「MacBook Air/Pro は古くなってきたし、いい加減買い替えなきゃな―」と思っていたところに、急遽、仕事上で Windows パソコンを調達する必要が出てきて購入した HP Spectre x360。

HP Spectre x360【1】 〜久々購入の Windows ノートを Sprectre 360 に決めた理由
HP Spectre x360【2】 〜激重な HP 直販ショップで購入から発送まで
HP Spectre x360【3】 〜手元に届いてセットアップ&環境構築しながらのファーストインプレ

第3回の記事でも書いたように、大阪北部地震で家の中がしっちゃかめっちゃかになりまして、メイン機として使っていた iMac も起動中に壁に倒れ掛かったせいか HDD からエラーを吐くようになってしまい、地震の2日前に到着したばかりの本機を急遽(当面の)メインの仕事マシンとして使っています。

そして、メインで使うノートパソコンとなると、電源(ACアダプター)は仕事のデスクまわりだけでなく、別のところでも常に充電しておきたい派でもあり、泊まり出張や何かあった場合の予備としても ACアダプターはもう一個欲しくなります。

ということで、初めて USB PD 充電器を買うことにしました :-)

うちの MacBook Air/Pro は USB-C になる前の古いタイプですので、USB-C / USB PD 充電器を買うのは今回が初めてなのですが、やっぱり気になるのは

USB-C/USB PD 周りの相性問題


であります。

USB PD 充電器だけでなく USB-C 各種アダプターの相性問題については、MacBook シリーズとの情報は Amazon レビュー欄でもググっても結構出てくるのですが、HP Spectre シリーズと USB-C 各種機器の相性情報はあまり見かけず

ダメ元とは言わないけど、相性問題が出ても泣かない覚悟は必要


という思いで購入しました。(最悪、近いうちに MacBook シリーズを買う予定だから、その時に使えればいいや、という思いもありました ^_^;)

ということで、今回候補になった USB PD チャージャーは以下の3製品。





Amazon で比較的メジャーな中華系充電物ブランドの 3製品を最終的な購入候補としてピックアップしました。

Anker が一番のメジャーどころでしょうが、RAVPower、AUKEY もモバイルバッテリーや USB 充電器、ケーブルなどで利用していて問題なく使えていて一定の評価を持っていますので、特に心配はしていません。逆に、全く知らない激安な USB PD 充電器は幾つもありましたが、候補外にしています。

(RAVPower や AUKEY は最初は怪しみながらセールで試し買いしていましたが、今は普通に買うブランドです。などと書くと、いつも Anker の信者か工作員がコメント欄に突撃してくるのですが、無視するだけなので無駄です。特に Cheero 製品を記事にすると湧いてくるw)

さて、上記の3製品ですが、

3製品とも商品に 60W と書いてあるけれど
USB PD で供給できる能力は全部違う


ので注意が必要です。

ちなみに HP Spectre x360 付属の純正 USB PD 充電器の供給能力は 65W

HP 65W USB Type-C AC アダプター

スマートフォン/タブレット向けの USB Type A の出力端子はなく、USB PD 充電器としてのみの単機能で 65W であり、最大 20V 3Aでフルスピード充電ができます。

そして 60W を称する上記3製品のうち、純正 AC アダプターと同じ 20V 3A でフルスピード充電ができるのは AUKEY の PA-Y12 ↓下記製品のみです。


AUKEY USB充電器 ACアダプター 60W USB Type-C Power Delivery 3.0 + 5V/2.4A スマホ充電器 PA-Y12

この AUKEY PA-Y12 は USB-C (USB PD) 出力と USB-A 出力の両方(2ポート)がありますが、この製品だけは合計 60W ではなく USB PD 出力のみで 60W、USB-A 出力を合わせると 72W という仕様になっています。

逆に、RAVPower の↓下記製品は、表記 60W だけど、USB-C (USB PD) 出力は最大 45W、USB-A 出力と合わせて 60W 仕様になっています。


RAVPower USB-C充電器 Power Delivery 60W 5ポート RP-PC059 ホワイト

USB PD 出力は最大45W なので 15V/3A, 20V/2.25A が上限になりますが、このことは Amazon の販売ページに明記されていますから、

フルスピードの充電はできへんけど、45W 出力なら充電速度もそう遅くないし、安いからこれで妥協できるわ


と納得して買うことができます。(私がそうでした)

そして、以下の Anker 製品はコメント欄の最初にもあるように、全体として最大 60W 出力ですが USB PD 出力は 30W (15V=2A / 20V=1.5A) しかありません


Anker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ【Power Delivery対応 60W 5ポート USB-C急速充電器】 (ブラック)

これはマイナーモデルチェンジ前後でも同じようで、また最近発売された別製品でも最大 30W 出力でしたから、Anker としてはそこに抑える基準か何かあるのかもしれません。が、USB PD 出力が 30W ではパソコンの充電速度は正直速くありません。

また、USB PD 出力が 30W の場合、ノートパソコンによっては充電できないモデルも少なからずあるようで、Spectre x360 や MacBook では使えても他のパソコン、機材を買った時の使い回しの汎用性、安心を考えるなら少し心許ないところがあります。

逆に、この製品の USB-A 出力は USB PD 側とは別に 4ポート合計で 30W もあるので、USB PD (USB-C) 側を使っている時でも USB-A 側にスマートフォン2台+タブレットを繋いで(USB-A 側は)全てフルスピード充電できます。

それを考えると、Anker PowerPort I PD - 1 PD & 4 PowerIQ は USB PD でパソコンに充電するよりスマホ・タブレット充電重視の製品と言えます。

(AUKEY 製品は USB-A 出力が1ポートしかないし、RAVPower 製品は USB-A 出力が 4ポートあるけれど出力合計 2.4A なので、スマホ2台またはタブレット1台くらいがせいぜい)



以上の3製品を比較して勘案したところ、今回はあくまでノートパソコンの充電が第一目的ですから USB PD 出力が 30W で充電速度と充電対応の汎用性に欠ける Anker は脱落。(USB PD 側が最大 30W 出力の製品は相性問題も起きやすいので)

残る、USB PD 60W 出力でフルスピード充電可能な AUKEY 製品と、USB PD 出力は 45W だけど安価な RAVPower 製品の二択で悩みましたが、

コスパと複数USB-Aポートが欲しかったので
RAVPower RP-PC059 を選択


しました。決定要因は値段が6割、複数 USB-A ポートの存在が4割くらいですね。


RAVPower USB-C充電器 Power Delivery 60W 5ポート RP-PC059 ホワイト

USB PD 60W 出力でフルスピード充電可能な AUKEY PA-Y12 が5千円弱というのも魅力的な値段ですが、USB PD は最大45W 出力ながら 3,500円弱という RAV Power 製品のコスパは魅力的でした。

USB-A 出力付きとはいえ AUKEY PA-Y12 の5千円弱というのは、HP 純正の AC アダプターが6千円強という価格を思うと、さほどコストパフォーマンスの良さを感じませんが(おまけにサイズは純正の方がコンパクト)、

RAV Power 製品だと純正の半額程度


という心理的魅力が大きかったですね :-)

あと、今回購入の USB PD 充電器を置くところには元々2ポート使っている USB 充電器が刺さっていたので、その 2ポート使っていた USB 充電器と置き換えたかったため、USB-A 出力ポートが 2つ欲しかった、AUKEY は USB-A 出力が 1ポートしかなかったので断念、という個人的事情もありました。

というわけで、今回購入した RAVPower USB-C充電器 Power Delivery 60W 5ポート RP-PC059 の使用感などについては、次回に。