このところずっと書いてきているように、先週デジタル一眼レフに復帰して Fマウントを追加したわけですが、D500 とともに購入したレンズが AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR。いわゆる “ゴーヨン” と呼ばれるレンズです。


(各社ゴーヨン、他にシグマから廉価なゴーヨンも発売された)


俗に “大砲” と言われる大型レンズの一つであり、軟弱かつ虚弱体質な私には不相応なレンズですが、一度大病して人生どれだけ残ってるんだろ?と思うことがあってから、機会があれば多少無理してでも逃さないようにしよう、というのは自分の中にあるので、まぁとりあえず頑張ってみます(^-^)

ともあれ、こういった大型レンズを使うとなると、まず最初に悩むのがカメラバッグ。ちょっとやそっとのバッグでは入りませんので、その手のレンズを持ってる人向けのバッグになります。

大砲レンズを使い慣れた方々の中には、レンズが重い分できるだけ計量化すべく、カメラバッグを使わず薄手軽量のバッグを使われる人も少なくないようですが、私は大型レンズ初心者ですので、当分はカメラバッグを使う予定です。

AFS540FL1
(外箱が真っ当なサイズで助かりました。キヤノンはビビるデカさの外箱だったので…)


大型レンズ用バッグを発売しているメーカーは幾つかありますが、私が愛用しているのは thinkTANKphoto。大きなレンズを使っている人には定番ですね。

thinkTANKphoto のカメラバッグは既に幾つか持っていますが、ゴーヨンが入るクラスの大きなバッグで持っているのは3種類。
  1. グラス・リモ / Glass Limo
  2. エアポート・コミューター / Airport Commuter
  3. エアポート・インターナショナル・LE・クラシック / Airport International (LE Classic)

この3種類のバッグです。これにゴーヨンを入れた状態を以下に示しておきます。これからカメラバッグの購入を検討している人、大型レンズの購入を検討している人に少しでも参考になれば幸いです。

なお、 AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR のサイズは φ140mm × 長さ 387mm ですが、ニコンの純正フードがかなり嵩張るので、半径も長さももう少し+αが必要です。


(1)グラス・リモ / Glass Limo



細身というか縦長の大型レンズ用バックパックです。幅がないので、基本的には

大型レンズ一本勝負用バッグ


です。大型レンズとボディを1セット入れて終わり、という感じです。(隙間にテレコンや小型レンズを転がせておく余地はあります)

その分、大型レンズを持ち運ぶ割には機材重量的に負担が少なくなりますし、バッグが細身ということもあって重心移動が少なく、後述する定番エアポートシリーズより背負うのが楽なので、私自身 EOS 時代に一番愛用していた大型カメラバッグでした。

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大型レンズ用バッグはニコンやキヤノン純正を始め、ロープロ、バンガード、ハクバなど幾つかのブランドから発売されていますが、このグラス・リモはそれら他社の大型レンズ用バッグよりは小ぶりなサイズになります。

他社の大型レンズ用バッグがロクヨン(600mm F4)まで、時にはハチゴロー(800mm F5.6)までカバーしている製品が多いのに対して、

グラス・リモはボディ+ゴーヨンまで


であり、ロクヨンになるとレンズのみしか入らないサイズです。容量的にも、他社大型レンズ用バッグが 25〜30ℓ超えなのに対して、このグラス・リモは 22.4ℓ。

実際に D500 + AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR を入れてみたのが、↓下の写真。

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このように収納部の高さは、ボディ装着のゴーヨンできっちりピッタリサイズです。あまりにピッタリなので、テレコンを付けて入れる余裕は全くないどころか、ボディとレンズを付けたまま運ぶのはマウント部にあまり良くないのでバラして入れようとしても入りません。

(別途テレコンを転がしておくスペースは十分あります。ボディを抜けばテレコンも装着したまま入れられますが、ボディがバッテリーグリップ付きなら入れるスペースはありません。バッテリーグリップ無しなら何とか入れられる隙間はあります)

高さ的にはそれくらいボディ+レンズでピッタリですし、ゴーヨンは大砲レンズの中では細身なので底部の面積には多少余裕がありますが、グラス・リモの底部に装着されている細身レンズ用の緩衝材は外して入れることになります。

そういう意味では、ゴーヨン以上よりヨンニッパ(400mm F2.8)向けのバッグという感じがしますが、ゴーヨンユーザーとしても(テレコン付けたまま収納したい、という条件でなければ)ゴーヨン一本勝負用のバッグとしては、背負いやすく動きやすくてオススメです。


(ボディとテレコンを装着した状態で運びたいならロクヨン以上対応のバッグが必要)


また、グラス・リモは上記のロクヨンを前提とした他社大型レンズ用バッグと違い、

外寸高さが50.8cmで機内持ち込み可能サイズ


というメリットもあります。(ロクヨン前提の他社大型レンズ用バッグは 55cm 超がほとんど)

また、仕切りを最小限にすると 1kg 強という軽さは他の大型レンズ用バッグにはない強みです。細身なので背負って歩いている時も重心がブレにくく、軽さも相まって身体への負担は少な目です。

標準で付いているポケット類は最小限で、両側側面下のポケット(一脚や三脚の脚を入れたり、ペットボトルを入れることが多い)と背面の小物入れ、内側の薄いポケットだけです。

ただ、thinkTANKphoto は様々なオプション、アクセサリー類がありますので、それらを装着すれば必ずしも持参レンズやボディを増やすことも可能です。

アクセサリー | thinkTANKphoto



あまりゴテゴテ付けると、せっかく細身で背負いやすいグラス・リモの特長が失われてしまうので、私の場合は側面の片側に一脚やペットボトルを、反対側側面に薄いタブレットケースを付けるだけか、せいぜい、もう一本のレンズ用にケースを装着するくらいです。

ちなみにサンニッパ (300mm F2.8) だとテレコンを付けたまま収納できるのはもちろん(2倍テレコンでも可)、テレコンなしだとフードを直付け、使用状態にしたままで収納できます(EF300mm F2.8L IS II USM の場合)。

なお、エアポートシリーズにあるセキュリティワイヤーは付いていません。別途、南京錠やワイヤーロックを自分で用意して入れてあります。使う場面は少ないですけど、念のためです。



thinkTANKphoto 定番のエアポートシリーズと比べると知名度は低く、容量的にも使い方的にも汎用性に劣りますが、ゴーヨン一本勝負を身軽に持ち運べるカメラバッグとしては秀逸だと思うので、人によっては候補に入れても良いかと思います。

サンニッパだと1ランク小さな「グラス・タクシー」というバッグでも収納できたのですが、「いずれはもっと長いレンズを…」という思いとともに、グラス・リモを買っておいて良かったです(^-^)/



(2)エアポート・コミューター / Airport Commuter



大型レンズ用カメラバッグの定番といえば thinkTANKphoto のエアポートシリーズ、バックパックでは機内持ち込みサイズめいっぱいの「エアポート・アクセラレーター」が大定番であり、航空祭なんかでは非常に多く目にするバッグの一つです。

その「エアポート・アクセラレーター」より一回り小ぶりなタイプが、この「エアポート・コミューター」。

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機能的には両者ともほぼ同じで、背面側に小物入れとタブレットやノートパソコンなどを入れる薄い2気室目があり、上面側にも薄い小物入れがあります。側面は両側に三脚・一脚装着用ポケットがあるわけではなく、片側は手持ちハンドルがあるのも同じです。(個人的には側面の手持ちハンドルは要らないから両側にポケットが欲しかった…)

エアポート・アクセレレーターが容量 26.1ℓ に対して、このエアポート・コミューターは 20.9ℓ。違いは、ほぼそれだけと言っていいでしょう。(コミューターもセキュリティワイヤー装備)

エアポート・アクセラレーターはロクヨンも入るし、ボディを付けたままのゴーヨンも入りますが、一回り小さなエアポート・コミューターはどうかというと……

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ちょっと心配していましたが、ゴーヨン単体がきっちり入ります。高さに余裕は全くなくて、テレコン装着どころか、緩衝材をもう1枚かますのも厳しいですが、とりあえずレンズ単体で入れば文句はありません。

ゴーヨンを真ん中に入れた状態で左右も多少の余裕はあり、上記写真では D500 + バッテリーグリップとサンヨンPF (AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR) も入れていますが、まだレンズ1本またはボディ1台に様々なアクセサリー類、携行品を入れておくスペースがあります。

ちなみに、ゴーヨン、サンヨンに加えて E-M1 Mark II + 12-40mm F2.8 PRO やテレコンを入れると、↓こんな感じに。

AFS540FL2Bag1b


当面の遠征はこんな感じがベースになるでしょうか。着替えなどを多く入れる余裕は無いですが、日帰り遠征ないしホテルや車に別途着替え用バッグは置いて、という時には問題なさそうです。

ゴーヨン買ったら、エアポート・アクセラレーターを買い増さないといけないかもなぁ


と思っていましたが、しばらくは大丈夫そうです。

今後フルサイズ機を買ってデジタル一眼レフ2台体制(+ E-M1 Mark II)の遠征になるとコミューターでは余裕がなくて、アクセラレーターを買い増すことになるかもしれませんが、その時はその時ということで :-)

ちなみに、大は小を兼ねることが判っていながら、以前エアポート・アクセラレーターではなくコミューターを買った理由は、

、目一杯荷物を入れたアクセラレーターを背負い続けるのは無理だと思うわ。コミューターくらいのサイズなら何とか耐えられそう


ということでした。

それは今も変わってないどころか益々弱体化しているので(この一年はマイクロフォーサーズの小型軽量さに慣らされまくったし)、結局は今後も「背負っていく機材はコミューターのサイズに制限」していくのが賢明な気もしています :-)

この手の大型レンズ用バッグは、基本的に「大は小を兼ねる」ものだと思っているので、エアポート・アクセラレーターよりエアポート・コミューターの方が良いなんてことは全く思いませんが、

コミューターでもゴーヨンは何とか入る


ことは参考にしていただければ幸いです。

あと、大きな声では言えませんが、100席未満の小型機ではエアポート・アクセラレーターのサイズは荷物入れに入らないし、そもそも持ち込み拒否されることもありますが、コミューターなら余裕ですし、足元の前席下にも入るので、飛行機移動では気が楽です。

(エアポート・コミューターでも ANA/JAL の 100席未満の飛行機への機内持ち込みサイズからは微妙にオーバーしているので、50席程度ないしそれ以下の飛行機などで厳密にチェックされると持ち込めませんので、そのあたりは自己責任で)



(3)エアポート・インターナショナル・LE・クラシック / Airport International (LE Classic)



こちらも大型レンズ用バッグの大定番「エアポート・インターナショナル」です。バックパック・タイプの大定番「エアポート・アクセラレーター」のローリングバッグ・タイプで、一般的な機内持ち込みサイズに収まっています。

私の持っているのは3年前に発売された限定モデルの「LE クラシック」ですが、正面上部にある薄手のポケット部分が天然皮革になっているだけで、機能的にも容量的にもノーマルモデル(現在は V3.0)と変わりありません。

(レザーのアクセントは気に入ってますし、ずっとエアポート・インターナショナルを買おうかどうしようか迷っていた時の背中押しにもなりましたが、限定モデルとはいえ価格は通常モデルとほとんど同じでした。いま Amazon で売られてる LE クラシックはボッタクリ価格です)

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LE クラシックは前世代 V2.0 がベースになっていて、今は V3.0 になっているみたいですが、サイズや機能、容量などは特に変わっていないようです。(thinkTANKphoto のローリングバッグの難点だった持ち手の柔さは改善されたのかな?)

エアポート・インターナショナルはロクヨンも収納できるバッグですから、ゴーヨンにレンズ数本、ボディ2台くらいは十分に収納できます。

ただ、ローリングバッグゆえにハンドル収納部がある分、底が浅くなっているところがあるので、ゴーヨンより太いレンズでは入れ方に悩む場合があるかもしれません。キャスター部分もありますし、サイズからするほど収納力はないのがローリングバッグ共通の欠点です。

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(ゴーヨンくらいなら全然余裕である)


背負うバックパックタイプでは「エアポート・アクセラレーター」より一回り小さな「エアポート・コミューター」を選びましたが、ローリングバッグでは重量を気にすることなく「エアポート・インターナショナル」を選びました。

ただ、機内持ち込みサイズとはいえ、ここに機材を目一杯入れると 10kg の機内持ち込み重量をオーバーしてしまうので、その点の注意は必要です。バックパックと違って、ローリングバックはバッグ自体がかなり重いですからね。

それでも虚弱体質の体力なしにとっては、ローリングバックの便利さは助かります。身軽には動けないので、出番は選びますけど。


ということで、以上 500mm F4 のレンズを thinkTANKphoto のカメラバッグ3種類に収納した時の紹介でした :-)