昨日は SUPER FORMULA 最終戦および日本初開催の WTCR を鈴鹿サーキットへ観に行ったのですが、いや〜 SUPER FORMULA の激闘は感動モノでした。優勝および年間チャンピオンの行方が1秒なかったレースは、目の前で観ながら鳥肌が立ちました。

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(逆転チャンピオンへ夕暮れの最終コーナーを駆け下る山本尚貴選手)


今年のモータースポーツ観戦は、今夏から始まった鈴鹿10時間レースのチケットを買っていたのに仕事が忙しすぎて断念したり、先週の SUPER GT オートポリス開催が日程変更になって行けなくなったり、と残念でしたが、シーズン最後に感動するレースを目の前で観られて幸せでした :-)

さて、昨日の鈴鹿サーキットでは前回ブログ記事に載せた、部品注文して取り寄せたニコン大口径レンズ用のドロップインフィルターホルダーに ND フィルターを装着して早速 AF-S 500mm f/4E FL ED VR(以下ゴーヨンFL)に使っていました。

ニコンの大口径レンズ用ドロップインフィルターホルダーが売られていないので部品注文してみた 〜迅速なフィルター交換のために

やはり外でレンズのど真ん中を開けてドロップインフィルターを交換するには、予めフィルターを装着したドロップインフィルターホルダーを用意して一瞬で差し替えることができないと怖いですからね。これで少しは安心です。

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(日本初開催のWTCR。WTCCから受け継ぐゴチャゴチャ感が良いね)


そして昨日はもう一つ、ゴーヨンFL に新しいアイテムを装着していました。マーキンスから新しく発売されたアルカスイス互換のレンズフット「LU-15」です。



以前、ゴーヨンFL を購入してあまり時間が経ってない時に、ゴーヨンFL のレンズフットをアルカスイス互換のものに交換しようと思って、Markins の日本代理店である Trinple に問い合わせたことがありました。

マーキンスの雲台が2台あるのでレンズフットもマーキンスにしようかと思って問い合わせたものの、ゴーヨンFL 用というのはなく、1つ使える製品はあるけどフードの逆さ刺しと干渉しちゃうよ、という話でした。

ゴーヨン FL のアルカスイス規格レンズフットを悩む : Tedious Days More×3

その時には「本国では来月くらいを目途に作るらしい」ということもお聞きしたので、それを待つか、それとも RSS の製品を B&H で買うか、Kirk の製品をスタジオ jin で買うか、という選択肢になっていました。

LCF-18 for Nikon AF-S 500mm & 600mm f/4E FL ED VR lenses
スタジオJin / 【KIRK】Nikonトールタイプレンズフット LP-63SG

その後、私自身が仕事に忙殺されまくって、3カ月でゴーヨン持って撮影に行けたのが千歳基地航空祭だけ、全く一脚・三脚を使う状況になく、ゴーヨンFL のレンズフットのこともすっかり忘却の彼方でありました。

そんなところに今月、トリンプルからマーキンスのニコン望遠レンズ向けレンズフットが発売、というニュースが。

800mmや600mmも支える ニコン望遠レンズのための三脚座 - デジカメ Watch
マーキンス LU-15 ニコン用 レンズフット | 株式会社トリンプル

翌月には出るようなことを言っていた Markins のレンズフットが今ごろ発売になったのか〜、と思いつつ記事を読むと、

プレート部には段差が設けられており、カラム(取り付け方向の変更が可能)の位置を調節することで、レンズごとに異なる重心やフードとの干渉を避けることができる。前後の長さや高さの調節にも対応する。


とあります。台座の部分(カラム部)とプレートが分離していて、色々調節可能らしい。

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うーん、便利そうなギミックかもしれないけど絶対必要なものでもないし(バランス調整は一脚三脚装着側でできる)、そもそも

重量級レンズのレンズフットは剛性第一安全第一なのに、そんなギミック付けて大丈夫かなぁ?


というのが第一印象。レンズフットを交換して使った経験のある人なら、誰しもまずそう思うのではないでしょうか。

ぶっちゃけ

マーキンスもこんな不安になるギミックなしの普通ので良かったのに…


というのが本音で、EF レンズ時代に愛用していた Kirk のレンズフットにしようと思ったのですが、

ふとヨドバシ.comを見たら1個だけ在庫があった


ので、思わず人柱覚悟で購入しました(^_^;)

また、お前は直感で微妙なモノに突っ込んでいくのか


というパターンですが、2回に分けて簡単な使用レポートをば。



まず、このレンズフットが対応しているレンズは以下のとおり。
  • AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR
  • AF-S NIKKOR 200-400mm F/4G ED VR
  • AF-S NIKKOR 200-400mm F/4G ED VR II
  • AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR
  • AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II
  • AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR
  • AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
  • AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR
  • AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR II
  • AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
  • AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR

で、レンズフットのパッケージですが、かなりコンパクト。取り寄せ注文して店頭でパッケージ見た時に「え、こんなに小さいの?」というサイズ。何より厚みがない。

不安になりつつパッケージを開くと、内容物は以下のとおり。

Markins_LU15_01
(何故かプレートだけ巾着袋に入ってた)


日本の代理店 Triple 扱いのものですので、マニュアルは日本語に成っています。普通のレンズフットと違ってギミックがありますが、迷うことはないでしょう。

Markins_LU15_Manual


とはいえ、プレートと台座(カラム)部分が分離されている(あとから合体)ためにパッケージもコンパクトなのですが、この時点でもう純正レンズフットと比べると頼りなさ感があって若干不安になるのは否めません(^_^;)

実際、純正レンズフットはプレートの太さもあって剛性感はあるし、プレート部分の内側にはちゃんとクッション材みたいなのが貼ってあって持つ時に痛くないわけですが、マーキンスのレンズフットは一般的なアルカスイス互換の切り込みの入ったプレートでしかありませんので、見た目でも質感の差はあります。

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(奥:純正、手前:マーキンス LU-15)

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(上:純正、下:マーキンス LU-15。少し長い)


そもそも、重量級レンズを支えるレンズフットの台座とプレートを分けよう、分離させようという発想が大胆すぎるというか、それが他のレンズフットにはないフレキシブルさを実現するキモでもあり、不安を感じさせるものでもあります。

ともあれ、それを判っていながら購入してみましたので、まずは

レンズフットの台座部とプレートを分離して
実現されているフレキシブル性


を実際に試したところを紹介しておきます。

本製品では、
  1. レンズフットの台座(カラム)部とプレート部が分離している
  2. プレート部は真ん中から前後でプレートの高さが異なる

という2つのギミックによって、
  • 厚みの高低がついているプレートのどちらに台座部を装着するかによって、レンズフットの高さを変えられる(1cm 弱だけど)

  • 台座をプレートに装着する部分には 5cm ほどの幅があるため、レンズのバランスを考えて台座とプレートの装着位置をずらすことが可能
    (純正はじめ一般的なレンズフットみたくレンズフットのプレート端に台座が来なくてもいい)

  • 台座部をレンズに装着する際に前後逆差しが可能
    (あまりメリットがあるとは思えないけど…)

となっていて、以下のように柔軟性に富むレンズフットになっています。

Markins_LU15_04
(プレートの厚みのある部分に台座を装着した場合)

Markins_LU15_05
(プレートの薄い部分に台座を装着した場合)

Markins_LU15_06
(プレートに台座を逆差しした場合)


プレートの厚いところ薄いところの差は 1cm もないので大きく高さが変わるわけではありませんが、レンズフットの高さはできるだけ低くした方が重心が下がって良いものの、フード逆差しの際に干渉したり、雲台によってはレンズフットを下げるとフルサイズのボディが雲台に干渉するようなこともありますので、多少でも高さを選べるのは結構便利だと思います。

台座を逆差しすることの便利さは私には判りませんが、プレートと台座の装着位置を少し変えられるのはレンズを持った時のバランスを考慮すると確かに良い感じであります。

純正含めてレンズフットの台座にあたる部分はだいたいプレートの端ですが、それだとちょっと前重心になるレンズも少なくないですからね。

さて、それぞれ装着した状態で、純正レンズフットと高さを比べてみます。

Markins_LU15_16
(プレートの厚みのある部分に台座を装着した場合)

Markins_LU15_14
(プレートの薄い部分に台座を装着した場合)


プレートの厚みのある方に台座を装着した場合でも純正レンズフットよりは若干高さが低くなります。プレートの薄い部分に台座を装着すると、持った時でも少し低重心になったのを感じることができます。

ちなみに、それぞれの場合のプレート部分を比較してみますと、

Markins_LU15_17
(プレートの厚みのある部分に台座を装着した場合)

Markins_LU15_15
(プレートの薄い部分に台座を装着した場合)


どちらにしてもプレート部分は(も)厚みも質感も純正レンズフットの圧勝で、プレート部分を握って持つ時の感触もだいぶ違います。このあたり気にするなら Kirk のレンズフットの方を選択すべきでしょう。

ただ、レンズフットにアルカスイス互換の切れ込みが入っていることのメリットは、その手の雲台を使っている人には圧倒的なメリットがありますから、質感の一つや二つ、目をつぶるのは問題ありません(笑)

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(台座部。真ん中上下2つの穴がプレートへのビス止め、残る4つがレンズ装着用)

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(プレート部の裏側。台座部は2本のビスで固定する)


なお、実際にこのレンズフットを装着する場合は
  1. 純正のレンズフットを外す

    Markins_LU15_08

    Markins_LU15_09


  2. 台座部分を先にレンズに装着する(純正同様レンズには4本のビスで留めるが、専用のビスを使う)

    Markins_LU15_18

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    Markins_LU15_11
    (純正レンズフットを留めるビスより長い付属のビスを使用する)


  3. プレート部を台座に装着する(プレート部分と台座部はビス2本で留める)

    Markins_LU15_22

という手順になります。

ともあれ、実際に装着してみたところを見てもらう方が早いでしょう。

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(プレートの厚みのある部分に台座を装着した場合)

Markins_LU15_27
(プレートの薄い部分に台座を装着した場合)

Markins_LU15_26
(プレートの端ではなくズラして台座を装着した場合)

Markins_LU15_24
(プレートの厚みのある部分に台座を装着した状態を後ろから)

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(プレートの薄い部分に台座を装着した状態を後ろから)


AF-S 500mm f/4E FL ED VR に使った場合は、プレートの薄い部分に台座を装着してレンズフットの高さを下げてもフード逆差しに干渉しません。

また、台座を装着する位置を多少ですが前後できるのは良いですね。レンズの重量バランスは一脚・三脚に装着する際に調整できますが、レンズフット装着時にバランスが取れるようにしておいた方が持った時含めて良いように思います。

Markins_LU15_22
(プレートの端に台座を留めた時のビス位置)

Markins_LU15_25
(端から少しオフセットして台座を止めた時のビス位置)


ただ、こういった利便性はプレートと台座が分離されていることによって実現されているわけで、プレートと台座が分離されているへの不安は使う前だからこそ、余計に気になります。

ということで、実際に使ってみた感想は次回にて。