先日、岐阜基地航空祭の予行を撮りに行った際、10kg 強の荷物背負って自転車で必死こいて合計 20km くらい走ったのですが、ほとんどエクササイズにもカウントされず、ワークアウトは自動認識するという話なのに(登り坂では心拍数190くらい行ってるのに)ワークアウトとして認識もされず、なんかこうガッカリしたこともありますが、(まだ)使っております。

(サイクリングはワークアウトの自動認識対象外だと友達から教えてもらいましたので、上記訂正)

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最近は、新しく買ったガジェットでも1週間ほど使っているとすっかり新鮮さを感じなくなる私ですが(新型 iPad Pro なんか本体は既にそういう感じ)、スマートウォッチは初めてのデバイスなので、刺激と新鮮さは1週間や10日では失われないですね。

もっと言えば、

初体験な分、色々思うところがあってまとまらない


ですね。使い始めの頃から、色々思うところを下書き的にメモしているのですが、全くもってまとまりません(^_^;)

なので、今回は 10日間使ってきて一番感じた点と、それに伴う未来への妄想を最初に記しておきます。時計をしない主義の人間が Apple Watch を付けた真っ当な感想記事は、次回に。

予め断っておきますが、体力作りなんてことをしない引きこもり系オッサンが思うところの話なので、ワークアウトの類いをする健康熱心な方々や林檎大好きっ子には受け入れられないかもしれません :-)


自分には必要ないものだと思っていた Apple Watch、というかスマートウォッチを使い始めて10日間。

よくできているなぁ〜


と思うところもあれば、

うーん、4世代目になっても、できることはこのレベルかぁ


と思うところもあります。どちらかと言えば、後者の方が多いですかね。

忌憚なく、現時点での Apple Watch に対する結論を言えば……

健康管理器具と思えば良いデバイスだけど
コレで5万円〜という価格は健康ヲタクと数寄者専用


というある種当たり前の結論にしか行き着きません。買う前からそんな印象はあったけれど、買って使ってみて、やっぱりな、と再認識。

これが2万円くらいなら友人知人に勧めてみたいところだけど、5万円という価格は私でも鼻白むところはある。買って使ってみても、ワークアウトの類いを日常的にやっているような人を除けば、値段ほどの価値は見出せない。

現状この程度のものでは、スマートフォンみたいな広がりや売れ行きの足元にも及ばないのは当然だよなぁ、という印象しかない。

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(こんなもので頑張れる人は最初からできる人しかないw)


ぶっちゃけ、機能的なことを言えば、

Apple Watch ができることは想像してたより少ない


というのが、あまり Apple Watch に対する前提知識を持ってこなかった「Watch なんかよりスマホで良いじゃん」だった人間の正直な思いです。

というのも、Apple Watch と言えば、初代や2代目あたりまでのモッサリ評価が今でも記憶に残るところですが、

Series 4 は自分が使う範囲だと何やってもサクサク


で、モッサリ動作を感じることは皆無、動作速度において全くストレスを感じることがないわけです。

が、だからこそ

未だ iPhone のコンパニオンデバイスでしかなく
思っていたより自立性が低い点にはガッカリ


なのです。Watch アプリの iPhone に依存している部分が大きすぎて、現状サードパーティ製アプリで(Watch ならではの)魅力を感じるものが殆どないのも残念なところ。

それは現状の Apple Watch の制約(バッテリーや、それを踏まえた処理能力)と、それを前提にアップルが Apple Watch に課している枷のせいでもありますが、それだけに

スマホじゃなく Watch だからこそという機能が
健康管理関連を除いて特にない


と思えるのです。

ですから、実際に Apple Watch を使っていて、

あ、これは iPhone がなくても通信できる Cellular 版の方が便利だろうなぁ


と思う瞬間はあるのですが、冷静に今の Apple Watch でできること、iPhone なしでは Apple Watch が生きていけないことを考えると、

Cellular 版は Apple Watch にできることがもっと増えて、自立性が高まってからで良いんじゃね?


と。スマホを持たずに Apple Watch だけでジョギンしたりマラソンしたりする人なら、話はまた違うでしょうけれど、引きこもり系の私の場合はそう感じるわけです。

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(FR24のwatch通知は結構気に入っている :-)


そういった現状の機能性の乏しさは、逆に言えば

バッテリーが進化して処理能力もある未来のWatchでは
iPhoneから自立できた時に大きく化ける可能性はある


そういう妄想をさせてくれるデバイスでもあると、この10日間使ってきて感じます。

小さな画面では見られる情報も限られるし、入力方法も限られる。けれど、見せ方は工夫できるし、実際いまの Apple Watch でも必要最小限の情報のみを出しながら実用的なアプリもある。

入力方法も Siri 音声入力は完璧とは到底言い難いが、実用にならないとも言えない。少なくとも5年前の Siri よりは随分良くなったし、将来はもっと良くなって、また Watch 上での修正ができるようになれば、完全に実用できる可能性は十分にある。

(音声入力は周りに人のいない時はスマホやタブレットでも使うことは結構あります。仮想キーボードより速く入力できることも多いです。文章をとにかく全部話して入れて修正は後からまとめて、がコツ)

バッテリーが進化して Apple Watch により大きな処理能力を与えられるようになり、そして iPhone のコンパニオンデバイスという仕組みから独立できれば、

スマホを持たずに出かけられる生活


が見えてくるかなぁ、という気がします。

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もちろん、一定の大きさの画面が必要となる場面もありますから、全てが Apple Watch / スマートウォッチで賄える時代が来るとは思えませんが(3Dプロジェクターでも内蔵しない限り)、スマートフォンは鞄の中に、もしくはスマートフォンではなくタブレットでも良い、選択自由な時代が来る可能性があるように思うのです。

人の習慣はなかなか変えられないけれど、
  • iPhone が日本に入ってきた頃のガラケー信仰から現在への変化

  • iPhone 3G/3GS あたりの頃だと(iPhone のような)板を耳につけて話してると奇異な目で見られていたのが今はそれが普通になってること

  • ガラケー全盛期に Bluetooth イヤホンを使い始めた時に独り言を言ってる怪しい人でしかなかったのが、今はそんな人も珍しくないということ

という、ここ10年の変化を思えば、10年後じゃなく15年、20年後かもしれないけれど、そういう生活になっていてもおかしくないのではないかな?と妄想させてくれるデバイスではあります。

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無論、現状では Apple Watch は到底そこまでにはなれませんし、何より

スマートウォッチがスマホに依存している限り
健康管理+通知+リモコン+αデバイスでしかない


ので、高い値段出してスマートフォンのコンパニオンデバイスを買う意義を見出せる人は少ないでしょう。

ただ、むかし iPod が、初期の iPhone がパソコンを母艦として必要としながらもクラウド化によって独立したデバイスを確立したように、スマートウォッチも将来スマートフォンの軛から脱出できたなら、時代の変化が起きる可能性はあるかなぁ、と。

アップルという会社が iPhone に依存している現状では無理でしょうから、その主役交代があったとして、それがアップル、Apple Watch が先導するとは限らないのですけれど(音声認識やナビゲーションという点では Google の方が進んでいますし)、

今の Apple Watch は「こんなもんか」だけど
未来のスマートウォッチを妄想できる楽しさ?はある


Apple Watch を10日間使ってきて一番思うのは、こういうところでしたね。感想にも何にもなってない妄想でしかないですが、未来を感じられる楽しさがあることは、数寄物用ガジェットとしては正解でしょう :-)

ちなみに、Apple Watch でできることは少ないガッカリ感と同じくらいに、

ワークアウトなど日常的に身体を動かすことがなくても
なるほど健康管理デバイスとしては悪くないね


という印象もあります。

次回はそのあたりも含めて、真っ当な Apple Watch 感想記事を記したいと思います。

【ダメ元覚悟】Apple Watch 始めました【使わなくなる予感しかないけど】



(Apple Watch の良さは周辺アイテムの多さ。ちまちま買ってます ^^;)