悩みながら、迷いながらではありましたが、今の自分にとって一番合理的な判断と思って、オリンパス M.ZUIKO 300mm F4 IS PRO を手放して、ニコン AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR を手に入れました。背に腹は変えられない、措置です(>_<)

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デジタル一眼レフへ戻るにあたって最初のレンズはゴーヨン (AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR) になったのは、購入前から言っていた「ニコンがサンニッパをリニューアルしてくれないから先にこちらへ」という理由でありますが、何如せん使いどころは限られます。

標準ズーム域などは E-M1 Mark II とマイクロフォーサーズに任せるとして、D500 にももう少し短いレンズも必要なので、そのあたりについては以前の記事で悩みどころを吐き出していました。

とりあえず望遠レンズをもう1本、と思うのだけど……

上記記事のような、どうでもいい記事はたいていの場合、自分の心の整理のために記事を書いていることが多くて、グチグチとした記事を書いている反面、心の中では方向性は明確になっていくものです。

そして、

撮影機会としてスタジアムでのサッカー撮影が一番多いし、そこが主要因でデジタル一眼レフ復帰、D500 を購入したのだから、やっぱりそのための 300mm 単焦点レンズは必要
サンニッパはリニューアルするのを待つとして、とりあえずサンヨンPF を借りて及第点だったし、どうにかして買うべきやな(でも買う資金はない)
オリンパス 300mm F4 IS PRO は今後使う機会は激減どころじゃないから、それを売って買うしかないな……


そう決めてからも、もう一晩迷ってましたが、これ以上迷っているとまたサンヨンを借りる羽目になるので決断しました :-)


オリンパス 300mm F4 IS PRO に対しては、

マイクロフォーサーズの小さなセンサー用のサンヨンなのに、ニコンやキヤノンのフルサイズ用サンヨンよりデカいし、重いし、何よりめっちゃ高いわ!なんでやねん┐(´д`)┌


買う前も、買った後も、ずっとそんな風に色々文句言ってきましたが、それなりに気に入っていました。

ぶっちゃけ、「オリンパス史上最高性能」的なことをぶち上げていたため、マイクロフォーサーズ用とは思えないデカさ重さ、そして値段も含めて、

ちょっと期待しすぎていた


ところがあって、その反動で少々辛口になることも多かったのは申し訳なかったです。

とはいえ、写りについては特に不満はなかったものの、それは価格的に当然であり、けれども正直言って心の中で絶賛・喝采・感動を覚えたというレベルではなかったので、別に辛口が過ぎたとは思ってないのも、また事実であります。

(ボディ側がレンズ性能の全てを引き出せていたわけではないのかもしれないなぁ、というのは、ずっと思っていますが、それを判断する何かしらがない限り、今あるものでしか評価できないわけで)

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ただ、E-M1 Mark II とマイクロフォーサーズシステムを購入するにあたって、

300mm F4 IS PRO があったから E-M1 Mark II を買った


わけでして、いくら誇大な謳い文句に惹かれて E-M1 Mark II を使ってみたくなったとしても、超望遠な単焦点レンズ 300mm F4 IS PRO がなければマイクロフォーサーズ・システムを揃えることはなかった、と断言できます。

そもそも E-M1 Mark II が欲しくなったキッカケは、オリンパスプラザで 300mm F4 IS PRO を付けて試して、電子シャッターなら一桁分の一秒で止まる凄まじい手振れ補正に感動したからだったので、そういう意味でも1年前に血迷わせるキッカケになったレンズを手放すのは寂しいものがありますし、いま手放して良いものかどうか迷いました。

今まで E-M1 Mark II では圧倒的な使用頻度のレンズ、たぶん E-M1 Mark II でのショット数の8割以上が 300mm F4 IS PRO で撮ったものでしたからね。

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ただ、E-M1 Mark II + 300mm F4 IS PRO は 600mm / 840mm の超望遠用途であり、その 99% が動体相手でした。D500 や AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR を買ってしまった今、もはや今後出る幕がないであろうことは明白。

普通なら、「ゴーヨン担いで行くのはしんどいから今日は E-M1 Mark II と 300mm F4 IS PRO で」なんて使い分けがありそうですが、一瞬考えてみて、私の性格からして「それはないな」と。

断然良い結果を出せるであろう機材があるのに、妥協した機材を持っていくことは私の性格上考えられないし、もしそうなるくらいなら「行かない」「カメラを持っていかない」という極端な選択を取るはずなので。難儀な性格ですけどね(^_^;)

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もちろん、お手軽に持ち歩ける 600mm / 840mm というのは

今後ほとんど使わないと思うけど、手元にあれば便利に使える時はきっとあるかもしれんよなぁ


そう思うのですけど、鉄道や野鳥撮りとかするならともかく、そうではない身としては、止まりもの相手に 600mm / 840mm を撮るシーンがほとんど思いつかないのも、また事実。

反面、今まで E-M1 Mark II + 300mm F4 IS PRO で撮ってきたスタジアム観客席からのサッカー撮りについては、D500 + AF-S 300mm f/4E PF ED VR の方が圧倒的な結果を残せることが二度の撮影で明々白々なので、もう戻るのは無理です。

画角は 600mm と 450mm で違いますが、元々キヤノンの APS-C 機+300mm F2.8 で撮っていたのですから、画角的には戻っただけですし、C-AF におけるピント精度が比較にならないレベルなので、画角差はどうでもいいくらいです。(テレコン使えば 600mm 超えます)

元々 E-M1 Mark II + 300mm F4 IS PRO を買った時に期待したのは、もっと選手に寄りたかったことと、多少ピンが甘くても従来と同じサイズに縮小した時には縮小率の高さで少しはカバーできるんじゃないか?なんて思っていたのですが、その考えが超甘々 sweetest だったのは E-M1 Mark II での撮影一発目に実感しましたからねぇ(^_^;)

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いずれにせよ、D500 でデジタル一眼レフに復帰した今、E-M1 Mark II で動体を積極的に撮ることはないし、そうなると 300mm F4 IS PRO の出番も殆どなく、防湿庫で眠るだけ。

だったら「とりあえずサンヨンPF が必要だけど、今すぐ 20万は出ねえ〜」なんて言ってる身代わりにするのが、やっぱり一番合理的かな、と。

サンヨンにしては重いし、マイクロフォーサーズらしからぬサイズ感のレンズだけど、どんな条件でも開放から安心して使えるレンズだった(静止体相手には)
手振れ補正の効き具合は1年使ってきても感動することがあるくらい、何度も感心させられたなぁ
でも外箱に「600mm」とか書いちゃうのは恥ずかしいから止めようよー


300mm F4 IS PRO の思い出は色々ありますが、懐に限りがあるからには、適宜その時に必要な機材を優先するのは仕方ないですね……

レンズも防湿庫に寝てるより、今後いっぱい使ってもらえる人のところへ行って使ってもらった方が良いと思っています。

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反面、今回手に入れた方のサンヨン (AF-S 300mm f/4E PF ED VR) については、「必要だから手に入れた」だけであり、既に借りて何度も使ってるので、何の新鮮さも、何の感動もないのは残念です。が、仕方ないですね(^_^;)

(500mm f/4E FL の方は「ようやくゴーヨン買うことができたわ」という思いがありましたし、使ってみて「これよ、これ!求めていたのは!!」的な思いがありましたが、値段が5倍違うレンズと同じことがあるわけもなく)

とはいえ、サンヨンPF は今後ゴーヨンより使う機会が多いでしょうから、ガシガシ頑張ってもらわないと困るわけで、楽しみにしています。

まぁ購入した玉は前ピンが酷くて、いきなりガッツリ AF 微調整入れざるを得ない状況ですけどね……借りてた玉はそんなことなかったのですが。

ただ、ウチの D500 自体が前ピン傾向っぽいのか、ゴーヨンも若干前ピン気味で AF 微調整入れてるので、折を見て一式をピント調整に出すしかないですね。D500 もレリーズ調整できるなら、やってもらいたいと思ってるので。(半押しから全押しへのストロークは半分以下にしたい)

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いずれにせよ、これであと、当面購入を考えているレンズは AF-P 70-300mm とテレコン類くらいですが、季節はどんどん暑くなり陽炎など空気も悪くなってきたので、テレコンは秋シーズン前でも良いかな?と思っていますし、さすがに懐具合も限界なので AF-P 70-300mm も厳しい状況です。

サーキットへ撮りに行く前には 70-300 は欲しいんですけど、XQD カードも結局 64GB + 128GB 揃えたり色々出費続きですからねぇ……

ちなみに、300mm F4 IS PRO は1年間とはいえ、それなりに使い込んできたので、フードを中心にそれなりの使用感はあり、下取り査定も美品ではなく並品扱いになりましたが、ほとんど追い金のない感じで 300mm f/4E PF と交換できました。

それに外見は使用感がありますが、主力レンズとしてこまめにオリンパスで清掃と調整に入れてきましたし、先日もオリンパスで時間かけてキッチリやってもらったばかりですから、中身の状態は良いはずです。次の人にも、がっつり使われてくれると良いなぁ…



ちなみに、売却についてはオリンパス 40-150mm F2.8 PRO(とテレコン)も一瞬迷いましたが(売れば AF-P 70-300mm は買える)、今後も動体を撮らない時は E-M1 Mark II を持っていくつもりですから思い留まりました :-)

しつこいほどに書いてる三脚座デカすぎ問題はありますが、画質をある程度保ちながらのサンニッパズーム相当というのは、あまり絞り込みたくないマイクロフォーサーズでは、手元に必要な望遠レンズです。

(Kirk とか RRS とか Markins が 40-150mm F2.8 PRO 用のアルカスイス互換で高さの低い三脚座を出してくれたら買うのだけど、出して元が取れるほど需要ないんだろうなぁ……)

マイクロフォーサーズ最大の特徴たる小型軽量さを考えると、パナソニックの「LUMIX G X VARIO 35-100mm / F2.8」とか「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0」にも惹かれるのですが、現時点ではそれらにスイッチすることもないかな、と。

ただ、今後 E-M1 Mark II の使い方が小型軽量システムに特化していって 40-150mm F2.8 PRO を全然持ち出さなくなるようなら、小型ニッパチ望遠ズームの LUMIX G X VARIO 35-100mm / F2.8 は検討するかもしれません。

望遠馬鹿としては、テレコンも付かない 200mm 相当ではスナップですら物足りないですが、サイズ感は理想的です。ってか、ニッパチ望遠ズームに何故テレコンが付かないのか……


(35-100/F2.8 は安い旧モデルがあるうちに…と思わなくもない。E-M1M2で使うなら変わらんし)


とりあえず、限りある懐ではマイクロフォーサーズのレンズ再整備もままなりませんが、Fマウントの望遠レンズを揃えた後は(フルサイズ機と)マイクロフォーサーズの超広角レンズです。

せっかくコンパクトでリーズナブルなレンズが揃うはずのマイクロフォーサーズで、コレといった廉価で広い超広角レンズがないのはホント悩みどころですけど。

おまけに、最近の新しいサードパーティのレンズはEマウントばかりですから、この先出る見込みもなさそうだし、どうしたもんですかねぇ(´Д` )