イヤホン端子がまだあった iPhone 6s Plus からイヤホン端子が廃止されて2世代目の iPhone X に買い替えたため、Bluetooth イヤホンを改めて導入して使い始めたことを前回、前々回と記しました。

ERATO VERSE 【前編】 〜初めてのケーブルレス完全ワイヤレスタイプ Bluetooth イヤホンにコレを選んだ理由
ERATO VERSE 【後編】 〜ほどほど価格の完全ワイヤレスイヤホンを1週間使ってみた感想

ところが、イヤホン端子がなくなって困ったのは耳にイヤホンをする時だけではありませんでした(>_<)

車内で iPhone から音楽を流す時も、今までは iPhone のイヤホン端子からカーナビの AUX 端子に有線接続していたので、イヤホン端子がなくなると接続できなくなってしまいました(´Д` )

今どきのカーナビならどれでもスマートフォンと Bluetooth 接続が可能でしょうが、当方のカーナビは古くて安物ですので、Bluetooth 接続なんてものはありません。泥臭く AUX 端子へケーブル接続していたため、イヤホン端子がなくなって対応に迫られることに。

(自分で言うのもなんですが方向感覚と地理感には強い方だったので、昔からカーナビに頼ることもなく、今はスマホのカーナビアプリで十分ですし、そもそも今の車の前までは屋根なし車だったのでカーナビを付けるのもリスクがあったので……昔はカーナビ窃盗ってのがよくあったんですよ ^^;)

こうなると、イヤホン以上に困った、となりまして、仕方なく導入したのが Bluetooth レシーバー。変換アダプターを使わなかったのはERATO VERSE 購入理由記事で書いたのと同じです。

TaoTronics_TT-BR08_4


そして購入した Bluetooth レシーバーが、こちら↓



TaoTronics というメーカーはよく知りませんが、同じくらいの値段で中華製 Bluetooth レシーバーはたくさん出ています。その中でコレを選んだ理由は以下のとおり。


(1)AAC 対応

完全ワイアレスイヤホン選びで ERATO VERSE を選んだ理由の記事でも書きましたが、アップル製品の Bluetooth 接続で少しでも音質を良くして、遅延を少なめにしようと思うと AAC 対応の機器を選ぶ必要がありますので、これは絶対条件。


(2)バッテリー内蔵で給電ケーブル不要で使える

これはほとんどの Bluetooth レシーバーが該当するので(有線イヤホンに繋げて使うことを想定している)、特に条件というわけではないですが、常に給電が必要だとしたら何のためのワイヤレス化なのか判らなくなるので。


(3)φ3.5mm オス→オスコネクタが付属している

カーナビの AUX 端子と Bluetooth レシーバーはケーブルでダランとぶら下げることなく直結したいので、これも必須条件。だいたいの Bluetooth レシーバー製品に付属しているようですが。


(4)レシーバーのサイズが小さい

カーナビ画面横の AUX 端子に挿すわけですから、邪魔にならないようにできるだけ小さい方がいいですし、特に全長は短めの方が出っ張りが控えめになるので、サイズ大きめの製品は除外しました。


(5)マルチペアリング対応

スマートフォンは常にメインとサブの2つを持っているので、両方ともペアリングしておけばメインの端末が何らかの理由で使えない、使いたくない時でもすぐに利用できるため。


(6)基本的な操作ボタンに加えて Siri / Google ボタン

なくても全く問題ないけど、同じくらいの値段ならあった方がなんかの時に便利かも、ということで。同じような製品が多くてこれくらいしか差別化ないですし。

あとは値段と Amazon のレビューを適当に勘案して、ですね。

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(2千円のレシーバーですが、ケーブル類は全部入ってます)


バッテリー持続時間については公称15時間(充電2時間)となっているものの、まだそこまで使っていませんので、なんとも言えません。今のところ5〜6時間は問題なく音楽を鳴らし続けられるので、連続でこれくらいもってくれれば良いかな、と思っています。

充電が必要なのは車載機器として面倒でありますが、Bluetooth は本来車にビルトインされているカーナビ、カーオーディオ側でサポートすべきもので、Bluetooth レシーバーを車載機器として使うのはあくまで迂回処置的なものなので、これくらいの手間は受け入れざるを得ないと思っています。

あと音質に関してですが、ウチの糞カーオーディオシステムで聞いても iPhone のイヤホン端子からAUX 端子へケーブル接続していた時に比べると明らかに音質が落ちたと明確に判ります。AAC とはいえ Bluetooth で接続している限り、これは仕方ないですね。

元々、音質劣化が嫌で Bluetooth レシーバーを使わず AUX 端子にケーブル接続していたわけですが、ERATO VERSE を使った感想でも書いたように利便性と音質は両立しないので仕方ありません。

実のところ、iPhone X 購入直後はイヤホン端子がなくてカーナビの AUX に接続できないことに気づかず、Qi の車載充電器を取り付けた際に気付いて、とりあえず変換アダプター経由でケーブル接続しようと思ったのですが、今回から車内の iPhone の置き場所を車内中央から運転席右側に変えたせいで、ケーブル接続するのもちょっと大変になってしまいました。

MTecoQiCarStand3

iPhone X を使い始めて一番変わったことは……ワイヤレス充電 Qi 三昧【車載編】

Lightning 端子から変換アダプターを使ってケーブル接続するための引き回し配線してでも音質を取るか?という判断で、どうせノイズの多い車内だし Bluetooth レシーバーで良いか……という判断(妥協)になりました。将来的にはまた考え直すかもしれませんけど。(それよりは車の買い替えの方が先かもしれない)

もっとも、音質よりも何よりも、唯一どうしても困ったことのは、

左ハンドル用に作られている


ので、カーナビの AUX 端子に挿すと右ハンドル側からはレシーバーの裏面になってしまうこと。

仕方なくレシーバーを反転させて上向きにすれば、レシーバーの操作面が右ハンドル側に来るものの、↓下の写真のとおり操作ボタンは逆向きになってしまうので(当たり前だけど)、国内向けに作られた製品と比べると使い勝手は落ちます。

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ただ、私の場合は先のとおり iPhone の設置場所がすぐ手の届くところに変えたので、Bluetooth レシーバーに手を伸ばすより iPhone の方がずっと近くて操作しやすいので、これについては全く問題にしていません。もちろん、スマホの操作は車停止時に限りますが :-)




以上、iPhone 6s Plus から iPhone X に買い替えてイヤホン端子がなくなってしまった余波 Part 2 の、Bluetooth レシーバー購入記でした。

Bluetooth レシーバーは有線イヤホンに接続しても使えますから、そのうち使ってみようと思いつつ、イヤホンは完全ワイヤレスの ERATO VERSE に慣れきってしまって戻る気もなく、そもそも Bluetooth レシーバーをぶら下げるくらいなら変換アダプターで有線接続するのでもいいや、と思っていたりするので、そちらを試すことはなさそうです……

ERATO VERSE 【前編】 〜初めてのケーブルレス完全ワイヤレスタイプ Bluetooth イヤホンにコレを選んだ理由
ERATO VERSE 【後編】 〜ほどほど価格の完全ワイヤレスイヤホンを1週間使ってみた感想


(本製品はSBC/AACのみなので Android には右のApt-X対応製品が良さげ)