逆走台風12号が西日本を縦断(横断?)したと思ったら、また狂ったような暑さが戻ってきて、おまけに東北出張で少しは涼めるかと思いきや、東北も記録的な暑さ。困ったものです。

そういえば、前回の↓この記事が週初めにやたらアクセスが多かったみたいですけど、何かあったんですかね?Google さんの目に留まっただけ、という感じでしたけれど……

サブ機に戻して良い感じに落ち着いた個人的マイクロフォーサーズシステム雑感

もっとも、上記記事の冒頭で「暴風雨で屋根にかかったブルーシートが飛んで雨漏りしまくりにならないことを祈るのみ」とか書いてましたが、見事にウチの屋根のブルーシートは剥がれ、剥がれたついでに屋根をさらに破壊して雨漏りする事態になって、ブログどころの話ではなかったんですけどね。

台風12号は大阪を直撃、中心が大阪市内付近を通ったものだから、大阪北部地震の震源地であった北摂エリアは暴風の危険半径の一番厳しいところとなり、みんな寝られない夜を過ごしていましたが、まぁこれがホントの「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」だわ……としか言いようがない今週でした(´Д`)

もちろん、伊丹空港へ写真を撮りに行く余裕もなく(仕事以外に屋根の応急措置の手配、立ち会いとかもあったので)、台風12号通過後3日に渡って、数年に一度の「晴れの伊丹空港 RWY14(離着陸が通常と逆方向)」という貴重な機会も涙堪えてスルーでありました…orz



とまぁ、仕事が修羅シュシュシュの中で自然災害の連打を食らっている中、大阪北部地震でメイン機であった iMac が壊れて、すっかりこの Spectre x360 がメイン機となっています。

HP Spectre x360【6】 〜実作業に使い始めて3週間のセカンドインプレッション

上記記事を書いてから、さらに3週間が経って随分と慣れましたので、その間感じたことを幾つか記しておきます。



メイン機の iMac が壊れたとはいえ、手元には MacBook Pro/Air もあるし、壊れた iMac もバラして HDD を入れ替えたらとりあえず動いたのですけれども、どれも結構年数が経ったマシンなので、最新の Spectre x360 が一番快適なので、使う時間が一番多くなっています。

ぶっちゃけ Windows のフォントはどうやっても汚くて萎えますし、13インチという画面は狭すぎて辛いのですけれど、1か月半も使い続けていると汚フォントも慣れてくるし、画面が狭いなら狭いなりの工夫もして、それなりに快適に使えるようになってきました :-)

ただ、やっぱり自宅で使う場合は大きなディスプレイは欲しいので、USB-C 対応の 27インチディスプレイを買って iMac と置き換えるか…とも考えていますが、なかなか踏ん切りはつきません(^_^;)



13インチ画面で一番ネックだった写真の取捨選択と編集作業ですが、Lightroom の設定をアレコレやって、常時フルスクリーンモードで表示する内容を減らすなどの何とか妥協点を見つけて、「こんなのでやってられるか〜」という気持ちは脱して、ちまちま作業しています。

ただ、画面が小さいとどうしてもサムネイルの画像サイズを小さくせざるを得ないので、27インチの大画面のようにサムネイルをズラッと表示して一気に取捨選択のマークをキーボードで連打していくようなことはできなくて、その点だけはもどかしいですね。

HP_SpectreX360_33C
(グリッド画面では左右パネルは消し、サムネイルも小さめに)


現状、Spectre x360 で写真編集をやる上で一番の難点と言えば、

キャリブレーション取ってないので
色や明るさがさっぱり判らず手探り


ということですね。厳密に合わせることはしてなくても、何かしら基準がないと戸惑います。

いずれにせよ、Windows 10 対応のカラー・キャリブレーションツールを持っていないので買わないといけないのですが、外部モニターと合わせて考えたいので現在は保留のままです。

(というか、USB-C 対応で広い色域に対応してキャリブレーションを内蔵したディスプレイは出てこないのですかねぇ)

HP_SpectreX360_33F
(現像画面では右側のパラメーターパネルのみ表示に)

HP_SpectreX360_33E
(本当は現像画面でヒストリを出したいが、写真編集エリアが小さすぎ)


ただ、Spectre x360 で Lightroom を使っていて悪いことばかりでもなく、ある程度慣れてくると、

パソコン上の Lightroom も
タッチパネルの指操作が意外と快適!


だったりします。これは思いがけない発見でした :-D

むかし Surface に Lightroom を入れたことがありましたが、マシンが非力であったことに加え、現行 Lightroom CC / Lightroom Classic CC ほどタッチ操作に最適化されていなかったこともあって、とても使いやすいとは思いませんでしたが、現行 Lightroom はタッチ操作がかなり具合良いです。

Lightroom は随分前からモバイル端末版が出ているせいか、パソコン版の現行 Lightroom でもかなりタッチ操作に配慮がなされているようです。

それもモバイル版と共通の Lightroom CC だけでなく、パソコン版に特化した Lightroom Classic CC でもタッチ操作がかなり有効に使えるのは驚きでした。

パネルなどの文字やスライダーが小さいので、何から何まで快適に操作できるわけではなく、むしろタッチ操作が快適な部分は限られていますが、トリミングや回転、大まかなスライダー操作なんかは指でちょいちょいとやれます。

もちろん、細かい調整を指でやるのは難しいので、あとからマウスやキーボードで微調整する場合は少なくないでしょうが、

ノートPC のトラックパッドで操作するより
タッチパネルの指操作の方が快適な場面も多い


と思いましたね。

以前から MacBook Pro/Air を使っていて、思わず画面を指でスライドさせたり、指を上下にスクロールさせたりして「iPad と違ったわ ^^;」と思うことは多々ありましたが、Spectre x360 に慣れてくると

アップルも頑ななことを言わずに
MacBook シリーズにタッチパネルを搭載してよ


と、改めて痛感しました。(Lightroom 以外でもタッチ操作が便利なアプリはありますから)

ノートパソコンにタッチパネルを搭載したところで iPad のような純粋タブレットと同じような使い方ができるわけもなく、それは 2-in-1 デバイスであっても同じだと実感していますが(Windows は所詮何やってもパソコンであってタブレットにはなれない)、Lightroom をタッチパネル操作で使っていると、こういうのも十分にアリだと思います。

HP_SpectreX360_31


ただ、同じ Adobe のソフトでも

Lightroom はタッチ操作に対応しているが
Photoshop CC は全くタッチ操作に適応されていない


ので、Photoshop CC を Lightroom CC / Lightroom Classic CC と同じ感覚でタッチ操作しようと思っても全然使えません。

というか、

Photoshop CC はメニュー項目が多くて、メニューの縦が13インチ画面に収まりきってないじゃん……。メニューは昔からの継ぎ足しが酷すぎて、いい加減整理しろよ!


と思いますし、同じ Adobe の写真編集ソフトでこうまで対応が違うのは、やはりモバイル版の存在でしょうかね。(Photoshop のモバイル版は超機能限定版の別物アプリばかり)

先日、Adobe が “本物の Photoshop” のモバイル版アプリを作ると宣言していたので、本物の Photoshop のモバイル版アプリが登場した後は、パソコン版 Photoshop CC もタッチ操作に対応されるでしょうかねえ。

“本物の Photoshop” のモバイル版アプリともども期待したいところです。

HP_SpectreX360_03


他に Spectre x360 をメインに使い始めて変わったことと言えば、
  • iPad を持ち歩く率が減った
  • ノートPC スタイルでも、タブレットスタイルでも快適に使える PDF ビューワーがないのでストレスが高まりまくり
  • Vagrant のファイル共有が Windows では不安定風味だったり条件によっては共有に失敗するので、さらに Docker 依存度が高まった

くらいでしょうかねぇ。

2点目の PDF 閲覧環境としては iPad の足元にも及ばない点があるので、未だに iPad と両方持ち歩くことがあるのですが、それでもタッチパネル対応であり、実用性には疑問があるけど曲りなりとも 2-in-1 デバイスなので iPad を家において、本機だけを持って出かけることも増えました。

(出先での作業がノートPC としての使い方がメインと判断した時だけですけれど)

今回の東北出張でも試しに iPad を置いてきて(読書用デバイスとしては Kindle Paperwhite を持参)、PDF 資料は Spectre x360 で見るように頑張っています。が、やっぱりデバイスの重さも含めてタブレット的な使い方は今一つですね。

有料でもいいから、キーボードでもタッチ操作でも心地よく PDF を見られる、マーキングできる PDF ビューワーソフトが見つかれば随分と iPad を持っていこうと思う場面が減るのですけれどねぇ。

Spectre x360 をメイン機として使っていて、今の悩みはコレと

タッチパッド(ClickPad)の
右ボタンゾーンを無効にしたい!!


ということだけですね。

HP_SpectreX360_35


トラックパッドの右下の方を右ボタンとして扱う「右ボタンゾーン」は領域を広げることはできるのですが、無効にできないし、一定範囲から狭めることもできません。(上記画面写真のエリアより小さくはできない)

自分の使い方だとトラックパッドの右下の方でクリック操作を行うことが多く(親指を使うので)、ドラッグ操作などを行う際、頻繁に右クリック扱いのメニューが出てきてストレス Max であります(´Д`)

トラックパッドのクリックを全無効にすれば右ボタンゾーンも無効にできますが、クリックを無効にしてしまうとタッチパッドでのドラッグ操作ができなくなってしまうので、それはできません。レジストリを弄ったりしてできそうな気もしますが、忙しさにかまけてそのままです。


いずれにせよ、前回の Spectre x360 インプレッション記事から1か月近く経って随分慣れても本気で困っているのは、PDF ビューワーアプリとタッチパッドの右ボタンゾーンの無効化だけですね。

逆に言えば、ストレスが溜まるのはそれくらいで済んでいて、2000万画素クラスの RAW なら写真現像していてもサクサクと処理できますし、メモリ 16GB / ストレージ 1TB というのは比較的余裕があるので、そこらへんはケチらず奢っておいて良かったなあ、と思いますね :-)


(HDMI 付き USB-C ハブも購入しましたが、それについてはまた次回)