iPhone X 購入後、色々な駄文を書き連ねてきた割には iPhone X のカメラについて触れてこなかったものの、実際には大満足であること、さらに
  • iPhone 5s のカメラで、コンパクトデジカメは大型センサー機以外要らないのでは?と思い始め、
  • 手ぶれ補正のある iPhone 6s Plus のカメラで、もうコンパクトデジカメは要らないと手放し、
  • 広角と標準のダブルレンズになった iPhone X で、レンズ交換式カメラのお気軽撮影用キットレンズも要らないかも?と思い始めた

と、前回記事で書きました。いささか誇張気味なのは書いていて自覚していますが、それくらい満足しているということです :-)

iPhone 6s Plus でコンパクトデジカメと決別した私は、iPhone X でミラーレス機の廉価レンズキットに別れを告げた【前編】

iPhone X で手ぶれ補正が入った望遠側レンズが備わって、2つの単焦点レンズを持ち歩いてスナップしている感覚で使えて、絵作りは HDR が自動オンになった時も含めて自然でクセがなく、とにかく難しいことなしに撮れる心地よいカメラです(^-^)。

iPhoneX_Camera09WideHDR
(夕暮れの展望デッキ。これもHDRが自動オンだけど色味は自然でとても良い)


もちろん、スマホカメラの極小センサーですから高感度画質はサッパリですし、低感度でもレンズ交換式カメラやレンズの良いハイエンドコンパクトデジカメでしっかり撮ったものと比べれば当然画質の差はあります。

また、手振れ補正があるからシャッター速度を限界まで下げてでも ISO 感度を抑えていく露出アルゴリズムが iPhone 6s Plus の時よりさらにその傾向が強まっていて(基本的には好ましい方向)、うっかり被写体ブレしまくりということも多くて、細かな露出設定ができるサードパーティ製アプリの出番も増えそうです。

いずれにせよ、お手軽スナップ機としてコンパクトデジカメはもちろん、わざわざレンズ交換式カメラを持ち出すシーンも減ったのは間違いありません。

iPhoneX_Camera10NightAirplaneWindow
(手ぶれ補正頼りすぎで、夜の機窓でもISO 320まで上げずにSS 1/4秒 ^^;)


と同時に、もう一つ。

使う前に思っていたより、ずっと気に入ったポートレートモード


の存在があります。

お気楽適当スナップ用の廉価標準ズームレンズはもう要らないかも


そんなことを思う理由はここにもあります。


iPhone 7 Plus をスルーしたので iPhone X になったらポートレートモード は自分で思う存分試してみたいと思っていたものの、

どうせ機械で作り出したボケでしょ?そんなもん使いもんになるのかねぇ


という、ちょっと斜に構えたところが内心あったのも事実です。

iPhoneX_Camera16PortaitMode


けれど、実際に使ってみると、

こんなに手軽にスマホっぽくない写真が撮れるなら
多少の欠点なんかどうでも良いわ


ということで、いや〜気に入りました(^-^)。何でもかんでも、猿のようにポートレートモードを使いまくっています。

iPhoneX_Camera19Tele
(普通に望遠側レンズで撮影)

iPhoneX_Camera20PortaitMode
(ポートレートモードで撮影)


人を相手にポートレートモードを使う機会がないわけではないですが、だいたいはモノ相手。メシ写真というかスイーツ写真だってポートレートモードで撮って、ついつい背景をボカしてしまう。嬉しがりと思われても全く問題なし :-D

また、新しく入ったポートレートモードのエフェクト「ポートレート・ライティング」も良さげです。特にステージ照明の2つは、過去色々なカメラ内蔵エフェクトを使ってきた中でも、オリンパスのドラマティックトーンに並ぶくらい、お気に入りになるかもしれません。

iPhoneX_Camera21PortaitModeStudioLight
(ポートレートモード・スタジオ照明)

iPhoneX_Camera22PortraitModeEdit
(ポートレートで撮るとエフェクトは後から変えられるのを最近知りました ^^;)


もっとも、いくら気に入ってるとはいえ、「後付けのボケ効果」ですから、色々撮っていると確かにおかしなところもあるし、欠点も見えてきます。
  • 最短撮影距離が長めで寄れないし、離れてもダメと距離的な制約が非常に厳しい
    (望遠側レンズの最短撮影距離が長いためだが、テーブルフォトには辛い)

  • 逆光だとダメ、直射日光下で明るすぎるとダメと、光線条件も結構制約される

  • 後ろボケは良さげな感じに生成されるが、前ボケがあまり考慮されていないので、手前はボケず背景だけがボケる、やや違和感のある写真になる場合もある
    (構図を考えて撮る必要がある)

  • 主被写体の輪郭が溶けたり、え?それをボカすの?という、一見しておかしなボケ写真が生成されることもあり、それは撮って(処理されて)みないと判らない
    (発展途上の技術だから仕方ないね)

ただ、これらのことがあっても楽しい、面白いカメラ技術ですし、そもそもスマホカメラのお気楽さを考えれば、

メチャクチャ違和感ある写真になる頻度は許せるレベル


だと思っています。

iPhoneX_Camera18PortaitMode


細かく見ればちょっと…ということは時々ありますが、

お気楽スマホ撮影なんだから、細けえこたあ気にするなよ!


という気がしますし、どんどん改良されて、この先、違和感のある写真の確率も減るのは間違いないですから期待しかありません。少なくとも未来は感じられます :-)

作られたボケなんて、と言っている人たちも多いですし、実際私も使う前はそう思うところがなくもなかったのですが、

そういうデジタル技術の結果だからダメだとか言うジジイの抵抗は、20年前にデジタルカメラ登場期に散々聞きましたわー


ということを思い出しました。

iPhoneX_Camera17PortaitMode
(こんなドウデモイイ写真はスマホじゃなきゃ撮れない ^^;)


ライカと協業しているファーウェイのダブルレンズのカメラは iPhone とアプローチが違うものの、あちらもなかなか高精細かつ好印象なポートレートモードです。(それを試すためだけに P10 欲しかったけど… ^^;)

そしてこの先、ますます

「スマホ写真らしくない被写界深度が浅いような写真」競争


が激しくなっていくのだと思います。

そこは機械学習も含めたソフトウェア技術の粋ですが、次期ハイエンド Android スマートフォン向けの Snapdragon 845 プロセッサ発表会でも顔認識(人間認識)を行って背景ボケを生成する能力をアピールしていましたし、2年後3年後にはミドルレンジのスマホまで搭載されて、当たり前の機能になっていることでしょう。

そして「スマホ写真らしくない被写界深度が浅い感じの写真」が、もっと普通に、もっと自然に、もっと確実に撮れる生成できるようになれば、

ボケを求めてミラーレス機を買っていた層の
かなりの割合が消えるかも


しれません。なんだかんだ言ってもスマートフォンの手軽さは魅力すぎます。

もちろん、ミラーレス機の方が高感度に強いとか色々優位点がありますが、昔そんなことを言っていたコンパクトデジカメは見る影もなくなっていることを考えると、近い将来スマホの侵食はミラーレス機レンズキット層まで達するのではないかと。

そんなことを思うくらいの iPhone X カメラとポートレートモード&ポートレートライティングでした :-)

iPhone 6s Plus でコンパクトデジカメと決別した私は、iPhone X でミラーレス機の廉価レンズキットに別れを告げた【前編】


(DJI OSMO Mobile が安くなったので欲しい……)