3、ニコンで言うところの SPORTS VR がないので、動きもの相手を標榜するなら手振れ補正の段数強化なんかより、動体相手の手振れ補正、ファインダーが安定する手振れ補正の方がずっと重要です。

大量撮影後の写真再生、チェックにおける使い勝手もそうですが、E-M1 Mark II では動体相手を標榜しながらも、まったく動体相手の撮影スタイルに合っていない機能、使い勝手が数多く見られたので、

E-M1X では動きもの相手のカメラとして、機能面でも操作性でも本当に使いやすくなってるのかなぁ


という興味はあります。

仏の顔も三度までなので、もう買って試すつもりはないですけど、

スペックの数字ばかり追いかけて中身が付いてこなかった E-M1 Mark II の反省を生かして、数字に出ない部分が(山ほど)改良されていると良いけどねぇ


とは思います。

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そもそも動きもの相手の E-M1 Mark II の何がダメかって、別に数字上のスペックじゃないんですよね。

購入当初の頃から再三再四言ってきていますが、大言壮語の割にはついてこない AF-C の精度速度や測距点選択を始めとする動体撮影における操作性、そもそも迅速な操作とレスポンスが要求される被写体なのにレスポンスは微妙にモッサリだし、撮影後の画像チェック時の使い勝手は最低最悪。バッファ書き込み中に画像再生ができないなんて、遅れてるのは10年どころの話じゃないわけです。

E-M1 Mark II のスペック通りの性能が本当に出ていれば、そして数字を追いすぎて処理落ち的なことがなくなり、あとは使い勝手をマトモにすれば随分と違うカメラになるわけで、E-M1X は、そこがどうなってるのかな?という興味はあります。(買って試すようなことはしないけど。たぶん)

噂ニュースを見ていると、あれこれ大きなことを言ってる場合もありますが、数字上のスペックは意外と控えめなので、

もしかしたら、ちゃんとソフトウェア面の全面改良が中心の、良いアップデートカメラなのかも?


なんて、3回もオリンパスに騙されて懲りてるのに、そんな甘いことを思ってしまう私がいるわけですが、ホント E-M1 Mark II のスペックで以下の点が実現されていれば結構良いカメラになると思うんですよね。
  • AF-C がもっとマトモに精度が出て
  • 日が暮れたら AF 精度速度が劇落ちするようなことのなく暗所でも AF 性能が確保できて
  • エリアAF は測距開始点が選択できるようにし
  • 全点AFにすると処理落ちするようなことはなくして
  • EVF のフレームレートは高速 120fps を標準に
  • EVF のフレームレートをあげたら AF が性能落ちするようなことがなくなって
  • 測距点選択はちゃんとジョイスティックを用意し(E-M1X にはあるようですね)
  • 使いやすい位置に AF スタートボタンを置き(E-M1X のリーク写真を見る限り微妙)
  • 手振れ補正は(ファインダーが揺れない)動体相手用のモードを作って
  • 電子シャッター使用時のローリングシャッター歪みをα9クラスにして秒18コマが本当に使えるものになって
  • メニュー構造は全部一新して整理し
  • バッファ書き込み中に画像再生なんて当たり前のことをちゃんと実現して
  • メモリーカードへの書き込み速度もしっかり UHS-II 規格に相応しい速さにして
  • メニュー開いたり項目を辿っていく時のレスポンスをもっと速くサクサク使えるようにして
  • ファームウェア・アップデートを今時パソコンと繋がないとできないという前時代的な仕様を SD カードから更新できるようにして

そういった数字に表れにくい部分をしっかり改善したカメラなら、絶対良いカメラになると思うのです。(その一部でも E-M1 Mark II のアップデートに反映されたらいいですけどねぇ)

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(三脚使えない手持ち夜景には最強カメラだけど)


現状 E-M1 Mark II も20万円弱の値付けを維持していますが、レンズ云々以前に、動体撮影用カメラとしては(実売価格は E-M1 Mark II よりずっと安い)D500 に勝てるところはない、と言って良いレベルの差があります。

止まってるモノを手持ちで撮る超望遠システムとして現状 E-M1 Mark II + 300mm F4 IS PRO(+ MC-14)は最強小型システムなのは間違いないですが、動いているモノを撮る場合は厳しい点が多いと感じてきました。

E-M1X が噂されるように30万円台になれば、E-M1X + 300mm F4 IS PRO と D500 + AF-S 500mm f/5.6E PF ED VR は大差ない価格、大差ない重さになりますから、そこでどこまで追いつき、凌駕できるのか?その点については傍から生温かく見守りたいと思います。

まぁ悪いところは何も言わない提灯レビュー見ても仕方ないし、結局使ってみないと何も判らないのでしょうけど、さすがに今回は遠慮したいと思っています…(^_^;)