先日のドコモ秋冬モデル発表会で一際注目を集めた「M」。

M Z-01K | 製品 | NTTドコモ

MNP 競争の防戦に必死だったドコモも、こんなキワモノなモデルを出せるくらいに余裕が出てきたのだなあ、と思える発表でした。総務省による端末安売り禁止令さまさまですわね。(総務省というより有識者とやらがメディア巻き込んで騒いだためだけど)

売れるかどうかは別にして、スマホのプロセッサパワーも通常用途では過剰なくらいになり、Android OS がマルチアプリ利用可能になったタイミングで出してきたのは良かった気がします。モッサリ君で2画面を活かせるアプリも殆どなかった MEDIAS W の亡霊もこれで成仏することでしょう :-)

個人的には YotaPhone みたいに2画面のうち1画面が Kindle のような電子インク端末なら、Android 端末の買い替えを発売まで待って10万まで出したと思いますが、2画面とも液晶画面だと残念ながら私の琴線には響かないですね。(目的が違うし)

YotaPhone も香港の会社に買収されて YotaPhone 3 は今までより安くなるみたいなので、どこかが輸入して日本の技適を通してくれないですかねえ。M 対抗で、au がさらにキワモノの YotaPhone 3 を…なんてのは妄想にすぎませんですね、ハイ。

YotaPhone2
(YotaPhone 2)


さて、出張移動車中の暇つぶし的に与太記事を書きつつ、買い換え・買い増しの購入判断の材料を自分の中で整理できたらなー、という話パート2の「スマートフォン買い替え」の話の続きです。

iPhone を買い換えるか否かで Android の買い替え方針も変わる 〜次に買うべきモノを悩む2:次のスマホ【前編】

サブの Android 機を早急に買い換えたいが、iPhone を買い換えて Android で使っている「おサイフケータイ」機能の役割を移すかどうかで、次に買う Android 機の選択肢も変わってくる、という話でした。
  1. おサイフケータイ機能を Android のまま継続して、iPhone は 6s Plus でも不満ないからそのままに、おサイフケータイ機能付き Android だけを買い換える(安上がり)

  2. iPhone を買い換えておサイフケータイ機能(Suica)を iPhone に移して、Android はおサイフケータイ機能のないコスパの良い端末に買い換える

このどちらにすべきか?去年時点では「iPhone の Suica はモバイル Suica と違って東海道・山陽新幹線のエクスプレス予約の EX-IC 代わりにならない」ことがネックで前者の方向で行く予定だったのですが、先日 iPhone 上の Suica も EX-IC 代わりになることが発表されて悩みは深くなったわけです X-)

ようやく iPhone で東海道・山陽新幹線 EX-IC(エクスプレス予約)乗車が可能に!

Android 端末は2年くらい前から買い換えようと思いつつも、なかなか買い換えられなかった理由は、

安い SIM ロックフリー Android 機は、グローバルモデルが着実に進化し続けているのに対して、おサイフケータイ付き国内専用モデルは進化が止まっていて今ひとつ買う気になれない


ことでした。ですから、エクスプレス予約の問題が解決した今、
  1. Android のおサイフケータイ機能を iPhone で置き換える
  2. サブの Android 機はおサイフケータイ機能付きにこだわらずコストパフォーマンスの良い機種を選ぶ

多少コストがかかっても、この方が満足感が大きくて今後長く不満なく使えそうだと判断しています。

ただ、こうなると問題は、どの iPhone (Plus) を買うか?なんですよねぇ……。頭を整理するために、ザッと個人的な各 iPhone 購入のメリット、デメリットをまとめてみると、



(1)iPhone X を買うメリット・デメリット
  • デザイン一新&新世代機なので、価格差以上に買い替え満足感が得られる(はず)
  • 旧態依然の筐体デザインでない分、長く使う気になる(はず)
  • Plus モデルの画面サイズは譲れないけど、Plus モデルのサイズ感は手に余る思いが少しでも解消される
  • Plus より大きな(縦に長くなった)画面はブラウジングなどがしやすい
  • 望遠レンズこそ必要だった手振れ補正が X にのみ追加された
  • 標準(広角)レンズに比べて暗かった望遠レンズが X のみ 1/3段でも明るくなった
  • 非ワイヤレス充電 Qi 対応、高速充電なのも良い

  • スマホに十数万というのは、どう考えても高い(貧乏人にとっては)
  • 顔認識認証や画面比率など新要素が色々ある分、過去のアップルの歴史であるような「パブリックβテスター状態」にしばらくなる可能性も小さくない
  • 無闇に高価だけど、2年後には X シリーズがメインストリームになって安くなるのは十分予想される
  • 自分にピッタリの 128GB モデルがなくて、高いのにさらに高い 256GB を選ぶか、64GB で妥協するかの選択になる
  • ジェスチャー操作が従来と大きく変わってる部分があって、しばらく戸惑いそう
  • ちょい落下など粗相をした時に画面が割れやすそう(今まで iPhone の画面を割ったことはない)
  • バッテリーの保ちは Plus モデルに比べて落ちる(従来ノーマルモデルよりは上)
  • 電子書籍を読む際などで 16:9 の縦長画面への違和感にようやく慣れてきたところなのに、18:9 でまた違和感が出そう(コミックは端から除外)
  • Plus モデルより大きな画面なのに小さく軽いけれど、意外と厚みがある


(2)敢えて iPhone 8 Plus を買うメリット・デメリット
  • 最先端に見える iPhone X と性能面は同じ
  • 使い慣れた樋門認証(ポケットやカバンから出す間にボタン触って指紋認証が終わってるから絶対に Face ID より速くスムース)
  • 非ワイヤレス充電 Qi 対応、高速充電なのは良い
  • 既に首都圏では安売りが始まっていて、年末にかけて広がる可能性がある
  • 性能的には最新なので、iPhone X シリーズがメインストリームに降りてくるまで待とうと思えば待てる(かも)
  • 良くも悪くも変わらないので、今まで通りのまま安定して使える

  • 4世代代わり映えしないデザインで、高い金出して買い替えた気分が出ない
  • カメラのレンズ周りに変更がなく、望遠レンズにこそ必要な手ぶれ補正が入らなかった
  • そもそも処理能力アップ以外に iPhone 7 からあまり機能強化がない
  • 自分に適した 128GB モデルがなくて、高めの 256GB を選ぶか、64GB で妥協するかの選択になる
  • 6s Plus、7 Plus に比べて微妙に大きく厚く重くなった


(3)今さら iPhone 7 Plus を買うメリット・デメリット
  • iPhone 6/6s 世代と見た目が変わらないが、最新の iPhone 8 世代ともあまり変わらないので、1年遅れで買っても見た目の古さを大きく感じることはない
  • キャリアで安売りしているし、アップル直販でも安くなった
  • 機能面でも個人的に欲しい防水、Felica 対応は 7 から入っている(AR とかどうでもいい)
  • 自分に一番合っている 128GB ストレージモデルがある
  • 手持ちの iPhone 6s Plus でも動作速度に不満ないのだから、7 Plus 買っても2年は使えそう

  • 1年遅れの端末を今さら買うということに自分が納得できるかどうか
    (=安くなければ今さら買う意味はない)


あくまで自分にとっての利点欠点ですが、こんなところでしょうか。どれも防塵防滴だったり、Felica 対応だったり、という iPhone 6s 世代からの大きな改善点は同じですし、逆にイヤホン端子がなくなったこともまた同じです。(イヤホンはどうしますかねぇ…)

こうして整理してみると、私にとって
  • プラス点も多いけどマイナス点も多い iPhone X
  • 激安ならマイナス点が少ないけど、激安でなければ買う意味もなさそうな iPhone 7 Plus
  • イマイチ中途半端な iPhone 8 Plus

というのが如実に判りますね。


(iPhoneを買い換えるならイヤホンも完全ワイヤレスなのを新調しないと…)


もちろん、iPhone 6s Plus でそこそこ満足している私が、いま敢えて iPhone を買い換えて満足するのは iPhone X へ行くしかないだろうことは、他人に言われまくる間でもなく判っています(^_^;)

いくら色々進化したとはいえ、iPhone 6s Plus と筐体デザインが大して変わらない iPhone 8 Plus では「買い替えたった!感」がないですからね(iPhone 7 Plus も)。特に 7 以降は新色が出たわけでもないですから、より代わり映えしません。

プロセッサパワーは強力になり AR を利用する際などではスムースさに違いもあるようですが、iPhone 6s → iPhone 7 世代で大きく進化したのに比べれば、iPhone 7 → iPhone 8 世代の進化は地味すぎます。iOS 10 → 11 並みに地味です。

ただ、iPhone X は新機軸な分、「ユーザーが金出してβテストやるみたいな状態」になる可能性が低くないことは、長年 Apple ユーザーやっていれば覚悟しないといけません。

敬虔な信者はそんなこと気にしないだろうし、新しい刺激があって飛び込んでいけるモノがあるなら私も厭わないのですが、iPhone としては新しくてもスマホ全体として見た場合、目新しさは何もないですからねぇ。

それに iPhone X 待ちユーザーが多いせいか、

iPhone 8 は既に安売りが始まってる


ようで、関西圏では殆どまだ全然ですが、首都圏の状況を見ていると一括1〜数万円というところがちょくちょく出ていますから、年末に向けてさらにディスカウントされる可能性は高く、安く手に入るなら魅力的です。基本性能は iPhone 8 / 8 Plus と iPhone X は同じですからね。

もっとも、iPhone 7 で個人的に強い魅力を感じた
  • Suica/iD/QuickPay などのおサイフケータイ機能もどきが使えるようになった
  • 防滴化
  • Plus モデルは外側カメラが広角/望遠の2レンズ化

この iPhone 7 で大きく進化した3点については iPhone 8 でも変わらないままであり、8 Plus は iPhone X のように望遠レンズに手ぶれ補正が入らなかったので、

iPhone 8 Plus 買うくらいなら、iPhone X シリーズがメインストリームの価格に降りてくるまでの繋ぎとして、普通に安く手に入る iPhone 7 Plus でも良いんじゃね?


とも思うわけです。iPhone 7 Plus なら関西でも安売りは見かけます。

加えて、前述のようにストレージ容量は 128GB が自分にとって最適解なのに、iPhone 8 / X は 64GB と 256GB しかないという問題もあります。256GB 買っておくべきでしょうが、今までより差額は大きいですからねえ。


(64GB モデルを買って、必要ならこの手のアイテムを使ってみるか?)


とまぁ、そんなこんなで、

エクスプレス予約対応になったから、Suica を iPhone に移すべく iPhone を買い替えたいけれど、どれを買うべきかは悩ましいなあ(´Д` )


というのが現状。今の iPhone 6s Plus の満足度が高いだけに、余計に悩みます。

ま、それでも「Plus の大画面は手放せないけど Plus は手に余る」問題を解消する点だけでも iPhone X は魅力に映るので、

iPhone X が速攻で買えるなら突入するけれど
そうでなければ安売り 7 Plus or 8 Plus かな?


という気がしています。最近「待って買う」くらいだと購入する気が薄れちゃうんですよね。。ニコン D850 も、それですっかり購入テンションが下がっていたりします。

今後どうなるかはまだ判りませんけど、年内にはスマホの新体制を作っておきたいところです :-)

(続き)→ 一眼レフに戻るのは規定路線なんだけど、来年こそ…… 〜次に買うべきモノを悩む3:次のカメラ



(Qi 充電器やらPD対応USB充電器も欲しくなるだろうし、追加出費が…)