先週末で今年 2017年の Jリーグが終了し、本記事公開の日時の頃には年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」が行なわれているはずです。DAZN で中継されているでしょうが、今年は見る気が起きるはずもありません(´Д` )

おまけに例年ならまだ天皇杯が残っているはずですが、今年は早々に敗退して、久しぶりに12月上旬でサッカーシーズン終了になりました。来年はW杯がある関係でシーズンスタートが早いため、サッカー成分が欠けて欲求不満が溜まる期間は短いでしょうが、物足りなさは残ります。

GambaOsaka EmperorCup 20161224
(去年はクリスマスイブに横浜まで観に行って負けましたが、試合がないより1万倍マシ)


ともあれ、まずは川崎フロンターレ初優勝おめでとうございます。先週末は出張などで忙しくライブで見る余裕はありませんでしたが、逆転で初優勝初タイトルを勝ち取ったのは本当に良かったと思います。

鹿島の小憎らしいまでに大人びたサッカーとその強さを否定することはありませんが、今のフロンターレの攻撃的なサッカー、積極的なサッカーでタイトルを奪取できたことは、かつて、そういったサッカーの代名詞的なチームであったはずのガンバ大阪の一ファンとして、鹿島が優勝するよりも嬉しく思うのは止むを得ないでしょう :D

川崎フロンターレといえば、試合開催時の様々な、ここまで貪欲にやるか!?的なイベントが色々開催されることでも有名で、そういった多彩なイベントに対しては、外からは単純に興味深いイベントに見えてもファン、サポーターの中には「そんな余興に金かけるなら、チームをもっと強くせえや」という意見もきっとあったことでしょう。成績が伴わない中では、そういう声があるのは当然でもあります。

けれど、今回の優勝でクラブのあらゆる前向きな姿勢に疑問を挟む声もなくなるでしょうし、多様な努力で集客力も高まって、なおかつ結果を出したこれからはさらに一回り大きなクラブになるのかな、と思います。そもそも今年からの DAZN マネーにより、優勝で20億円以上の資金が転がり込んできますしね(羨ましい)

GambaOsaka vs KawasakiFrontale 20160429


いずれにせよ、結果も内容も伴ったリーグ優勝、勝つだけでなく見ていて楽しいサッカー、スタジアムへ初めて来た人でも魅力を感じられるサッカーでの優勝は本当に喜ばしく(攻撃だけでなく失点の少なさもリーグ3位の守備も良かったチームだけど)、それと同時に

今年のフロンターレの試合を見れば見るほど、対照的な今のガンバが辛い(ToT)


というのは偽らざる本音です。

川崎相手にシュート1本だけの現実。ガンバのDNA、未来は見えているか。 - Number Web

正直言って

どうしてこうなった┐(´д`)┌


以外の言葉が出てこない、そんな今シーズンでした。


今年もとりあえず、ガンバ大阪のホームゲームに休まず通ったシーズン通しての印象を言えば

とにかく面白くなかった


の一言に尽きます。結果だけでなく内容もさっぱりで、「今日は楽しかったな!」そう思えるゲームが主催23試合のうち何試合あったことでしょうか?

少なくとも後半戦は、お金を払って見に来てもらってるお客さんに失礼じゃないかと思えるくらいの内容が続きました。毎度同じような内容や展開で、負けたり勝てなかったり。指揮官のコメントも毎度同じでやる気を疑うレベルでした。

衝撃のロスタイム失点で決勝進出を残り1分くらいで逃したルヴァンカップ準決勝セカンドレグも、今を思えば後半戦のゲームの中では良い試合でした。あの時はショックだったけれど、その後の体たらくを見せられた後では、まだ良かったと思えるくらいです。

GambaOsaka LevainCup Semi-Final
(この敗戦の後がより酷かったから、この時のショックも薄まってしまった)


ACL 本番でいきなり3バックを試して玉砕して去年からの不信感に輪をかけましたが、後半戦負け続けても長谷川健太を解任せずダラダラ続投させ、クラブ史上最悪の13戦勝ちなしのままシーズンを終えたのは完全に上層部の判断ミスであり、にも関わらず言い訳すらせず、姿すら見せないで逃げる社長がトップでは、

こりゃ今の天下り社長が辞めるまでは希望が持てないかもな。また前世紀みたいな状況になるのかなぁ


と感じてしまいます。

解任せずとも早々に来季は契約更新しないと発表し、シーズン終了とともに来季はセレッソで長く指揮を執ったクルピを招聘することを発表したものの、何故クルピなのか?ということも全く説明もない相変わらずさ。せめて年間パス更新期限までに、それくらいコメントするのが筋でしょう。

もちろん細かな点では色々良かったことがあったのは事実ですが、全体を見れば、酷い以外の何物もないシーズンでした。少なくとも

高い年パス代に見合う試合を見せてもらったとはとても言えない


わけで。

シーズン終了とともに出してきた空虚な「シーズン終了のお知らせ」を見てると、素晴らしいスタジアムができたから適当にサッカーやっていても、ファン、サポーターへの説明がなくても来てくれると思っているのか?なんて穿ってみてしまいます。

正式な発表はないものの、今シーズンは成績は悪くても新スタジアムこけら落としだった昨年より入場者数が伸びて、昨年破ることができなかった 1994年(Jリーグ2年目)のガンバ大阪ホームゲーム入場者数記録を破ったのでは?と思っているので(494,003人?)、天下り社長が数字だけ見てそう思っていても驚きはしません。

Yosuke Ideguchi 2017
(日本代表に抜擢され活躍した全国区になった井手口君も来季いるのかどうか…)


J2 に降格したガンバ大阪の監督を引き受けて1年で優勝、J1 昇格を成し遂げ、昇格年に(かなり棚ぼた感はあったにせよ)三冠を達成し、翌年も天皇杯優勝にリーグ、ナビスコ杯ともに2位という素晴らしい成績を成し遂げたこと、長谷川健太監督の5年間でタイトルを4つ取ったことの功績は、私も認めています。

ただ、素晴らしい成績を残したシーズンには惜しみない拍手を送ってきたけれど、今シーズンは残念ながら違う。J2降格年の 2012年を除けば 2003年(西野体制2年目)以来の二桁順位。辞めるからといって過去の成績を元に今年の酷さを全部帳消し、なんてして良いわけがない。

「終わり良ければすべて良し」という言葉もあるように、最後にこんな体たらくな状況を何ヶ月も見せられて、自分がガンバ大阪で築き上げてきたものすらグダグダにして(シーズン中に決めていた)FC 東京の監督に行くのですから、良い気持ちを持てという方が無理です。私にとっては。

もちろん、散々クソみたいな試合を見せられても「長谷川健太ありがとう!」と言う人、「最後は酷くなったけど5年で4タイトルも取ったのだから拍手で送り出そう」と思う人がいるのも別に構わないし、彼らの思いを否定はしません。ただ、私には無理。

ホームゲーム最終戦後のセレモニーで色々とブーイングが出たことに対して否定の声が上がるのも、それぞれ思うところはあるし、ブーイングするなという人の意見も否定はしない。だからといって、ブーイングするなというのもおかしな話。相手はプロ。結果に対する責任はあるし、現場の最高責任者である監督はそれを含めての覚悟と給料でしょう。

どんな成績でも応援するのも真なら、プロとしての報酬に見合わない結果に対して文句を言うのもまた真。拍手だけで送り出していたら、今年の彼が采配した成績を認めることにもなる。そう私は思ってます。もちろん異論はあるでしょうし、それはそれで当然だと思います。人それぞれ思うところは違うのですから。

色々なエピソードを聞いていると、きっと多くの選手にとっては良い監督だったのでしょう。そう思います。思いますけど、私は選手じゃありませんから同じ意見ではありません。立場が違うのですから。

Masaaki Higashiguchi 2017
(井手口君とともに今年の個人的MVP。彼の神セーブだけが救いだった)


ともあれ、来季以降のガンバ大阪がどうなるのか、どういうサッカーを志向するのか、さっぱり見えてこないのは不安ですね。クルピが監督をやるということで、今までよりは攻撃に比重を置いたサッカーになるとは思いたいですけれども。

そもそも「ガンバ大阪のサッカー」的なものは初期にはなくて(実現されてはいなくて)、西野監督時代に攻撃サッカー、パスサッカーを標榜することになり、「ガンバ大阪のサッカーはこういうサッカーです」というのを社長をはじめフロントが言うようになって、それを継続していくものだと思っていました。

けれど、セホーン&呂比須招聘や J2 降格時の長谷川健太監督という選択は、決して00年代後半に自ら標榜していたガンバ大阪のサッカーを継続する選択だったとは今でも思えません。

J1リーグ最多得点、得失点差プラスで J2降格という憂き目にあった当時、守備をしっかり構築してくれるということで長谷川健太に監督就任を依頼したのは短期的には間違いではなかったかもしれませんが、5年間ですっかり様変わり。これから、どう舵を取るつもりでクルピなのでしょうか?

ACL Official Balls


いずれにせよ、西野時代のガンバ大阪は良きにつけ悪しきにつけエンターテイメントサッカーで

ガンバ大阪のサッカーは強くて面白い
サッカーを観るのが初めての人を連れて行くならガンバ大阪の試合が一番良いかも


と言われていて、取ったタイトルと同じくらい取り逃がしたタイトルもあったように思いますが、それでも今思えば応援している方も多くの楽しい思い出がありました。

そして、あの頃はサッカーにあまり興味のない友人知人にも

ガンバの試合、一度見においでよ。面白いよ


そう言えました。胸を張って誘えました。お金を払う価値があると断言できました。でも、今のガンバ大阪の試合にそうは言えません。

「俺たちの応援が足りなかったから負けたんや。来年も応援し続けるだけ」という問答無用で信心強い人たちを始め、サッカーが好きで、ガンバ大阪が好きな人は、多少つまらなくても応援しにくるでしょう。私もなんだかんだ文句言いつつ通うでしょう。

けれど、もう一度「ガンバの試合、一度見においでよ。面白いよ」と、サッカーに関心のない人にも言えるサッカーを取り戻して欲しい。結果も大事だけれど、一番楽しく強かった頃のガンバ大阪の魅力は、まずそこにあったと思いますから。


P.S. いい加減2012年を黒歴史にするのを止めて、ちゃんと過去を直視し、公式サイトのチーム成績・試合結果を 2013年からしか表示しないのを改めたらどうかね?>ガンバ大阪さま。他所の監督になったのに、しつこく長谷川健太の5年間振り返りばかりやってるより、そちらの方が大事じゃないかな。