iPhone X を使い始めて1ヶ月になりました。これまで食傷されるほど iPhone X 関連記事を書いてきたものの、カメラ関連についてはほとんど触れてきませんでした。

もちろん iPhone X のカメラに不満があったわけではなく、

iPhone X のカメラは予想通りの満足


を得ています。良い意味で期待値通りでした :-)

今週から使い始めている P10 lite は2万円台でも実用十分なスマホですが、当然ハイエンド機と差がある部分はあって、その一つがカメラ性能。画質や AF 速度だけでなくカメラアプリの立ち上がりの速さ(スマホはココ重要!)やレスポンスに大きな差があり、カメラ周りの快適さと結果は段違いです。

iPhoneX18


もっとも iPhone X も露出制御やホワイトバランスが iPhone 6s Plus と違うこと、有機 EL ディスプレイと実際との見え味の差に完全に慣れたとはいえないので、まだ撮影結果を見て「あれ?ちょっと思ってた感じと違うな」と戸惑うことが皆無ではありません。

が、

今まで一番望んでいた手ぶれ補正付き望遠(標準)レンズがある


これだけでも私にとっては合格点ですし、その描写、使い勝手にも満足しています。

iPhoneX49B
(画面の見え味の差は撮影時の調整に影響するので慣れに時間がかかった)


2000年に携帯電話にカメラが内蔵され始めて(J-Phone J-SH04)20年近くが経ち、私も色々使ってきましたが、iPhone 5s のカメラで、お気軽お手軽スマホスナップ用カメラとしては概ね満足していました。

5s あたりで描写も一昔前のコンパクトデジカメに近くなって AF も不満ない速さになり、HDR が自然な描写で実装され(コンパクトやミラーレス機よりずっと自然なことが多い)、極小センサーによるラチチュードの狭さを条件付きながらも補ってくれるようになりました。

iPhoneX_Camera05WideHDR
(ミラーレスやコンパクトのHDRは使えればラッキーだけどiPhoneは常用できる)


けれども、レンズの光学式手ぶれ補正内蔵という点も魅力で購入した iPhone 6s Plus では、その手ぶれ補正が思っていた以上に効果的であることを実感し、夜間や室内での撮影では、それなりに満足していた 5s と随分と差があることを実感しました。

そして、あとは

もっと寄りたいんだよ!デジタルズームの劣化なしに寄りたいんだよ!


というのは常に心の中でありましたし、iPhone 7 Plus で待望のダブルレンズ化した時は

望遠側のレンズを搭載したのに、なんで手振れ補正が入ってないんだよ!難しいかもしれないけど、暗い望遠側レンズこそ手振れ補正がいるだろうに…画竜点睛を欠くなあ


と思っていましたから、手ぶれ補正が望遠側レンズに入り、さらに半段明るいレンズになったわけですから

iPhone X のカメラには全く不満なし


万々歳であります v(^o^)v


iPhone X を買って良かった、去年 iPhone 7 Plus に落ちずに X まで我慢して良かった、と思うことは多々あるのですが、それはカメラ周りでも同じです。以前と比べると
  • 手ぶれ補正搭載で暗所撮影に強くなった
  • ダブルレンズ搭載で多少でも寄れるようになった
  • ダブルレンズ(背面)や 3D カメラ(前面)により、一眼レフっぽいボケが作れるようになった

これら3点は非常な進歩を感じますし、

今度こそスマホカメラに不満がなくなったかも


と思うくらいです。

iPhoneX_Camera04TeleHDR
(扱いやすい標準画角だから従来からの広角レンズより多用してるかも)


もちろん、望遠馬鹿の私はさらなる望遠側の画角を望みたいところですが、薄いスマートフォンの中に収めなければならないレンズを考えると、さすがにあまり多くを望むべくもないのは理解しています。(ダブルレンズで両方とも手ぶれ補正入りだけでも凄いことです)

ダブルレンズなんだし、広角側レンズを昔からの 29mm 相当から 24〜25mm 相当まで広げてくれた方が良いかも?


とは思いますが(広角側を広げる必要性はインナーカメラが先だと思うけど)、周辺画質がボロボロになるだけな気がしますし、難しいところですね。

望遠側レンズは iPhone 7 Plus / 8 Plus の 56mm 相当から 52mm に広角側に寄ったことに不満のある人もいますが、個人的には標準画角のレンズとして使えて良い気がしてます。(ちなみに iPhone 6s Plus と比べても iPhone X ではローリングシャッター歪みは随分と軽減されています

画素数はハイエンド・スマートフォンの中では一番少ない部類になっていますが、極小センサーだしこれ以上増えなくても良いですね。多くを求めるものではないスマホカメラですし、ダブルレンズで寄れるようになればトリミングの必要性も下がりましたから。

iPhoneX_Camera03Tele
(広角だけなら要らないところ多すぎで撮れなかった縦構図)


そういった不満のない iPhone X のカメラで何が一番気に入っているかと言うと、標準カメラアプリでもサードパーティアプリでもワンタッチでレンズ(画角)を切り替えられ、

広角と標準、2本のレンズを持ってスナップしてるかの心地よさ


があって、それがとても良いのです(^-^)

(標準カメラアプリは照度が下がると x2 ボタンを押していても広角側レンズを使ってデジタルズームになってしまうが、Lightroom CC や Camera+ などのカメラアプリを使えば強制的に望遠側レンズを使える)

iPhoneX_Camera01Wide
(ワイド側の画角でも記録スナップとしては悪くはないけれど…)

iPhoneX_Camera02Tele
(標準画角のテレ側で撮ると、これくらいの構図で撮りたかったんだよ、と)


面倒くさいレンズ交換なしで画角切り替え、という点を考えるとコンパクトデジカメによくあるステップズームみたいですし、ズーム動作はないので GXR の単焦点レンズユニット交換が一番近い印象かもしれません。(GXR は好きだったんだけどなぁ)

スマートフォンではあるものの、背面液晶でレンズを切り替えして画角を変えて、そこから足で移動して構図を調整する。単焦点レンズ2本を持ってお散歩スナップしている時と感覚が似てくるんですよね。

普通のスマホ撮影なら足を動かさずにデジタルズームで構図を調整するのでしょうけれど、“2つのレンズの切り替え” ということができるようになった分、デジタルズームはさらに寄りたい、というとき以外は使わず、2つのレンズの中間域でデジタルズームを使うことは殆どありません。

iPhoneX_Camera07PanoramaWide
(パノラマ合成写真は従来どおりワイド側で撮るのも良いけれど…)

iPhoneX_Camera08PanoramaTele
(テレ側レンズでパノラマ写真を撮ると歪みが抑えられて良い感じに)


記憶色だけど派手すぎない iPhone の描写は今回も従来と大きく変わることなく、お気に入り。相変わらずよくできた後処理だと感じます。少し前の iOS から RAW で撮れるようになったけれど、RAW 現像する意味があまりないと思うくらい。

画質そのものは最初「iPhone 6s Plus から大きなジャンプアップがあるとは感じない」と感じたけれど、

PCに取り込んで大きく見ると、画質も 6s Plus から随分進化してる


ことに気づきました。当たり前ですが2年の歳月があるわけですし、まだまだ進化するんだなあ、と。

6s Plus と比べると最低感度が ISO 16 まで下がり、手ぶれ補正もあってか ISO 16〜64 の低感度で撮ることが多く、光量が確保できる場面では解像感もなかなかのものです。それでいてノイズレベルも抑えられています。

iPhoneX_Camera06Wide
(6s Plus の時よりも更に逆光にも強くなったような…)


以前、iPhone 6s Plus の時に

スマホカメラが進化してコンパクトデジカメは要らないと思ったり、いや1インチセンサーの描写に優れたコンパクトなら持ってる意味があるかも?と思ったり、色々やってきたけど、もうコンパクトデジカメは要らん!


と決断してブツ撮り用&今さら売っても値段のつかない PowerShot S100 を除いて全て手放しました。

それからコンパクトデジカメを買うことも、欲しくなることもなかったのですが、今回の iPhone X は、さらに追い討ちをかけた感があります。

と同時に、iPhone X カメラの描写を見てたら少し前の 1/2.3インチ〜1/1.7インチセンサーのコンパクトデジカメの画質と大差なく(経年劣化が進んだ古い PowerShot S100 よりずっと良い描写)、

キットレンズを使うようなスナップ用途には、もう iPhone X で良いかも?
レンズ交換式カメラで標準レンズと望遠レンズを度々付け替えるのは面倒だし、レンズ交換式カメラには望遠レンズ付けっぱなしにして、広角〜標準域の記録用スナップは iPhone に任すか


となってきた、この1ヶ月です。広角だけでなく標準域 52mm 相当のレンズもあるメリットは大きいです :-)

iPhoneX_Camera11Tele
(iPhone X テレ側レンズ。ブログ側の再圧縮を避けるため1200pxまで縮小)

iPhoneX_Camera12EM1M2
(ミラーレス機。この程度まで縮小するとあまり差はない気が…)


E-M1 Mark II にパンケーキズームやキットズーム付けて適当撮りしているのと大差ない、とまでは言いませんが、その重量差、気楽さの差に比べれば画質差はかなり小さい、と思えてしまいます。

ぶっちゃけ最近は、

ちゃんとしたレンズを付けての本気撮影でもなければ、適当スナップ撮りは iPhone でも良いんじゃね?


と思うことがさらに増えました。SNS やブログに載せる程度なら尚更です。(動体を追う時などは別ですが、そういう時はだいたい望遠レンズですしね)

安レンズで描写に我慢しつつデカいカメラで撮るなら
最初からスマホで良いじゃん


と思う昨今です。iPhone X なら広角だけでなく手振れ補正入り標準域のレンズもあるので、デジタルズームを使う必要性もかなり減りましたからね。

iPhoneX_Camera13Tele
(iPhone X テレ側、ややトリミング)

iPhoneX_Camera14EM1M2
(E-M1 Mark II + 安望遠ズーム。こういう場合はさすがに全然違う)


いずれにせよ、
  • iPhone 5s のカメラで、コンパクトデジカメは大型センサー機以外要らないのでは?と思い始め、
  • 手ぶれ補正のある iPhone 6s Plus のカメラで、もうコンパクトデジカメは要らないと手放し、

  • 広角と標準のダブルレンズになった iPhone X では、レンズ交換式カメラのお気軽撮影用キット標準ズームレンズも要らないかも?と思い始めた

私にとって iPhone X は、そんなカメラです :-)



(プロテクトフィルターならぬプロテクトフィルムも数多く売られてますねぇ)