色々な被写体(動き物ばかりだけど)を撮り終わってから後でまとめて書こう、とか思っていると、いつになるか判らない上、バタバタとしている昨今なので書きたいことを忘れてしまうため、2回になるか3回になるか判りませんが、表題の E-M1 Mark II 新ファームウェア Ver.2/2.1 について、気がついたことを順次書いておこうと思います。

フォーサーズシステム ファームウェアアップデート | オリンパス

今週は2回ほど飛行機を撮影する機会があり、特に、撮影遠征で来阪されたフォロワーさんとともに丸一日伊丹空港周辺で撮影したのは、「この状況下だと E-M1 Mark II では厳しいな」と判断して久しくまともに撮っていなかった状況も含めて色々なシーンを Ver.2 な E-M1 Mark II で撮ったことで、感じるところ多々でした :-)

(すっかり E-M1 Mark II の基準に慣れてしまって、以前のシステムが判断基準だった E-M1 Mark II 購入直後よりは脳内基準値が甘くなっているところは多分にあると思いますが ^^;)

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加えて、サンヨン (300mm F4 IS PRO) のファームウェア・アップデート内容「手ぶれ補正動作の安定性向上」についても感じるところがあったので、合わせて記しておきます。


(1) 超望遠域での手ぶれ補正によるファインダーの揺り戻しのキツさは軽減されたかも?


これは E-M1 Mark II 購入直後から感じていたことの一つですが、超望遠画角のレンズ 300mm F4 IS PRO 使用時、特に 1.4倍テレコンバーターと併用した換算 840mm の画角で比較的ゆっくりとした被写体を追っている時に、ファインダーが手ぶれ補正の影響の揺り戻し?のように、時々ガクッと大きく揺れることがありました。

戦闘機の機動飛行やモータースポーツのような高速な動きをする被写体を撮っている時、常に小刻みにレンズを動かすサッカーなどのスポーツ系被写体ではさほど気になることはなかったのですが、遠くを旋回する民間機のような、見かけ上の動きがゆっくりとした被写体を上向きで追っていると発生しやすく、気になっていました。

Itami Airport 2017.9.18 (8) JA743A / C-3PO ANA JET (B777-200)
(以前の写真だけど、こういったシーンでは割と顕著に発生していた)


メーカー・方式問わず手振れ補正の影響とひて同じようなことはあるのですが、ちょっと揺り戻し幅が大きく、被写体をファインダーいっぱい近くにして追っていると、被写体の一部がファインダーからはみ出すこともあって、どうにかならんかなぁ……と思っていました。

(キヤノンの IS はファインダーの揺り戻しがあっても比較的小さかったので、違和感をより強く感じたかもしれません。また、手ぶれ補正モードを変えても大差ありません)

静止体相手には超強力で素晴らしいのは常々実感する E-M1 Mark II の手ぶれ補正ですが、動体相手のものとしては、キヤノンで言うところの IS Mode 3、ニコンの Sports モードのような手ぶれ補正モードがないことと合わせて、このファインダーの揺り戻しがキツいことが欠点だと感じてました。

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(以下、画像はクリックで拡大)


で、E-M1 Mark II のファームウェアを Ver.2、300mm F4 IS PRO のファームウェアを Ver.1.4 にしてから初めて昆陽池公園で大阪空港離陸機の旋回を撮ってみたのですが(↑)、

超望遠で見かけ上ゆっくりの被写体を追う時の
ファインダーの揺り戻しがマシになってるかも?


という印象。

時間の関係上、狙いは上記写真の一機のみ、その前に数機の試し撮りをしたものの離陸コースが狙いと違っていたので、あくまで一発だけの印象であり断定はできませんが、以前のように旋回する飛行機を 840mm で追ってる時にファインダーがガクンと揺れることはなくて、違和感を感じることはありませんでした。

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(同行者のリクエストで山にも行ったものの撮影には厳しい条件でした)


よくよく考えれば、早朝に五月山からロングショットを狙っていた時も違和感を感じることがなかったですし、このあたりのアルゴリズムが少し改善されたのかもしれません。(この日、大型三脚などは来阪遠征してきたフォロワーさんに貸していたので、全て手持ちでした)

この超望遠域での手ぶれ補正の影響っぽいファインダーの揺れ戻しの大きさが嫌で、高速シャッターが切れる条件ではヒット率が多少下がっても手ぶれ補正をオフにすることもあったのですが、もしこのあたりが改善されているなら、そういうこともなくなり快適に撮影できそうです :-)

とりあえず第一印象だけなので、この件はまた後日追記の記事を書くかもしれません。


(2) C-AF が点光源に対して強くなった気がするのは……


フォーカスエリア内に強い点光源が入っている時の AF が得意なカメラはないと思いますが、強い点光源が入ると AF、特に C-AF はロクに合わない、合焦マークがついても甘々で使い物にならない、もしくはヒット率が低くなるカメラは珍しくありません。

もっとも、フォーカスエリアに点光源が入った時の AF は、レンズがどれほど逆光に強いか(コーティング性能)によって影響されるところがあるので、必ずしもカメラだけの問題ではなく、そのあたり EOS & EF システムでは悩みの種でした。現行サンニッパですら逆光条件では辛い時が多々ありましたから…

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それに比べると E-M1 Mark II の C-AF と点光源との対決はそんなに悪いイメージはなかったのですが、先日の夜間千里川での撮影では、点光源がフォーカスエリアに入ることによる C-AF への影響はほぼ皆無で、

点光源との相性が悪いイメージはなかったけれど、ここまで良かったっけ?


と。以前はそれなりに甘いカット、ピンボケカットがあったのですが、飛行機の前照灯、翼端灯などの各種ライトによるピント外しがなくなっていました。

「ファームウェア Ver.2 になって何か変わったのかな?」と思ったのですが、よくよく考えたら従来の 1点AF じゃなく、

5点 AF を使う(使える)ようになったせいかも?


と思った次第。

E-M1 Mark II Ver.2 ファーストインプレの朗報と悲報

今まで私の中では「使い物にならないカタログスペック」判定していた 5点/9点 AF が、ファームウェア Ver.2 で(大きな欠点はあるものの)それなりに使う気になるレベルになったことは上記記事で書きましたが、点光源のある被写体でもヒット率が高くなったのは、それが功を奏しているのかもしれません。

上記記事で書き忘れましたが、5点/9点 AF 時にフォーカスエリア表示がちゃんとフォーカスエリアに追随して移動してくれるようになったことで、かなり実用的になりました。ダメな方向にフォーカスしたらすぐにレリーズから指を離してフォーカスし直すことが可能ですからね。(そのためにも測距開始点は5点/9点の中央で固定して欲しい)

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このあたりの検証?は純正ソフトの「OLYMPUS Viewer」で撮影画像の細かな撮影状況をチェックすれば判るのかもしれませんが、そんなことをやってる時間もないし、そもそも「OLYMPUS Viewer 3」をインストールしてないのでスイマセン。

まぁ何が要因であろうと、ヒット率が上がれば歓迎ということで :-)


(3) 暗所の C-AF 精度は相変わらずだが、これも……


陽射しがあるうちはバチピン来ても、陽が翳れば甘ピンが増え、陽が沈んだ途端お手上げ気味になる E-M1 Mark II の C-AF。点光源と同じく、低輝度で性能の落ちない AF はないけれど、どこまで粘れるか、少しでも OK カットが得られるかは重要。

EVF のリフレッシュレートが高速設定だと低輝度時の AF 性能が落ちることは開発者インタビューで明言されていたけれど、個人的に E-M1 Mark II の EVF は高速リフレッシュレート以外使う気にならないので、その設定での話をすれば、Ver.2 で大きく変わった印象はありません。

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しかし、ここでも

5点 AF を使う(使える)ようになったから
若干ヒット率が上がったかも?


と思えるのは、ナイトゲームのサッカー撮りと同じ。

正直なところ「良くなった」とは言えない、気のせいレベルであるし、実際気のせいかもしれないけれど、少なくともひたすら 1点AF で頑張るよりは気分的に楽なところはあるので、大きな問題は抱えていても面で捉えられるのは便利。飛行機でも測距開始点をちゃんと指定したいけれど、スポーツよりはまだ我慢できるから尚更。

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夜の千里川はナイトゲームのスタジアムより遥かに暗いので、マイクロフォーサーズだと画質論外の ISO 6400 にしても開放 F2.8 で 1/40〜1/60秒くらいのシャッター速度を確保するのが精一杯なので、

AF とか画質とか言う前に、てめーが被写体を止める方が先やろ?


ということなのですが、以前は真っ暗になってからはほぼ C-AF 全滅に近かったことを思うと、たまにでも、かなり甘くても、合焦してくれるだけマシではあります。(エンジンブラストや陽炎の影響が強いので、この日のように無風に近いとクリアな画像というわけにはいきませんが)

真っ暗になって以降、千里川から RWY 32R へ降りる小型機を撮るような↓の写真は、飛行機のライトがあるとはいえ、合焦してくれればラッキー的な感じだったのですが、Ver.2 で 5点AF を使っていると、ほぼ毎回 OK カットを確保することができて、そういう点でもかなり使える印象になりました。

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まぁ、シャッター速度 1/25秒まで落としても(画角は 200mm 相当を少々トリミング)真横カットは強力な手振れ補正があるので止めやすい E-M1 Mark II ですが、ISO 3200〜6400 は必要になるので画質的には苦しくなるのが、無い物ねだりとはいえ、もどかしいところではあります。(飛行機の場合は ISO 3200 ならまだ良いと思うんですけど…)


(4) 静止体相手の手ぶれ補正はやっぱり凄いねー


E-M1 Mark II のファームウェア Ver.2 の話とは違うわけですが、「聖地」千里川の定番写真といえば、三脚使って露光時間を稼いだ↓この手のヤツ。(飛行機は滑走路上で一旦止まるとは限らないので、撮れるか撮れないかは運次第、便次第、条件次第です)

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先にも書いたように大型三脚は来阪したフォロワーさんに貸していたので、脚立に乗って 40-150mm F2.8 PRO 手持ちですが、

300mm相当0.5〜1秒を手持ちで止められるのは
さすが E-M1 Mark II やなあ


と改めて感心しました。普通はしっかりとした三脚を使わないと撮れない定番の夜千里川写真も、意外と手持ちで行けるじゃん!的な。(後加工で 1/3段ほど明るくしています)

もちろん、基本は三脚撮りであり(いつもは三脚を使う)、シャープさは確実に劣りますし、シャッター速度的な成功確率を考えると絞り込みは1段程度しか確保できず、マイクロフォーサーズではできるだけ上げたくない ISO 感度も 400 〜 800 くらいまで上げることになってしまうのですが、それでも「さすが E-M1 Mark II」というのは改めて感じることができましたね。

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(三脚使う時ほど綺麗な線ではないけど、手持ち2秒としてはまずまず)


これでフルサイズセンサーで3段くらい画質的余裕があれば「マジで三脚要らないわ」になりそうですが、小さいセンサーだからこその手ぶれ補正の強力さはあると思うので、そういうのは無い物ねだりですね。(10年後には余裕で実現してそうですけど)

昨夏、千歳へ三脚持たずに出かけた際に手持ち花火が思いの外、そこそこ撮れた時もビックリしましたが、

基本三脚で撮るものだけど、なくても手持ちでそれなりに撮れる


ということに遭遇すると、高感度の要らない止まりモノ相手のスナップには便利なカメラだなぁ、と毎回実感しますね(^_^)

急に知った花火大会、三脚がなければ手持ちで撮ればいいじゃない 〜E-M1 Mark II で手持ち花火撮影

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とまぁ、相変わらず取り留めもないことを書き連ねましたが、E-M1 Mark II + サンヨン + テレコンの組み合わせで EVF の揺れ戻しがあまり気にならなくなったのは朗報でした。

それ以外も 5点AF がそれなりに使えるようになって(使う気になって)、色々なシーンで少しはヒット率が上がった気がするのも良かったですね。(気だけだとしても、精神的に楽になったのは朗報)

はっきり言って、今のミラーレス機(の中級機以上)で民間機程度の遅い動体が撮れないカメラはないと思うのですが、どれだけ快適に(楽に)撮れるか、どれだけミスなく撮れるかは差があります。

夜間を除いて元から問題のなかった E-M1 Mark II の AF も Ver.2 になり、

問題なく撮れていた民間機相手も確実性が高まった


ように思います。


ということで、また撮影を重ねてから改めての感想を後編として書くことにします。(しばらく後になる予定)


(キャンペーンもいいけど肝心の値段を安くしないとねぇ…特にサンヨン)