昨年、α9 発表と合わせて開発発表されていた、ソニーの FE マウント向け初の超望遠単焦点レンズ FE 400mm F2.8 GM OSS が昨日正式発表になりました。
■ 世界最軽量の機動力を実現した大口径超望遠レンズGマスター(TM)『FE 400mm F2.8 GM OSS』発売 | プレスリリース | ソニー
■ SEL400F28GM | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
使う人が限られるレンズ(160万円というお値段的にも)であることや、この手の超望遠単焦点レンズを持っている人は既にキヤノンやニコンユーザーであるせいか、自分の timeline その他デジカメ関連のネット界隈を見てもさほど盛り上がっていないのですが、個人的には
と超ビックリしました。いやー、すげーエポックメイキングですよ、これは。(長さ、太さは従来同クラス製品と大差ない)
α9 とか α7R III、α7 III といった昨今凄まじい勢いのαボディの方は「とうとうミラーレス機もここまで来たか」という EVF や AF だったり、コストパフォーマンスの凄さに感嘆したものの、仕様にビックリすることはありませんでしたが、この FE ヨンニッパは違います。最近のソニー製品発表の中でも一番の驚きでしたね。
以前から「なんか凄く軽いらしいよ」という噂は聞いていましたが、まさかの 2kg 台!ニコンやキヤノンのヨンニッパと比べて 1kg も軽量であり、比較的軽い超望遠単焦点レンズとして定番のゴーヨンこと 500mm F4 のキヤノン、ニコン最新型(3kg 強)と比べてもさらに軽い!
の誕生ですね。ヨンニッパの主用途(スポーツ撮影の標準レンズ)的に一脚を使わず振り回すのは少なそうですけど、逆にこの軽さで用途が広がる可能性はありそうです。
で、2,895g という他社から 1kg 減の軽さは「どんな手品使ったの?」って感じですが、以下のレンズ構成図を見て納得。
レンズ構成図を見れば一目瞭然、ソニーだけ真ん中より前方の大きなレンズが極端に少ない!
一番前にある一番大きなレンズ(前玉)は同じでも、ニコンやキヤノンは前玉直後に高価な蛍石レンズも含めた第2群の大きなレンズ集団がありますが、ソニーは第2群のレンズ集団が前方になく真ん中あたりという構造になっています。
そうなれば、真ん中より前方の大きなレンズが少ない=大幅軽量化、というのも納得ですし、ニコンもキヤノンもヨンニッパはかなりの前重心レンズですが、レンズの前後バランスも大幅に良くなって持ちやすくなっているだろうと想像できます。
というか、このレンズ、前玉は保護レンズの後ろの1枚だけかよ?というレベルで何もないですね。ビックリです。
もっとも、
という疑問はありますが、それはおいおい聞こえてくる話なのかもしれません。(雑誌や忖度ウェブメディアの提灯レビューでは判らんだろうけど)
いずれにせよ、バッテリーグリップ付きボディ+ヨンニッパというスポーツ撮影の標準体制において、
というメリットは凄まじく、これで将来 α9 シリーズの AF と操作性と耐久性がスポーツカメラマンにも納得できるものになれば、ソニーが目論むスポーツメディアマーケットへの進出も可能になるのかもしれません。
ボディの進化は年々進歩できるとしても、超望遠単焦点レンズのモデルチェンジは10年に1度とかのペースですから、先にレンズでエポックメイキングなものを出せば、足りてないボディの進化は後からついてきますからね。
このところのソニーαの進撃度合いは凄まじいものですが、レンズに関しては私自身が興味惹かれるレンズは少なかったのですが、ここにきて、なかなかインパクトのあるものを出してきたなあ、という感じです。
もっとも、レンズ前方の大型レンズを減らした割には、お値段の方は予価 160万円と、ニコンやキヤノンのヨンニッパより随分と高くなりそうなソニー価格ですから、αへ行っていたとしても到底買えるような値段ではなかったので羨ましいとかはないですけど、実物が出回って使う人が使った時の評価が楽しみであります :-)
(キヤノンはいち早くサンニッパ以上の望遠・超望遠単焦点レンズの軽量化モデルチェンジを行った関係上、もうすぐ現行モデルが10年近くになるはずなので、対抗の軽量化を行ってくるのかもしれませんが……)
■ 世界最軽量の機動力を実現した大口径超望遠レンズGマスター(TM)『FE 400mm F2.8 GM OSS』発売 | プレスリリース | ソニー
■ SEL400F28GM | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
使う人が限られるレンズ(160万円というお値段的にも)であることや、この手の超望遠単焦点レンズを持っている人は既にキヤノンやニコンユーザーであるせいか、自分の timeline その他デジカメ関連のネット界隈を見てもさほど盛り上がっていないのですが、個人的には
三脚座込みの重さ 2,895g って軽すぎでしょ!
と超ビックリしました。いやー、すげーエポックメイキングですよ、これは。(長さ、太さは従来同クラス製品と大差ない)
α9 とか α7R III、α7 III といった昨今凄まじい勢いのαボディの方は「とうとうミラーレス機もここまで来たか」という EVF や AF だったり、コストパフォーマンスの凄さに感嘆したものの、仕様にビックリすることはありませんでしたが、この FE ヨンニッパは違います。最近のソニー製品発表の中でも一番の驚きでしたね。
以前から「なんか凄く軽いらしいよ」という噂は聞いていましたが、まさかの 2kg 台!ニコンやキヤノンのヨンニッパと比べて 1kg も軽量であり、比較的軽い超望遠単焦点レンズとして定番のゴーヨンこと 500mm F4 のキヤノン、ニコン最新型(3kg 強)と比べてもさらに軽い!
謳い文句どおり手持ちで振り回せるヨンニッパ
の誕生ですね。ヨンニッパの主用途(スポーツ撮影の標準レンズ)的に一脚を使わず振り回すのは少なそうですけど、逆にこの軽さで用途が広がる可能性はありそうです。
で、2,895g という他社から 1kg 減の軽さは「どんな手品使ったの?」って感じですが、以下のレンズ構成図を見て納得。
レンズ構成図を見れば一目瞭然、ソニーだけ真ん中より前方の大きなレンズが極端に少ない!
一番前にある一番大きなレンズ(前玉)は同じでも、ニコンやキヤノンは前玉直後に高価な蛍石レンズも含めた第2群の大きなレンズ集団がありますが、ソニーは第2群のレンズ集団が前方になく真ん中あたりという構造になっています。
そうなれば、真ん中より前方の大きなレンズが少ない=大幅軽量化、というのも納得ですし、ニコンもキヤノンもヨンニッパはかなりの前重心レンズですが、レンズの前後バランスも大幅に良くなって持ちやすくなっているだろうと想像できます。
というか、このレンズ、前玉は保護レンズの後ろの1枚だけかよ?というレベルで何もないですね。ビックリです。
もっとも、
ニコンやキヤノンのレンズ開発者がこういう構造のレンズを考えなかったわけではないだろうし、両社がそれをしてこなかったのも理由があるだろうから、ソニーはそれを解決してきたのか?それとも何かデメリットが内包されたままなのか?
という疑問はありますが、それはおいおい聞こえてくる話なのかもしれません。(雑誌や忖度ウェブメディアの提灯レビューでは判らんだろうけど)
いずれにせよ、バッテリーグリップ付きボディ+ヨンニッパというスポーツ撮影の標準体制において、
ボディと合わせて 1.3kg の軽量化
というメリットは凄まじく、これで将来 α9 シリーズの AF と操作性と耐久性がスポーツカメラマンにも納得できるものになれば、ソニーが目論むスポーツメディアマーケットへの進出も可能になるのかもしれません。
ボディの進化は年々進歩できるとしても、超望遠単焦点レンズのモデルチェンジは10年に1度とかのペースですから、先にレンズでエポックメイキングなものを出せば、足りてないボディの進化は後からついてきますからね。
このところのソニーαの進撃度合いは凄まじいものですが、レンズに関しては私自身が興味惹かれるレンズは少なかったのですが、ここにきて、なかなかインパクトのあるものを出してきたなあ、という感じです。
もっとも、レンズ前方の大型レンズを減らした割には、お値段の方は予価 160万円と、ニコンやキヤノンのヨンニッパより随分と高くなりそうなソニー価格ですから、αへ行っていたとしても到底買えるような値段ではなかったので羨ましいとかはないですけど、実物が出回って使う人が使った時の評価が楽しみであります :-)
(キヤノンはいち早くサンニッパ以上の望遠・超望遠単焦点レンズの軽量化モデルチェンジを行った関係上、もうすぐ現行モデルが10年近くになるはずなので、対抗の軽量化を行ってくるのかもしれませんが……)
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