午前中、人待ちの時間の合間に本日リリースされた Photoshop CC 新バージョン 19.1.0 で追加された Sensei AI による Select Subject ツールを試してみたので、簡単に事例と感想をば。
Sensei AI による被写体自動選択が Photoshop CC に搭載されることは昨秋の Adobe イベントで発表されていて、上記動画で紹介されています。ナレーションは英語ですが、操作の画面を見れば英語が判らなくても理解できると思います。
幾つか試してみたところの印象では
という感じ。
後述する例のように「Adobe 先生が完璧に被写体選択をやってくれる!」というわけではなくて、細かいところの範囲選択をやり直す必要は従来どおりですが、境界線の判定が随分と賢くなったので、そこは大きな改善点だと思います。
てなことで、以下に試してみた中から「被写体選択一発、後調整なし」の例を幾つか取り上げてみます。
Sensei AI による被写体自動選択が Photoshop CC に搭載されることは昨秋の Adobe イベントで発表されていて、上記動画で紹介されています。ナレーションは英語ですが、操作の画面を見れば英語が判らなくても理解できると思います。
幾つか試してみたところの印象では
手動の後調整が不要になるレベルではないけれど
範囲指定を行う最初の叩き台としては随分と優秀になった
範囲指定を行う最初の叩き台としては随分と優秀になった
という感じ。
後述する例のように「Adobe 先生が完璧に被写体選択をやってくれる!」というわけではなくて、細かいところの範囲選択をやり直す必要は従来どおりですが、境界線の判定が随分と賢くなったので、そこは大きな改善点だと思います。
てなことで、以下に試してみた中から「被写体選択一発、後調整なし」の例を幾つか取り上げてみます。
まずは一番簡単な、完全青空バックの飛行機から。
以前の自動選択ツールでも割といい感じで抜ける構図ですが、飛行機の羽にあるフラップ部分などの細かな境界線が綺麗に選択されているのが以前と比べて違う点です。
従来の自動選択ツールだと、ぱっと見は良いのだけど、細かく見ると境界線がひたすらガタガタになっていたり、段差がついている部分の選択が甘かったりしたのですが、それが随分と改善されています。
とはいえ、
こういった狭間部分の不要部分の削除忘れだったり、
突起部分の根元の選択範囲の甘さや、斜めになっている部分の境界線のガタガタ加減はまだ残っていますので、これは調整してやる必要があります。
ツールバーから「被写体を選択」ボタンで一発処理する以外に「選択とマスク」ボタンから上記画面で選択範囲の作成・調整をカスタマイズすることができるので、実際には Adobe 先生だけで完璧というわけではなく、自分で調整していくことは変わりません。
こちらも飛行機の例ですが、画面の下の方に民家が入っているものの、Adobe 先生が自動的に主被写体が飛行機と判定して、そこだけを切り抜くようにやってくれます。このあたりは良きに計らえが進んだ部分かと思います。
で、やっぱり
こういった細かな囲まれ部分の判定ミスはあり、自分で調整することになりますが、以前よりは随分と調整部分は減ったように思います。
上記のように、以前と同じく、クイックマスクモードで調整していくことも可能です。
↓
人で試してみても、傾向はだいたい似ています。色の違い、コントラストのある部分は概ね問題なく、髪の毛も思った以上に分離してくれているのですが、首元、指の間の隙間は選択ミスを起こしています。
この点が、今回の Adobe 先生 (Sensei AI) の特徴です。が、クラウドベースの機械学習ですから、これも、きっとすぐ進化していくでしょう。
また、上記の写真ですが、実は少しトリミングしてから処理していまして、もう一回り広い元の構図で「被写体を選択」ボタンで一発処理すると、
ボールの一部まで選択されてしまい、また選手の足元の範囲指定にも若干ミスが増えているので、このあたりは自動範囲選択させる前の微妙な構図の違いで Sensei AI の結果も結構変わることが多く、その点は注意が必要だと思います。
↓
複数人がいた場合、それもかぶっているようなシーンではどうなるかと試してみたところ、こちらはなかなか優秀です。ここまで一発で範囲選択してくれれば、後からの調整もかなり楽です。(井手口選手の右足が欠けているのは後述)
股の間や指の間といった隙間は選択ミスは今までの例と変わらないですが(股の間くらいは先生に頑張ってほしいけど)、概ね良い感じです。ボールの下側が欠けてるのは他の写真でも同じで、ボールに緑のデザインが入っていると影響されてしまうようです。
井手口選手(右側)の右足が欠けているのも
こういったデザインのシューズで、ほぼ保護色みたいな状況で人間の目でも一瞬靴の境界を見失いそうですから、これは Adobe 先生といえどミスっても仕方ないでしょう。
ということで、本日リリースの Adobe Photoshop CC 新バージョンで搭載された Sensei AI によるワンクリック被写体自動切り抜き、なかなか良さげです。
って感じです。クソコラが捗りそうですね! 凸(^_^)凸
以前の自動選択ツールでも割といい感じで抜ける構図ですが、飛行機の羽にあるフラップ部分などの細かな境界線が綺麗に選択されているのが以前と比べて違う点です。
従来の自動選択ツールだと、ぱっと見は良いのだけど、細かく見ると境界線がひたすらガタガタになっていたり、段差がついている部分の選択が甘かったりしたのですが、それが随分と改善されています。
とはいえ、
こういった狭間部分の不要部分の削除忘れだったり、
突起部分の根元の選択範囲の甘さや、斜めになっている部分の境界線のガタガタ加減はまだ残っていますので、これは調整してやる必要があります。
ツールバーから「被写体を選択」ボタンで一発処理する以外に「選択とマスク」ボタンから上記画面で選択範囲の作成・調整をカスタマイズすることができるので、実際には Adobe 先生だけで完璧というわけではなく、自分で調整していくことは変わりません。
こちらも飛行機の例ですが、画面の下の方に民家が入っているものの、Adobe 先生が自動的に主被写体が飛行機と判定して、そこだけを切り抜くようにやってくれます。このあたりは良きに計らえが進んだ部分かと思います。
で、やっぱり
こういった細かな囲まれ部分の判定ミスはあり、自分で調整することになりますが、以前よりは随分と調整部分は減ったように思います。
上記のように、以前と同じく、クイックマスクモードで調整していくことも可能です。
↓
人で試してみても、傾向はだいたい似ています。色の違い、コントラストのある部分は概ね問題なく、髪の毛も思った以上に分離してくれているのですが、首元、指の間の隙間は選択ミスを起こしています。
被写体の端の方で被写体の部分に囲まれた隙間や
角になったような部分の根元で選択ミスしやすい
角になったような部分の根元で選択ミスしやすい
この点が、今回の Adobe 先生 (Sensei AI) の特徴です。が、クラウドベースの機械学習ですから、これも、きっとすぐ進化していくでしょう。
また、上記の写真ですが、実は少しトリミングしてから処理していまして、もう一回り広い元の構図で「被写体を選択」ボタンで一発処理すると、
ボールの一部まで選択されてしまい、また選手の足元の範囲指定にも若干ミスが増えているので、このあたりは自動範囲選択させる前の微妙な構図の違いで Sensei AI の結果も結構変わることが多く、その点は注意が必要だと思います。
↓
複数人がいた場合、それもかぶっているようなシーンではどうなるかと試してみたところ、こちらはなかなか優秀です。ここまで一発で範囲選択してくれれば、後からの調整もかなり楽です。(井手口選手の右足が欠けているのは後述)
股の間や指の間といった隙間は選択ミスは今までの例と変わらないですが(股の間くらいは先生に頑張ってほしいけど)、概ね良い感じです。ボールの下側が欠けてるのは他の写真でも同じで、ボールに緑のデザインが入っていると影響されてしまうようです。
井手口選手(右側)の右足が欠けているのも
こういったデザインのシューズで、ほぼ保護色みたいな状況で人間の目でも一瞬靴の境界を見失いそうですから、これは Adobe 先生といえどミスっても仕方ないでしょう。
☆
ということで、本日リリースの Adobe Photoshop CC 新バージョンで搭載された Sensei AI によるワンクリック被写体自動切り抜き、なかなか良さげです。
まだまだ後調整は必要だけど、自動選択ツールの順当進化としては満足できるものだし、選択範囲指定を行う最初の叩き台としては文句無しのレベル
って感じです。クソコラが捗りそうですね! 凸(^_^)凸
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